第8回 低侵襲の腹腔鏡下手術
(小高)
水曜日のこのコーナーは「健康のつボ~前立腺がんについて~」昨今、日本で、罹患数増加が最も著しいと言われている「がん」、「前立腺がん」について、一宮西病院 泌尿器科部長の 永田大介(ながただいすけ)先生にお話をうかがっていきます。
(小高)
先週は、前立腺がんの手術の種類によるメッリト・デメリットなどをお聞きしました。
(つボイ)
その中でも、全摘が大前提の前立腺がんでは、低侵襲の腹腔鏡下手術が注目されています。
(小高)
永田先生はその腹腔鏡下手術のエキスパートでいらっしゃいます!前立腺がんだけで400症例、その他の手術も含めると1000症例以上のキャリアを持ち、いろいろな病院で指導もされてきた、ということです。今日は、先生がご専門の腹腔鏡下手術について、詳しくうかがっていきます♪
~~~~~~~~~~~~
(永田)
前立腺の腹腔鏡手術というのは、まずカメラポートというものを体の中に作らなきゃいけないんですけど。
(小高)
カメラポート?
(永田)
そうですね、専門用語で申し訳ないです。へそから5cm下くらいの場所に、2cm位の穴を開けさせて頂いて、前立腺のところの空間を広げさせて頂いて、まず1本カメラを入れる。
(小高)
おへその下にカメラを。
(永田)
そうですね、そこでちゃんとまず"前立腺がここにあるよ"と見えるようにカメラを入れるんです。で、それを囲うように4箇所。それぞれ5mmから1cmぐらいのプラスチックのチューブを入れて、扇形にするのが一般的なやり方ですね。
(つボイ)
ふんふん(頷きつつ)
(小高)
なんとなくイメージでいくと、カメラを1つ用意してあと4つの穴から手術していくと思うんですけど…何というか、人間の手って2つというか(笑)右手にナイフ左手にフォークというか(苦笑)4箇所穴を開けてどのように・・・。
(永田)
まあ人間の手は2つしかないので(笑)カメラは助手の方に持って頂いて、あとは執刀医がもってるのは切ったり、剥離したり、臓器を分けるような道具を持っています。残りの穴は「少し血が出た」等の時に助手の方が吸引したり、臓器を動かしたりする用ですね。
(小高)
先生穴と助手穴がある、という事ですね?
(永田)
そうですね。カメラの穴が1つ、執刀医が使う穴2つ、吸引等の助手さんの補助穴2つ、計5箇所になるという事なんです。
(つボイ)
先生、これは昔7つ、8つだったなんて事はあるんですか?(笑)
(永田)
この手術のやり方を最初に考えたのがフランス人になるんですけど、その人が出した論文が最初「5箇所」だったんですね。で、それが論文で発表されて皆5箇所でやろうという事になったんです。
(小高)(つボイ)
へえ~~~。
(小高)
腹腔鏡の手術って前立腺がん以外でもよく聞くようになりましたが、基本的には同じように感じと思えばいいですかね?
(永田)
そうですね。
(つボイ)
やっぱり『負担が少ない』というのが一番メリット、なんですかね?
(永田)
患者さんのメリットが非常に大きい!
(小高)
手術の時の負担が少ない事はすごくよく分かったんですけど、長期的に見た場合でのメリット・デメリットも何かあるんでしょうか?
(永田)
そうですね、腹腔鏡手術は開腹手術に比べて緻密な手術ができるので、術後の合併症も少ないと言われています。
(つボイ)
なんか、お腹開いた方が手先で細かくできるし、色んなところも細かく見えるし、機械でやるのだと自由がきかなそうというか・・・逆なんですね!
(永田)
逆なんです。実は前立腺って、かなりお腹の奥深くにあるので、見ようと思ってお腹開いてみてもなかなか見えないんですよね。
(つボイ)
そういう事か。
(永田)
なのでカメラを近づけて見てあげた方が非常に見やすい。
(小高)
お腹に脂肪がついてる人やとやりにくさだとか・・・。
(永田)
お腹まわりに脂肪ついていらっしゃる方でも、カメラさえうまく入ってしまえば同じですね。
(つボイ)
そうなんですね。しかし、これ『手術』ですから悪い部分取り出してこないといけないでしょ?患部が大きかった時って…どうやって取り出すんですか?
(永田)
それはですね、まず体の中で破れにくいビニール製の袋の中に臓器をいれてしまうんですね。
(小高)
臓器を!?
(永田)
はい。で、外からぎゅーっと引っ張ると臓器が変形して、出てきてくれる訳です。
(小高)(つボイ)
へえ~~~!
