外科
定型的な外科手術から肝臓・膵臓・食道などの難易度の高い手術までおこなっています。がん治療のガイドラインと照らし合わせた上で、腹腔鏡下手術も積極的に取り入れており、大腸がんと胃がんにおいてはロボット手術も導入しています。
チーム医療を重視し、術後早期からのリハビリテーションや栄養管理・感染対策・医療安全を十分におこない、自宅への復帰が難しい場合にはソーシャルワーカーが入所可能な施設などの紹介をおこないます。
「患者さまにとって役に立つ医療はすべておこなう」ことを自覚して日々診療しています。
チーム医療を重視し、術後早期からのリハビリテーションや栄養管理・感染対策・医療安全を十分におこない、自宅への復帰が難しい場合にはソーシャルワーカーが入所可能な施設などの紹介をおこないます。
「患者さまにとって役に立つ医療はすべておこなう」ことを自覚して日々診療しています。
一宮西病院 外科の特長
1
肝胆膵領域の
ロボット支援下手術に対応
ロボット支援下手術に対応
当科では、肝胆膵領域の手術においてロボット支援下手術を導入しています。精密な操作が可能となることで、従来の手術に比べて低侵襲かつ高精度な治療を提供します。
2
小児ヘルニアに対する
鏡視下手術にも対応
鏡視下手術にも対応
小児ヘルニアの治療では、患者さまの状態に応じて、従来の手術に加え、傷口を小さく抑えられる鏡視下手術も実施しています。より負担の少ない治療方法を提案し、安心して手術を受けていただけるよう努めています。
減量手術を保険診療で施行
病的肥満(BMI 35kg/㎡以上)に対する手術治療は、減量・肥満手術として欧米を中心に広がっている標準的な治療法です。日本では肥満以上に糖尿病に対する治療法としての意義が大きいと考えられています。本手術により過剰体重の約70%を長期的に減らすとともに、糖尿病、脂質異常症、高血圧、睡眠時無呼吸症候群などに対する高い治療効果も期待されます。
当院は腹腔鏡下スリーブ状胃切除術の施設基準をクリアしていますので、保険診療での治療が可能です。この手術によって多くの患者さまに減量による生活の質の改善、合併疾患の改善がもたらされることが期待されます。
手術は腹腔鏡下に胃の大弯側を切除(腹腔鏡下スリーブ状胃切除術)することで食事量を減少させ、食欲をコントロールします。手術時間は約2時間、入院期間は約10日間です。
当院は腹腔鏡下スリーブ状胃切除術の施設基準をクリアしていますので、保険診療での治療が可能です。この手術によって多くの患者さまに減量による生活の質の改善、合併疾患の改善がもたらされることが期待されます。
手術は腹腔鏡下に胃の大弯側を切除(腹腔鏡下スリーブ状胃切除術)することで食事量を減少させ、食欲をコントロールします。手術時間は約2時間、入院期間は約10日間です。
腹腔鏡下スリーブ状胃切除術 (Laparoscopic Sleeve Gastrectomy; LSG)
LPEC法(腹腔鏡下経皮的腹膜外ヘルニア閉鎖術)
メッシュを使わずに腹腔鏡でヘルニアの袋を根元で縛る手術方法です。細いカメラを使っておなかの中を覗きながら、おなかの表面にほとんど傷をつけないでおこないます。腹腔鏡を用いることにより、ヘルニアの診断は確実になり、反対側のヘルニアの有無もわかり同時手術が可能となります。
当科では幼児から20歳代までをLPECの適応症例としています(女児/女性を中心に。今後男児にも適応を拡大していく予定)。
乳児などの小さい患児、開腹歴がある、臍に異常がる場合等は従来通りのPotts法(鼠径部を約1~2cm切開し、ヘルニアが脱出している袋を根元でしばる方法)をおこないます。
当科では幼児から20歳代までをLPECの適応症例としています(女児/女性を中心に。今後男児にも適応を拡大していく予定)。
乳児などの小さい患児、開腹歴がある、臍に異常がる場合等は従来通りのPotts法(鼠径部を約1~2cm切開し、ヘルニアが脱出している袋を根元でしばる方法)をおこないます。
LPEC手術の流れ
ヘルニア門の確認
結紮糸をヘルニア門に通す
結紮してヘルニア門閉鎖
-
カメラの挿入
おへそのシワを5mmほど切開してカメラを挿入します。
1 -
鉗子の挿入
左下腹部から3mmの細径鉗子を挿入します。
2 -
ヘルニア門の閉鎖
股の付け根から糸の付いた特殊な針を挿入し、ヘルニアの袋の入り口に糸をまわして袋の根元をくくります。糸を縛ると、袋の入り口は巾着袋の間口が絞り込まれる要領で圧縮され、穴が閉鎖されると腸などの内臓がおなかから脱出していくことはなくなります。
