第13回 前立腺がんのおさらい
小高 水曜日のこのコーナーは、「健康のつボ~前立腺がんについて~」。昨今、日本で罹患数増加が最も著しいと言われているがん、前立腺がんについて、一宮西病院 泌尿器科部長の永田大介先生にお話をうかがっていきました。
永田先生の今シリーズは、今日で最終回となります。男性のがん罹患率がトップの前立腺がん。しかし、早期発見で5年生存率がほぼ100%のがんでもあるということです。
つボイ いろいろ教えてきてもらいましたが、今日はいま一度、前立腺がんの全体像を顧みてみましょう。
小高 永田先生のお話です!
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永田 日本人の男性の10人に1人が前立腺がんになるという統計が出ています。すべてのがんに共通しますが、自覚症状がないというのが前立腺がんの特徴です。
小高 自覚症状というのは前立腺がんの症状ではなく、転移した先の症状が出ているってことですもんね。
永田 そうですね、自覚症状が出た時は転移しているとき。昔からよく聞く話ですが、前立腺がんが腰骨に転移して腰痛の自覚症状が出るというもの。腰痛で整形外科にかかったはいいが、整形の先生から「骨の様子がおかしい、泌尿器科へ行ってください」と言われ、泌尿器科にかかってみると前立腺がんが腰骨に転移して発見されるケースなどが多いです。
小高 「自覚症状が出てからいけばいいや」は絶対ダメだと。
つボイ いろいろ進行してますしね。
永田 そうですね、すでに転移してしまっていますしね。
小高 そうすると治る率というのはかなり低くなるという…。
永田 そうですね。骨というのは栄養が豊富で、骨の中でがんが更にバージョンアップして転移する力が強くなり、肺や他臓器へ転移していくんです。なので、骨に転移する前に治療開始できるのが一番いいです。
つボイ でも自覚症状がないので、何でもないときにまず検査を受けるのが大事ですね!
永田 そうですね。血液検査だけで前立腺がんは発見できるので。50歳を過ぎたら、PSA検査を。早期発見で、5年生存率はほぼ100%! 厚生労働省は、生存率100%の病気を見つけてどうするの!と言いますが。泌尿器科医としては、早期に見つけて早期に治療したいですね。手遅れになって亡くなる方を見ると「この方、5年前にPSA検査で見つけていたら…」とは思ってしまいますね。
小高 そうなってしまうのは避けたいですね。
つボイ がんになったら治療もいろいろあるんですよね。
永田 そうですね。前立腺がんが前立腺の中にとどまっているようなタイプのがんであれば、5年生存率100%のがんです。手術で取ったり、放射線で焼いたりして治療します。
小高 その中でも先生がご専門にされてるのは腹腔鏡下手術です、ということですね。
永田 そうですね、腹腔鏡…何年になるんだろう…。かれこれ20年近くやっているので。
つボイ いわゆる開腹手術をするよりも患者さんに負担が少ないと。
永田 そうですね。やはり今はお腹を切って手術したいとは思わないんですよね。腹腔鏡の方が出血量も少ないですし、手術した翌日には患者さんも普通に歩けていますし、痛みも少ないですし、術後の回復がすごく早いですね。
小高 最近ではロボットなども手伝ってもらったり。
永田 そうですね。最近はロボットにも手伝ってもらって、より精密にできるようになっているというのが前立腺がんの手術ですね。
小高 で、手術が成功すると、日常生活も今まで通りに過ごせると。もう何回聞いても、早期発見以外ないなと思いますね!(笑)
つボイ いかに僕らが早く見つけて、先生に診てもらうか。それに尽きますね!
永田 そうですね、早期発見が一番です。
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小高 もう初回の放送から永田先生が何回も何回も仰っておられました、「とにかく検査して下さい」という事! 50歳を過ぎた男性の方は、健康診断にオプションを加えることで早期発見をして、根治をしましょう。
つボイ 血液検査なので、そんなにストレス感じないと思いますよ。50歳を過ぎたら男性はPSA検査! 早期発見! 前立腺がんを根治、ですよ!
