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第11回 早期発見のために


(小高)
水曜日のこのコーナーは「健康のつボ~前立腺がんについて~」昨今、日本で、罹患数増加が最も著しいと言われている「がん」、「前立腺がん」について、一宮西病院 泌尿器科部長の 永田大介(ながただいすけ)先生にお話をうかがっていきます。

(小高)
先週は、治療後の日常生活について教えていただきました。

(つボイ)
経過観察として、何年かは受診が必要ですが、基本的には、食事・運動などに関しては何ら制限はないとのことでした。

(小高)
それもこれも早期発見で、治療により、完治しているということが前提です。今日はもう一度、前立腺がんにとってとても大切な「早期発見」について復習します。永田先生のお話です。


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(永田)
がんに罹患するとよく言われるのが「5年生存率」ですね。前立腺がんに関して言えば早期発見で5年生存率はほぼ100%、一番治療効果が高いと言われています。がんの中では一番予後が良好です。転移があると、5年生存率は60%程度に下がってしまうので。

(小高)
早期発見が非常に重要という事ですね。早期発見のために、検査を定期的に行っていく事も重要ですね。

(永田)
血液の検査(PSA検査)でがんが分かるものの中では「前立腺がん」が一番見つかりやすいのも特徴です。1ccの血液で検査ができ、結果を見て正常値ならすぐ安心できますね。

(つボイ)
私、定期的にやってますこの検査。

(小高)
そうなんですね、あと痛くないの良い特徴ですね。

(永田)
特に男性は50歳くらいに前立腺がんは出始めるので、まずは50歳になったら一度PSA検査をおすすめします。その数値を指標に、1未満であれば3年に一回ほどでよいかと。1以上であれば1年に一回くらいの頻度で。 数値が4を超えたら泌尿器科へ。

(小高)
PSA検査を「受けておいた方がいい」という判断指標は「年齢」のみですか? 何か症状が出たら行った方がいいなどありますか?

(永田)
ご自分のお父様やおじい様が前立腺がんに罹患しているとかであれば、45歳くらいから受けた方がいい、と仰る先生もいらっしゃいます。あとは普通に泌尿器科にかかられた患者さんで「最近、少しおしっこ出にくいよ」等のお声を聞いた時は、PSA検査をおすすめしています。前立腺肥大の裏に前立腺がんが隠れてないか調べます。PSA検査は一般的な血液検査と何ら変わらないですし、普通の血液検査に1つオプション付けるだけなので難しくも手間も無いです。早期発見はほぼ100%できます。

(小高)
なるほど。以前、前立腺肥大と前立腺がんは関係ないというお話をお聞きしましたが、うちの家系前立腺肥大ばかりだから前立腺がんになりやすい、なんていう風に心配はしなくていいでしょうか?

(永田)
そこは関係ないので心配いらないです。

(つボイ)
癌じゃないことが早期に分ければうれしいですね。健康診断とかで1つオプションつけておくだけで安心ですね。

(永田)
そうですね。


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(つボイ)
男性は50歳を過ぎたら、毎年PSA検査。私も毎年、検査しています。

(小高)
自覚症状がないというだけに、PSA検査は重要です。PSA検査で早期発見できたら、根治が可能で、その後の日常生活は何の制限もない!ということですから、50代以上の男性は、ぜひ検査を受けてください。
以上、『健康のつボ~前立腺がんについて~』でした♪



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