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スポーツ外来


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2022年10月より、
上肢・下肢 スポーツ外来が本格始動しました。
対象者
スポーツ活動をする全ての方
※年齢・性別は問いません
対象疾患
[上肢] 投球障害肩、反復性肩関節脱臼、スポーツ外傷(骨折、脱臼)、野球肘など [下肢] 半月板損傷、膝靱帯損傷(前十字靱帯損傷など)、反復性膝蓋骨脱臼、スポーツ外傷(骨折、脱臼)など

当院における治療方針

当院における治療は、理学療法や投薬、注射、その他器機を用いた“保存治療”を基本とします。特に当院では理学療法などの保存治療に軸を置き、リハビリテーション部門との連携を密に図り治療をおこなっています。手術を選択した場合は、患者さま各個人の希望に応じた手術方法をご提案、選択していただきます。

B棟2階

診療日時 月曜日
14:00-16:00
※祝日・年末年始を除く
担当医 梶田 幸宏 (上肢)
傍島 淳 (下肢)

体外衝撃波(ESWT)

F-SWの施行例

体外衝撃波(ESWT)は、欧米においてアスリートの治療を中心に有効な治療として汎用されており、音速を超えて伝わる圧力を利用するため、体へのリスクは極めて少ない治療です。効果は患部の疼痛の軽減、血流改善、組織再生・修復があります。

当院では集束型(F-SW)と拡散型(R-PW)の2種類の体外衝撃波疼痛治療装置を完備しており、疾患や病態に応じて選択しています。
初回 5,500~11,000(税込)
2回目以降 2,750~5,500(税込)
※本治療は医療保険の適応外であり、自由診療として実施いたします。

主な対象疾患

集束型(F-SW)
  • テニス肘
  • 野球肘
  • ゴルフ肘
  • アキレス腱周囲炎
  • 膝蓋腱炎 など
拡散型(R-PW)
  • 関節拘縮
  • 筋損傷 など

体外衝撃波治療のデメリット(リスク)

稀に以下のような症状が現れることがあります。
  • 腫脹(腫れ)、発赤、血腫(内出血)
  • 点状出血(内出血)
  • 疼痛(痛み)

PRP療法 (Platelet Rich Plasma; PRP / PFC-FD™=PRPの応用技術)

PRP療法は近年注目されている保存療法の一つです。PRPとは“多血小板血漿”と呼ばれ、採取した末梢血液を遠心分離し豊富な成長因子を含む血漿を取り出したものです。このPRPを障害された患部に直接注射することで、炎症を軽減させて疼痛を緩和させることができます。また、損傷した組織の再生・修復を促進することができます。
自分の血液を用いるためアレルギー反応の心配がありません。従来の保存療法に抵抗し、また手術加療が困難な方に有効です。
総額 165,000(税込)
  • 本治療は医療保険の適応外であり、自由診療として実施いたします。
  • 表記価格は本治療1クールあたりの総費用です。
  • 採血時に感染症検査も同時におこないます。
  • 本治療は感染症検査(HIV、B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HTLV-1)が陰性の方のみおこなうことが可能です。感染症検査が陽性であった場合は、本治療を中止いたします。その際は感染症検査代金(約11,000円(税込))のみをご負担いただきます。

主な対象疾患

肘や膝関節などの
  • 靱帯損傷
  • 腱炎
  • 腱付着部症(テニス肘など)
  • 肉離れ など
※当院では変形性関節症には対象外としています。
※ただし、F-SWとPRPを用いた治療は自由診療となります。

PRP療法のデメリット(リスク)

  • 自己修復力に依存しているため、上手く修復プロセスが働かないことがあります。
  • 痛みや炎症(熱感、赤み、腫れ)を伴うことがあります。
  • 感染症を起こしている場合は治療できません。
  • 採血部・注入箇所の一時的な痛み、皮下出血、感染症が起こる可能性があります。

自家培養軟骨移植術(軟骨再生医療)

外傷や離断性骨軟骨炎などを原因とする広範囲軟骨損傷に対する治療法です。2013年4月より、整形外科領域では初めての再生医療となる“培養軟骨移植術”が保険適応でおこなえることとなり、安定した治療効果が期待できます。

主な対象疾患

培養軟骨

培養軟骨

  • 交通事故等の外傷に起因する外傷性軟骨欠損症
  • 激しいスポーツ等によって、関節面へ繰り返し加わる外力に起因する離断性骨軟骨炎(変形性膝関節症を除く) など
※「スポーツで外傷を負ってから、関節に水がたまりやすくなった」など、軟骨損傷の疑いがある方はご相談ください。

治療の流れ

  • 手術(1回目)

    関節鏡手術で患者さまの軟骨組織の一部を採取

    1
  • 軟骨組織の培養

    専門機関で軟骨組織を培養・増幅(約4週間)

    2
  • 手術(2回目)

