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末梢動脈疾患に対する検査


足の症状やケガで症状の改善がない方の中には、足の動脈硬化が潜んでいる可能性もあります。
①60歳以上の方
②人工透析中の方
③喫煙中あるいは喫煙していた方
④脳梗塞や心筋梗塞の家族歴がある方
⑤糖尿病のある方
⑥高血圧のある方
⑦脂質異常(高コレステロール)のある方
特に要注意ですので、末梢血管・足の外来にお越しください。必要に応じて、血圧の検査=ABI(手と足の血圧を同時に測定する検査) やSPP(皮膚還流圧検査)血管エコー・採血や創部の細菌培養といった非侵襲的な検査をおこないます。さらに、MRAや下肢動脈の造影CT等より詳細な検査することもあります。

検査の種類

ABI検査

ABI検査は、両腕・両足に特殊な血圧計を巻いて、同時に血圧や脈波を測定する検査です。通常、足で測る血圧は、腕で測る血圧と同じかあるいは1.3倍高いといわれています。しかし、異常に足の血圧が低い場合は、どこかで血管が狭いか詰まっていると思われます。他の血管エコーやCT検査などと組み合わせて検査します。比較的短時間かつ安価でおこなえるので、足の動脈硬化を見つけ出せる“足がかり”の検査として実施されます。

皮膚還流圧(SPP)検査

末梢血管領域において、下肢虚血の重症度評価は治療する上で重要で、皮膚組織灌流圧(SPP)は、その重症度を評価する検査法のひとつです。
検査結果
SPP<30mmHg 重症虚血肢の診断
SPP≦40mmHg 潰瘍の原因に虚血関与の可能性が高い

皮膚還流圧(SPP)検査

血管エコー(下肢動脈超音波検査)

超音波を当てることで血管の詰まりの程度がわかります。患者さまは横になっていただくだけで痛みもともないません。

造影CT

足の血管を評価するために、造影剤を腕の静脈から投与し、血管に色をつけて撮影します。血管内部にあるコレステロールの塊やカルシウムの沈着も評価できるので治療方針決定に有効です。

MRA

造影剤を使わずに下肢の血管を画像化する検査です。腎機能が悪かったり、造影剤にアレルギーをお持ちの方に実施したりします。


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