整形外科 指導医×専攻医対談
豊富な執刀経験と充実のサポート体制で、満足できる研修環境
近藤先生 専門研修が始まってちょうど1年半になるけどどう?
神崎先生 多くの手術をやらせてもらえていると感じています! 昨年だけで180件ほど執刀させていただきましたが、各専門分野に指導医の先生が揃っているので、手術前から一緒に計画を立てて、当日も必ず一緒に手術に入る体制のため、難しい症例にも安心してトライでき、十分すぎる経験が積めて満足していますし、ありがたいなと感じています!
初期研修から一宮西病院で研修をおこなっているので、研修医のときから先輩方が多くの執刀をされていることは知っていましたが、想像以上でした(笑)。他の病院についてはあまり知らないのですが、近藤先生からみた当院の整形外科はどうでしょうか?
神崎先生 多くの手術をやらせてもらえていると感じています! 昨年だけで180件ほど執刀させていただきましたが、各専門分野に指導医の先生が揃っているので、手術前から一緒に計画を立てて、当日も必ず一緒に手術に入る体制のため、難しい症例にも安心してトライでき、十分すぎる経験が積めて満足していますし、ありがたいなと感じています!
初期研修から一宮西病院で研修をおこなっているので、研修医のときから先輩方が多くの執刀をされていることは知っていましたが、想像以上でした(笑)。他の病院についてはあまり知らないのですが、近藤先生からみた当院の整形外科はどうでしょうか?
近藤先生 僕は大学病院や他の病院にいたこともあるけど、多くの病院が難しい症例や珍しい症例は上の先生がおこなって、専攻医や若手は簡単な症例を振り分けられて、それも指示通りにおこなうというところが多かったかな。それが悪いとは思わないけど、僕も専門研修のときにいた病院は一宮西病院みたいに若手でもたくさん経験を積める環境で、今振り返って考えると個人的にはすごく良かったなと思えるよ。なので、若手のうちから執刀経験が多く積める環境は、僕自身の経験からも良いと思う。もちろん、その分大変なことも多いと思うけどね。
神崎先生 それこそ今でも忘れられないのは、専門研修1年目の4月に高エネルギーでの骨盤骨折の患者さまを診させていただいたとき、近藤先生にしっかりサポートしていただきながら、ほぼ主治医として診る経験をさせていただけたことは大変でしたけどすごく勉強になりました。“経験に勝る学びはないな”と思いました!
近藤先生 神崎先生みたいな若い先生から雰囲気がいいって言ってもらえるのは一番うれしいな! 積極的にやらせていく分、若手の先生には必ず相談することをルールにしているけど、これまでにいた専門研修1年目の先生で最初のころは気を遣われてしまっているのか、相談されずに進められたことが過去にあって、そのときに立場上は指導をしたけど、こっちももっと雰囲気づくりから意識しないといけないなって自分も反省して。それ以降、雰囲気づくりは指導者として一番意識してるし、大事にしてるからね! 良いことばかり言ってもらえてすごくうれしいけど、とは言っても神崎先生はまだ若いし、困っていることとか悩みとかあるでしょ?
神崎先生 それこそ今でも忘れられないのは、専門研修1年目の4月に高エネルギーでの骨盤骨折の患者さまを診させていただいたとき、近藤先生にしっかりサポートしていただきながら、ほぼ主治医として診る経験をさせていただけたことは大変でしたけどすごく勉強になりました。“経験に勝る学びはないな”と思いました!
近藤先生 神崎先生みたいな若い先生から雰囲気がいいって言ってもらえるのは一番うれしいな! 積極的にやらせていく分、若手の先生には必ず相談することをルールにしているけど、これまでにいた専門研修1年目の先生で最初のころは気を遣われてしまっているのか、相談されずに進められたことが過去にあって、そのときに立場上は指導をしたけど、こっちももっと雰囲気づくりから意識しないといけないなって自分も反省して。それ以降、雰囲気づくりは指導者として一番意識してるし、大事にしてるからね! 良いことばかり言ってもらえてすごくうれしいけど、とは言っても神崎先生はまだ若いし、困っていることとか悩みとかあるでしょ?
神崎先生 ありがとうございます! よろしくお願いします! ただ、先ほども話しましたが、本当にサポート体制が充実しているから乗り越えられているなって思っています。外来も専攻医が始まってすぐに診させていただけるので、最初は不安でしたが各分野の先生が並列で診察しているので、すぐに専門の先生のところへ聞きにいけるのは、一人で戦っている感じがなく心強いです。また、緊急性がないものは、朝のカンファレンスの後に若手の先生が相談できる時間を作っていただいているのでそれもすごく助かっていますし、学びも多いです。あと、整形外科の医師だけが見られるクラウドに検査のデータなんかを共有しているので、いつでもみなさんに相談できるのも助かりますし、自分の相談事だけでなく他の先生同士のやり取りも確認できるので、それも勉強になることが多く助かっています!
