第9回 セルフチェック
(小高)
今月からこの時間は『健康のつボ~乳がんについて~』です。女性であれば誰でも気になる「乳がん」について、一宮西病院 乳腺外科 部長で「乳腺専門医」の鈴木瞳(すずきひとみ)先生にお話をうかがっていきます。
(小高)
乳がんの早期発見には、やっぱり「検診」が重要ですね~~~!
(つボイ)
40歳を超えたら住民健診をしてもらえますけどね?マンモグラフィー。これ私、万能だと思ってましたけど・・・そうでもないらいいんですよね~。マンモが推奨されない”若い人”の場合は、セルフチェックが大切だとか。
(小高)
ね!若い人に限らず、「セルフチェック」が乳がんの発見につながっているそうで非常に大事ですよと。このセルフチェックで発見されるケースは、な・な・なんと、60%程に上るそうです。なので今日は「セルフチェック=自己検診の仕方」について、鈴木先生に教えて頂きます!
~~~~~~~
(鈴木)
セルフチェックでの発見率というのが60%に上るというお話は以前にもさせて頂きました。乳がんはほとんどの場合、痛みがありません。逆に言えば、痛いだけならそんなに心配はありません。逆に、気を付けるべきは「痛みのないしこり」です。
(小高)
「痛みのないしこり」!?
(つボイ)
あら。
(小高)
この「痛みのないしこり」というのを「セルフチェック」で見つける、ということですか?
(鈴木)
はい。
(小高)
自分で気付けるものですか??
(鈴木)
はい、そこで重要になってくるのが「習慣的なセルフチェック」です。毎月1回でいいので、入浴時などに左右両方の胸を触ってしこりがないか確認してください。自分ではしこりがあるかどうか分からない・・・とおっしゃられる方も多いんですが、毎月定期的にセルフチェックをしていれば、なんだか今までと違うな・・・、と身体の変化に気づくことができます。最近は「ブレストアウェアネス」という言葉が世界的に提唱されているのですが、これは、「乳房を意識する生活習慣」のことです。日頃から自分の乳房の状態に関心を持つことで、変化を感じた時にすぐに受診するという正しい行動を身に着けるための基本の概念です。この「ブレストアウェアネス」の1つが、「定期的なセルフチェック」となります。ご自分の乳房のことで少しでも気になることがあれば、お近くの乳腺専門の医療機関で診てもらって下さい。定期的なセルフチェックでしこりを見つけて、その時点で治療を始めれば、乳がんは決して怖い病気ではないと思います。
(小高)
はい、ね、しっかりやりましょうってことですね!
(つボイ)
いや~専門家の話を聞かないとですね!自分流でやったらダメですからね。
(鈴木)
はい(笑)そうですね、閉経前の女性は月経があるので、月経前や月経中は乳房が張って痛みを感じやすかったり、全体的にごつごつして分かりにくいことがあるかと思います。閉経後の人は、毎月、日にちを決めておくと忘れないと思います。
(小高)
まずは、いつしたらいいのか決めるという。
(つボイ)
1ヶ月にいっぺんくらいね。
(鈴木)
はい、1ヶ月に1回くらいの頻度で大丈夫です。そして、セルフチェックの場所としては、入浴の際に鏡の前で手に石鹸をつけて滑りやすくして行うのがおすすめです。また、ベッドで仰向けになると乳房が広がってチェックがしやすくなります。できれば「触診」というのは立った状態と寝た状態と両方行ってください。
(小高)
・・・え~と、日にちを決めて、お風呂に立った状態でチェックして、そのまま寝る時にそのまま寝た状態でチェックすればいいですね?
(鈴木)
そうですね。
(小高)
具体的にどうやってやったらいいでしょうか?
