第3回 乳がんの症状
(小高)
今月からこの時間は『健康のつボ~乳がんについて~』です。女性であれば誰でも気になる「乳がん」について、一宮西病院 乳腺外科 部長で「乳腺専門医」の鈴木瞳(すずきひとみ)先生にお話をうかがっていきます。
(小高)
乳がんは、日本人の女性のがん患者の中で一番多いがんです。
(つボイ)
でも、生存率は極めて高いがんですよね。
(小高)
ステージ0、ステージ1で治療を開始すれば、10年生存率は90%以上あるんですって。
(つボイ)
やっぱり早期発見が大切だということです。
(小高)
早期発見には何が大切なのでしょう?まずは、『乳がんの症状』について、鈴木先生にうかがっていきます!
~~~~~~~
(鈴木)
乳がんには、ほとんど「痛み」がありません。乳房に「痛み」があり、乳がんを心配して受診する人は多いのですが、がんが早期に痛みを起こすことはほとんどないんです。
(小高)
じゃあ乳房が痛い時はどういう病気が考えられるんでしょうか?
(鈴木)
はい。乳房で痛みを起こすのは「乳腺症」とか「乳腺炎」と言われるものです。女性ホルモンの影響を受ける「乳腺症」は、乳房が硬くなって、痛みが出るケースが多いです。また乳腺に炎症が起こることによって起こるのが「乳腺炎」と呼ばれるもので、その多くは授乳中に起こります。母乳がうっ滞して起こる「うっ滞性乳腺炎」と細菌が入り込んで化膿して痛みや腫れがでる「感染性乳腺炎」というのがあります。これらは良性のもので、乳房が痛いだけなら、乳がんの心配はほとんどないと考えられます。
(小高)
それ聞いたら安心です!けど・・・「乳腺炎」はね、先生これめちゃめちゃ痛いですよね?!
(鈴木)
痛いですね!
(小高)
赤ちゃんにおっぱいあげてる時に上手に吸えなかったりとか、働いてるお母さんが好きな時にあげられなくて我慢してたりすると、ゴリゴリに痛くなりますよね!岩みたいに!
(つボイ)
という痛さがあっても、乳がんとは関係ないですよと。
(鈴木)
はい、そういう場合がほとんどです。
(小高)
でも、痛みがないって、どうやって見つけたらいいか分からないですね。
(鈴木)
はい・・・乳がんの症状の中でもっとも一般的なのは「しこり」。「しこり」は、乳房から腋までのさまざまなところにできて、進行するに連れて、だんだん大きくなります。
(小高)
今まで「しこり」であれ?って思ったことが無くて・・・「しこり」分かるかな・・・自信ないですね。
(つボイ)
がんの「しこり」って特徴はあるんですか?
(鈴木)
しこりは米粒大からこぶし大まで様々あります。硬さもそれぞれ異なる場合も多く、触っても動かない場合が多いです。触って動く場合は良性の場合が多いですので、触って動かない、ずっとそこにあるのは注意が必要かと思います。
(つボイ)
見つけ方の重要なポイントですね!動くやつと、動かないやつ!でも先生、米粒大のものでも、触ってわかるものなんですか?
(鈴木)
そうですね!ご自身の体の表面にあるものですので、よく患者さん「触っても分からない」と仰られるんですけど、定期的にセルフチェックをしていると、「なんだか今までと違うな~?」と自分の体なので気づく事が多いです。逆にそういった乳房の変化にご自分で気づけると早期発見に繋がると思います。
(小高)
そっか・・・「前にこんなとこにこんなものあったっけ?なんだろうこれ?」みたいな、触って分かるってことですね。
(鈴木)
はい。患者さんの60%前後はセルフチェックで、ご自分で触って気づかれているというデータがありますし、例えば妊娠中は胸が張ってしまうんですが、妊娠期にできる乳がんは95%の方がご自身で触って気づいたというデータもあります。本当に、月に1度でいいので、「定期的にご自身で胸を触って」、「変化に気づいていく」というのが大切だと思います。
(小高)
気づくためには定期的に触らないと、ってことですね。あの・・・素人考えだと、「しこり」があると、物凄く進行してるのかな?!って心配になっちゃいますけど、少し恐怖みたいなものもあるんですが。しこりに気づいた段階で治療開始すれば「早期発見」になるんでしょうか?
