第6回 治療法
(小高)
水曜日のこのコーナーは「健康のつボ~前立腺がんについて~」昨今、日本で、罹患数増加が最も著しいと言われている「がん」、「前立腺がん」について、一宮西病院 泌尿器科部長の 永田大介(ながただいすけ)先生にお話をうかがっていきます。
(つボイ)
RN.ゲンPさん、65歳の方からお便りをいただいております!「毎年年末に集まる仲の良い同窓生の飲み会で、前立腺肥大症の友人から、手軽だからとPSA検査を勧められ、検査をしたところ基準値を0.1上回り、1年後には4.7に」こういうお便りなんですね。
(小高)
以前うかがった際は『60代は基準値が4.0』と永田先生に教えていただきましたよね?
(つボイ)
そうでしたね、こういう数をしっかり知っていく事はいいことですね。えーと、でお便りの続きですが「精密検査の結果、がんが見つかりましたが、幸い転移もなく、手術ができました! 最近では身近な友人に、早めの検査を勧めています」
(小高)
PSA検査でしっかりね、こう発見できるのは素晴らしいですね。早期発見できたからこその実感ですよね。今日は、前立腺がんが発見されてからの具体的な治療法について、永田先生にお聞きしています。
~~~~~~~
(永田)
治療方法自体は、その方の『ステージ』って言い方するとアレですけど…それによって方法が変わってきちゃうんですよね。後は、前立腺生検で得られた組織の癌がどういう癌なのか? 確認します。「おとなしい癌」なのか? 「暴れたがる癌」なのか? 5段階に分かれていて。
(小高)
5段階!
(永田)
5段階中のどこの癌細胞がでてきているのか?が1つ指標になります。
(つボイ)(小高)
ふんふん。(頷きつつ)
(永田)
じゃあその後に、転移していないかどうか。前立腺がんは「リンパ節」と「骨」が好きなので、そこの検査をしますね。
(つボイ)(小高)
はい。
(永田)
リンパ節はCT検査させていただいて、骨は骨シンチ(※骨シンチグラフィ)というちょっと特殊な検査をさせていただいて、骨に転移があるかないか確認させていただきます。転移がなければ治療法は現在は色んな治療法が存在しますので、どういう治療法が合うのか患者さんと相談して決めていく、という方向になります。
(小高)
例えばどんな治療法があるんでしょうか?
(永田)
早期がんであれば『手術療法』ですね。手術でとっちゃいますよ、ってことです。あるいは前立腺がんは放射線に弱いので。『放射線療法』で放射線をあてて死滅させる。積極的な治療法としてはこの2つですね。
(つボイ)
聞いてる感じだと僕は放射線治療がええな(笑)
(小高)(永田)
(笑)
(つボイ)
ありがたいことに放射線でもよく効いてくれるという。
(小高)(永田)
(笑)
(つボイ)
これは聞いといてよかったわ…!
(永田)
他には、前立腺がん自体が「男性ホルモン」を栄養として大きくなるので、体から男性ホルモン抜くような、精巣を取っちゃったり、男性ホルモンを出さないようにお薬を飲んだり注射をしたりして、そういった一般的な内分泌治療(ホルモン療法)を行わせていただくことも多いです。
(つボイ)
あの・・・がんにとってはいいかもしれないんですが、人間にとっては「男性ホルモンが無くなる」というのは・・・(苦笑)
(永田)
男性から男性ホルモンがなくなるとですね(笑)、女性だと高齢になってくるとホルモンが減って更年期障害というのが出てくると思うんですが、男性の場合も同じで。性格がマイルドに中性っぽくなって、更年期障害ですね。何にもしてないのにポーッと体が温かくなってきたり。筋肉が落ちたり、骨が弱くなったり、色んな副作用がある訳ですね。
(つボイ)
・・そうなんですね。で、話を戻しますと、早期癌であれば治療法が沢山あるので、選択肢がいっぱいあると!
(小高)
治療法がいっぱいあるといっても、癌の性格だとか、治療法の合う/合わないだとか、患者側が「ど~れ~に~し~よ~う~か~な♪」で決めれる訳じゃないですよね?
(永田)
そうですね(笑) 僕ら(医師)の方で、患者さんの状態、それと今までのご病歴もふまえて「こういう治療がよく合いますよ」とご相談させていただくことが多いですね。
(小高)
そうなんですね。で最終的に治療法を決定していくと。
(永田)
そういうことですね。
(つボイ)
やはり、初期の検査は非常に重要であると。早く見つけるために。
(永田)
そうですね、治療の選択肢を広げるためにも。
(小高)
早期発見という事は、やはりPSA検査というのは定期的に行っていくのは非常に大事なことであると。
(つボイ)(永田)
そうですね。
~~~~~~~
(小高)
自覚症状がないだけに、PSA検査は必須ですね。早期発見で治療法の選択が広がる訳ですから、検査をしない手はありませんね~~。
(つボイ)
50代から罹患数が増えてくる前立腺がんですから、50を過ぎたら、まず『PSA検査』を! 数値によっては3年に一度、基準値に近くなれば1年に一度。そして、基準値を超えたら専門医で受診するようにしてください(笑)
(小高)
さて来週は、永田先生のご専門の手術の療法についてうかがいます。『健康のつボ~前立腺がんについて~』でした!
