栄養科『感染症と食事』
良好な血糖コントロールで感染予防を!
あなたの食事、本当にバランスとれていますか?
あなたの食事 本当にバランスとれていますか?
糖尿病治療において基本である食事療法、皆さんはどのようなイメージをお持ちですか?ご飯、揚げ物、肉等を食べてはダメ、野菜中心の生活など食事制限がある食事だと思い込んでいませんか?決して食べてはいけない食品があるわけではありません。基本としては「バランスが取れた食事」が大切です。しかし、バランスが取れた食事とはどのような食事でしょうか?
皆さんはイメージできますか?
糖尿病治療において基本である食事療法、皆さんはどのようなイメージをお持ちですか?ご飯、揚げ物、肉等を食べてはダメ、野菜中心の生活など食事制限がある食事だと思い込んでいませんか?決して食べてはいけない食品があるわけではありません。基本としては「バランスが取れた食事」が大切です。しかし、バランスが取れた食事とはどのような食事でしょうか?
皆さんはイメージできますか?
ここでクイズです。下記の3種類の食事はバランスが取れた食事かどうか考えてみて下さい。
正解は・・・
正解は、全てバランス食ではないです。
①は炭水化物の過剰、②は野菜不足(カボチャは糖質が多い野菜の為ご飯と同じ仲間に分類)③タンパク質不足だからです。
下記のポイントを押さえて選択するように心がけてみましょう。
①は炭水化物の過剰、②は野菜不足(カボチャは糖質が多い野菜の為ご飯と同じ仲間に分類)③タンパク質不足だからです。
下記のポイントを押さえて選択するように心がけてみましょう。
炭水化物を抜いてませんか?
血糖値上昇を気にするあまり炭水化物を抜いてませんか?それは車がガス欠状態と同じです。なぜなら炭水化物は体を動かす一番のエネルギー源だからです。
そしてエネルギー源が入ってこないと体は自分の筋肉等を分解してエネルギーを作り出します。その為筋肉が減少し筋力低下にも繋がります。また炭水化物を抜く事で栄養バランスが悪くなるだけでなく、満腹感が得られず副食の過剰に繋がり食塩・脂質の取りすぎにも繋がり高血圧、脂質異常症を招くリスクもあります。だからといって炭水化物のみの食事・過剰摂取であれば高血糖を招くので、主食主菜副菜が揃ったバランスの良い食事が大切です。
そしてエネルギー源が入ってこないと体は自分の筋肉等を分解してエネルギーを作り出します。その為筋肉が減少し筋力低下にも繋がります。また炭水化物を抜く事で栄養バランスが悪くなるだけでなく、満腹感が得られず副食の過剰に繋がり食塩・脂質の取りすぎにも繋がり高血圧、脂質異常症を招くリスクもあります。だからといって炭水化物のみの食事・過剰摂取であれば高血糖を招くので、主食主菜副菜が揃ったバランスの良い食事が大切です。
3つの大切な栄養素
それぞれの栄養素が体の中で色々な役割を果たしています。どれ一つ欠けてはならない物であり比率も重要です。何か一つの栄養素に偏ってしまわないよう3つのキレイな輪を保ちましょう。
低GI食品ってご存じですか?
低GI食品とは血糖上昇が穏やかな食品の事です。炭水化物の摂取によって血糖上昇が気になる方は低GI食品を活用してみましょう。
食物繊維も食後高血糖予防に効果的
食物繊維も食後高血糖予防に効果的です!
食事の食べ始めは野菜から!
野菜は1日350g以上を目標に!
低カロリーな海藻・きのこ・蒟蒻も一緒に!
食事の食べ始めは野菜から!
野菜は1日350g以上を目標に!
低カロリーな海藻・きのこ・蒟蒻も一緒に!
ウイルスから身を守るために「高血糖」を予防しよう!