(鈴木)
そうですね、ご自身でセルフチェックで気づいて受診されて、早期の範疇で見つかる方は非常に多いですね。
(つボイ)
大事なことですね。
~~~~~~~
(つボイ)
なるほど・・・と思って聞いておりました。乳がんに関してメッセージもいただいております。R.Nまるりんさん「私は乳がんで5年半前に両胸を全摘しました。私も早く見つけていれば部分切除で済んだかもしれません。再発もなく元気に過ごしておりますが、胸は本当にパッと見た感じ何もない状態になって・・・皆さんも定期的な検診を受けて欲しいです。」経験者さんのご意見は言葉に重みがありますね・・・。R.Nラジオとお花が大好きさん「昨年、めいが乳がんの手術で片方の乳房を全摘しました。まだ30代です。結婚前にとても可哀想でした。セルフチェックで見つけ早期でしたが、癌の位置が悪く全摘となりました。治療中は髪が抜けたり色々大変そうでしたが、治療しながら仕事もして、明るく頑張っためいを誇らしく思います。これから薬を飲んだり、辛い事も多いと思いますが、元気でいてくれることを祈るばかりです。」という・・・身近ですね本当に。
(小高)
本当に、大勢の方が体験されていらっしゃるんだなと。
(つボイ)
R.N岡崎の一番星さんからも、R.N濃姫の腰元さんからも、そういうお便りいただいております。
(小高)
これだけ多くの方がご経験されている乳がんですが、多くの人が助かると。さて来週は!乳がんの検診についてうかがいます。一宮西病院 乳腺外科 部長の鈴木瞳(すずきひとみ)先生でした。『健康のつボ~乳がんについて~』でした。
今月からこの時間は『健康のつボ~乳がんについて~』です。女性であれば誰でも気になる「乳がん」について、一宮西病院 乳腺外科 部長で「乳腺専門医」の鈴木瞳(すずきひとみ)先生にお話をうかがっていきます。
(小高)
乳がんは、日本人の女性のがん患者の中で一番多いがんです。
(つボイ)
でも、生存率は極めて高いがんですよね。
(小高)
ステージ0、ステージ1で治療を開始すれば、10年生存率は90%以上あるんですって。
(つボイ)
やっぱり早期発見が大切だということです。
(小高)
早期発見には何が大切なのでしょう?まずは、『乳がんの症状』について、鈴木先生にうかがっていきます!
~~~~~~~
(鈴木)
乳がんには、ほとんど「痛み」がありません。乳房に「痛み」があり、乳がんを心配して受診する人は多いのですが、がんが早期に痛みを起こすことはほとんどないんです。
(小高)
じゃあ乳房が痛い時はどういう病気が考えられるんでしょうか?
(鈴木)
はい。乳房で痛みを起こすのは「乳腺症」とか「乳腺炎」と言われるものです。女性ホルモンの影響を受ける「乳腺症」は、乳房が硬くなって、痛みが出るケースが多いです。また乳腺に炎症が起こることによって起こるのが「乳腺炎」と呼ばれるもので、その多くは授乳中に起こります。母乳がうっ滞して起こる「うっ滞性乳腺炎」と細菌が入り込んで化膿して痛みや腫れがでる「感染性乳腺炎」というのがあります。これらは良性のもので、乳房が痛いだけなら、乳がんの心配はほとんどないと考えられます。
(小高)
それ聞いたら安心です!けど・・・「乳腺炎」はね、先生これめちゃめちゃ痛いですよね?!
(鈴木)
痛いですね!
(小高)
赤ちゃんにおっぱいあげてる時に上手に吸えなかったりとか、働いてるお母さんが好きな時にあげられなくて我慢してたりすると、ゴリゴリに痛くなりますよね!岩みたいに!
