第1回 骨折とは?
(小高)
今週から「健康のつボ!」は「骨折について」。結構多くの人が経験している「骨折」について、一宮西病院 整形外科 四肢・骨盤骨折治療センター長 近藤陽(こんどう あきら)先生に教えていただきます。
(つボイ)
骨折を経験している人って多いよね。私は経験はないのだけれど、もしかしたらアレは骨折していたのかもしれない、というのはある・・・。
(小高)
私も経験はないですけどね、ようコケるんで勉強しとかんといかんなというね。(笑)
(つボイ)
酒を控えれば予防できます。
(小高)
でも骨折もいろいろな箇所でありますし、骨折の仕方もいろいろありますから、近藤先生にしっかり教えていただきたいと思います。一回目の今日は、まずは入り口として。
そもそも骨折とは何でしょう?近藤先生です。
~~~~~~~~
(近藤)
医学的に言うと、(骨折とは)骨が持つ強度以上の力が加わって、骨が完全に折れるときもあるし、一部分にヒビが入って折れてしまうこともありますけど、「折れる」ということですね。
(小高)
はい、私がパッと思いつくのは複雑骨折なんてもありますけど、何種類かあるんですか?
(近藤)
『粉砕骨折』と言われるものは、ほんと骨がバラバラに折れてしまう、逆に『単純骨折』と言われるものは骨がパキッと二つに折れる。他にも『開放骨折』と言って、骨折してるところに傷ができちゃって、外からばい菌が入っちゃったりする。そうすると治療がすごく難渋しますので、特別に『開放骨折』という名前が付いています。骨の中って血流がすごく豊富ですので、そこにばい菌が入ってしまうと全身にばい菌が入っちゃったりとか、骨が腐ってきちゃったりとかするので、きちんと治療しないとすごく後遺症が残ったり、場合によっては命に関わることもあります。
(つボイ)
なるほど。開放骨折はね、治療する方もね、骨が折れるんです。
(小高)
このシリーズでつボイさん何回言うんやろ(笑)結構出てきそう(笑)
(つボイ)
ちょっと言ってみたかった(笑)
(小高)
初回なんでね。
(つボイ)
もう二度と言いませんよ。
(小高)
はい(笑)”なんとか骨折”でわたしもう1個思いつくのは『疲労骨折』ってのがありますけど。
(近藤)
『疲労骨折』は、大きい力が一度にバーンと加わって折れるのではなくて、運動などで小さな力が徐々に蓄積していって、最終的に折れてしまうというのが疲労骨折になります。
(小高)
そうすると、折れ方の分け方と、今みたいに原因による分け方もあるってことですか?
(近藤)
そうですね。おっしゃる通りで、折れ方の分け方は先ほど言った複雑とか単純とかになりますが、疲労骨折など原因によるものは、『外傷性骨折』、『疲労骨折』、『病的骨折』、あともう一つ最近よくある『脆弱性骨折』と言って骨が脆い人に起こる骨折も原因の分類になると思います。
(小高)
いろんな分け方があるんですね。
(つボイ)
病気で骨折するんですか?どんな病気なんですか?
(近藤)
例えば多いのは『がん』とか。骨のがんで骨が脆くなってしまったりとか。
(つボイ)
ああ、そうか。がんが原因で骨折するから『病的骨折』と。
(小高)
骨折しやすい場所っていうのはあったりするんですかね。
(近藤)
そうですね、外傷性骨折は何か強い衝撃があった箇所であればどこでも骨折するんですが、 ご高齢の方であると、骨が脆くなる場所がある程度決まっていて、多くは腰骨、あとは股関節の足の付け根の骨が非常に多いです。ご高齢の方が、ちょっと転んだだけで足の付け根を痛がってってことであれば、結構な確率で骨折を起こしていることが多くて、病院にも1週間の間に何人も何人もいらっしゃるので、整形外科の中では一番多い骨折かなと思います。
(小高)
そうなんですね~。
(つボイ)
一番なんか大変な骨折ですよね、歩けなくなってしまうとか。
(近藤)
そうですね、ご高齢の方だとやっぱりもともと病気があったりとかしますので、そっちの治療も同時にやらなきゃいけなかったりとか、そういうことが起きるので治療も大変になります。
(つボイ)
なるほどね~。
(小高)
そして先生は「四肢・骨盤骨折治療センター長」という。
(つボイ)
四肢はまぁわかります、手とか足とかね。骨盤というのはどういう?