3
症例数
疾患別
症例 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年 | 2027年 | |
食道疾患 | 6 (6) |
9 (9) |
||||
胃 | 悪性 | 71 (30 うちロボット5) |
63 (59 うちロボット29) |
|||
結腸 | 悪性 | 94 (66 うちロボット11) |
114 (88 うちロボット15) |
|||
直腸 | 悪性 | 49 (42 うちロボット24) |
51 (49 うちロボット34) |
|||
虫垂 | 良性 | 97 (87) |
120 (115) |
|||
鼠径ヘルニア | 196 (155) |
195 (158) |
||||
肛門疾患 | 388 | 509 | ||||
肝臓疾患 | 21 (14) |
22 (13) |
||||
胆道疾患 | 良性 | 206 (181) |
176 (170) |
|||
悪性 | 10 | 8 (2) |
||||
膵臓疾患 | 16 (5) |
14 (3) |
2018-2022年
症例 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | |
食道疾患 | 5 (3) |
9 (8) |
9 (8) |
8 (8) |
3 (3) |
|
胃 | 悪性 | 56 (35) |
68 (35) |
60 (20) |
69 (38) |
68 (27) |
結腸 | 悪性 | 62 (28) |
71 (30) |
73 (44) |
107 (65) |
105 (72 うちロボット17) |
直腸 | 悪性 | 39 (19) |
44 (20) |
29 (15) |
54 (36) |
51 (35 うちロボット21) |
虫垂 | 良性 | 91 (76) |
102 (91) |
122 (112) |
116 (112) |
138 (109) |
鼠径ヘルニア | 131 (111) |
118 (101) |
155 (114) |
145 (115) |
160 (138) |
|
肛門疾患 | 233 | 287 | 265 | 296 | 319 | |
肝臓疾患 | 23 (5) |
14 (4) |
25 (10) |
27 (11) |
29 (18) |
|
胆道疾患 | 良性 | 120 (107) |
122 (99) |
144 (133) |
170 (158) |
131 (126) |
悪性 | 11 | 10 | 9 | 11 (2) |
8 (1) |
|
膵臓疾患 | 13 | 23 | 26 (1) |
14 | 22 (2) |
※括弧内の数字は腹腔鏡手術数
手術種別
2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年 | 2027年 | |
全手術件数 | 1,559 | 1,694 | |||
予定手術 | 1,229 | 1,365 | |||
緊急手術 | 330 | 329 |
2018-2022年
2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | |
全手術件数 | 1,146 | 1,147 | 1,239 | 1,423 | 1,324 |
予定手術 | 897 | 903 | 923 | 1,161 | 1,034 |
緊急手術 | 249 | 244 | 316 | 316 | 290 |
麻酔種別
2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年 | 2027年 | |
全身麻酔 | 1,022 (670) |
1,044 (799) |
|||
脊椎麻酔 | 404 | 521 | |||
局所麻酔 | 133 | 129 |
2018-2022年
2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | |
全身麻酔 | 714 | 772 (420) |
876 (517) |
1,040 (605) |
889 (610) |
脊椎麻酔 | 298 | 314 | 281 | 339 | 329 |
局所麻酔 | 134 | 61 | 82 | 101 | 106 |
※括弧内の数字は腹腔鏡手術数