第11回 骨粗しょう症
(小高)
今月の「健康のつボ!」は「骨折について」。結構多くの人が経験している「骨折」について、一宮西病院 整形外科 四肢・骨盤骨折治療センター長 近藤陽(こんどう あきら)先生に教えていただきます。
先週までは、ロコモティブシンドロームのお話をうかがって来ました。
(つボイ)
骨や関節、筋肉など運動器の障害により自立度が低下し、介護が必要となる可能性が高くなる状態のことでしたね。
(小高)
そしてロコモを招く原因のひとつが「骨粗しょう症」。そして骨粗しょう症は、骨折リスクを高めます。今日はそんな「骨粗しょう症」のお話。近藤先生です。
~~~~~~~~
(近藤)
「骨粗しょう症」は、骨をつくる成分のカルシウムなどが減って、骨の中の構造がスカスカになってしまう病気です。その結果骨が脆くなってしまって、物を持ち上げたり、わずかな力で骨折しやすくなるというものです。
(つボイ)
わずかな力でってところがドキッとしますね。バーンっとやって折れるなら別ですけど、わずかな力で折れてしまう。
(近藤)
そうですね。
(小高)
なんか、あれですよね。ベランダにずーっと置いてあった洗濯ばさみ・・・
(つボイ)
ちょっと粉吹いたやつね。(笑)
(小高)
そうそう(笑)あんな感じですかね。
(近藤)
いい表現かもしれないですね(笑)
(つボイ)
ちょっと大変だ、これ。
(小高)
なんか骨粗しょう症になってるなとか、自覚症状とかあるんですか?
(近藤)
自覚症状がないのがこの病気の困ったところで、多くの場合は自覚症状がなくって、骨折して初めて骨粗しょう症だと気づくことが多いです。
(小高)
はい。それはちょっと嫌ですね。痛い思いしないとわからないってことですもんね。なんかでも年を取ると背が縮んできたりとかしますけど、ああいうのは症状ではないんですか?
(近藤)
そうですね、あれはいつの間にか「骨粗しょう症」で、背骨が骨折してしまうと身長が小さくなってしまったりとか。『圧迫骨折』と言ってですね、背骨がぐっと縮んでしまうというか、圧迫されて大きさがちっちゃくなっちゃうので、そのせいで身長が縮んでしまったりとか、前かがみになってしまったりとか、骨折を起こしたことによる症状です。
(つボイ)
あれま、先生これも痛いんですか?
(近藤)
そうですね、すごく痛い場合もありますし、ちょっと腰捻ったかなとか、まさか骨折だとは思わない、でも実は骨折していると。昔よく“いつの間にか骨折”と言われたこともあったんですけど。いつの間にか骨折してるってこともあります。
(小高)
はい。特にそんな中でも骨折しやすいよって場所はあるんですか?
(つボイ)
まず背骨が一つですよね。
(近藤)
あとは太ももの付け根ですね。股関節。
(つボイ)
これは大変ですよね。
(近藤)
そうですね。特に股関節を骨折してしまうと、動けなくなってしまうので。
(つボイ)
歩けなくなりますよね。
(近藤)
なので手術が必要になってしまいます。手術をすることでまた頑張って歩けるようになる方もいれば、中にはやっぱり活動レベルが落ちてしまって、寝たきりに近くなってしまう方もいるので十分注意が必要かなと思います。
(小高)
ね~。この間も先生に教えてもらったように、だんだん年を取ってくると、ただでさえ転びやすい要素も増えてきて、骨折しやすい状況が増えるのに、骨自体は骨折しやすくなってるっていう。ちょっとマズいですよね。
(つボイ)
マズいですよね~。その他にどこが折れやすくなるんですか?
(近藤)
あとは、手首ですね。手首の骨や肩の腕の付け根の骨が折れやすいって言われてます。
(小高)
手首の骨ってね。それこそ転びそうになった時に手をついたりとか、でも脆いとそれで骨折とか?
