第4回 骨折の特徴と治療法①~外傷性骨折
(小高)
今月の「健康のつボ!」は「骨折について」。結構多くの人が経験している「骨折」について、一宮西病院 整形外科 四肢・骨盤骨折治療センター長 近藤陽(こんどう あきら)先生に教えていただきます。
(小高)
今日からは具体的な骨折の種類と特徴、治療法などを近藤先生に教えていただきます。今日は「外傷性骨折」ということですが、そもそも「外傷性骨折」とは、どんな骨折なんでしょうか?
~~~~~~~~
(近藤)
「外傷性骨折」は、バーンとぶつかったりとか転落したりとかして、一時的に強い力が加わって、1回の力で完全に骨が折れてしまうものを「外傷性骨折」と言います。
(小高)
これは私たちの骨折のイメージに近い。転んだとか事故にあったとか、そういうところで怪我をして骨が折れてたってのが「外傷性骨折」ということですか。
(つボイ)
どこが一番そういう時は折れやすいんでしょうかね?
(近藤)
外傷性だと、どこでも。どこが多いってのはあんまりないと思いますけど。
(つボイ)
体に大きな力が加わったらどこでも折れてしまうと。
(近藤)
そうですね。
(小高)
治療法っていうのは、やっぱり様々なんですかね?
(近藤)
そうですね。骨折した場所にもよりますし、骨折して骨にひびが入っただけなのか、ちょこっとズレているだけなのか、あるいは大きくすごくズレちゃってるのかによっても違いますので、本当に様々になります。
(小高)
イメージは元の形に戻すということでいいんですか?
(近藤)
そうですね。元に戻すのも、手でぐいっと戻してそれで安定すればギプス巻いて(固定)でもいいですし、不安定で手を離すとまたすぐ戻っちゃうとか、変形しちゃうとかであれば、やっぱり手術をしないと治療できないってことになります。
(小高)
元の位置に戻して、よくあるギプスとかコルセットとかで外から固定するって感じですかね。
(つボイ)
固定の方法って他にもあるんでしょうか?先生。
(近藤)
固定の方法はギプスが一番多いかなと思います。あとは背骨とかであれば体にギプスを巻くことはなかなか難しかったりしますので、硬いコルセットを作ったりとか。あとは、ギプスの中でもいろいろあって、完全にぐるぐる巻いちゃうやつもあれば、半分だけのギプスにしたりとか、指の骨折であれば、専用のステンレスのカバーみたいなのがありますので場所によってそれは使い分けています。
(小高)
外からそうやって元の位置に戻して、外からキュッと固定すると、一応体の中で元の位置に戻っていると思うんですけど、折れてるものと折れてるものでくっつくんですか?
(近藤)
くっつきます。
(小高)
くっつくんですね!
(近藤)
はい。皮膚も怪我をしても、放ってけばかさぶたになって自然に皮膚に戻っていくと思うんですけど、骨も同じようなことが起こって、傷ついたところに治そうとする細胞が集まって来て、自然にくっついてくれます。
(つボイ)
ということはあれですよね。自然にくっつくので折れた時はちゃんと正しい位置に戻さないと、変なくっつき方をしてしまうってこともあるんでしょうね。
(近藤)
そうですね。その通りで、すごく変形したまま放置しておくと、そのままの形で骨がくっついてしまいますので、後ですごい後遺症が残ってしまって日常生活に支障が出るということが時々あります。
(つボイ)
じゃあ、きちっとした位置に戻すと!そういうことですね~。
(小高)
手術をする場合っていうのは、これは実際に目で見て、骨をジグソーパズルみたいに戻していくんですか?
(近藤)
そうですね。実際皮膚を切って、実際に骨を見て、いい位置に戻して金属のネジを使ったりとかプレートを使ったりとか、いろんな器具を使って正しい位置に戻した骨を、金属で固定してあげるということになります。
(小高)
こちらはもう手術だから、直接骨を固定するっていうことなんですね。
(つボイ)
聞いたことあります。ボルトで固定するいうのはね。
(近藤)
そうですね。
(小高)
こういう風に、直接とか外からとか元の位置に戻してから固定すると、くっつくのにはどのくらいの時間がかかるんですか?
(近藤)
骨がくっつくのは早くて大体3ヵ月くらい。しっかりくっつくのは半年くらい。一年もしたらほぼ怪我する前と一緒くらいの強度になります。
(つボイ)
先生それも年齢によるんじゃないですか?若い人はなんか早そうで、私みたいな年寄りはなかなかくっつかなさそうなイメージなんですが(笑)
(近藤)
それはほんとうに子ども、1歳、2歳、3歳ぐらいの子とかはものすごく早く骨がくっついてきますけど、20歳以上くらいからであれば、あまりご高齢の方とそこまで大差はありません。
(つボイ)
それちょっと安心しましたね。ちびちゃんには負けると。でも他はみんな同じように治っていくと。
(小高)
はい。(笑)
~~~~~~~~
(つボイ)
よかったぁ~。高齢者は、若い人に比べて骨がくっつくのも遅いんじゃないかと心配してましたけどね。
(小高)
ただ骨が脆くなっていたり、ちょっとしたことでコケやすく、骨折しやすい状況になっていたりしますから、高齢者はやっぱり気を付けなければいけませんね。
(小高)
来週も近藤先生にお話しをお聞きします。
(小高)
さて「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
(つボイ)
はい、質問お待ちいたしております!
