第3回 冠動脈疾患
(小高)水曜日のこの時間は『健康のつボ~心臓病について~』。適切な治療を行わなければ死にも直結する心臓病について、専門の先生にお話をうかがいます。一宮西病院 ハートセンターセンター長 心臓血管外科部長 弁膜症センター長の澤﨑優(さわざき まさる)先生です。
(小高)心臓の病気にもいろいろありますが、今日は心筋梗塞や狭心症の原因となる心臓の血管系の病気について教えていただきます
(つボイ)心筋梗塞というのは、私も経験したからようわかっとります!怖い病気でございます!
(小高)はい!では澤﨑先生です。
~~~~~~~~
(澤﨑)心臓の血管ていうと心臓の筋肉に血液を供給している冠状動脈。かんむりっていう字を書くんですけれども、心臓があたかも血管の冠を被っているかのようにそんなイメージなんです。
右と左と1本ずつありまして、左が太くて前と後ろに分かれて3つの領域に分かれるんですね。そこから大動脈の最初の枝である『冠状動脈』から心臓の筋肉に酸素と栄養を届けるわけです。これが『動脈硬化』を起こしてきます。
血管の内膜のところにわかりやすく言うとコレステロールの固まりのような、プラークというものがつくんですね。これが内膜に付いて盛り上がってくると血管の内腔が狭くなるんです。そうすると、運動した時に強く心臓が動きます。すると心臓がより血流を欲するんですけども、足りなくなると胸が痛く感じる。怖いのは、そのプラークは弾けると、そこに血液は固まりやすいですから血栓を作るんですね。それが『心筋梗塞』です。
(つボイ)わたしの場合です。
(澤﨑)血栓が詰まっちゃうと、そこから先に血が突然流れなくなるとめちゃくちゃ痛いんです。
(つボイ)痛くなりました~!
(澤﨑)下手すれば心臓の筋肉が刻一刻と壊死していく。
(つボイ)これは時間との勝負ですね、こうなったら。
(澤﨑)そうですね。なるべく早く診断をつけて、カテーテルで開けてあげると、心臓の筋肉がたくさん救われる。これは緊急を要しますね。下手すると死んでしまいますから。
(小高)つボイさんがまさに心筋梗塞だったわけですが、
(つボイ)時間との闘いだった!
(小高)そうですね。『狭心症』はまたちょっと違うんですか?
(澤﨑)さっきちょっと言った、血が足りない状態のことを言います。まだプラークが破裂する前で、血管が狭くて血が足りなくて、ちょっと運動すると心臓がたくさん動くから血液を欲するね。それが血管が狭くてそれ以上血液を送れない。そういう状態が『狭心症』なんです。
(小高)いずれもやっぱり動脈硬化が原因となってくる。
(澤﨑)その通りです。
(小高)動脈硬化ってどうしてなっちゃうんですかね。
(澤﨑)ううう~ん…まぁひとつは加齢ですね。
(小高)これはもう避けられない。
(澤﨑)糖尿病の方はなりやすいです。
(つボイ)あぁ、そっかそっか。
(澤﨑)腎臓の悪い方、透析患者の方はなりやすいです。あと、コレステロールとか中性脂肪が高い方、こういった方もなりやすいです。
(つボイ)なるほど。
(小高)いわゆる成人病系ですね。
(澤﨑)そうですね。私もそうですけどお腹出てきたら要注意です。
(小高)さっき言ってた、例えば血栓が詰まっていってつボイさんのような心筋梗塞。つボイさんはステントを…
(つボイ)そうカテーテルでステントを入れて広げたわけですね。
(小高)他にも治療法ってあるんですか?
(澤﨑)あの~、たとえばね、左の冠動脈が2本に分かれるって言ったでしょ。あの根本一番太いところ、そこに病気があったり、3本とも悪かったりした時には、冠動脈バイパス手術のほうが長持ちするって言われてます。
(小高)バイパス手術…
(澤﨑)大動脈あるいは内胸動脈をその狭い血管の先のほうにこさえてあげる。すると長持ちしますね。
(つボイ)なるほど。
(小高)心筋梗塞なんてのは時間との勝負ということですから、先生のいろんな適切な判断と患者さん自身が早く病院に行ってってことと両方必要になるんですね。
(澤﨑)時間に余裕があるのは『労作時の狭心症』。動いたときに胸が痛くなる。そういった時に受診するといいですね。つボイさんのように、胸がギューッと痛くなってから行くのはちょっと危ないです。
~~~~~~~~
(つボイ)ほんとに発症すると痛い辛いというね。ぐぅううううっととにかく苦しくて。
(小高)ものすごく痛かったって言ってましたよね。
(つボイ)ほんとにそうなんですよ~。ということなんで時間との闘いになってくる。ほんとにまぁいい意味では、ほっとこか!なんて気持ちにはなれへんから。(笑)とにかく早く病院行こうと。
(小高)痛みからでもそうなんですけど。実際やっぱり時間との勝負ということなんですね。そうならないためにも、普段気にならなくてもちょっとした運動した時に、苦しい、胸が痛いなど、普段とちょっと違う症状を感じたら、一度受診してしっかり検査してもらうことが重要なんだそうです。
(つボイ)はい。
(小高)来週は、もう一つの血管系の重要な病気についてうかがいます。
(小高)そしてこのコーナーでは、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
(つボイ)はい、質問お待ちいたしております!