高血糖状態では・・・
■好中球の貪食機能の低下
好中球は白血球の成分のひとつで、体内にウイルスや細菌が侵入すると取り囲んで食い殺します。血糖値が高くなると、この機能が低下します。
■免疫反応の低下
一度感染した病原体に対し、体内でそれに対する抗体が作られ、次に同じ病原体がからだに侵入しようとしたときに、それを防ぐように働く仕組みのことです。高血糖では、この免疫反応も弱くなっています。
好中球は白血球の成分のひとつで、体内にウイルスや細菌が侵入すると取り囲んで食い殺します。血糖値が高くなると、この機能が低下します。
■免疫反応の低下
一度感染した病原体に対し、体内でそれに対する抗体が作られ、次に同じ病原体がからだに侵入しようとしたときに、それを防ぐように働く仕組みのことです。高血糖では、この免疫反応も弱くなっています。
!!普段から高血糖を予防することが感染症予防に繋がります!!
高血糖になりやすい食事習慣
朝はサンドウィッチ、お昼はおにぎりだけ、夜は遅い時間にも関わらず、揚げ物やこってりした料理をしっかり食べる。こんな食事配分ではありませんか?
3食のエネルギーや栄養素はなるべく均等に配分することは高血糖や糖尿病の予防に効果的です。特に夕食に偏りやすい方が多いため当てはまる場合は、均等になるような工夫を考えましょう。
3食のエネルギーや栄養素はなるべく均等に配分することは高血糖や糖尿病の予防に効果的です。特に夕食に偏りやすい方が多いため当てはまる場合は、均等になるような工夫を考えましょう。
炭水化物だけのメニューを選ぶことはないですか?
素うどん、そうめん、ざるそばなどついつい選びがちな献立ですが、実は食後高血糖を招きやすい食事です。
エネルギーだけでなく主菜・副菜があるのかどうかも意識して炭水化物のみにならない食事を選びましょう。
素うどん、そうめん、ざるそばなどついつい選びがちな献立ですが、実は食後高血糖を招きやすい食事です。
エネルギーだけでなく主菜・副菜があるのかどうかも意識して炭水化物のみにならない食事を選びましょう。
夜勤やシフト制の勤務の方は生活リズムの乱れに伴い食事時間の乱れや野菜不足の方が多いです。
食事や睡眠などの時間を、生活の中でなるべく固定し決まったリズムを作りましょう。
食後直ぐの睡眠や①②の様な高血糖を招きやすい食事は避けるなど食事の内容も特に注意が必要です。
食事や睡眠などの時間を、生活の中でなるべく固定し決まったリズムを作りましょう。
食後直ぐの睡眠や①②の様な高血糖を招きやすい食事は避けるなど食事の内容も特に注意が必要です。
感染症におすすめの栄養素①【ビタミンA】
~皮膚や粘膜を健康に保つ【ビタミンA】~
皮膚や粘膜、血液凝固、涙、鼻水、唾液などは“体内に異物を侵入させない”という免疫システムの一つとして機能しています。皮膚の正常化を維持する重要な栄養素がビタミンAです。レバーやサプリメントの過剰摂取は注意が必要ですが、通常の食事では過剰になることはほとんどありません。積極的に摂取しましょう。
皮膚や粘膜、血液凝固、涙、鼻水、唾液などは“体内に異物を侵入させない”という免疫システムの一つとして機能しています。皮膚の正常化を維持する重要な栄養素がビタミンAです。レバーやサプリメントの過剰摂取は注意が必要ですが、通常の食事では過剰になることはほとんどありません。積極的に摂取しましょう。
~腸の健康を守る【プレ・プロバイオティクス】~
免疫細胞が多く存在する“腸”の環境を正常に整えることも正常な免疫反応に繋がります。腸内細菌のえさになる“食物繊維”や善玉菌そのものである“乳酸菌、ビフィズス菌、酵母菌”なども積極的に摂取することをお勧めします。
免疫細胞が多く存在する“腸”の環境を正常に整えることも正常な免疫反応に繋がります。腸内細菌のえさになる“食物繊維”や善玉菌そのものである“乳酸菌、ビフィズス菌、酵母菌”なども積極的に摂取することをお勧めします。
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