水曜日のこのコーナーは「健康のつボ~前立腺がんについて~」昨今、日本で、罹患数増加が最も著しいと言われている「がん」、「前立腺がん」について、一宮西病院 泌尿器科部長の 永田大介(ながただいすけ)先生にお話をうかがっていきます。
(つボイ)
RN.ゲンPさん、65歳の方からお便りをいただいております!「毎年年末に集まる仲の良い同窓生の飲み会で、前立腺肥大症の友人から、手軽だからとPSA検査を勧められ、検査をしたところ基準値を0.1上回り、1年後には4.7に」こういうお便りなんですね。
(小高)
以前うかがった際は『60代は基準値が4.0』と永田先生に教えていただきましたよね?
(つボイ)
そうでしたね、こういう数をしっかり知っていく事はいいことですね。えーと、でお便りの続きですが「精密検査の結果、がんが見つかりましたが、幸い転移もなく、手術ができました! 最近では身近な友人に、早めの検査を勧めています」
(小高)
PSA検査でしっかりね、こう発見できるのは素晴らしいですね。早期発見できたからこその実感ですよね。今日は、前立腺がんが発見されてからの具体的な治療法について、永田先生にお聞きしています。
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(永田)
治療方法自体は、その方の『ステージ』って言い方するとアレですけど…それによって方法が変わってきちゃうんですよね。後は、前立腺生検で得られた組織の癌がどういう癌なのか? 確認します。「おとなしい癌」なのか? 「暴れたがる癌」なのか? 5段階に分かれていて。
(小高)
5段階!
(永田)
5段階中のどこの癌細胞がでてきているのか?が1つ指標になります。
(つボイ)(小高)
ふんふん。(頷きつつ)
(永田)
じゃあその後に、転移していないかどうか。前立腺がんは「リンパ節」と「骨」が好きなので、そこの検査をしますね。
(つボイ)(小高)
はい。
(永田)
リンパ節はCT検査させていただいて、骨は骨シンチ(※骨シンチグラフィ)というちょっと特殊な検査をさせていただいて、骨に転移があるかないか確認させていただきます。転移がなければ治療法は現在は色んな治療法が存在しますので、どういう治療法が合うのか患者さんと相談して決めていく、という方向になります。
(小高)
例えばどんな治療法があるんでしょうか?
(永田)
早期がんであれば『手術療法』ですね。手術でとっちゃいますよ、ってことです。あるいは前立腺がんは放射線に弱いので。『放射線療法』で放射線をあてて死滅させる。積極的な治療法としてはこの2つですね。
(つボイ)
聞いてる感じだと僕は放射線治療がええな(笑)
(小高)(永田)
(笑)
(つボイ)
ありがたいことに放射線でもよく効いてくれるという。
(小高)(永田)
(笑)
(つボイ)
これは聞いといてよかったわ…!
(永田)
他には、前立腺がん自体が「男性ホルモン」を栄養として大きくなるので、体から男性ホルモン抜くような、精巣を取っちゃったり、男性ホルモンを出さないようにお薬を飲んだり注射をしたりして、そういった一般的な内分泌治療(ホルモン療法)を行わせていただくことも多いです。
(つボイ)
あの・・・がんにとってはいいかもしれないんですが、人間にとっては「男性ホルモンが無くなる」というのは・・・(苦笑)
(永田)
男性から男性ホルモンがなくなるとですね(笑)、女性だと高齢になってくるとホルモンが減って更年期障害というのが出てくると思うんですが、男性の場合も同じで。性格がマイルドに中性っぽくなって、更年期障害ですね。何にもしてないのにポーッと体が温かくなってきたり。筋肉が落ちたり、骨が弱くなったり、色んな副作用がある訳ですね。
(つボイ)
・・そうなんですね。で、話を戻しますと、早期癌であれば治療法が沢山あるので、選択肢がいっぱいあると!
(小高)
治療法がいっぱいあるといっても、癌の性格だとか、治療法の合う/合わないだとか、患者側が「ど~れ~に~し~よ~う~か~な♪」で決めれる訳じゃないですよね?
(永田)
そうですね(笑) 僕ら(医師)の方で、患者さんの状態、それと今までのご病歴もふまえて「こういう治療がよく合いますよ」とご相談させていただくことが多いですね。
(小高)
そうなんですね。で最終的に治療法を決定していくと。
(永田)
そういうことですね。
(つボイ)
やはり、初期の検査は非常に重要であると。早く見つけるために。
(永田)
そうですね、治療の選択肢を広げるためにも。
(小高)
早期発見という事は、やはりPSA検査というのは定期的に行っていくのは非常に大事なことであると。
(つボイ)(永田)
そうですね。
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(小高)
自覚症状がないだけに、PSA検査は必須ですね。早期発見で治療法の選択が広がる訳ですから、検査をしない手はありませんね~~。
(つボイ)
50代から罹患数が増えてくる前立腺がんですから、50を過ぎたら、まず『PSA検査』を! 数値によっては3年に一度、基準値に近くなれば1年に一度。そして、基準値を超えたら専門医で受診するようにしてください(笑)
(小高)
さて来週は、永田先生のご専門の手術の療法についてうかがいます。『健康のつボ~前立腺がんについて~』でした!