(小高)『健康のつボ~心臓病について~』でした。
(小高)心臓の病気にもいろいろありますが、今日は心筋梗塞や狭心症の原因となる心臓の血管系の病気について教えていただきます
(つボイ)心筋梗塞というのは、私も経験したからようわかっとります!怖い病気でございます!
(小高)はい!では澤﨑先生です。
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(澤﨑)心臓の血管ていうと心臓の筋肉に血液を供給している冠状動脈。かんむりっていう字を書くんですけれども、心臓があたかも血管の冠を被っているかのようにそんなイメージなんです。
右と左と1本ずつありまして、左が太くて前と後ろに分かれて3つの領域に分かれるんですね。そこから大動脈の最初の枝である『冠状動脈』から心臓の筋肉に酸素と栄養を届けるわけです。これが『動脈硬化』を起こしてきます。
血管の内膜のところにわかりやすく言うとコレステロールの固まりのような、プラークというものがつくんですね。これが内膜に付いて盛り上がってくると血管の内腔が狭くなるんです。そうすると、運動した時に強く心臓が動きます。すると心臓がより血流を欲するんですけども、足りなくなると胸が痛く感じる。怖いのは、そのプラークは弾けると、そこに血液は固まりやすいですから血栓を作るんですね。それが『心筋梗塞』です。
(つボイ)わたしの場合です。
(澤﨑)血栓が詰まっちゃうと、そこから先に血が突然流れなくなるとめちゃくちゃ痛いんです。
(つボイ)痛くなりました~!
(澤﨑)下手すれば心臓の筋肉が刻一刻と壊死していく。
(つボイ)これは時間との勝負ですね、こうなったら。
(澤﨑)そうですね。なるべく早く診断をつけて、カテーテルで開けてあげると、心臓の筋肉がたくさん救われる。これは緊急を要しますね。下手すると死んでしまいますから。
(小高)つボイさんがまさに心筋梗塞だったわけですが、
(つボイ)時間との闘いだった!
(小高)そうですね。『狭心症』はまたちょっと違うんですか?
(澤﨑)さっきちょっと言った、血が足りない状態のことを言います。まだプラークが破裂する前で、血管が狭くて血が足りなくて、ちょっと運動すると心臓がたくさん動くから血液を欲するね。それが血管が狭くてそれ以上血液を送れない。そういう状態が『狭心症』なんです。
(小高)いずれもやっぱり動脈硬化が原因となってくる。
(澤﨑)その通りです。
(小高)動脈硬化ってどうしてなっちゃうんですかね。
(澤﨑)ううう~ん…まぁひとつは加齢ですね。
(小高)これはもう避けられない。
(澤﨑)糖尿病の方はなりやすいです。
(つボイ)あぁ、そっかそっか。
(澤﨑)腎臓の悪い方、透析患者の方はなりやすいです。あと、コレステロールとか中性脂肪が高い方、こういった方もなりやすいです。
(つボイ)なるほど。
(小高)いわゆる成人病系ですね。
(澤﨑)そうですね。私もそうですけどお腹出てきたら要注意です。
(小高)さっき言ってた、例えば血栓が詰まっていってつボイさんのような心筋梗塞。つボイさんはステントを…
(つボイ)そうカテーテルでステントを入れて広げたわけですね。
(小高)他にも治療法ってあるんですか?
(澤﨑)あの~、たとえばね、左の冠動脈が2本に分かれるって言ったでしょ。あの根本一番太いところ、そこに病気があったり、3本とも悪かったりした時には、冠動脈バイパス手術のほうが長持ちするって言われてます。
(小高)バイパス手術…
(澤﨑)大動脈あるいは内胸動脈をその狭い血管の先のほうにこさえてあげる。すると長持ちしますね。
(つボイ)なるほど。
(小高)心筋梗塞なんてのは時間との勝負ということですから、先生のいろんな適切な判断と患者さん自身が早く病院に行ってってことと両方必要になるんですね。
(澤﨑)時間に余裕があるのは『労作時の狭心症』。動いたときに胸が痛くなる。そういった時に受診するといいですね。つボイさんのように、胸がギューッと痛くなってから行くのはちょっと危ないです。
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(つボイ)ほんとに発症すると痛い辛いというね。ぐぅううううっととにかく苦しくて。
(小高)ものすごく痛かったって言ってましたよね。
(つボイ)ほんとにそうなんですよ~。ということなんで時間との闘いになってくる。ほんとにまぁいい意味では、ほっとこか!なんて気持ちにはなれへんから。(笑)とにかく早く病院行こうと。
(小高)痛みからでもそうなんですけど。実際やっぱり時間との勝負ということなんですね。そうならないためにも、普段気にならなくてもちょっとした運動した時に、苦しい、胸が痛いなど、普段とちょっと違う症状を感じたら、一度受診してしっかり検査してもらうことが重要なんだそうです。
(つボイ)はい。
(小高)来週は、もう一つの血管系の重要な病気についてうかがいます。
(小高)そしてこのコーナーでは、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
(つボイ)はい、質問お待ちいたしております!
(小高)『健康のつボ~心臓病について~』でした。