(小高)
「健康のつボ!~骨折について~」でした。
今月の「健康のつボ!」は「骨折について」。結構多くの人が経験している「骨折」について、一宮西病院 整形外科 四肢・骨盤骨折治療センター長 近藤陽(こんどう あきら)先生に教えていただきます。
(小高)
今日からは具体的な骨折の種類と特徴、治療法などを近藤先生に教えていただきます。今日は「外傷性骨折」ということですが、そもそも「外傷性骨折」とは、どんな骨折なんでしょうか?
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(近藤)
「外傷性骨折」は、バーンとぶつかったりとか転落したりとかして、一時的に強い力が加わって、1回の力で完全に骨が折れてしまうものを「外傷性骨折」と言います。
(小高)
これは私たちの骨折のイメージに近い。転んだとか事故にあったとか、そういうところで怪我をして骨が折れてたってのが「外傷性骨折」ということですか。
(つボイ)
どこが一番そういう時は折れやすいんでしょうかね?
(近藤)
外傷性だと、どこでも。どこが多いってのはあんまりないと思いますけど。
(つボイ)
体に大きな力が加わったらどこでも折れてしまうと。
(近藤)
そうですね。
(小高)
治療法っていうのは、やっぱり様々なんですかね?
(近藤)
そうですね。骨折した場所にもよりますし、骨折して骨にひびが入っただけなのか、ちょこっとズレているだけなのか、あるいは大きくすごくズレちゃってるのかによっても違いますので、本当に様々になります。
(小高)
イメージは元の形に戻すということでいいんですか?
(近藤)
そうですね。元に戻すのも、手でぐいっと戻してそれで安定すればギプス巻いて(固定)でもいいですし、不安定で手を離すとまたすぐ戻っちゃうとか、変形しちゃうとかであれば、やっぱり手術をしないと治療できないってことになります。
(小高)
元の位置に戻して、よくあるギプスとかコルセットとかで外から固定するって感じですかね。
(つボイ)
固定の方法って他にもあるんでしょうか?先生。
(近藤)
固定の方法はギプスが一番多いかなと思います。あとは背骨とかであれば体にギプスを巻くことはなかなか難しかったりしますので、硬いコルセットを作ったりとか。あとは、ギプスの中でもいろいろあって、完全にぐるぐる巻いちゃうやつもあれば、半分だけのギプスにしたりとか、指の骨折であれば、専用のステンレスのカバーみたいなのがありますので場所によってそれは使い分けています。
(小高)
外からそうやって元の位置に戻して、外からキュッと固定すると、一応体の中で元の位置に戻っていると思うんですけど、折れてるものと折れてるものでくっつくんですか?
(近藤)
くっつきます。
(小高)
くっつくんですね!
(近藤)
はい。皮膚も怪我をしても、放ってけばかさぶたになって自然に皮膚に戻っていくと思うんですけど、骨も同じようなことが起こって、傷ついたところに治そうとする細胞が集まって来て、自然にくっついてくれます。
(つボイ)
ということはあれですよね。自然にくっつくので折れた時はちゃんと正しい位置に戻さないと、変なくっつき方をしてしまうってこともあるんでしょうね。
(近藤)
そうですね。その通りで、すごく変形したまま放置しておくと、そのままの形で骨がくっついてしまいますので、後ですごい後遺症が残ってしまって日常生活に支障が出るということが時々あります。
(つボイ)
じゃあ、きちっとした位置に戻すと!そういうことですね~。
(小高)
手術をする場合っていうのは、これは実際に目で見て、骨をジグソーパズルみたいに戻していくんですか?
(近藤)
そうですね。実際皮膚を切って、実際に骨を見て、いい位置に戻して金属のネジを使ったりとかプレートを使ったりとか、いろんな器具を使って正しい位置に戻した骨を、金属で固定してあげるということになります。
(小高)
こちらはもう手術だから、直接骨を固定するっていうことなんですね。
(つボイ)
聞いたことあります。ボルトで固定するいうのはね。
(近藤)
そうですね。
(小高)
こういう風に、直接とか外からとか元の位置に戻してから固定すると、くっつくのにはどのくらいの時間がかかるんですか?
(近藤)
骨がくっつくのは早くて大体3ヵ月くらい。しっかりくっつくのは半年くらい。一年もしたらほぼ怪我する前と一緒くらいの強度になります。
(つボイ)
先生それも年齢によるんじゃないですか?若い人はなんか早そうで、私みたいな年寄りはなかなかくっつかなさそうなイメージなんですが(笑)
(近藤)
それはほんとうに子ども、1歳、2歳、3歳ぐらいの子とかはものすごく早く骨がくっついてきますけど、20歳以上くらいからであれば、あまりご高齢の方とそこまで大差はありません。
(つボイ)
それちょっと安心しましたね。ちびちゃんには負けると。でも他はみんな同じように治っていくと。
(小高)
はい。(笑)
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(つボイ)
よかったぁ~。高齢者は、若い人に比べて骨がくっつくのも遅いんじゃないかと心配してましたけどね。
(小高)
ただ骨が脆くなっていたり、ちょっとしたことでコケやすく、骨折しやすい状況になっていたりしますから、高齢者はやっぱり気を付けなければいけませんね。
(小高)
来週も近藤先生にお話しをお聞きします。
(小高)
さて「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
(つボイ)
はい、質問お待ちいたしております!
(小高)
「健康のつボ!~骨折について~」でした。