(近藤)
今おっしゃたように、骨折するときは転びそうになって、手をついて骨折してしまうという方がほとんどです。
(小高)
いやこれ、八方塞がりですね。こけたら骨折するし、こけないように支えても骨折するし。困りますね(笑)
(つボイ)
どうしても骨折しちゃうんですね、骨粗しょう症というのは。
(小高)
(骨折)しやすくなるというのはほんとよくわかりますけど、でもって自覚症状がなかなかなくって、骨折するまでわからないってことになるとほんとに困るんですけど、先生に診てもらったら発見できるとか、検査とかあるんですか?
(近藤)
『骨密度』を測る検査があります。簡単でレントゲンのような機械で測ることができますので、特に痛みもないですし。骨密度を測って、低い場合は骨粗しょう症という診断になります。
(小高)
検査は比較的簡単ということなんですね。検査して、ちょっとあなた骨折れやすくなってますよ、骨粗しょう症気味ですよってなったら、もう転ばないように気を付けるしかないんですか?
(近藤)
転ばないように気を付けるのが一番大事で、あとは骨密度を上げてあげる。今はお薬がありますので、いろんな種類のお薬が今出ていまして、飲み薬あとは注射ですね。飲み薬も毎日飲むお薬だとか、週に1回とか1ヶ月に1回でいいよとか、中には1年に1回でいいよっていろんな種類のお薬がありますので、主治医の先生と相談して何を使うか決めていくって感じですね。
(つボイ)
その人にあった薬を処方していただけると。
~~~~~~~~
(小高)
加齢による骨密度の低下は避けられないのですが、日頃から注意して、早く発見することが大切なんですね。
(つボイ)
検査は簡単なようですから、ある程度の年齢になったら検査してもらうのが良いのではないでしょうか。
(小高)
はい。来週は、環境面も含めて、骨折を避けるための方法をお聞きします。
(小高)
さて「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
(つボイ)
はい、質問お待ちいたしております!
(小高)
「健康のつボ!~骨折について~」でした。
今月の「健康のつボ!」は「骨折について」。結構多くの人が経験している「骨折」について、一宮西病院 整形外科 四肢・骨盤骨折治療センター長 近藤陽(こんどう あきら)先生に教えていただきます。
先週までは、ロコモティブシンドロームのお話をうかがって来ました。
(つボイ)
骨や関節、筋肉など運動器の障害により自立度が低下し、介護が必要となる可能性が高くなる状態のことでしたね。
(小高)
そしてロコモを招く原因のひとつが「骨粗しょう症」。そして骨粗しょう症は、骨折リスクを高めます。今日はそんな「骨粗しょう症」のお話。近藤先生です。
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(近藤)
「骨粗しょう症」は、骨をつくる成分のカルシウムなどが減って、骨の中の構造がスカスカになってしまう病気です。その結果骨が脆くなってしまって、物を持ち上げたり、わずかな力で骨折しやすくなるというものです。
(つボイ)
わずかな力でってところがドキッとしますね。バーンっとやって折れるなら別ですけど、わずかな力で折れてしまう。
(近藤)
そうですね。
(小高)
なんか、あれですよね。ベランダにずーっと置いてあった洗濯ばさみ・・・
(つボイ)
ちょっと粉吹いたやつね。(笑)
(小高)
そうそう(笑)あんな感じですかね。
(近藤)
いい表現かもしれないですね(笑)
(つボイ)
ちょっと大変だ、これ。
(小高)
なんか骨粗しょう症になってるなとか、自覚症状とかあるんですか?
(近藤)
自覚症状がないのがこの病気の困ったところで、多くの場合は自覚症状がなくって、骨折して初めて骨粗しょう症だと気づくことが多いです。
(小高)
はい。それはちょっと嫌ですね。痛い思いしないとわからないってことですもんね。なんかでも年を取ると背が縮んできたりとかしますけど、ああいうのは症状ではないんですか?