(鈴木)
まずは起き上がった状態で、腕の力を抜いて、自然な状態で「目」でチェックしましょう。これは鏡の前で立って左右の乳房を確認します。左右の乳房の形や大きさ、色に変化はないかどうか?皮膚にひきつれやへこみはないか?乳首が陥没したり、ただれたりしていないか?など、こういったポイントを見ていきます。その後、両腕を上げ下げして観察します。腕を上げ下げすることで、へこみや引きつれに気付きやすくなります。
(つボイ)
ふむふむ。
(小高)
目で見てチェック!ですね。
(鈴木)
次に、触ってチェックをします。人差し指から小指までの4本の指を揃えて、わきの下から内側にゆっくり滑らせるように撫でていきます。外側から乳頭に向かって円を描くようになぞっていったり、上下左右になぞっていったりします。大切なのはまんべんなく、自分のやりやすい方法で触って確認をするということです。また、乳輪の下やわきの下にしこりがないかも忘れずチェックをしてください。最後に、乳輪から乳頭をつまむように絞ってみて、分泌が無いか確認します。特に血液成分が混ざった赤色だったり、茶褐色だったり、といった分泌があれば要注意です。
(つボイ)
ふむふむ~~~~なかなか具体的にお話お聞きできたかと思いますが、私共もやってみましたよ!
(小高)
こんな感じかな?っていう風にね(笑)まんべんなくって、あまり力を入れなくてもいいんですよね?先生。
(鈴木)
そうですね、乳腺が押してつぶれてしまわない様に、優しく。石鹸をつけていると滑りやすいですので、それで無理なく全体を触っていただきたいと思います。
(つボイ)
それで何か感じたら、ねぇ!どうするんですか、何か見つけてしまった場合には・・・。
(鈴木)
はい、セルフチェックで異常があったからといって、すべてが乳がんとは限らないのですが、「前と違うな~」と少しでも異常を感じましたら、ためらわずに専門医の診察を受けて下さい。
(つボイ)
はい。
~~~~~~~
(つボイ)
はい、色々お聞きしてきましたが。毎月1回定期的に行って、今までと違う何かを感じたら、専門医に診てもらう、と。こういうことですね。
(小高)
そうですね、そこで発見して治療を始めれば、乳がんは怖いがんではないそうです。
(つボイ)
病院に行って何事もなかったら、それはそれで安心できる訳ですから、とにかく何かを感じたら、病院へGO!ですね。
(小高)
『健康のつボ~乳がんについて~』でした。
今月からこの時間は『健康のつボ~乳がんについて~』です。女性であれば誰でも気になる「乳がん」について、一宮西病院 乳腺外科 部長で「乳腺専門医」の鈴木瞳(すずきひとみ)先生にお話をうかがっていきます。
(小高)
乳がんの早期発見には、やっぱり「検診」が重要ですね~~~!
(つボイ)
40歳を超えたら住民健診をしてもらえますけどね?マンモグラフィー。これ私、万能だと思ってましたけど・・・そうでもないらいいんですよね~。マンモが推奨されない”若い人”の場合は、セルフチェックが大切だとか。
(小高)
ね!若い人に限らず、「セルフチェック」が乳がんの発見につながっているそうで非常に大事ですよと。このセルフチェックで発見されるケースは、な・な・なんと、60%程に上るそうです。なので今日は「セルフチェック=自己検診の仕方」について、鈴木先生に教えて頂きます!
~~~~~~~
(鈴木)
セルフチェックでの発見率というのが60%に上るというお話は以前にもさせて頂きました。乳がんはほとんどの場合、痛みがありません。逆に言えば、痛いだけならそんなに心配はありません。逆に、気を付けるべきは「痛みのないしこり」です。
(小高)
「痛みのないしこり」!?
(つボイ)
あら。
(小高)
この「痛みのないしこり」というのを「セルフチェック」で見つける、ということですか?
(鈴木)
はい。
(小高)
自分で気付けるものですか??
(鈴木)
はい、そこで重要になってくるのが「習慣的なセルフチェック」です。毎月1回でいいので、入浴時などに左右両方の胸を触ってしこりがないか確認してください。自分ではしこりがあるかどうか分からない・・・とおっしゃられる方も多いんですが、毎月定期的にセルフチェックをしていれば、なんだか今までと違うな・・・、と身体の変化に気づくことができます。最近は「ブレストアウェアネス」という言葉が世界的に提唱されているのですが、これは、「乳房を意識する生活習慣」のことです。日頃から自分の乳房の状態に関心を持つことで、変化を感じた時にすぐに受診するという正しい行動を身に着けるための基本の概念です。この「ブレストアウェアネス」の1つが、「定期的なセルフチェック」となります。ご自分の乳房のことで少しでも気になることがあれば、お近くの乳腺専門の医療機関で診てもらって下さい。定期的なセルフチェックでしこりを見つけて、その時点で治療を始めれば、乳がんは決して怖い病気ではないと思います。
(小高)
はい、ね、しっかりやりましょうってことですね!
