第1回 股関節の概要・仕組み
(小高)
水曜日のこの時間は「健康のつボ」。40代・50代から痛みを訴える人が増えはじめ、その痛みをかばうことで、腰や膝に影響が広がることが多いという「股関節の痛み」について、
一宮西病院 整形外科 股関節センター長中北吉厚(なかきた・よしあつ)先生にお話をうかがっていきます。
(つボイ)
はい。股関節の痛み・・・、赤ちゃんは股関節脱臼に注意!とかよく聞きますが、成人=大人になってからは、股関節ではどんな病気があるのでしょうかね?
(小高)
症状がひどくなると人工の股関節に取り換える手術など、治療法もいろいろあるようですが、今日はこのシリーズ初回ということで、そもそもの股関節の仕組みについて教えていただきます。中北先生です。
~~~~~~~~
(中北)
『股関節』といいますと、足の付け根にあたるわけなんですが、人間の体の中で最も大きな関節でして、立ったり、歩いたり、靴下をはいたり、足の爪を切るときなどに大きな役割を果たしているところです。
(小高)
よくよく考えると、何かしら体を動かしてる時って股関節使ってますよね。
(中北)
おっしゃる通りですね。胴体にいちばん近いところで、全ての動きの基本になっているので、例えば野球のピッチャーが肩やひじが痛い原因が股関節の硬さにあったり、股関節をうまく使えないことでいろいろな場所のトラブルが起きていることもありますし、単純に股関節自体が痛くなってしまうこともあります。
(小高)
股関節って、なんていうのかな、前後左右自由に動かせる。
(つボイ)
可動範囲が広いということですね。
(中北)
様々な方向に動かせなければならない。
(小高)
あれはどんな構造になっているんですか?
(中北)
大腿骨という太ももの付け根のところ、大腿骨の先端、骨頭(こっとう)が丸い球状の形をしていて、それを包み込む屋根が骨盤側に寛骨臼(かんこつきゅう)とか臼蓋(きゅうがい)と呼びますけれども、ありまして、その臼の中を球が包まれている状態ですのであらゆる方向に動かすことができる。肩も似ているんですけれども。それができなければ、膝とか足首に非常に負担がかかってしまいますので、股関節が悪くなることで、腰とか膝とか周りが痛くなるということはよくあることなんですね。
ひとつ日本人にとても特徴的なことがありまして、受け皿の臼の部分、屋根の被覆、かぶりが浅い方が多くいらっしゃいます。
(小高)
浅いとどうなるんですか?外れやすくなる?
(中北)
おっしゃる通りです。かぶりが浅いということは安定感が悪いわけなんですね。実際には人体は骨だけでなく、軟骨というクッションがあって、その一部が関節唇という吸盤のようなもので吸い付いていて、簡単に外れないようになっていて、尚且つさらに関節包という袋があり、さらにその外側には何層もの筋肉に覆われていて、その丸い骨頭という骨を何重にも丁寧に覆って安定感を保っているんですけれども、その一番スタートとなっている屋根のかぶりが浅くなってしまうと、その周りの軟骨や関節唇に負荷がかかってそこが破れて痛みがでたり、かばって筋肉痛が出たり、いろんなところにそこから痛みが波及してきます。
(つボイ)
帽子でいいますと、ガバって耳のところまで被る帽子と、ベレー帽!そんな感じ?
(中北)
そうですね、そのイメージで(笑)
(つボイ)
帽子日本人ベレー帽多いんだ。
(中北)
だからちょっと頭はみ出ちゃう感じで。
(小高)
個人差というか、わりと日本人だと平均的に似たような感じなんですか?
(中北)
女性に圧倒的に多いですね。
(小高)
ちょっと待ってくださいよ。欧米人よりは日本人、日本人の中でも女性…どんどん私に迫ってくるんですけど。あと、年代は…?
(つボイ)
それ聞いたら小高さん。もっと迫ってくるんじゃないですか先生!(笑)
(中北)
いや…(笑)これは大変申し上げにくいんですけれども、生まれつきの素因があるんですけど、痛みとして出てくるのは40~50代の方がやはり多いですね。だんだん肉体が衰えてきますしね。
(つボイ)
はい~!!
(小高)
ずっと使ってるしね。なんとも逃れようがないね、私。
(つボイ)
みなさんも気を付けてもらわないかんということですね。
~~~~~~~~
(つボイ)
股関節は、曲げたり、しゃがんだりと動きの激しい関節の上に負荷もいろいろかかっているんですね。
(小高)
わたしほんま姿勢正して聞きましたわ。当事者(笑)日本人の、それも女性に多いと言われる股関節の痛み。体重は増えてくるわ、筋力は落ちてくるわ、という40~50代の年齢になってきたら要注意だそうですよ!来週は、股関節の痛み、どんな症状があるのか、中北先生にうかがいます。
(小高)
さて「健康のつボ」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
(小高)
『健康のつボ~股関節の痛みについて~』でした。
水曜日のこの時間は「健康のつボ」。40代・50代から痛みを訴える人が増えはじめ、その痛みをかばうことで、腰や膝に影響が広がることが多いという「股関節の痛み」について、
一宮西病院 整形外科 股関節センター長中北吉厚(なかきた・よしあつ)先生にお話をうかがっていきます。
(つボイ)
はい。股関節の痛み・・・、赤ちゃんは股関節脱臼に注意!とかよく聞きますが、成人=大人になってからは、股関節ではどんな病気があるのでしょうかね?