近藤先生 積極的にやらせていく方針だけど、指導者の立場としては事故を防ぐことも同時に考えなければいけないから、常に“どうしたら医療的に安全かつ若手の先生が安心して治療に臨めるか”は常に考えていて。クラウド上でいつでも誰にでも相談できるようにしたのも割と最近だから、直接助かってるって言葉を聞けてよかった!
神崎先生 そうだったんですね! …何か私たちのために裏でいろいろと考えていただいて、ありがとうございます! サポート体制はもちろんですけど、これはお世辞抜きで整形外科一番のムードメーカーである近藤先生を筆頭に、先生方みなさん本当に話しやすくて診療科の雰囲気がいいので、いろいろ聞きやすく、サポート体制をフルに活用できています。
近藤先生 神崎先生みたいな若い先生から雰囲気がいいって言ってもらえるのは一番うれしいな! 積極的にやらせていく分、若手の先生には必ず相談することをルールにしているけど、これまでにいた専門研修1年目の先生で最初のころは気を遣われてしまっているのか、相談されずに進められたことが過去にあって、そのときに立場上は指導をしたけど、こっちももっと雰囲気づくりから意識しないといけないなって自分も反省して。それ以降、雰囲気づくりは指導者として一番意識してるし、大事にしてるからね!
近藤先生 積極的にやらせていく方針だけど、指導者の立場としては事故を防ぐことも同時に考えなければいけないから、常に“どうしたら医療的に安全かつ若手の先生が安心して治療に臨めるか”は常に考えていて。クラウド上でいつでも誰にでも相談できるようにしたのも割と最近だから、直接助かってるって言葉を聞けてよかった!
神崎先生 そうだったんですね! …何か私たちのために裏でいろいろと考えていただいて、ありがとうございます! サポート体制はもちろんですけど、これはお世辞抜きで整形外科一番のムードメーカーである近藤先生を筆頭に、先生方みなさん本当に話しやすくて診療科の雰囲気がいいので、いろいろ聞きやすく、サポート体制をフルに活用できています。
近藤先生 神崎先生みたいな若い先生から雰囲気がいいって言ってもらえるのは一番うれしいな! 積極的にやらせていく分、若手の先生には必ず相談することをルールにしているけど、これまでにいた専門研修1年目の先生で最初のころは気を遣われてしまっているのか、相談されずに進められたことが過去にあって、そのときに立場上は指導をしたけど、こっちももっと雰囲気づくりから意識しないといけないなって自分も反省して。それ以降、雰囲気づくりは指導者として一番意識してるし、大事にしてるからね!
専門分野はどうやって選ぶのか
神崎先生 困っているというより悩みに近いですけど、整形外科の中での専門分野が全く決まらなくて少し悩んでいますね。
近藤先生 専門分野選びは悩むよね! でも、先生と同じ年次のときの自分も決まってなかったし、決まってる人の方が少ないと思うから、まだ決まってなくてもいいんじゃない?
神崎先生 そうなんですけど、一宮西病院は脊椎・肩肘・下肢・手の外科・外傷と各グループしっかりそろっていて、専門の先生方のもと、ローテーションしながらしっかり経験させてもらえているのに、まわりと比べても全然決まっていなくて、ちょっと遅れているかなと思いまして(笑)。ちなみに近藤先生はなぜ外傷の道を選ばれたのですか?
近藤先生 専門研修のときに勤務していた病院が外傷に強くて、外傷で有名な先生のもとで働いた経験があったことや、骨折は同じ場所の骨折でもひとりひとり少しずつ折れ方が違うから、全く同じ手術を毎回やるということがなくて、毎回ここはどうしていくのがベストかをその場で見て工夫していくことが、自分としては面白いと感じたことが理由かな。それでも、最初から外傷の道で決めてずっとやっていたわけではなくて、一宮西病院では関節グループにいたこともあるよ。いま外傷の分野に特化しているのは、一宮西病院が四肢・骨盤骨折治療センターを立ち上げる際のセンター長として任せてくれた環境的要因が大きかったかな!
神崎先生 確かに近藤先生と一緒にやらせていただいた、複雑な脱臼骨折で粉砕も強かった患者さまの治療のときに骨折の手術の奥深さを感じました! 最初に自分が診たとき、専門ではないけど骨接合で骨を温存するのは正直難しいかなという診立てでしたが、近藤先生は迷うことなく骨折を治しに行くっていう選択をされて、結果的にしっかり治っていったのがすごく印象に残っています。他の病院の先生と話しているときにこの話をすると、毎回「これを骨接合したのすごいね!」って言われるからあらためてすごいことをされていて、貴重な経験を積ませていただいているんだなって感じました。
近藤先生 外傷専門の先生は他の専門分野と比べるとまだ全国的にも少ないから、ここでやっていることに驚く先生も多いかもね。
近藤先生 専門分野選びは悩むよね! でも、先生と同じ年次のときの自分も決まってなかったし、決まってる人の方が少ないと思うから、まだ決まってなくてもいいんじゃない?
