末梢動脈疾患に対する検査
検査の種類
ABI検査
ABI検査は、両腕・両足に特殊な血圧計を巻いて、同時に血圧や脈波を測定する検査です。通常、足で測る血圧は、腕で測る血圧と同じかあるいは1.3倍高いといわれています。しかし、異常に足の血圧が低い場合は、どこかで血管が狭いか詰まっていると思われます。他の血管エコーやCT検査などと組み合わせて検査します。比較的短時間かつ安価でおこなえるので、足の動脈硬化を見つけ出せる“足がかり”の検査として実施されます。
皮膚還流圧(SPP)検査
末梢血管領域において、下肢虚血の重症度評価は治療する上で重要で、皮膚組織灌流圧(SPP)は、その重症度を評価する検査法のひとつです。
SPP<30mmHg | 重症虚血肢の診断 |
SPP≦40mmHg | 潰瘍の原因に虚血関与の可能性が高い |
皮膚還流圧(SPP)検査
血管エコー(下肢動脈超音波検査)
超音波を当てることで血管の詰まりの程度がわかります。患者さまは横になっていただくだけで痛みもともないません。
造影CT
足の血管を評価するために、造影剤を腕の静脈から投与し、血管に色をつけて撮影します。血管内部にあるコレステロールの塊やカルシウムの沈着も評価できるので治療方針決定に有効です。
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細くなった足の血管をそのままにしておくと、足の血管病の最重症である「重症下肢虚血」につながります。
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狭くなった血管をバルーンを使って広げたり、ステントを留置して広げた状態を保持したりして行います
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末梢動脈疾患(PAD)の患者さまを専門的に診させていただく専門外来です