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病理診断科


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患者さんが病院に来院されると、「適切な治療」のために「正確な診断」が必要になります。病理診断とは、患者さんの体から採取された組織や細胞を顕微鏡などで詳しく調べ、病気の確定診断をおこなうことです。患者さん一人一人に合った最適な治療を選ぶために、重要な役割を担っています。

一宮西病院 病理診断科の特長

1
全症例に対して
高精度の診断を
当科では年間約9,400件の組織診、約6,000件の細胞診、約340件の術中迅速診断を3名の病理専門医で担当しています。全症例をダブルチェックして診断をおこなうことで、精度の高い診断を目指しています。
2
専門技師が多数在籍し
質の高い標本作製・検査を実現
当科に在籍する臨床検査技師6名のうち4名が細胞検査士、2名が認定病理検査技師の資格を有しており、質の高い標本作製と検査を支えています。
3
担当医・外部専門家と連携し
難解症例を正確に診断
難解症例に関しては、臨床医との連携を緊密にとり、診断に必要な情報を共有するとともに、診断や治療方針に関して議論をおこなっています。また、日本病理学会・国立がん研究センターの病理診断コンサルテーションシステム等も利用して、希少症例や難解症例に関して、各分野の専門家にコンサルテーションをおこない、正確な診断に努めています。
4
病理解剖症例の検討と
治療・診断精度の向上
病理解剖をされた症例に関しては、臨床病理検討会(CPC)を年間5〜6回ほど開催し、臨床診断・治療と病理解剖診断とを対比し、治療方法や診断精度の向上、医学教育に役立てています。
5
がん診療における
免疫染色の活用
高度ながん診療に資するため、治療方針の選択にとって重要な乳がんのホルモンレセプターやハーセプチン感受性検査、その他の腫瘍診断に必須な多種の抗体を用いた免疫染色をおこなって、治療方針の決定に役立てています。
6
外部検査機関とも連携した
高度ながん診断
肺がんや婦人科がん、消化器がんなどの遺伝子解析が必要な場合は、当科で標本を作製した上で、外部の専門検査機関(SRLなど)に解析を依頼しています。遺伝子情報に基づいた最適な治療の選択が可能です。

精度の高い病理診断を目指して

組織や細胞の採取は各診療科の臨床主治医がおこないますが、標本を顕微鏡で観察し診断することを専門とするのが病理医です。すべての病理診断結果は主治医に報告され、治療方針の決定等に利用されます。

病院に病理医がいることは、より良質の医療を提供することにつながります。当院の病理診断科には、日本病理学会認定の病理専門医3名が常勤しています。臨床医と連携して診断と治療を結び、主治医および患者さんのお役に立てる精度の高い病理診断を提供できるように努めています。
※日本病理学会ホームページより一部引用

病理診断の具体的な内容

組織診断

手術や生検(病変の一部を採取する検査)で採取された組織を薄く切り、染色して顕微鏡で観察します。これによって、がんの種類や進行度、良性・悪性の判断などをおこないます。

細胞診断

喀痰(かくたん((たんのこと)や尿、体腔液(胸水や腹水など)などに含まれる細胞を採取し、顕微鏡で観察します。これにより、がん細胞の有無や炎症の状態などを調べます。

病理解剖

亡くなった方の体を解剖し、病気の原因や状態を調べます。この結果は、病気の研究や医学教育に役立てられます。

手術中の迅速診断

術前の検査が難しい部位の病変などを手術中に採取して迅速に調べます。

病理診断の流れ

  • 検体採取

    手術や生検、細胞診などで組織や細胞を採取します。

    1
  • 標本作製

    採取した検体を薄く切り、染色などの処理をして顕微鏡で観察できるようにします。

    2
  • 顕微鏡観察

    病理医が顕微鏡で標本を観察し、病変の種類や状態を詳しく調べます。

    3
  • 診断報告

    病理医が診断報告書を作成し、電子カルテ上に載せて主治医に伝えます。

    4

病理診断の重要性

病気の確定診断

症状や画像検査だけでは判断できない病気を確定診断します。

治療方針の決定

がんの種類や進行度によって、手術、化学療法、放射線療法などの適切な治療法を選択できます。

予後の予測

病気の進行度や悪性度を調べることで、予後(病気の経過や回復の見込み)の予測に役立ちます。

オプトアウトに関する説明

アミロイドーシス病型診断のためのウサギモノクローナル抗体開発についてのオプトアウト患者説明

当院でアミロイドーシスと診断された方およびそのご家族へ

当院病理診断科では、福井大学医学部病因病態医学講座分子病理学分野でおこなわれているアミロイドーシス病型診断のためのウサギモノクローナル抗体開発に協力しております。

現在アミロイドーシスの病型診断には抗体を用いた免疫染色による診断がおこなわれていますが、十分に標準化されておらず、一般病理施設では病型診断が困難となっています。標準化された抗体開発のため当院でアミロイドーシスと病理診断された検体の一部を研究に提供しております。

既に採取された検体を用いるため、新たに検査等ご負担いただくことはございません。患者情報の匿名化をおこなったうえで提供しております。
研究目的での検体の提供を希望されない場合、研究への協力をおやめになりたい場合には当院病理診断科にご連絡ください。研究不参加を申し出られた場合でも、患者さまの不利益となることはございません。

また詳細な期間、データの取り扱いについては下記の研究計画書をご確認ください。研究についてのご不明な点等ありましたら、下記の【研究についてのお問い合わせ先】までお問い合わせください。

研究についてのお問い合わせ先

【研究責任者】
内木 宏延
(福井大学医学部病因病態医学講座分子病理学分野)

【研究事務局】
福井大学医学部病因病態医学講座分子病理学分野
〒910-1193 福井県吉田郡永平寺町松岡下合月23-3
Tel. 0776-61-3111 (内線2237)
Fax. 0776-61-8123
Mail. amyloid@med.u-fukui.ac.jp


症例数

2022年 2023年 2024年 2025年 2026年
病理組織検査 6,956 7,802 9,396
細胞診検査 5,321 5,562 6,068
術中迅速診断 326 330 342
病理解剖 10 11 13
2017-2021年
2017年 2018年 2019年 2020年 2021年
病理組織検査 5,579 5,575 5,923 5,875 6,824
細胞診検査 4,357 4,526 4,614 4,896 5,600
術中迅速診断 233 275 299 326 290
病理解剖 14 9 5 10 10
2012-2016年
2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
病理組織検査 3,248 3,365 4,129 4,544 4,971
細胞診検査 3,813 4,300 3,548 3,910 4,162
術中迅速診断 91 116 132 190 222
病理解剖 6 5 5 5 6

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