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総合救急部 救急科 指導医×専攻医対談


※本ページに掲載されている情報は、2024年12月時点のものです。
専攻医

総合救急部 救急科
藤田 英
ふじた すぐる

⇒プロフィールの詳細はこちら
指導医

総合救急部 救急科副部長
瀬尾 亮太
せお りょうた

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瀬尾先生 お互いに東北から出てきたけど、藤田先生はもう一宮に慣れた?

藤田先生 環境は慣れましたけど…、夏が暑かったです(笑)。

瀬尾先生 わかる! 向こうより暑いことは頭ではわかっていたけど、実際住んでみるとやっぱり暑いよね(笑)。

藤田先生 でも、そのぶん冬は過ごしやすいのかなと思っています! それより住んでみて交通の便の良さに一番驚きました! 病院のまわりは田舎っぽさもあり落ち着いているけど、すぐ近くの一宮駅周辺はほどよく都会で、快速電車に乗ればすぐに名古屋駅まで行けるので、田舎な感じと都会な感じがちょうど良いなと感じています。

瀬尾先生 確かにバランス良いよね! 私は家族を連れて一宮に来たけど、家の近くは落ち着いた環境なのに子供の習いごとはたくさんあるし、都会へのアクセスも良いのでお出かけもしやすく住みやすいよね。

研修環境の特徴について

瀬尾先生 研修がはじまって半年ほど経ったけど、仕事環境についてはどう?

藤田先生 一宮西病院は救急搬送台数患者数も多くて忙しいけど、3年かけてやる救急プログラムの症例登録が半年でほとんど終わっているほど、日々多くの経験ができていてすごく勉強になるし、病院全体で診るサポート体制があるから働きやすいなと感じています。

瀬尾先生 過去にいろんな病院で働いてきて、救急患者の入院先に困るケースはどこに行ってもあったけど、ここはそういうところで困ることがないから、私も働いていて非常にやりやすいって感じるね。
数に関しては、多く経験できれば良い研修環境とまでは思わないけど、“自分で症例を診て、経験で得た知識”と“経験はないが知識として知っている”のとでは全然レベルが違う。
実際に経験するのはより自分の身になるから、同じような症例への対応時に応用もできたりする。だから、ジェネラルな診断スキルも必要な救急の現場において、対応が全くわからないということが少なくなるのは、今後自分の自信につながると思うよ!

藤田先生 この間、ナイフで刺された人が運ばれて対応したとき、全然血が止まらなくて困っていたら、瀬尾先生に助けていただきながら一緒にやったのもすごくいい経験になりましたし、いつも経験のない症例に対して瀬尾先生をはじめ指導医の先生方が建設的に指導してくださるので、すごくありがたいなと思っています!

瀬尾先生 藤田先生は泌尿器科医としてのキャリアがあるから、泌尿器関連の救急患者対応のときは私も先生がすごく頼りになりますよ!

救急科医を目指した背景と進路に悩む方へのメッセージ

瀬尾先生 藤田先生は何がきっかけで救急科へ転科することにしたの?

藤田先生 研修医のころに指導してくださった先生の影響で救急も好きになり、救急科と泌尿器科で進路を悩んでいたんです(笑)。最終的には泌尿器科を選びましたが、いつか救急もしっかり学びたい気持ちはずっとあり、泌尿器科医として働いてもその気持ちは薄れるどころか、緊急の対応スキルをもっと上げたいと感じていたので、転科して救急を学ぶことに決めました。
瀬尾先生は何がきっかけで救急科に決めたんですか?

瀬尾先生 私は研修医のときに手術が好きになり、最初は消化器外科を考えていたけど、研修1年目の3月に東日本大震災が発生して被災地の悲惨な状況を目の当たりにしたとき、自分に何かできることはないのかと思ったのがきっかけかな。あとは医師を目指したとき、飛行機内でのドクターコール等の緊急事態に遭遇したときに、自信を持って出ていける医者になりたいという思いもあったからね。そういうの格好良いなと思って私も診療科選びは悩んだけど、自分の目指す医師像について考えたときに救急医療の知識が重要だと感じて、最終的には救急科に決めたよ。

藤田先生 瀬尾先生も悩んだ末に決められたんですね。先生は臨床研修指導医でもあるので、研修医から進路の相談を受ける機会も多いと思いますが、やはり救急科を考えている研修医は悩んでいる方が多いですか?

瀬尾先生 救急医として明確な将来ビジョンをイメージしている人は少ないと思う。救急科は学生や研修医からすると、他科と比べて専門性がわかりにくいためにキャリアをイメージしづらいと聞くこともあるから不安になりやすいと思うし、私も悩んだ末に決めたから気持ちはすごくわかる。
でも、救急医としてキャリアを積んでわかったことは、“どんな患者さまが来ても、自分は一次対応ができる”というスキルは非常に強い武器で、救急科専門医を持って他の専門科に遅れて行ったとしてもすごく頼りにされるし、どこの病院に行っても評価されるスキルだということ。
だから、初期研修で急性期の患者さまとの関わりにやりがいを感じている方で、診療科が明確に決まっていないのであれば、無理に決めず、まずは救急を経験しながらよく考える道もあると伝えているよ。

藤田先生 一宮西病院の救急科は症例数も多くて、総合診療的なこともやっているから最終的にどんな道を選択しても役立つスキルが身につく環境ですよね。

瀬尾先生 私の指導者としてのスタンスも“こういう救急医を育てる”ではなく、各個人の将来の目標に合致した成長を支援することを目指しているから、悩んでいる先生も気にせずおいでと言いたいね!

藤田先生 救急科の先輩で麻酔科に行って集中治療を学んでいる先生もいますもんね。

瀬尾先生 一宮西病院は医局関係なく診療科の垣根も低いから、診療科の枠を超えて研修が可能ということも魅力のひとつだと思う。

救命センターの設立を目指し成長し続ける環境で学べる

瀬尾先生 藤田先生の今後の目標は?

藤田先生 専門医の取得に必要な症例はほぼ終わっているけど、そのひとつひとつの質をもっと上げていきたですね! あとは論文や新しいエビデンスを救急科発信で作っていきたいです!
せっかくの機会なので、瀬尾先生の目標も教えてください!

瀬尾先生 個人としての目標は、救急は他の専門科とも関わるから、初期研修・専門研修を問わず、ここで一緒に救急を学んだという仲間意識も育てて、各個人がどの診療科に行ってもうまく連携できるような大きなコミュニティを形成したいかな。
あとは病院の目標でもある救命センターを設立して、急性期の患者さまは安定化するまで救急科で管理し、安定した後に内科へ引き継ぐ体制を整えていくことだね! そうすれば患者さまにとっても今より安全な医療を提供できるし、藤田先生が目標にあげてくれた“質”の部分も今の環境よりさらに上げられる環境をつくることができるからね!

藤田先生 これから救命センターを設立していくという環境で学べるのも、貴重な経験ができて勉強になります!

瀬尾先生 確かに全国を探してもなかなか経験できないことを経験できる環境だね! 正直、変革のタイミングは大変なこともあるけど、一緒に頑張っていきましょう!


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