第8回 弁膜症の治療法
(小高)
水曜日のこのコーナーは『健康のつボ!~心臓病について~』。日本人の死因第2位の心臓病について専門の先生にお話を伺います。ゲストは一宮西病院・循環器内科カテーテル室長の寺村真範(てらむらまさのり)先生です。よろしくお願いします。
(つボイ)
よろしくお願いします。
(寺村)
お願いいたします。
(小高)
さぁ先週は、心臓の病気の中でも弁膜症について伺いました。
(つボイ)
はい。私も勉強しましたよぉ。心臓には4つの弁があるということで、それぞれの弁がうまく開かなくなり、血液の流れが悪くなって、逆流して、新鮮な栄養を含んだ血液がいかなくなって、混ざったようなことになってしまう。僕の家の建付けの悪さと一緒だと。そうするとスースーと隙間風が入ってくるんですよ。
(小高)
それは大変ですよね、という話でしたが・・・弁膜症の初期症状みたいなのはあるのですか?
(寺村)
そうですね。多くは、動いたり階段登った時に動悸がするとか息切れがするとかそういう症状で発症される方が多いですね。
(小高)
動機・いきぎれだと、運動不足だとすぐになってしまいますよね?
(寺村)
そうですね。初期の頃はその判断が難しいところですね。
(つボイ)
年だからしょうがないわ~っていう人も、実はこういうのが隠れているかもと。
(寺村)
ありますね。ある程度のご高齢の方は年齢のせいだと考えずに、「何かの病気が隠れているのではないか?」と少し意識をしてもらった方がいいかもしれないですね。
(小高)
見つかりにくいとか気づきにくいという風にはいえますよね~。
(寺村)
はい。
(小高)
実際に、弁膜症と診断されたときの治療法はどんなものなのですか?この間は、最近はカテーテル治療でも対応できるようになってきましたとお話いただきましたが、一般的には弁膜症の治療は何種類あるのでしょうか?
(寺村)
大きくいうと3つあります。1つはお薬の治療です。『保存的治療』と僕達はいいますけど、手術をせずにお薬で心臓の負担を取るという風な治療です。ただこれは軽症といいますか、ある程度までの症状の方にしか適用になりません。進行した方はお薬だけでは様子見できない方が多いので、開きが悪くなったり閉まりが悪くなったりした弁を根本的に治すという治療が必要になってきます。それには2通りあって、胸を開けて治療を行う『開胸手術』。あとは最近では『カテーテル治療』も弁膜症の種類によってはできるようになってきています。
(つボイ)
ほう。胸を開いて弁を変えるのは分かります。カテーテルでそんな・・・できるのですか?
(寺村)
そうですね。『開胸手術』は基本的にはどの弁膜症も治療できますが、「大動脈弁狭窄症」とか「僧帽弁の閉鎖不全症」というような弁膜症に対しては『カテーテル治療』が最近ではできるようになってきていますので、開胸手術よりも体により少ない負担で治療できるようになってきています。
(つボイ)
患者さんにとってはありがたいことですよね。
(寺村)
そうですね。
(つボイ)
それはどこでもできるような手術なのですか?
(寺村)
施設が限られていまして、手術ができるような手術室があって、あとは心臓血管外科とか循環器内科のある程度の専門医が揃っていて、かつ手術の経験があるという細かい条件があるのですが、その施設基準を満たしている病院ではできます。
(つボイ)
どこでもいいわけではないのね。もし弁膜症になってしまったら、寺村先生にはお世話になれますか?
(寺村)
最近ですが、一宮西病院もカテーテル治療ができるようになりました。
(小高)
『冷やし中華はじめました』みたいのぼりかなんかを立ててほしいですね。
(つボイ)
『カテーテルはじめました』みたいな?
(小高)
そうそう。
(寺村)
大体の病院はホームページに提示していると思いますので、気になれば調べていただくことをおすすめします。
(小高)
かかった先生ができなくても、「こういう(カテーテル)治療があるって聞いたんですけど・・・」といえば対応してくれる?