(近藤)
そうですね。『骨盤』というのは、体の中で一番大きい骨ですし、骨盤の中には内臓があったりとか大きな血管が通っていますので。
(小高)
でもほら、なんていうのかな、私の感覚で言いますとね。骨盤ていうのは周りにお肉のクッションがあるんで、そんなにこけても折れなくない?ってちょっと自分の見ると(笑)どういう時に折れるんですか?
(近藤)
やっぱり交通事故、車に轢かれてしまった時とか高いところから転落とか。
(小高)
ということはかなり強い衝撃で折れるってことだから、結構大変になっちゃう。
(つボイ)
そりゃ衝撃も大変でしょうけど、さっき先生がおっしゃった、中に重要な臓器とか血管とか、そういったものも損傷するでしょうね、同時に。
(近藤)
そうですね。なので救急車で運ばれて来た時には、まずは骨折の治療というよりも血液がいっぱい出てしまうので、出血を止めることをしないと命を助けることができませんから。
(つボイ)
命に関わる骨折というのは骨盤骨折なんですね!
(小高)
骨盤に特化してっていうのは、今の医療の世界では割と普通のことなんですか?
(近藤)
骨盤を扱える病院というのはマンパワーが必要になりますので、ある程度大きな病院ですとか、命を助けることができても骨盤の最終的な手術ができる病院っていうのは、実は割と少なかったりします。
~~~~~~~~
(小高)
骨折の治療は骨が折れるなぁ!なんて言ってる場合じゃありませんよ。先生のお話を聞いてると、特にご専門の骨盤骨折の治療は、とても大変らしいですよ。
(つボイ)
大変を別名で「骨が折れる」と言うんですよ。骨折は、折れ方、原因によって様々に分類されるわけですから、治療法もそれぞれになってくるわけですね。
(小高)
近藤先生には、これからもいろんなタイプ別に骨折の話をうかがっていきますので、
ぜひ一緒に勉強していきましょう!
(小高)
さて「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
(つボイ)
はい、質問お待ちいたしております!
(小高)
「健康のつボ!~骨折について~」でした。
今週から「健康のつボ!」は「骨折について」。結構多くの人が経験している「骨折」について、一宮西病院 整形外科 四肢・骨盤骨折治療センター長 近藤陽(こんどう あきら)先生に教えていただきます。
(つボイ)
骨折を経験している人って多いよね。私は経験はないのだけれど、もしかしたらアレは骨折していたのかもしれない、というのはある・・・。
(小高)
私も経験はないですけどね、ようコケるんで勉強しとかんといかんなというね。(笑)
(つボイ)
酒を控えれば予防できます。
(小高)
でも骨折もいろいろな箇所でありますし、骨折の仕方もいろいろありますから、近藤先生にしっかり教えていただきたいと思います。一回目の今日は、まずは入り口として。
そもそも骨折とは何でしょう?近藤先生です。
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(近藤)
医学的に言うと、(骨折とは)骨が持つ強度以上の力が加わって、骨が完全に折れるときもあるし、一部分にヒビが入って折れてしまうこともありますけど、「折れる」ということですね。
(小高)
はい、私がパッと思いつくのは複雑骨折なんてもありますけど、何種類かあるんですか?
(近藤)
『粉砕骨折』と言われるものは、ほんと骨がバラバラに折れてしまう、逆に『単純骨折』と言われるものは骨がパキッと二つに折れる。他にも『開放骨折』と言って、骨折してるところに傷ができちゃって、外からばい菌が入っちゃったりする。そうすると治療がすごく難渋しますので、特別に『開放骨折』という名前が付いています。骨の中って血流がすごく豊富ですので、そこにばい菌が入ってしまうと全身にばい菌が入っちゃったりとか、骨が腐ってきちゃったりとかするので、きちんと治療しないとすごく後遺症が残ったり、場合によっては命に関わることもあります。
(つボイ)
なるほど。開放骨折はね、治療する方もね、骨が折れるんです。
(小高)
このシリーズでつボイさん何回言うんやろ(笑)結構出てきそう(笑)
(つボイ)
ちょっと言ってみたかった(笑)
(小高)
初回なんでね。
(つボイ)
もう二度と言いませんよ。
(小高)
はい(笑)”なんとか骨折”でわたしもう1個思いつくのは『疲労骨折』ってのがありますけど。
(近藤)
『疲労骨折』は、大きい力が一度にバーンと加わって折れるのではなくて、運動などで小さな力が徐々に蓄積していって、最終的に折れてしまうというのが疲労骨折になります。
(小高)
そうすると、折れ方の分け方と、今みたいに原因による分け方もあるってことですか?