(近藤)
そうですね、あれはいつの間にか「骨粗しょう症」で、背骨が骨折してしまうと身長が小さくなってしまったりとか。『圧迫骨折』と言ってですね、背骨がぐっと縮んでしまうというか、圧迫されて大きさがちっちゃくなっちゃうので、そのせいで身長が縮んでしまったりとか、前かがみになってしまったりとか、骨折を起こしたことによる症状です。
(つボイ)
あれま、先生これも痛いんですか?
(近藤)
そうですね、すごく痛い場合もありますし、ちょっと腰捻ったかなとか、まさか骨折だとは思わない、でも実は骨折していると。昔よく“いつの間にか骨折”と言われたこともあったんですけど。いつの間にか骨折してるってこともあります。
(小高)
はい。特にそんな中でも骨折しやすいよって場所はあるんですか?
(つボイ)
まず背骨が一つですよね。
(近藤)
あとは太ももの付け根ですね。股関節。
(つボイ)
これは大変ですよね。
(近藤)
そうですね。特に股関節を骨折してしまうと、動けなくなってしまうので。
(つボイ)
歩けなくなりますよね。
(近藤)
なので手術が必要になってしまいます。手術をすることでまた頑張って歩けるようになる方もいれば、中にはやっぱり活動レベルが落ちてしまって、寝たきりに近くなってしまう方もいるので十分注意が必要かなと思います。
(小高)
ね~。この間も先生に教えてもらったように、だんだん年を取ってくると、ただでさえ転びやすい要素も増えてきて、骨折しやすい状況が増えるのに、骨自体は骨折しやすくなってるっていう。ちょっとマズいですよね。
(つボイ)
マズいですよね~。その他にどこが折れやすくなるんですか?
(近藤)
あとは、手首ですね。手首の骨や肩の腕の付け根の骨が折れやすいって言われてます。
(小高)
手首の骨ってね。それこそ転びそうになった時に手をついたりとか、でも脆いとそれで骨折とか?
(近藤)
今おっしゃたように、骨折するときは転びそうになって、手をついて骨折してしまうという方がほとんどです。
(小高)
いやこれ、八方塞がりですね。こけたら骨折するし、こけないように支えても骨折するし。困りますね(笑)
(つボイ)
どうしても骨折しちゃうんですね、骨粗しょう症というのは。
(小高)
(骨折)しやすくなるというのはほんとよくわかりますけど、でもって自覚症状がなかなかなくって、骨折するまでわからないってことになるとほんとに困るんですけど、先生に診てもらったら発見できるとか、検査とかあるんですか?
(近藤)
『骨密度』を測る検査があります。簡単でレントゲンのような機械で測ることができますので、特に痛みもないですし。骨密度を測って、低い場合は骨粗しょう症という診断になります。
(小高)
検査は比較的簡単ということなんですね。検査して、ちょっとあなた骨折れやすくなってますよ、骨粗しょう症気味ですよってなったら、もう転ばないように気を付けるしかないんですか?
(近藤)
転ばないように気を付けるのが一番大事で、あとは骨密度を上げてあげる。今はお薬がありますので、いろんな種類のお薬が今出ていまして、飲み薬あとは注射ですね。飲み薬も毎日飲むお薬だとか、週に1回とか1ヶ月に1回でいいよとか、中には1年に1回でいいよっていろんな種類のお薬がありますので、主治医の先生と相談して何を使うか決めていくって感じですね。
(つボイ)
その人にあった薬を処方していただけると。
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(小高)
加齢による骨密度の低下は避けられないのですが、日頃から注意して、早く発見することが大切なんですね。
(つボイ)
検査は簡単なようですから、ある程度の年齢になったら検査してもらうのが良いのではないでしょうか。
(小高)
はい。来週は、環境面も含めて、骨折を避けるための方法をお聞きします。
(小高)
さて「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
(つボイ)
はい、質問お待ちいたしております!
(小高)
「健康のつボ!~骨折について~」でした。