第3回 気道の病気
(小高)
水曜日のこの時間は「健康のつボ」。風邪やインフルエンザはもとより、急な発熱などで常に心配事が絶えない子どもの病気。特に注意をしなければならない病気を中心に、親ならドキドキしてしまう「子どもの病気」について一宮西病院 小児科部長 元野憲作(もとの けんさく)先生にお話をうかがっています。
(つボイ)
子どもの病気はなかなか自分で症状を訴えることができないため、周りの人、親、注意が必要ですよね。
(小高)
いわゆる普通の風邪なのか、急を要する病気なのか、なかなか私たちには区別がつきません。
今週から、すぐに病院へ連れて行った方が良い症状を中心に元野先生に教えていただきます。
~~~~~~~~
(元野)
やっぱり普段からずっと一緒におられる親御さんの評価はものすごく貴重だと思いますし、妥当というか正しいものが多いと思いますので、
いつもと違う、いつも出来ていることが出来ないなぁ、いつもの反応がないなぁ、などという時はぜひとも連れてきて頂きたいタイミングなのかなと思います。
(小高)
はい。わたしも、風邪かなぁと思ってかかりつけの小児科の先生にかかったら、いますぐ大きい病院行きましょうと言われて、救急車呼びますかとか言われてびっくりしたことがあるんですけど。結局診てもらったら、ぜん息様気管支炎。ぜん息気味になってて、あんまり意識がなかったので、そんなに大事になってたのかってびっくりしたんですが。
(つボイ)
というと、やっぱり気管支とか呼吸器系は重要なものなんですか?
(元野)
そうですね、重要だと思います。お子さんの空気の通り道、「気道」というところなんですけれども、やっぱり体も小さければ空気の通り道も狭いと思うので、ちょっとしたことで呼吸が苦しくなりやすいってことはありますね。例えば、我々が呼吸しているのを、ストローをくわえながらこうやって会話は出来ると思うんですけど、ストローくわえたまま走ってって言われると走れますか?たぶん苦しくなっちゃいますよね。それに近い状態がお子さんの場合起こりうると、空気の通り道「気道」っていうのが、すごく大事なポイントになってくるのかなと思いますね。
(小高)
つまりは息が出来ない方向にどんどんなってくってわけですもんね。
(元野)
そうですね、なりやすいというか。
(つボイ)
うちの子の場合でいうと、ぜえぜえと呼吸の度に音がするというのは親としてはめっちゃビビりますね。
(小高)
ただ、だからちょっとでも意思表示ができるくらい大きくなってくると、やっぱり相当苦しいから言葉でちゃんと訴えるんだけど、赤ちゃんだとどんなに苦しくても言ってくれないから、やっぱり様子で見ないといけないんですよね。
(元野)
そうですね、そう思います。それこそサインは出してくれるはずなので、そこをしっかりと見て頂くということですね。
(つボイ)
こういう『ぜえぜえ』とか『ひいひい』とか、具体的に病気としてはどんな病気になるんでしょうか。
(元野)よくある『ぜえぜえ』というのは「ぜん息」っていう病気があったりしますし、空気の通り道が狭くなる、喉に近い場所が狭くなったりすると、例えば「クループ」という病気があったり、「アナフィラキシー」といって、
(小高)
アレルギーの!
(元野)
ありますよね、アレルギーの。あれで空気の通り道が狭くなってしまって、窒息するみたいな症状になったりすることもありますね。あれは緊急性の高い、すぐにでも連れてきて頂かなきゃいけないケースかなと思います。
(小高)
アナフィラキシーはちょくちょく私たちも聞くんですけど、
さっき言ってた「クループ」ってなんですか?
(元野)
「クループ」は喉の声をだすところで「声帯」という場所があるんですけど。そこの下がすごく狭くなってしまって、まるでオットセイの声のような咳を出したりする病気なんですけれども。そういったオットセイのような咳をしたりすると「クループ」って病気を疑いますね。
(つボイ)
これ原因はなんなんですか?
(元野)
感染症。ウィルスであったりとかが多いと思います。
(つボイ)
はぁ~。これはやっぱりちょっと親としてはパニックになりますね。急に苦しいというのは。
(小高)
やっぱりね、お医者さんのところに来た時に、親御さんの情報がすごく重要になってくるけど、パニックになっちゃってるとお医者さんとしてもやっぱり困りませんか。
(元野)
そうですね。致し方無いことかと思うんですね。なので少しでも何か情報として、こんな症状があったってことをお伝えできればいいなぁという意味では、ご自分で訴えられないお子さんに関しては、例えば、呼吸の数がちょっと早くなってるとか、いつもより回数が増えてるとか、息する度胸のどこかしらがへこんでいるとか、唸っているとか、そういうサインが出た時に、もしかしたら呼吸苦しいのかなって思ってもらえたらいいのかなって思います。
~~~~~~~~
(つボイ)
「クループ」って初めて聞きました。
(小高)
ね、初めて聞きました。「クループ」は、早く処置をすれば大丈夫だということですよ。そういう意味でも、子どものわずかな変化を見逃さないことが重要ですね。
(小高)
さて「健康のつボ」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
(つボイ)
はい、質問お待ちいたしております!