(つボイ)
いや~専門家の話を聞かないとですね!自分流でやったらダメですからね。
(鈴木)
はい(笑)そうですね、閉経前の女性は月経があるので、月経前や月経中は乳房が張って痛みを感じやすかったり、全体的にごつごつして分かりにくいことがあるかと思います。閉経後の人は、毎月、日にちを決めておくと忘れないと思います。
(小高)
まずは、いつしたらいいのか決めるという。
(つボイ)
1ヶ月にいっぺんくらいね。
(鈴木)
はい、1ヶ月に1回くらいの頻度で大丈夫です。そして、セルフチェックの場所としては、入浴の際に鏡の前で手に石鹸をつけて滑りやすくして行うのがおすすめです。また、ベッドで仰向けになると乳房が広がってチェックがしやすくなります。できれば「触診」というのは立った状態と寝た状態と両方行ってください。
(小高)
・・・え~と、日にちを決めて、お風呂に立った状態でチェックして、そのまま寝る時にそのまま寝た状態でチェックすればいいですね?
(鈴木)
そうですね。
(小高)
具体的にどうやってやったらいいでしょうか?
(鈴木)
まずは起き上がった状態で、腕の力を抜いて、自然な状態で「目」でチェックしましょう。これは鏡の前で立って左右の乳房を確認します。左右の乳房の形や大きさ、色に変化はないかどうか?皮膚にひきつれやへこみはないか?乳首が陥没したり、ただれたりしていないか?など、こういったポイントを見ていきます。その後、両腕を上げ下げして観察します。腕を上げ下げすることで、へこみや引きつれに気付きやすくなります。
(つボイ)
ふむふむ。
(小高)
目で見てチェック!ですね。
(鈴木)
次に、触ってチェックをします。人差し指から小指までの4本の指を揃えて、わきの下から内側にゆっくり滑らせるように撫でていきます。外側から乳頭に向かって円を描くようになぞっていったり、上下左右になぞっていったりします。大切なのはまんべんなく、自分のやりやすい方法で触って確認をするということです。また、乳輪の下やわきの下にしこりがないかも忘れずチェックをしてください。最後に、乳輪から乳頭をつまむように絞ってみて、分泌が無いか確認します。特に血液成分が混ざった赤色だったり、茶褐色だったり、といった分泌があれば要注意です。
(つボイ)
ふむふむ~~~~なかなか具体的にお話お聞きできたかと思いますが、私共もやってみましたよ!
(小高)
こんな感じかな?っていう風にね(笑)まんべんなくって、あまり力を入れなくてもいいんですよね?先生。
(鈴木)
そうですね、乳腺が押してつぶれてしまわない様に、優しく。石鹸をつけていると滑りやすいですので、それで無理なく全体を触っていただきたいと思います。
(つボイ)
それで何か感じたら、ねぇ!どうするんですか、何か見つけてしまった場合には・・・。
(鈴木)
はい、セルフチェックで異常があったからといって、すべてが乳がんとは限らないのですが、「前と違うな~」と少しでも異常を感じましたら、ためらわずに専門医の診察を受けて下さい。
(つボイ)
はい。
~~~~~~~
(つボイ)
はい、色々お聞きしてきましたが。毎月1回定期的に行って、今までと違う何かを感じたら、専門医に診てもらう、と。こういうことですね。
(小高)
そうですね、そこで発見して治療を始めれば、乳がんは怖いがんではないそうです。
(つボイ)
病院に行って何事もなかったら、それはそれで安心できる訳ですから、とにかく何かを感じたら、病院へGO!ですね。
(小高)
『健康のつボ~乳がんについて~』でした。