小高 以上、「健康のつボ~前立腺がんについて~」でした♪
永田先生の今シリーズは、今日で最終回となります。男性のがん罹患率がトップの前立腺がん。しかし、早期発見で5年生存率がほぼ100%のがんでもあるということです。
つボイ いろいろ教えてきてもらいましたが、今日はいま一度、前立腺がんの全体像を顧みてみましょう。
小高 永田先生のお話です!
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永田 日本人の男性の10人に1人が前立腺がんになるという統計が出ています。すべてのがんに共通しますが、自覚症状がないというのが前立腺がんの特徴です。
小高 自覚症状というのは前立腺がんの症状ではなく、転移した先の症状が出ているってことですもんね。
永田 そうですね、自覚症状が出た時は転移しているとき。昔からよく聞く話ですが、前立腺がんが腰骨に転移して腰痛の自覚症状が出るというもの。腰痛で整形外科にかかったはいいが、整形の先生から「骨の様子がおかしい、泌尿器科へ行ってください」と言われ、泌尿器科にかかってみると前立腺がんが腰骨に転移して発見されるケースなどが多いです。
小高 「自覚症状が出てからいけばいいや」は絶対ダメだと。
つボイ いろいろ進行してますしね。
永田 そうですね、すでに転移してしまっていますしね。
小高 そうすると治る率というのはかなり低くなるという…。
永田 そうですね。骨というのは栄養が豊富で、骨の中でがんが更にバージョンアップして転移する力が強くなり、肺や他臓器へ転移していくんです。なので、骨に転移する前に治療開始できるのが一番いいです。
つボイ でも自覚症状がないので、何でもないときにまず検査を受けるのが大事ですね!
永田 そうですね。血液検査だけで前立腺がんは発見できるので。50歳を過ぎたら、PSA検査を。早期発見で、5年生存率はほぼ100%! 厚生労働省は、生存率100%の病気を見つけてどうするの!と言いますが。泌尿器科医としては、早期に見つけて早期に治療したいですね。手遅れになって亡くなる方を見ると「この方、5年前にPSA検査で見つけていたら…」とは思ってしまいますね。
小高 そうなってしまうのは避けたいですね。
つボイ がんになったら治療もいろいろあるんですよね。
永田 そうですね。前立腺がんが前立腺の中にとどまっているようなタイプのがんであれば、5年生存率100%のがんです。手術で取ったり、放射線で焼いたりして治療します。
小高 その中でも先生がご専門にされてるのは腹腔鏡下手術です、ということですね。
永田 そうですね、腹腔鏡…何年になるんだろう…。かれこれ20年近くやっているので。
つボイ いわゆる開腹手術をするよりも患者さんに負担が少ないと。
永田 そうですね。やはり今はお腹を切って手術したいとは思わないんですよね。腹腔鏡の方が出血量も少ないですし、手術した翌日には患者さんも普通に歩けていますし、痛みも少ないですし、術後の回復がすごく早いですね。
小高 最近ではロボットなども手伝ってもらったり。
永田 そうですね。最近はロボットにも手伝ってもらって、より精密にできるようになっているというのが前立腺がんの手術ですね。
小高 で、手術が成功すると、日常生活も今まで通りに過ごせると。もう何回聞いても、早期発見以外ないなと思いますね!(笑)
つボイ いかに僕らが早く見つけて、先生に診てもらうか。それに尽きますね!
永田 そうですね、早期発見が一番です。
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小高 もう初回の放送から永田先生が何回も何回も仰っておられました、「とにかく検査して下さい」という事! 50歳を過ぎた男性の方は、健康診断にオプションを加えることで早期発見をして、根治をしましょう。
つボイ 血液検査なので、そんなにストレス感じないと思いますよ。50歳を過ぎたら男性はPSA検査! 早期発見! 前立腺がんを根治、ですよ!
小高 以上、「健康のつボ~前立腺がんについて~」でした♪