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麻酔科 指導医×専攻医対談


指導医 × 専攻医 

専攻医 本重 尚毅×指導医 坪内 宏樹

専攻医

■氏名
本重 尚毅(もとしげ なおき)
■所属
麻酔科・集中治療部
⇒プロフィールの詳細はこちら
指導医

■氏名
坪内 宏樹(つぼうち ひろき)
■所属
麻酔科・集中治療部 部長
⇒プロフィールの詳細はこちら

選んだ決め手は“たくさん経験できる環境”

坪内先生: 先生は地元の九州から出てきて研修を受けているけど、一宮での生活は慣れた?


本重先生: 一宮はごはんがおいしいお店が多いし、道も坂がほとんどなく平坦で生活しやすいです。あと名古屋や岐阜へのアクセスがいいのはもちろんですが、九州出身の僕からすると関西・関東にも行きやすいのは便利だなと感じていますね。


坪内先生: 専門研修は最初から地元以外も考えていたの?


本重先生: そうですね。九州にこだわらず、全国どこでもいいのでとにかく経験がたくさん積めてしっかり学べる所で研修できたらなと最初から思っていました!


坪内先生: 本重先生が初めて病院見学に来てくれた時のことはよく覚えているけど、明るく元気でやる気がある子だなって思ったよ!(笑)
でも全国幅広くみていたらたくさん病院あると思うけどなんでうちに見学に来てくれたの?

本重先生: 実は全身管理がしっかりできるような医者になりたいという思いは強かったのですが、麻酔科から始めるか、救急科から始めるかで悩んでいて・・。そんな時に色んな病院を調べている中で、一宮西病院が学生や研修医向けに「おしえて部長!」というオンラインイベントを開催することを知ったので参加したんです。


坪内先生: あ!あの時のオンラインイベント聞いてくれていたんだね!


本重先生: はい!(笑)そのイベントで坪内先生が「集中治療に大事なことが5つある。①呼吸➁循環➂鎮痛・鎮静・意識④栄養⑤感染。このうち最初の3つは麻酔がやることだから全身管理をする上で麻酔は大事だよ」と話しされたのが自分の中ではすごく印象に残ったし納得できたので、麻酔科から始めて集中治療を学ぶことに決めました。
そして実際に見学にいったら、心臓手術の麻酔に4年目の先生がメインで入っていたのですが、上級医が後ろでしっかりフォローされていて、エコーの所見を若手の先生が主体で診ており指導体制がしっかりされていて、何より若手の先生がイキイキ働いているのが印象的ですごくいいなって思いました!

坪内先生: みんながのびのび働ける環境づくりは常に意識して、若い先生が上の先生に気を使って仕事がしにくくなったり、質問しづらかったりしないように上の先生方には「下の先生に気を使わせないように!」というのは伝えているからそういう雰囲気が見学時に伝わってよかった。
研修が始まって半年程経過したけど実際入ってみてどう?


本重先生: それこそわからない時や困った時に上の先生にすぐ聞けるのはすごく助かっています!
症例数が多くて経験もたくさんさせてもらえる環境なのは入る前からわかっていましたが、実際入ってみて指導医の先生が多く、上についてくれる先生も日々変わるので色んな先生のやり方や考え方が学べるため、どこが共通でどこがオリジナルかもわかるし、自分に合うやり方もすぐ見つけられるのが特にいいなと感じています。
あと臨床面だけでなく、週に2回診療科全体で抄読会の時間が設けられているので知識の習得機会を上の先生方から受けられるのも助かっています!

~救える命は何が何でも救える麻酔科医に~

本重先生: 今後の目標としては全身管理を高いレベルでしっかりできるスキルを身につけて将来的には地元の鹿児島に帰りたいですね!
せっかくの機会なので先生にもお聞きしたいのですが、
麻酔科には多くの先生が所属されていて、出身もバラバラで、ママさんもいて働き方も人それぞれですし、救急科から集中治療を学びに来られている先生もいたりと本当に色んな先生方がいますが、どんな医師を育成することを目標にされているのですか?


坪内先生: 救える命は何が何でも救える麻酔科医をたくさん育成したいなと思っているよ!
麻酔科医が外科医達から何を求められているか。麻酔をしてくれるというのは当たり前で、それよりも本当に期待していることは「自分が今一所懸命手術している患者様がもし危険な状態になった時、何が何でも助けてくれる」ことを期待していると思うんだよね。
でもその期待に応えられるスキルを身につけさせるには手術麻酔だけを経験させていても今は薬、道具、モニターもすごく発達して手術中に危機的状況になるのは1000例に1例程度だからその少なさで教えてスキルを身につけさせるのは現実的に難しい。
でも一宮西病院は症例の幅が広くて数も多く、完全にクローズドICUでそれを全て麻酔科が管理している環境でしょ。重症な患者様がたくさんくる集中治療室でそういう患者様の治療や管理をたくさん経験すれば、手術中の危機的状況にも何とかしてあげられるだけの知識、技術、能力を身につけられる。つまり救える命はしっかり救える麻酔科をちゃんと育成できる環境があるから、本重先生のように集中治療医も目指している先生だけでなく、麻酔科医だけを目指していてもちゃんと命を救える麻酔科医になるために専攻医の時から全身管理もしっかり学ぶプログラムにしているよ。


本重先生: 僕は全国幅広く病院探していましたけど、ここまで環境が整っている病院はなかったです。

坪内先生: 他を全て知っている訳ではないけど、麻酔科医が高いレベルで全身管理まで学ぶという環境という点では良いとは思うな。
だからさっき将来は地元に帰りたいって話あったけど、ここは医局も関係なく自由にキャリア形成できるから若い先生がここでしっかりスキルを身につけて学んだことを地元に帰った時、未来の後輩たちに伝えてくれたらこんな嬉しいことはないね!


本重先生: ここは色んな出身の先生がいて若手の人数も多いからいずれ全国に坪内先生チルドレンができますね!(笑)


坪内先生: そうなってくれて年取ったら旅行がてらみんなのところ回れたらいいな~(笑)