    軟骨が欠損した部分に培養軟骨を移植

    3
移植術の際の入院期間は約1~3週間、松葉杖がつければ退院です。6週前後で通常の日常生活に戻ります。

前十字靭帯(ACL)再建

前十字靭帯は、膝関節の前後方向の安定性を制動する大事な靭帯です。断裂してしまう際の受傷機転の分類としては接触型(スポーツの試合中における相手との衝突等)と非接触型(ジャンプ後の着地や急激な方向転換等)があります。

前十字靭帯を断裂したまま放置すると、軟骨の損傷を合併し、将来的に高率で変形性膝関節症に移行してしまうことがわかっています。一度損傷断裂してしまうと自然治癒は難しく、スポーツ復帰するためには基本的に手術が必要です。
手術の方法は、断裂した靭帯の縫合や人工の靭帯で再建する方法は現時点では成績不良で、自分の体の他の腱を利用し前十字靭帯を再建する自家腱移植が一般的です。自家腱には①骨付き膝蓋腱(BTB)、②半腱様筋腱(ST)での2重再建、③骨付き四頭筋腱(QTB)の3種類があり、いずれかの自家腱を採取して移植することとなります。当院では3種類いずれの靭帯で再建することも可能で、患者さまのスポーツ特性や活動性を考慮して決定しています。また、3つの再建靭帯のそれぞれのメリット、デメリットは下記に記載しています。

大事なことは、患者さまの活動性やスポーツ特性に応じて十分な強度の移植腱を選択し、関節鏡による低侵襲の手術をおこなって、スポーツ復帰リハビリテーションプログラムを実施することです。
当院では患者さまのスポーツ特性や活動性を伺ったあと、理学療法士を含めてカンファレンスをおこない、最適な移植腱を選択して最短で競技復帰できるように目指して治療します。

骨付き膝蓋腱(BTB)

メリット
再建靭帯の両端が骨であり、大腿骨骨孔、脛骨骨孔と骨性の癒合が期待できるため、強力な制動が期待できます。コンタクトスポーツや重労働等、膝関節に大きな負担がかかる仕事をされている方におすすめです。
デメリット
創部が膝を地面についた際に当たる場所にあり、痛みが残りやすいことが欠点です。稀に膝蓋骨骨折や膝蓋腱断裂をきたすこともあります。当院の対策は、採取後の骨欠損部に対しては余った骨や人工骨を充填し、膝蓋腱は必要に応じて人工靭帯で補強して合併症が発生するリスクを抑えています。膝関節の伸展筋力が低下するため、リハビリテーションでは重点的に膝関節の伸展筋力を改善するプログラムを組んでいます。

半腱様筋腱(ST)での2重再建

メリット
採取部の痛みが少なく、膝関節の伸展筋力もほぼ低下せず、他の移植腱に比べて痛みが少ないことがメリットです。深屈曲力より伸展筋力が大切なスポーツ選手や痛みに敏感な方におすすめです。
デメリット
やや再断裂率が高く、深屈曲力は低下することが多いです。当院の対策としては、膝関節に大きな負担がかかることが予想される方には積極的に勧めていません。それほど膝に負担がかかることのない生活を送っている、痛みに敏感な方に勧めています。また、再断裂率はやや高いものの、膝関節の伸展筋力を少しでも温存したいアスリートの方にもリスクをご承知おきの上で紹介しています。

骨付き四頭筋腱(QTB)

メリット
移植腱の片端に骨がついており、もう片端は靭帯成分です。骨がついている方は大腿骨側の骨孔に入り、靭帯成分は脛骨側に入ります。半腱様筋腱より破断強度が高いとされています。また、 骨付き膝蓋腱と比べて、膝を地面に付く箇所に創部がないので、痛みは骨付き膝蓋腱よりも少なく、地面に膝をつく動作をおこなう点で有利です。半腱様筋腱は特に若年女性では成熟していないことがあり、強度が不十分なケースがあります。骨付き四頭筋腱は若年でも比較的早く成熟しているため、十分な腱強度が期待でき、良好なグラフトになると考えます。
デメリット
創部が膝関節の正中にあるため、肥厚性瘢痕になることがあったり、稀ではありますが、四頭筋腱断裂を生じる可能性があります。当院の対策は、 傷口が残りにくくなるよう軟膏を塗って湿潤環境を保ち、傷口にテープを貼っています。また、骨付き膝蓋腱と同じく、採取後の骨欠損部に対しては余った骨や人工骨を充填し、四頭筋腱は人工靭帯で補強して合併症が発生するリスクを抑えています。膝関節の伸展筋力が低下するため、リハビリテーションでは重点的に伸展筋力を改善するプログラムを組んでいます。

リハビリテーション

当院には理学療法士が多数在籍しており、入院中のリハビリテーションを365日実施しています。また、退院後のリハビリテーションも継続しておこなうことが可能です。

手術

手術を選択した場合、経験豊富な医師が各患者さまのニーズにあった手術を選択します。低侵襲な関節鏡手術から直視下手術まで、幅広く対応しています。

院外活動

スポーツ障害予防活動
小学生・中学生野球選手に対する野球検診の実施
スポーツ活動への帯同
アマチュア〜全日本レベルに帯同
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