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脳卒中集中治療室(SCU)


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脳卒中集中治療室では、脳卒中を発症して間もない患者さまに初期治療をおこなっています。
脳神経内科医、脳神経外科医、看護師、理学療法士および作業療法士が、24時間体制で患者さまの治療にあたります。

この度、2020年7月にSCU(Stroke care unit)を開設いたしました。

当院では、脳神経内科および脳神経外科合同で2016年度より24時間365日体制の脳卒中ホットラインを開設し、脳卒中救急診療の充実に努めてまいりました。近年、脳卒中治療、特に重症脳梗塞に対する血管内治療(血栓回収療法)は劇的に進化しており、患者さまの生命予後のみならず機能予後を改善する治療が可能となっています。脳梗塞治療の世界では、“Time is Brain.”という言葉がありますが、これは脳梗塞治療がいかに迅速に治療をおこなうかが重要であり、時間との戦いでもある事を表しています。このような事を背景に脳卒中ホットラインは、地域の先生方や救急隊から患者さまのスムーズな受け入れをおこない、1分1秒を争う治療を迅速におこなう事を目的としたものです。ホットラインは開設以来、年間800-900件程度ご利用いただいており、今後も地域医療における当院の果たす役割は益々増加するものと考えています。今回のSCU開設は、このような地域の皆さまの期待に応えるための一環で、これを期に救急診療体制のみならず、周術期を含めた急性期治療の更なるレベルアップを図って参ります。

当院のストロークチームの特徴は、内科・外科合同のシームレスな運用にあります。そのため、最後の砦となる外科的治療のみならず、内科的精査や治療も得意としています。脳卒中発症後の救急診療のみならず、発症前の予防医療も含め当院をご利用ください。

これからも地域の皆様方の安全・安心に貢献できるよう尽力して参ります。

脳卒中集中治療室(SCU)とは?

脳卒中集中治療室(SCU; Stroke Care Unit)とは、脳卒中を発症して間もない患者さま、すなわち病態が不安定な患者さまに対して、効率的に初期治療をおこなう病棟です。

一宮西病院では2020年7月、A棟6階病棟にSCUを開設しました。脳神経内科医、脳神経外科医、看護師、理学療法士および作業療法士が、24時間体制で患者さまの治療にあたっております。

脳卒中集中治療室のメリット

平成21年に発表された脳卒中治療ガイドラインでは、SCUで治療することにより、
  • 死亡率の減少
  • 在院期間の短縮
  • 自宅退院率の増加
  • 長期的な日常生活能力と生活の質の改善
…を図ることができると明記されています。

脳卒中に対する治療

脳卒中とは、脳の血管の病気です。脳の血管が詰まって脳細胞が死んでしまう病気(脳梗塞)、脳の血管そのものが破裂して出血を起こす病気(脳出血くも膜下出血)があり、これらをまとめて脳卒中といいます。脳卒中は、がん、心臓病に次いで日本における死因の第3位であり、年間約30万人の方が発症しているといわれています。また寝たきりの原因の約3割を占めています。

血管が詰まる脳梗塞では、血の固まり(血栓)を薬で溶かす点滴治療(血栓溶解療法)のほか、血管にカテーテルを通して血栓を除去する治療(血管内治療)を実施しています。


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