(小高)
症状がひどくなると人工の股関節に取り換える手術など、治療法もいろいろあるようですが、今日はこのシリーズ初回ということで、そもそもの股関節の仕組みについて教えていただきます。中北先生です。
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(中北)
『股関節』といいますと、足の付け根にあたるわけなんですが、人間の体の中で最も大きな関節でして、立ったり、歩いたり、靴下をはいたり、足の爪を切るときなどに大きな役割を果たしているところです。
(小高)
よくよく考えると、何かしら体を動かしてる時って股関節使ってますよね。
(中北)
おっしゃる通りですね。胴体にいちばん近いところで、全ての動きの基本になっているので、例えば野球のピッチャーが肩やひじが痛い原因が股関節の硬さにあったり、股関節をうまく使えないことでいろいろな場所のトラブルが起きていることもありますし、単純に股関節自体が痛くなってしまうこともあります。
(小高)
股関節って、なんていうのかな、前後左右自由に動かせる。
(つボイ)
可動範囲が広いということですね。
(中北)
様々な方向に動かせなければならない。
(小高)
あれはどんな構造になっているんですか?
(中北)
大腿骨という太ももの付け根のところ、大腿骨の先端、骨頭(こっとう)が丸い球状の形をしていて、それを包み込む屋根が骨盤側に寛骨臼(かんこつきゅう)とか臼蓋(きゅうがい)と呼びますけれども、ありまして、その臼の中を球が包まれている状態ですのであらゆる方向に動かすことができる。肩も似ているんですけれども。それができなければ、膝とか足首に非常に負担がかかってしまいますので、股関節が悪くなることで、腰とか膝とか周りが痛くなるということはよくあることなんですね。
ひとつ日本人にとても特徴的なことがありまして、受け皿の臼の部分、屋根の被覆、かぶりが浅い方が多くいらっしゃいます。
(小高)
浅いとどうなるんですか?外れやすくなる?
(中北)
おっしゃる通りです。かぶりが浅いということは安定感が悪いわけなんですね。実際には人体は骨だけでなく、軟骨というクッションがあって、その一部が関節唇という吸盤のようなもので吸い付いていて、簡単に外れないようになっていて、尚且つさらに関節包という袋があり、さらにその外側には何層もの筋肉に覆われていて、その丸い骨頭という骨を何重にも丁寧に覆って安定感を保っているんですけれども、その一番スタートとなっている屋根のかぶりが浅くなってしまうと、その周りの軟骨や関節唇に負荷がかかってそこが破れて痛みがでたり、かばって筋肉痛が出たり、いろんなところにそこから痛みが波及してきます。
(つボイ)
帽子でいいますと、ガバって耳のところまで被る帽子と、ベレー帽!そんな感じ?
(中北)
そうですね、そのイメージで(笑)
(つボイ)
帽子日本人ベレー帽多いんだ。
(中北)
だからちょっと頭はみ出ちゃう感じで。
(小高)
個人差というか、わりと日本人だと平均的に似たような感じなんですか?
(中北)
女性に圧倒的に多いですね。
(小高)
ちょっと待ってくださいよ。欧米人よりは日本人、日本人の中でも女性…どんどん私に迫ってくるんですけど。あと、年代は…?
(つボイ)
それ聞いたら小高さん。もっと迫ってくるんじゃないですか先生!(笑)
(中北)
いや…(笑)これは大変申し上げにくいんですけれども、生まれつきの素因があるんですけど、痛みとして出てくるのは40~50代の方がやはり多いですね。だんだん肉体が衰えてきますしね。
(つボイ)
はい~!!
(小高)
ずっと使ってるしね。なんとも逃れようがないね、私。
(つボイ)
みなさんも気を付けてもらわないかんということですね。
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(つボイ)
股関節は、曲げたり、しゃがんだりと動きの激しい関節の上に負荷もいろいろかかっているんですね。
(小高)
わたしほんま姿勢正して聞きましたわ。当事者(笑)日本人の、それも女性に多いと言われる股関節の痛み。体重は増えてくるわ、筋力は落ちてくるわ、という40~50代の年齢になってきたら要注意だそうですよ!来週は、股関節の痛み、どんな症状があるのか、中北先生にうかがいます。
(小高)
さて「健康のつボ」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
(小高)
『健康のつボ~股関節の痛みについて~』でした。