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第8回 脳出血とは


(小高)
水曜日のこのコーナーは『健康のつボ!~脳卒中について~』。がん・心臓病と並んで日本人の死因の上位に挙げられる『脳卒中』について専門の先生にお話を伺っています。ゲストは一宮西病院の脳神経外科医長の伊藤圭佑先生です。よろしくお願いします。

(伊藤)
よろしくお願いします。

(小高)
さぁ、今日は「脳出血」について教えていただきます。脳出血とはどういうものですか?

(伊藤)
はい。いわゆる脳内出血って言うと分かりやすいかもしれないですけれど、脳の中を走っている細い血管が破綻して出血するというのが脳出血です。

(小高)
この間教えていただいた「くも膜下出血」との違いは?

(伊藤)
くも膜下出血は脳の表面の割と太い血管で起こるものです。脳出血は目に見えないくらいの細い血管で起こります。

(小高)
それを治すとなると、素人考えですけど、くも膜下出血より難しそうじゃないですか?

(伊藤)
脳出血を治す治療というものはなかなかなくて、どちらかと言うと、外科的な手術は命を救うのが中心になります。症状を良くするという治療法は未だにないのが現実です。

(小高)
お便りもいただいているんですよね。

(つボイ)
こちらの方は、男性の方で『ボトルナンバー69』さんからいただいております。『私は現在、脳出血で病気になっておりますが、あえて私のFacebookの中で自分の症状を写真も含めてアップしております。正直言いまして悩みましたが、私は現実を受け入れFacebookにアップすることで、皆さんからの力をもっとたくさん頂きたいなと思っております』。現在病気と闘っていらっしゃる方からのお便りですね。こういう気持ちをちゃんと持つことも大事なことですね。

(伊藤)
そうですね。

(小高)
脳出血は、何かこう原因というか、こういうことをしているとなりやすいというのはあるんですか?

(伊藤)
特殊なものでいえば「血管の奇形」とか「もやもや病」というのが原因なることもありますけれど、ほとんどの場合は、特にご高齢の方の脳出血は『血圧』が一番関連していることが多いです。動脈硬化で血管がもろくなってしまって、それが破綻します。ただ脳ドックを受けていても動脈瘤の有無は分かるんですが、脳出血しやすい・しにくいというのはなかなか分からないんです。

(つボイ)
でも高血圧とか日頃から気をつけることはあるんですね。

(伊藤)
そうですね。

(小高)
くも膜下出血の時は、ほとんど痛みとかは事前には無くていきなりガーンと痛くなるって先生がおっしゃっていましたけれど、この脳出血に関してはどんな感じなんですか?

(伊藤)
脳出血は、それこそどこで出血するかでも症状は様々なんですけれど、ただ脳梗塞と同じように、手足の麻痺や言葉の問題、ろれつが回らなくなったり、ふらふらして歩けなくなったりとかの症状が出ることがほとんどです。

(つボイ)
それは自分で気づいて?

(伊藤)
そうですね。あるいは、もう動けなくなって倒れてしまって、周りの方が救急車を要請して病院に来ることもあります。

(小高)
先生のお話を聞いていると、一旦起こってしまうと治すというよりも、それ以上ひどくならないようにする処置になってくるんですね。しかも、出血が起こった場所とか大きさなどによって、いろんな後遺症なんかも考えられるんですね。

(伊藤)
そうですね。

(つボイ)
発症したときの生存率は、どれくらいなんですか?

(伊藤)
出血する場所が様々なので、なかなか「脳卒中」としての死亡率は出ていないんですけれど、重症の場合はやっぱり命に関わるってこともありますし、出血が少量でも重い後遺症が残ったりしたりします。一概には言えないですけれど。

(つボイ)
これも運・不運ですね。量よりも出血した場所の方が重要なときもあるかもしれませんね。

(伊藤)
そうですね。

(小高)
やっぱり脳出血にならないように気をつけるのがもう何より大事ですね。

(つボイ)
高血圧は気をつけないといかんね。

(小高)
血圧ですよね・・・。

(つボイ)
あなた(小高さん)は最近どうなの?

(小高)
私は最近は安定しています。昔に血圧が高かったら、もう血管がほころびているなんてこともありますか?

(伊藤)
それはないと思います。

(小高)
ほら、間に合う間に合う! ということで先生、来週もよろしくお願いいたします。

(伊藤)
よろしくお願いします。

(小高)
一宮西病院の伊藤圭佑先生にお話しを伺いました。ありがとうございました。『健康のつボ~脳卒中について~』でした。


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