(寺村)
そうですね。できる病院を紹介してもらえると思います。
(つボイ)
なるほどね。
(小高)
ということで、今日も一宮西病院の寺村真範先生にお話を伺いました。新生活フロッピー、『健康のつボ~心臓病について~』でした。
水曜日のこのコーナーは『健康のつボ!~心臓病について~』。日本人の死因第2位の心臓病について専門の先生にお話を伺います。ゲストは一宮西病院・循環器内科カテーテル室長の寺村真範(てらむらまさのり)先生です。よろしくお願いします。
(つボイ)
よろしくお願いします。
(寺村)
お願いいたします。
(小高)
さぁ先週は、心臓の病気の中でも弁膜症について伺いました。
(つボイ)
はい。私も勉強しましたよぉ。心臓には4つの弁があるということで、それぞれの弁がうまく開かなくなり、血液の流れが悪くなって、逆流して、新鮮な栄養を含んだ血液がいかなくなって、混ざったようなことになってしまう。僕の家の建付けの悪さと一緒だと。そうするとスースーと隙間風が入ってくるんですよ。
(小高)
それは大変ですよね、という話でしたが・・・弁膜症の初期症状みたいなのはあるのですか?
(寺村)
そうですね。多くは、動いたり階段登った時に動悸がするとか息切れがするとかそういう症状で発症される方が多いですね。
(小高)
動機・いきぎれだと、運動不足だとすぐになってしまいますよね?
(寺村)
そうですね。初期の頃はその判断が難しいところですね。
(つボイ)
年だからしょうがないわ~っていう人も、実はこういうのが隠れているかもと。
(寺村)
ありますね。ある程度のご高齢の方は年齢のせいだと考えずに、「何かの病気が隠れているのではないか?」と少し意識をしてもらった方がいいかもしれないですね。
(小高)
見つかりにくいとか気づきにくいという風にはいえますよね~。
(寺村)
はい。
(小高)
実際に、弁膜症と診断されたときの治療法はどんなものなのですか?この間は、最近はカテーテル治療でも対応できるようになってきましたとお話いただきましたが、一般的には弁膜症の治療は何種類あるのでしょうか?
(寺村)
大きくいうと3つあります。1つはお薬の治療です。『保存的治療』と僕達はいいますけど、手術をせずにお薬で心臓の負担を取るという風な治療です。ただこれは軽症といいますか、ある程度までの症状の方にしか適用になりません。進行した方はお薬だけでは様子見できない方が多いので、開きが悪くなったり閉まりが悪くなったりした弁を根本的に治すという治療が必要になってきます。それには2通りあって、胸を開けて治療を行う『開胸手術』。あとは最近では『カテーテル治療』も弁膜症の種類によってはできるようになってきています。
(つボイ)
ほう。胸を開いて弁を変えるのは分かります。カテーテルでそんな・・・できるのですか?
(寺村)
そうですね。『開胸手術』は基本的にはどの弁膜症も治療できますが、「大動脈弁狭窄症」とか「僧帽弁の閉鎖不全症」というような弁膜症に対しては『カテーテル治療』が最近ではできるようになってきていますので、開胸手術よりも体により少ない負担で治療できるようになってきています。
(つボイ)
患者さんにとってはありがたいことですよね。
(寺村)
そうですね。
(つボイ)
それはどこでもできるような手術なのですか?
(寺村)
施設が限られていまして、手術ができるような手術室があって、あとは心臓血管外科とか循環器内科のある程度の専門医が揃っていて、かつ手術の経験があるという細かい条件があるのですが、その施設基準を満たしている病院ではできます。
(つボイ)
どこでもいいわけではないのね。もし弁膜症になってしまったら、寺村先生にはお世話になれますか?
(寺村)
最近ですが、一宮西病院もカテーテル治療ができるようになりました。
(小高)
『冷やし中華はじめました』みたいのぼりかなんかを立ててほしいですね。
(つボイ)
『カテーテルはじめました』みたいな?
(小高)
そうそう。
(寺村)
大体の病院はホームページに提示していると思いますので、気になれば調べていただくことをおすすめします。
(小高)
かかった先生ができなくても、「こういう(カテーテル)治療があるって聞いたんですけど・・・」といえば対応してくれる?
(寺村)
そうですね。できる病院を紹介してもらえると思います。
(つボイ)
なるほどね。
(小高)
ということで、今日も一宮西病院の寺村真範先生にお話を伺いました。新生活フロッピー、『健康のつボ~心臓病について~』でした。