ひざ関節外来 / 最小侵襲術
ひざ関節の治療方針
当センターにおける、人工膝関節分野の治療方針をご説明します。
第一選択は保存療法
初診の患者さま・ご家族には合同説明会の場を設け、ひざの痛みが起こる原因について解説させていただきます。当科ではまず、保存的に痛みを取る⽅法を試します。ひざ関節の軟⾻が全く無くなって⼿術の紹介をいただいた患者さまのうち約45%の方が、⼿術や薬を使わない方法で痛みをコントロールされています。この保存療法が有効でなかったときにはじめて⼿術療法を選択します。
手術でも低侵襲⼿術を追求
手術をすることになった患者さまにも、可能な限り「膝関節半置換術」を試みます。これは輸⾎が不要な手術で、術後5⽇⽬に歩いて⾃宅へ帰られる患者さまもいらっしゃいます。
靱帯が不安定で半置換術の適応でない患者さまには「全置換術」を提案します。全置換術も近年は輸⾎の必要がなくなってきました。また全置換術の患者さまも、全く筋⾁を切らない「最小侵襲人工関節置換術(MIS)」という術法を可能な限り適⽤し、術後10⽇⽬に杖での退院を目指します。
靱帯が不安定で半置換術の適応でない患者さまには「全置換術」を提案します。全置換術も近年は輸⾎の必要がなくなってきました。また全置換術の患者さまも、全く筋⾁を切らない「最小侵襲人工関節置換術(MIS)」という術法を可能な限り適⽤し、術後10⽇⽬に杖での退院を目指します。
- 人工関節置換術には健康保険が適用されます。
- 術後は1年に1回、定期点検が必要です。⼿術をおこなった年だけは1, 3, 6ヶ⽉⽬にも診察させていただいています。
(左)手術前 / (右)手術後
(左)手術前 / (右)手術後
受診の流れ
ひざの痛みで初めて外来の受診をご希望される方は、毎週金曜日の完全予約制での対応となっております。
手術の流れ
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手術の準備①
麻酔科専門医により、患者さまの苦痛を回避するべく麻酔が施されます。
1 -
手術の準備②
巽医師が考案したソフトによる3Dテンプレートをもとに手術をおこないますが、事前のシミュレーションで最適なインプラントと位置を決めます。
2 -
感染予防
術中の感染予防策として特殊な手術服を着用します。手術は、空気の流れがコントロールされた特別な手術室「バイオクリーンルーム」でおこないます。
3 -
低侵襲手術
皮膚の切開は半置換6cm、全置換12cm。術後のスムーズなひざの曲げ伸ばしのために筋膜をまったく切らない手術をおこない、出血も少ないため輸血もほとんど必要なく、早期退院が期待できます。
4 -
チェック
足全体の角度など、念入りなチェックをおこないながら手術を進めていきます。
5 -
使用器具
金属製のインプラントが、体重の5〜8倍の負荷がかかるひざを支えます。
6 -
手術道具
手術で使用するのは、まるで大工道具のようです。
7 -
サポート
スムーズな手術をサポートしてくれる看護師は、医師たちにとって欠かせない存在です。
8 -
手術成功
無事成功して関節が動かせるようになったことに、思わず笑みがこぼれます。
9 -
縫合
筋膜を切らず傷口も小さいため、術後早期に歩けるようになるのもこの術式(MIS=最小侵襲人工関節置換術)のメリットです。
10 -
レントゲン検査
術後すぐにレントゲン撮影をして、確認をおこないます。
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死ぬまで歩けるからだの使い方 “100年足腰”
どこの病院へ行っても手術しかない、すでに関節軟骨が全部ない人。そんな患者さまが3つの保存療法をおこなった結果、3ヶ月後には46%の人で痛みがなくなった。
クリニカル・リハビリテーションという雑誌に2011年発表しました。(Journal of clinical rehabilitation Vol20 No.7 p604-609)
人工関節センター長・たつみ等はさらに根治療法を研究し、歩き方を変える方法を見出した。それはバイコン(Vicon)と呼ばれる歩行解析器を使い、軟骨が破壊される歩き方と、再生を促される歩き方では頭の位置が違うことを見出した。
それらのバージョンアップした根治療法は、2019年11月に「100年足腰」(サンマーク出版)という一冊の書籍にまとめました。
これらの根治療法をやってみて、どうしても痛みがとれない人たちに対しては、最小侵襲手術をおこなっている。
*画像をクリックもしくはタップで外部サイト(Amazon)に移動します
クリニカル・リハビリテーションという雑誌に2011年発表しました。(Journal of clinical rehabilitation Vol20 No.7 p604-609)
人工関節センター長・たつみ等はさらに根治療法を研究し、歩き方を変える方法を見出した。それはバイコン(Vicon)と呼ばれる歩行解析器を使い、軟骨が破壊される歩き方と、再生を促される歩き方では頭の位置が違うことを見出した。
それらのバージョンアップした根治療法は、2019年11月に「100年足腰」(サンマーク出版)という一冊の書籍にまとめました。
これらの根治療法をやってみて、どうしても痛みがとれない人たちに対しては、最小侵襲手術をおこなっている。
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【YouTube】巽 一郎の治療方針
全国から“治してもらいたい”と足を運ぶ人が絶えない整形外科医、巽 一郎。
手術の名手でありながら、すぐには切らない医師としても有名な巽医師。まず患者さんにおすすめする“ひざの保存療法”とは?
当院のYouTubeチャンネルにて公開中! 気さくで親しみやすいスーパードクター、巽 一郎医師の人柄にも注目です!
手術の名手でありながら、すぐには切らない医師としても有名な巽医師。まず患者さんにおすすめする“ひざの保存療法”とは?
当院のYouTubeチャンネルにて公開中! 気さくで親しみやすいスーパードクター、巽 一郎医師の人柄にも注目です!
【YouTube】『ひざ痛』自分の足で歩き続けたい方へ ~100年足腰~
ひざ治療一筋24年、現役で活躍する整形外科医・巽 一郎医師が、24年学び貯めた知識を全て出し切る!! ひざの痛みについての徹底解説、90分の講演にお付き合いください。
当院のYouTubeチャンネルにて公開中!
当院のYouTubeチャンネルにて公開中!