神崎先生 そうなんですけど、一宮西病院は脊椎・肩肘・下肢・手の外科・外傷と各グループしっかりそろっていて、専門の先生方のもと、ローテーションしながらしっかり経験させてもらえているのに、まわりと比べても全然決まっていなくて、ちょっと遅れているかなと思いまして(笑)。ちなみに近藤先生はなぜ外傷の道を選ばれたのですか?
近藤先生 専門研修のときに勤務していた病院が外傷に強くて、外傷で有名な先生のもとで働いた経験があったことや、骨折は同じ場所の骨折でもひとりひとり少しずつ折れ方が違うから、全く同じ手術を毎回やるということがなくて、毎回ここはどうしていくのがベストかをその場で見て工夫していくことが、自分としては面白いと感じたことが理由かな。それでも、最初から外傷の道で決めてずっとやっていたわけではなくて、一宮西病院では関節グループにいたこともあるよ。いま外傷の分野に特化しているのは、一宮西病院が四肢・骨盤骨折治療センターを立ち上げる際のセンター長として任せてくれた環境的要因が大きかったかな!
神崎先生 確かに近藤先生と一緒にやらせていただいた、複雑な脱臼骨折で粉砕も強かった患者さまの治療のときに骨折の手術の奥深さを感じました! 最初に自分が診たとき、専門ではないけど骨接合で骨を温存するのは正直難しいかなという診立てでしたが、近藤先生は迷うことなく骨折を治しに行くっていう選択をされて、結果的にしっかり治っていったのがすごく印象に残っています。他の病院の先生と話しているときにこの話をすると、毎回「これを骨接合したのすごいね!」って言われるからあらためてすごいことをされていて、貴重な経験を積ませていただいているんだなって感じました。
近藤先生 外傷専門の先生は他の専門分野と比べるとまだ全国的にも少ないから、ここでやっていることに驚く先生も多いかもね。
後輩へのメッセージ
近藤先生 たくさん経験したいと思っていて、前向きで向上心がある方にはおすすめですね! 個々の成長スピードに関しては、こちらも全力でサポートしますよ!
神崎先生 自分はすごく向上心が高いかと言われたら自信をもって「はい」とは言えない…(笑)。だけど、ここは向上心の高い人が多いとは感じていて、そういう環境に身を置くと自然と自分も頑張れると感じますね。自分に甘いけど頑張りたい人にもおすすめかもしれません(笑)。あとはすごく執刀数が多いので、よくまわりから「どれだけ働いているの?」って心配されるけど、ここは手術室が19室あって、整形外科だけでも並列で基本4室、多いと6室やっているので、勤務時間が長くなっているわけではなく、むしろQOLは良いかなと感じています。
近藤先生 確かにそれは言っておかないと誤解されるかもね(笑)。自分も専門研修のときにたくさん経験させてもらえる環境だったという話はしたけど、その代わりに毎日かなり遅くまで仕事をしていて、当時はしんどかったからね(笑)。執刀経験数が目立つけど、手術の経験だけじゃなくて学術的な自信も深めれば、それは結果的に臨床にも活きるので、私も統括部長も臨床ばかりの教育ではなく、若い先生が将来いろんな選択肢をとれるよう、アカデミックな部分にもしっかりと時間が割けるように働き方も考えているので、そこは安心してください!
神崎先生 自分はすごく向上心が高いかと言われたら自信をもって「はい」とは言えない…(笑)。だけど、ここは向上心の高い人が多いとは感じていて、そういう環境に身を置くと自然と自分も頑張れると感じますね。自分に甘いけど頑張りたい人にもおすすめかもしれません(笑)。あとはすごく執刀数が多いので、よくまわりから「どれだけ働いているの?」って心配されるけど、ここは手術室が19室あって、整形外科だけでも並列で基本4室、多いと6室やっているので、勤務時間が長くなっているわけではなく、むしろQOLは良いかなと感じています。
近藤先生 確かにそれは言っておかないと誤解されるかもね(笑)。自分も専門研修のときにたくさん経験させてもらえる環境だったという話はしたけど、その代わりに毎日かなり遅くまで仕事をしていて、当時はしんどかったからね(笑)。執刀経験数が目立つけど、手術の経験だけじゃなくて学術的な自信も深めれば、それは結果的に臨床にも活きるので、私も統括部長も臨床ばかりの教育ではなく、若い先生が将来いろんな選択肢をとれるよう、アカデミックな部分にもしっかりと時間が割けるように働き方も考えているので、そこは安心してください!