第13回 心肺蘇生
(小高)
水曜日のこの時間は「健康のつボ」。風邪やインフルエンザはもとより、急な発熱などで常に心配事が絶えない子どもの病気。特に注意をしなければならない病気を中心に、親ならドキドキしてしまう「子どもの病気」について一宮西病院 小児科部長 元野憲作(もとの けんさく)先生にお話をうかがってきました。このシリーズ、今日が最終回となります。
(つボイ)
何の病気であれ、普段と様子が違うときは要注意!ということを教えていただきましたね。
(小高)
最終回の今日は、自分の子どもに限らず、事故などで子どもが突然倒れた時はどう対処したらいいのでしょうか?元野先生に教えていただきます。
~~~~~~~~
(元野)
やっぱりいち早くしていただきたいのは、人を呼ぶってことですね。自分一人で戦っていけないと思うので、まず危険な状態を感知されたらば、すぐ人を呼んでほしい。次に集まって来てくれた方に、AEDってご存じですかね?AEDであったり、救急車を呼ぶことをお願いすると。
(小高)
先生、AEDって子どもに使ってもいいんですか?
(元野)
そうですね。子ども用のシールというかパットも備えつけられているAEDもありますし、もしなかった場合には大人用でやっていただくのは仕方ないのかなとは思いますけど。
(小高)
子ども用のそういうのって入ってるんですね。
(元野)
入ってます。中に入ってますね。
(小高)
それがあれば、それを使えばいいってことですね。
(つボイ)
パッと見てわかるもんなんですか?あ、子ども用だって。
(元野)
大きさも全然違いますし、はい。
(小高)
じゃあ、もしAEDがなかった場合は?
(元野)
例えば、この場でお子さんが倒れた時に、「AED持ってきてください」って言ったら持ってこれますか?
(小高)
CBCにはね、地下にあるんですよ!
(元野)
ありますか!
(小高)
あるんですあるんです!
(つボイ)
覚えとこ!
(元野)
実はそこがすごく大事で、自分の生活圏の中でAED持ってきてと言われた時に、「あぁ!あそこにある!」って気づけること。それがまず第一歩かなと思うんで、それが日常的にできるかなと思いますね。
(小高)
でもね、自分の会社とか、いつもいるところだったらなんとなくチェックしてても、なんかお買い物とかしてて通りすがりの道端で倒れてた!みたいなの目撃した時にはわかんないですよね。
(元野)
なのでそれを想定して、どこにあるのかをちょっと意識して見てもらえると、結構わりとあるんですよね。スーパーにもあったりとか。
(つボイ)
コンビニとかも。
(元野)
ありますあります。
(つボイ)
コンビニはまず目当てにせなあかんよね。
(小高)
でもそれがどうしても探せなかったり、ないですってことになると、大人の場合だと心臓マッサージですかね。最近わたしも消火訓練の時についでになんかやりましたけど、大人が対象でしかやったことないんですが。
(つボイ)
AEDと同じように、大人と子どもと同じようなことをしていいのかな?
(元野)
そうですね。ある程度体が大きければ可能かなと思うんですが、ただどうしても小さいお子さんですと難しいと思うんですね。
(つボイ)
なんかね、大人が力でやってもね。
(元野)
なかなかパッと見て線を引くのは難しいかもしれませんが、例えば自分が手を置いて大人と同じように出来そうなら片手で(心臓マッサージを)やって頂いてもいいですし、もっと小さい方、手を置くと胸もお腹も当たってしまうような小さなお子さんの場合は、両手で胸を包み込んでもらって、両手の親指で胸の間を、ちょうど真ん中のところで構わないのでそこを押してもらうと。そういうことをやったりしますね。
(小高)
そういうこともちょっと想定しないと、今まで大人が倒れてた時って勝手にそこだけでやってましたけど、子どもの場合もありますもんね。
(元野)
実は先ほど心臓マッサージとかおっしゃったそういった活動っていうのは、やっぱり近くにいた方がいち早く試みてもらうっていうのが救命率に繋がりますので、『バイスタンダー』って言うんですど、近くにいる人がそれができるように意識しておいて頂くっていうのがすごく強みかなって思いますね。
(小高)
それやってたかやってないかで全然違うって、大人の時でもよく言われます。
(元野)
子どもも一緒です。
(つボイ)
だから小高さんが会社でやったような訓練っていうかね、学習をちょっとせないけませんよね、僕たちも。
(元野)
機会があるといいですよね。
(小高)
子どもだったバージョン、やっとかないかんですね。
(元野)
救急隊はトレーニングを受けられてる方が多いので、救急車を呼ぶということも大事なんですけど、救急車を呼ぶとき、「誰か、救急車を呼んで下さい!」では、たぶん誰も呼びに行かないんですよね。
(小高)
どう言えば一番効果的ですかね?