(小高)
『健康のつボ~子どもの病気について~』でした。
水曜日のこの時間は「健康のつボ」。風邪やインフルエンザはもとより、急な発熱などで常に心配事が絶えない子どもの病気。特に注意をしなければならない病気を中心に、親ならドキドキしてしまう「子どもの病気」について一宮西病院 小児科部長 元野憲作(もとの けんさく)先生にお話をうかがっています。
(つボイ)
子どもの病気はなかなか自分で症状を訴えることができないため、周りの人、親、注意が必要ですよね。
(小高)
いわゆる普通の風邪なのか、急を要する病気なのか、なかなか私たちには区別がつきません。
今週から、すぐに病院へ連れて行った方が良い症状を中心に元野先生に教えていただきます。
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(元野)
やっぱり普段からずっと一緒におられる親御さんの評価はものすごく貴重だと思いますし、妥当というか正しいものが多いと思いますので、
いつもと違う、いつも出来ていることが出来ないなぁ、いつもの反応がないなぁ、などという時はぜひとも連れてきて頂きたいタイミングなのかなと思います。
(小高)
はい。わたしも、風邪かなぁと思ってかかりつけの小児科の先生にかかったら、いますぐ大きい病院行きましょうと言われて、救急車呼びますかとか言われてびっくりしたことがあるんですけど。結局診てもらったら、ぜん息様気管支炎。ぜん息気味になってて、あんまり意識がなかったので、そんなに大事になってたのかってびっくりしたんですが。
(つボイ)
というと、やっぱり気管支とか呼吸器系は重要なものなんですか?
(元野)
そうですね、重要だと思います。お子さんの空気の通り道、「気道」というところなんですけれども、やっぱり体も小さければ空気の通り道も狭いと思うので、ちょっとしたことで呼吸が苦しくなりやすいってことはありますね。例えば、我々が呼吸しているのを、ストローをくわえながらこうやって会話は出来ると思うんですけど、ストローくわえたまま走ってって言われると走れますか?たぶん苦しくなっちゃいますよね。それに近い状態がお子さんの場合起こりうると、空気の通り道「気道」っていうのが、すごく大事なポイントになってくるのかなと思いますね。
(小高)
つまりは息が出来ない方向にどんどんなってくってわけですもんね。
(元野)
そうですね、なりやすいというか。
(つボイ)
うちの子の場合でいうと、ぜえぜえと呼吸の度に音がするというのは親としてはめっちゃビビりますね。
(小高)
ただ、だからちょっとでも意思表示ができるくらい大きくなってくると、やっぱり相当苦しいから言葉でちゃんと訴えるんだけど、赤ちゃんだとどんなに苦しくても言ってくれないから、やっぱり様子で見ないといけないんですよね。
(元野)
そうですね、そう思います。それこそサインは出してくれるはずなので、そこをしっかりと見て頂くということですね。
(つボイ)
こういう『ぜえぜえ』とか『ひいひい』とか、具体的に病気としてはどんな病気になるんでしょうか。
(元野)よくある『ぜえぜえ』というのは「ぜん息」っていう病気があったりしますし、空気の通り道が狭くなる、喉に近い場所が狭くなったりすると、例えば「クループ」という病気があったり、「アナフィラキシー」といって、
(小高)
アレルギーの!
(元野)
ありますよね、アレルギーの。あれで空気の通り道が狭くなってしまって、窒息するみたいな症状になったりすることもありますね。あれは緊急性の高い、すぐにでも連れてきて頂かなきゃいけないケースかなと思います。
(小高)
アナフィラキシーはちょくちょく私たちも聞くんですけど、
さっき言ってた「クループ」ってなんですか?
(元野)
「クループ」は喉の声をだすところで「声帯」という場所があるんですけど。そこの下がすごく狭くなってしまって、まるでオットセイの声のような咳を出したりする病気なんですけれども。そういったオットセイのような咳をしたりすると「クループ」って病気を疑いますね。
(つボイ)
これ原因はなんなんですか?
(元野)
感染症。ウィルスであったりとかが多いと思います。
(つボイ)
はぁ~。これはやっぱりちょっと親としてはパニックになりますね。急に苦しいというのは。
(小高)
やっぱりね、お医者さんのところに来た時に、親御さんの情報がすごく重要になってくるけど、パニックになっちゃってるとお医者さんとしてもやっぱり困りませんか。
(元野)
そうですね。致し方無いことかと思うんですね。なので少しでも何か情報として、こんな症状があったってことをお伝えできればいいなぁという意味では、ご自分で訴えられないお子さんに関しては、例えば、呼吸の数がちょっと早くなってるとか、いつもより回数が増えてるとか、息する度胸のどこかしらがへこんでいるとか、唸っているとか、そういうサインが出た時に、もしかしたら呼吸苦しいのかなって思ってもらえたらいいのかなって思います。
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(つボイ)
「クループ」って初めて聞きました。
(小高)
ね、初めて聞きました。「クループ」は、早く処置をすれば大丈夫だということですよ。そういう意味でも、子どものわずかな変化を見逃さないことが重要ですね。
(小高)
さて「健康のつボ」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
(つボイ)
はい、質問お待ちいたしております!
(小高)
『健康のつボ~子どもの病気について~』でした。