(つボイ)
という痛さがあっても、乳がんとは関係ないですよと。
(鈴木)
はい、そういう場合がほとんどです。
(小高)
でも、痛みがないって、どうやって見つけたらいいか分からないですね。
(鈴木)
はい・・・乳がんの症状の中でもっとも一般的なのは「しこり」。「しこり」は、乳房から腋までのさまざまなところにできて、進行するに連れて、だんだん大きくなります。
(小高)
今まで「しこり」であれ?って思ったことが無くて・・・「しこり」分かるかな・・・自信ないですね。
(つボイ)
がんの「しこり」って特徴はあるんですか?
(鈴木)
しこりは米粒大からこぶし大まで様々あります。硬さもそれぞれ異なる場合も多く、触っても動かない場合が多いです。触って動く場合は良性の場合が多いですので、触って動かない、ずっとそこにあるのは注意が必要かと思います。
(つボイ)
見つけ方の重要なポイントですね!動くやつと、動かないやつ!でも先生、米粒大のものでも、触ってわかるものなんですか?
(鈴木)
そうですね!ご自身の体の表面にあるものですので、よく患者さん「触っても分からない」と仰られるんですけど、定期的にセルフチェックをしていると、「なんだか今までと違うな~?」と自分の体なので気づく事が多いです。逆にそういった乳房の変化にご自分で気づけると早期発見に繋がると思います。
(小高)
そっか・・・「前にこんなとこにこんなものあったっけ?なんだろうこれ?」みたいな、触って分かるってことですね。
(鈴木)
はい。患者さんの60%前後はセルフチェックで、ご自分で触って気づかれているというデータがありますし、例えば妊娠中は胸が張ってしまうんですが、妊娠期にできる乳がんは95%の方がご自身で触って気づいたというデータもあります。本当に、月に1度でいいので、「定期的にご自身で胸を触って」、「変化に気づいていく」というのが大切だと思います。
(小高)
気づくためには定期的に触らないと、ってことですね。あの・・・素人考えだと、「しこり」があると、物凄く進行してるのかな?!って心配になっちゃいますけど、少し恐怖みたいなものもあるんですが。しこりに気づいた段階で治療開始すれば「早期発見」になるんでしょうか?
(鈴木)
そうですね、ご自身でセルフチェックで気づいて受診されて、早期の範疇で見つかる方は非常に多いですね。
(つボイ)
大事なことですね。
~~~~~~~
(つボイ)
なるほど・・・と思って聞いておりました。乳がんに関してメッセージもいただいております。R.Nまるりんさん「私は乳がんで5年半前に両胸を全摘しました。私も早く見つけていれば部分切除で済んだかもしれません。再発もなく元気に過ごしておりますが、胸は本当にパッと見た感じ何もない状態になって・・・皆さんも定期的な検診を受けて欲しいです。」経験者さんのご意見は言葉に重みがありますね・・・。R.Nラジオとお花が大好きさん「昨年、めいが乳がんの手術で片方の乳房を全摘しました。まだ30代です。結婚前にとても可哀想でした。セルフチェックで見つけ早期でしたが、癌の位置が悪く全摘となりました。治療中は髪が抜けたり色々大変そうでしたが、治療しながら仕事もして、明るく頑張っためいを誇らしく思います。これから薬を飲んだり、辛い事も多いと思いますが、元気でいてくれることを祈るばかりです。」という・・・身近ですね本当に。
(小高)
本当に、大勢の方が体験されていらっしゃるんだなと。
(つボイ)
R.N岡崎の一番星さんからも、R.N濃姫の腰元さんからも、そういうお便りいただいております。
(小高)
これだけ多くの方がご経験されている乳がんですが、多くの人が助かると。さて来週は!乳がんの検診についてうかがいます。一宮西病院 乳腺外科 部長の鈴木瞳(すずきひとみ)先生でした。『健康のつボ~乳がんについて~』でした。