(元野)
名指しというか、その方を指さして「あなた!救急車を呼んでください!」と役割分担をすることが大事です。
(小高)
誰か~誰か~じゃないんだ。
(元野)
誰かがやってくれるだろうでは人は動かないんで。「あなた!救急車を呼んでください!」「あなた!AEDを持って来てください!」として頂けるとよいかもしれないですね。
(小高)
日頃からちゃんとそういうのを頭の中でシュミレーションしてないと、ほんと驚いちゃった時になかなか動けないですよね。
(元野)
動けないと思います。
(小高)
それが子どもを救う分かれ道になるかもしれないと思ったら、覚えておかないといけないですね。
(元野)
はい、ぜひお願いしたいです。
~~~~~~~~
(つボイ)
子どもが倒れた時に遭遇したら、自分一人で何とかしようと思わないで、まず人を集める。
(小高)
一人でなんとかしようと思わない!そして、AEDを持って来る人、救急車を呼ぶ人をあなた!あなた!って指名してお願いすると。
(つボイ)
みんなの力で子どもを救いたいですよね。そのためには、職場や地域での訓練に参加して、いざという時の対処法を経験しておくことが大切です。
(小高)
子どもたちを守るために、そんな機会のある方は、ぜひ参加しておいてください。
今シリーズの「子どもの病気について」は、一宮西病院の元野先生にお話をうかがって来ました。 3ヵ月間、ありがとうございました。
(小高)
さて「健康のつボ」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
(つボイ)
はい、質問お待ちいたしております!
(小高)
『健康のつボ~子どもの病気について~』でした。
水曜日のこの時間は「健康のつボ」。風邪やインフルエンザはもとより、急な発熱などで常に心配事が絶えない子どもの病気。特に注意をしなければならない病気を中心に、親ならドキドキしてしまう「子どもの病気」について一宮西病院 小児科部長 元野憲作(もとの けんさく)先生にお話をうかがってきました。このシリーズ、今日が最終回となります。
(つボイ)
何の病気であれ、普段と様子が違うときは要注意!ということを教えていただきましたね。
(小高)
最終回の今日は、自分の子どもに限らず、事故などで子どもが突然倒れた時はどう対処したらいいのでしょうか?元野先生に教えていただきます。
~~~~~~~~
(元野)
やっぱりいち早くしていただきたいのは、人を呼ぶってことですね。自分一人で戦っていけないと思うので、まず危険な状態を感知されたらば、すぐ人を呼んでほしい。次に集まって来てくれた方に、AEDってご存じですかね?AEDであったり、救急車を呼ぶことをお願いすると。
(小高)
先生、AEDって子どもに使ってもいいんですか?
(元野)
そうですね。子ども用のシールというかパットも備えつけられているAEDもありますし、もしなかった場合には大人用でやっていただくのは仕方ないのかなとは思いますけど。
(小高)
子ども用のそういうのって入ってるんですね。
(元野)
入ってます。中に入ってますね。
(小高)
それがあれば、それを使えばいいってことですね。
(つボイ)
パッと見てわかるもんなんですか?あ、子ども用だって。
(元野)
大きさも全然違いますし、はい。
(小高)
じゃあ、もしAEDがなかった場合は?
(元野)
例えば、この場でお子さんが倒れた時に、「AED持ってきてください」って言ったら持ってこれますか?
(小高)
CBCにはね、地下にあるんですよ!
(元野)
ありますか!
(小高)
あるんですあるんです!
(つボイ)
覚えとこ!
