四肢・骨盤骨折治療センター
四肢の外傷・骨折は、整形外科領域で最も多い疾患の一つです。しかし、日本では外傷分野を専門としている外傷整形外科医は、意外にも少ないのが現状です。
当院では外傷整形外科医を中心に、年間約1,000例の外傷の手術をおこなっています。すべての症例に対して、受傷時の状態や初期治療をチーム内で共有し、カンファレンスをおこなっているため、一般的な骨折はもちろんのこと開放骨折や骨盤骨折などの重度四肢外傷まで、より専門的に治療をおこなうことができます。可能な限り機能障害を少なくし、社会復帰できる患者さまが一人でも増えることを目標として、日々精進しております。
四肢・骨盤骨折治療センター長 近藤 陽
当院では外傷整形外科医を中心に、年間約1,000例の外傷の手術をおこなっています。すべての症例に対して、受傷時の状態や初期治療をチーム内で共有し、カンファレンスをおこなっているため、一般的な骨折はもちろんのこと開放骨折や骨盤骨折などの重度四肢外傷まで、より専門的に治療をおこなうことができます。可能な限り機能障害を少なくし、社会復帰できる患者さまが一人でも増えることを目標として、日々精進しております。
四肢・骨盤骨折治療センター長 近藤 陽
一般外傷
外傷カンファレンス
上肢・下肢の単純骨折や関節内骨折、脱臼を伴う骨折、靭帯損傷などの治療をおこないます。身体診察や画像検査、一人ひとりの患者さまの背景を考慮し、保存的治療(手術はせずにギプスなどで固定する方法)がよいのか、手術治療がよいのかを検討します。
粗鬆骨に対応するため、セメントオーギュメンテーションを併用した髄内釘を使用
高齢者は転倒などの軽微な外傷で、足の付け根の骨折(大腿骨近位部骨折)、手首の骨折(橈骨遠位端骨折)、肩の骨折(上腕骨近位端骨折)などを起こしやすく、その数は年々増加しています。骨脆弱性や全身疾患の問題で治療に難渋する場合がありますが、手術方法を工夫したり、特殊なインプラントを使用することで、可能な限り合併症が少なくなるように治療をおこないます。
3枚のプレートで骨接合した左脛骨
開放骨折は、折れた骨が皮膚を突き破って体外へ露出している状態です。菌が骨折部から侵入して感染を起こす危険が非常に高くなるため、夜間でも緊急手術をおこない、傷や骨の洗浄と汚染組織の切除をおこないます。
その後も、洗浄と汚染組織の切除を繰り返し、骨折の治療と欠損した皮膚の再建をおこないます。
その後も、洗浄と汚染組織の切除を繰り返し、骨折の治療と欠損した皮膚の再建をおこないます。
骨盤骨折
骨盤骨折は、体幹で一番大きな骨の骨折で、大量の出血が生じ、生命に関わります。そのため、迅速な診断と全身状態の評価、治療が必要であり、救急医や麻酔科医、IVR(血管内治療)チームと合同で、全身管理と血管内治療や創外固定などの処置をおこないます。全身状態が落ち着いた後、綿密に手術計画を立て、慎重に手術をおこないます。
骨折の予防について
骨折の予防には、初めての骨折を起こさないようにする一次骨折予防と、一度骨折をしてしまった後に、次の骨折を起こさないようにする二次骨折予防があります。いずれの骨折の予防にも、①運動療法 ②栄養療法 ③薬物療法が基本的な治療法となります。
当科の骨粗鬆症外来と連携し、骨折予防にも力を入れています。
当科の骨粗鬆症外来と連携し、骨折予防にも力を入れています。
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整形外科は四肢(上肢・下肢)・体幹(脊椎・骨盤)の疾患、外傷、障害を取り扱う診療科です。