(永田)
なので最小限の傷の大きさで取り出すことができます。
(小高)
袋に入ってるからそのままごみ箱にポイッて捨てられるとか(笑)
(永田)
(笑)
(つボイ)
いきなりポイしたらアカンやろ!(笑)
~~~~~~~~~~~~
(つボイ)
先生もようこんな話に付き合ってくれますね(笑)いらん事ばっかり言うて(笑)聞いてみな分らんもんですね、腹腔鏡手術は負担が少ないとか、5つの穴をあけるとか。
(小高)
そうですね、袋に入れてポーンッと出すとか。
(つボイ)
捨ててかんよ。
(小高)
(笑)ゴミではないですね。
(つボイ)
調べないけませんからね細胞を。
(小高)
はい、そうですね(笑)来週は、手術療法以外の治療について教えて頂きます!一宮西病院 泌尿器科の永田大介先生でした。『健康のつボ~前立腺がんについて~』でした♪
水曜日のこのコーナーは「健康のつボ~前立腺がんについて~」昨今、日本で、罹患数増加が最も著しいと言われている「がん」、「前立腺がん」について、一宮西病院 泌尿器科部長の 永田大介(ながただいすけ)先生にお話をうかがっていきます。
(小高)
先週は、前立腺がんの手術の種類によるメッリト・デメリットなどをお聞きしました。
(つボイ)
その中でも、全摘が大前提の前立腺がんでは、低侵襲の腹腔鏡下手術が注目されています。
(小高)
永田先生はその腹腔鏡下手術のエキスパートでいらっしゃいます!前立腺がんだけで400症例、その他の手術も含めると1000症例以上のキャリアを持ち、いろいろな病院で指導もされてきた、ということです。今日は、先生がご専門の腹腔鏡下手術について、詳しくうかがっていきます♪
~~~~~~~~~~~~
(永田)
前立腺の腹腔鏡手術というのは、まずカメラポートというものを体の中に作らなきゃいけないんですけど。
(小高)
カメラポート?
(永田)
そうですね、専門用語で申し訳ないです。へそから5cm下くらいの場所に、2cm位の穴を開けさせて頂いて、前立腺のところの空間を広げさせて頂いて、まず1本カメラを入れる。
(小高)
おへその下にカメラを。
(永田)
そうですね、そこでちゃんとまず"前立腺がここにあるよ"と見えるようにカメラを入れるんです。で、それを囲うように4箇所。それぞれ5mmから1cmぐらいのプラスチックのチューブを入れて、扇形にするのが一般的なやり方ですね。
(つボイ)
ふんふん(頷きつつ)
(小高)
なんとなくイメージでいくと、カメラを1つ用意してあと4つの穴から手術していくと思うんですけど…何というか、人間の手って2つというか(笑)右手にナイフ左手にフォークというか(苦笑)4箇所穴を開けてどのように・・・。
(永田)
まあ人間の手は2つしかないので(笑)カメラは助手の方に持って頂いて、あとは執刀医がもってるのは切ったり、剥離したり、臓器を分けるような道具を持っています。残りの穴は「少し血が出た」等の時に助手の方が吸引したり、臓器を動かしたりする用ですね。
(小高)
先生穴と助手穴がある、という事ですね?
(永田)
そうですね。カメラの穴が1つ、執刀医が使う穴2つ、吸引等の助手さんの補助穴2つ、計5箇所になるという事なんです。
(つボイ)
先生、これは昔7つ、8つだったなんて事はあるんですか?(笑)
(永田)
この手術のやり方を最初に考えたのがフランス人になるんですけど、その人が出した論文が最初「5箇所」だったんですね。で、それが論文で発表されて皆5箇所でやろうという事になったんです。
(小高)(つボイ)
へえ~~~。
(小高)
腹腔鏡の手術って前立腺がん以外でもよく聞くようになりましたが、基本的には同じように感じと思えばいいですかね?
(永田)
そうですね。
(つボイ)
やっぱり『負担が少ない』というのが一番メリット、なんですかね?
(永田)
患者さんのメリットが非常に大きい!
(小高)
手術の時の負担が少ない事はすごくよく分かったんですけど、長期的に見た場合でのメリット・デメリットも何かあるんでしょうか?
(永田)
そうですね、腹腔鏡手術は開腹手術に比べて緻密な手術ができるので、術後の合併症も少ないと言われています。
(つボイ)
なんか、お腹開いた方が手先で細かくできるし、色んなところも細かく見えるし、機械でやるのだと自由がきかなそうというか・・・逆なんですね!
(永田)
逆なんです。実は前立腺って、かなりお腹の奥深くにあるので、見ようと思ってお腹開いてみてもなかなか見えないんですよね。
(つボイ)
そういう事か。
(永田)
なのでカメラを近づけて見てあげた方が非常に見やすい。
(小高)
お腹に脂肪がついてる人やとやりにくさだとか・・・。
(永田)
お腹まわりに脂肪ついていらっしゃる方でも、カメラさえうまく入ってしまえば同じですね。
(つボイ)
そうなんですね。しかし、これ『手術』ですから悪い部分取り出してこないといけないでしょ?患部が大きかった時って…どうやって取り出すんですか?
(永田)
それはですね、まず体の中で破れにくいビニール製の袋の中に臓器をいれてしまうんですね。
(小高)
臓器を!?
(永田)
はい。で、外からぎゅーっと引っ張ると臓器が変形して、出てきてくれる訳です。
(小高)(つボイ)
へえ~~~!
(永田)
なので最小限の傷の大きさで取り出すことができます。
(小高)
袋に入ってるからそのままごみ箱にポイッて捨てられるとか(笑)
(永田)
(笑)
(つボイ)
いきなりポイしたらアカンやろ!(笑)
~~~~~~~~~~~~
(つボイ)
先生もようこんな話に付き合ってくれますね(笑)いらん事ばっかり言うて(笑)聞いてみな分らんもんですね、腹腔鏡手術は負担が少ないとか、5つの穴をあけるとか。
(小高)
そうですね、袋に入れてポーンッと出すとか。
(つボイ)
捨ててかんよ。
(小高)
(笑)ゴミではないですね。
(つボイ)
調べないけませんからね細胞を。
(小高)
はい、そうですね(笑)来週は、手術療法以外の治療について教えて頂きます!一宮西病院 泌尿器科の永田大介先生でした。『健康のつボ~前立腺がんについて~』でした♪