(元野)
実はそこがすごく大事で、自分の生活圏の中でAED持ってきてと言われた時に、「あぁ!あそこにある!」って気づけること。それがまず第一歩かなと思うんで、それが日常的にできるかなと思いますね。
(小高)
でもね、自分の会社とか、いつもいるところだったらなんとなくチェックしてても、なんかお買い物とかしてて通りすがりの道端で倒れてた!みたいなの目撃した時にはわかんないですよね。
(元野)
なのでそれを想定して、どこにあるのかをちょっと意識して見てもらえると、結構わりとあるんですよね。スーパーにもあったりとか。
(つボイ)
コンビニとかも。
(元野)
ありますあります。
(つボイ)
コンビニはまず目当てにせなあかんよね。
(小高)
でもそれがどうしても探せなかったり、ないですってことになると、大人の場合だと心臓マッサージですかね。最近わたしも消火訓練の時についでになんかやりましたけど、大人が対象でしかやったことないんですが。
(つボイ)
AEDと同じように、大人と子どもと同じようなことをしていいのかな?
(元野)
そうですね。ある程度体が大きければ可能かなと思うんですが、ただどうしても小さいお子さんですと難しいと思うんですね。
(つボイ)
なんかね、大人が力でやってもね。
(元野)
なかなかパッと見て線を引くのは難しいかもしれませんが、例えば自分が手を置いて大人と同じように出来そうなら片手で(心臓マッサージを)やって頂いてもいいですし、もっと小さい方、手を置くと胸もお腹も当たってしまうような小さなお子さんの場合は、両手で胸を包み込んでもらって、両手の親指で胸の間を、ちょうど真ん中のところで構わないのでそこを押してもらうと。そういうことをやったりしますね。
(小高)
そういうこともちょっと想定しないと、今まで大人が倒れてた時って勝手にそこだけでやってましたけど、子どもの場合もありますもんね。
(元野)
実は先ほど心臓マッサージとかおっしゃったそういった活動っていうのは、やっぱり近くにいた方がいち早く試みてもらうっていうのが救命率に繋がりますので、『バイスタンダー』って言うんですど、近くにいる人がそれができるように意識しておいて頂くっていうのがすごく強みかなって思いますね。
(小高)
それやってたかやってないかで全然違うって、大人の時でもよく言われます。
(元野)
子どもも一緒です。
(つボイ)
だから小高さんが会社でやったような訓練っていうかね、学習をちょっとせないけませんよね、僕たちも。
(元野)
機会があるといいですよね。
(小高)
子どもだったバージョン、やっとかないかんですね。
(元野)
救急隊はトレーニングを受けられてる方が多いので、救急車を呼ぶということも大事なんですけど、救急車を呼ぶとき、「誰か、救急車を呼んで下さい!」では、たぶん誰も呼びに行かないんですよね。
(小高)
どう言えば一番効果的ですかね?
(元野)
名指しというか、その方を指さして「あなた!救急車を呼んでください!」と役割分担をすることが大事です。
(小高)
誰か~誰か~じゃないんだ。
(元野)
誰かがやってくれるだろうでは人は動かないんで。「あなた!救急車を呼んでください!」「あなた!AEDを持って来てください!」として頂けるとよいかもしれないですね。
(小高)
日頃からちゃんとそういうのを頭の中でシュミレーションしてないと、ほんと驚いちゃった時になかなか動けないですよね。
(元野)
動けないと思います。
(小高)
それが子どもを救う分かれ道になるかもしれないと思ったら、覚えておかないといけないですね。
(元野)
はい、ぜひお願いしたいです。
~~~~~~~~
(つボイ)
子どもが倒れた時に遭遇したら、自分一人で何とかしようと思わないで、まず人を集める。
(小高)
一人でなんとかしようと思わない!そして、AEDを持って来る人、救急車を呼ぶ人をあなた!あなた!って指名してお願いすると。
(つボイ)
みんなの力で子どもを救いたいですよね。そのためには、職場や地域での訓練に参加して、いざという時の対処法を経験しておくことが大切です。
(小高)
子どもたちを守るために、そんな機会のある方は、ぜひ参加しておいてください。
今シリーズの「子どもの病気について」は、一宮西病院の元野先生にお話をうかがって来ました。 3ヵ月間、ありがとうございました。
(小高)
さて「健康のつボ」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
(つボイ)
はい、質問お待ちいたしております!
(小高)
『健康のつボ~子どもの病気について~』でした。