(近藤)
そうですね。おっしゃる通りで、折れ方の分け方は先ほど言った複雑とか単純とかになりますが、疲労骨折など原因によるものは、『外傷性骨折』、『疲労骨折』、『病的骨折』、あともう一つ最近よくある『脆弱性骨折』と言って骨が脆い人に起こる骨折も原因の分類になると思います。
(小高)
いろんな分け方があるんですね。
(つボイ)
病気で骨折するんですか?どんな病気なんですか?
(近藤)
例えば多いのは『がん』とか。骨のがんで骨が脆くなってしまったりとか。
(つボイ)
ああ、そうか。がんが原因で骨折するから『病的骨折』と。
(小高)
骨折しやすい場所っていうのはあったりするんですかね。
(近藤)
そうですね、外傷性骨折は何か強い衝撃があった箇所であればどこでも骨折するんですが、 ご高齢の方であると、骨が脆くなる場所がある程度決まっていて、多くは腰骨、あとは股関節の足の付け根の骨が非常に多いです。ご高齢の方が、ちょっと転んだだけで足の付け根を痛がってってことであれば、結構な確率で骨折を起こしていることが多くて、病院にも1週間の間に何人も何人もいらっしゃるので、整形外科の中では一番多い骨折かなと思います。
(小高)
そうなんですね~。
(つボイ)
一番なんか大変な骨折ですよね、歩けなくなってしまうとか。
(近藤)
そうですね、ご高齢の方だとやっぱりもともと病気があったりとかしますので、そっちの治療も同時にやらなきゃいけなかったりとか、そういうことが起きるので治療も大変になります。
(つボイ)
なるほどね~。
(小高)
そして先生は「四肢・骨盤骨折治療センター長」という。
(つボイ)
四肢はまぁわかります、手とか足とかね。骨盤というのはどういう?
(近藤)
そうですね。『骨盤』というのは、体の中で一番大きい骨ですし、骨盤の中には内臓があったりとか大きな血管が通っていますので。
(小高)
でもほら、なんていうのかな、私の感覚で言いますとね。骨盤ていうのは周りにお肉のクッションがあるんで、そんなにこけても折れなくない?ってちょっと自分の見ると(笑)どういう時に折れるんですか?
(近藤)
やっぱり交通事故、車に轢かれてしまった時とか高いところから転落とか。
(小高)
ということはかなり強い衝撃で折れるってことだから、結構大変になっちゃう。
(つボイ)
そりゃ衝撃も大変でしょうけど、さっき先生がおっしゃった、中に重要な臓器とか血管とか、そういったものも損傷するでしょうね、同時に。
(近藤)
そうですね。なので救急車で運ばれて来た時には、まずは骨折の治療というよりも血液がいっぱい出てしまうので、出血を止めることをしないと命を助けることができませんから。
(つボイ)
命に関わる骨折というのは骨盤骨折なんですね!
(小高)
骨盤に特化してっていうのは、今の医療の世界では割と普通のことなんですか?
(近藤)
骨盤を扱える病院というのはマンパワーが必要になりますので、ある程度大きな病院ですとか、命を助けることができても骨盤の最終的な手術ができる病院っていうのは、実は割と少なかったりします。
~~~~~~~~
(小高)
骨折の治療は骨が折れるなぁ!なんて言ってる場合じゃありませんよ。先生のお話を聞いてると、特にご専門の骨盤骨折の治療は、とても大変らしいですよ。
(つボイ)
大変を別名で「骨が折れる」と言うんですよ。骨折は、折れ方、原因によって様々に分類されるわけですから、治療法もそれぞれになってくるわけですね。
(小高)
近藤先生には、これからもいろんなタイプ別に骨折の話をうかがっていきますので、
ぜひ一緒に勉強していきましょう!
(小高)
さて「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
(つボイ)
はい、質問お待ちいたしております!
(小高)
「健康のつボ!~骨折について~」でした。