第1回 小児科とは?
(小高)
水曜日のこの時間は「健康のつボ」。風邪やインフルエンザはもとより、急な発熱などで常に心配事が絶えない子どもの病気。特に注意をしなければならない病気を中心に、親ならドキドキしてしまう「子どもの病気」について一宮西病院 小児科部長 元野憲作(もとの けんさく)先生にお話をうかがっていきます。
(つボイ)
子どもが泣いたら心配ですよねぇ、泣く元気もなくぐったりしていたらもっと心配です。
(小高)
私たちは病気について素人ですから、どんな症状でもついオロオロしてしまいますが、中には本当に急を要する病気もあります。今回お話をうかがう元野先生は、小児救急が専門の先生です。まさに注意しなくてはいけない病気から、さほど気にしなくてもいいものまで、その見分け方なども含めて教えていただきます。今日はまず、そもそも「小児科」そのものについて。
先生、小児科って何歳までかかることができるのですか?
~~~~~~~~
(元野)
一般的には中学生の方が初診でかかる時は、小児科にかかって頂く場合が多いかなと思います。
(小高)
初診の場合は。
(元野)
そうですね。
(小高)
小児科ってもう赤ちゃんの頃からずーっと通ってっていうパターンが結構多いと思うんですけど、そういう場合はずっと診てきてもらった先生だからやっぱり診てもらいたいという気持ちがあると思うんです。
(元野)
そういったご要望も頂くことは多いんですけれども、その場合はその時の状況にもよるんですけど、引き続き小児科が診させて頂くというような、長く診させてもらった方に関してはそういうこともあるかなと思います。一方で、いつまで、どこまで、高校生になっても、それこそ大人になっても小児科にかかっていくかとなると、どこかで線は引かなければならないと、そこが今言われている「移行問題」というところに繋がっていくんですね。
(つボイ)
移行問題!
(小高)
まぁ、でも大抵ね、本人がちょっとちっちゃい子に囲まれて待合室にいると恥ずかしくて。
(つボイ)
待合室ね、置いてある本とかね。
(小高)
そうそう(笑)そういうので自然と移っていくっていう場合があるんでしょうけど。やっぱりなぜ分かれているかというと、幼児とか赤ちゃん特有の病気があるってことなんですかね?
(元野)
そうですね、一番大きいのはやっぱり小児科っていうのは『成長』とか『発達』とかですね。大人ではなかなか起こらない部分が大人との違いだと思うので、その成長過程、発達過程においての特徴を捉えて診療させてもらうのが小児科の醍醐味かなと思ってます。
(小高)
小児科で特徴的な病気って、例えばどんなものがあるんでしょうね。
(元野)
なかなか小児科で特徴的っていうのは、実はすごく小児科しかないっていう病気は割と少ないんですけど。うーん。
(小高)
そかそか、ぜん息ってなんかちっちゃい子のイメージありますけど、大人にももちろんありますもんね。
(元野)
そうですね。お体小さかったり、今仰られたぜん息一つとっても、ぜん息って空気の通り道が狭いことによって症状が出ますので、成長過程で空気の通り道が広がってくれば、発作みたいなのは起こりにくくなるのかなと思いますね。
(つボイ)
それとあの、いっぺんかからないかん病気っていうのがあるじゃないですか。ああいったものもやっぱりね、小さいころかかった病気でも大人になったら免疫ができて大丈夫とか。そういうのに、免疫がないのにかかるというリスクを小さいころは持ってるということですかね。
(元野)
そうですね、免疫の力っていう意味で言うと、お母さんからもらった免疫の力は生後半年くらいで弱くなってくるので、それくらいのタイミングで新しく感染症にかからないようにワクチンとか予防接種っていうのが盛んに打たれていて、今『予防医学』っていうのが一番脚光を浴びているというか、大事にされているところですね。そこはあんまり成人には少ないところかもしれません。
(小高)
やっぱり、乳幼児になってくると、本人に聞けないっていう、どのあたりが痛むの?どう痛むのとかが本人に聞けないので、保護者の方にどんな感じで痛がってますかってことくらいしか聞けないっていう難しさってありますよね。
(元野)
保護者の方からの情報はすごく重要というかすごく大事になるんですけども、実は言葉だけではなく体で示してくれるというか、そこを読み解くのがものすごく小児科の良いところだと考えています。
(小高)
先生はどうして小児科に?
(元野)
小児科は未来があるということ、出生、生まれから関わることができるということですね。誕生というものを見ることができる。あとはもし自分の治せた子が、将来大きくなって未来を作っていくことができることを考えると、すごく将来性のある診療科だな思って小児科を選ばせてもらいました。
(小高)
ありがたいことですよね。
(つボイ)
小児科志望の先生は少ないと聞くもんですから、小児科の先生と聞くと、僕はよくなって頂きました!って心の中で手を合わせるんですけどねぇ
~~~~~~~~
(小高)
子どもの場合、症状によってどの病院へ行ったらいいか、とっさに迷うこともありますから、普段からその子のことをわかっていてくれるお医者さんがいるのは安心ですね。
(つボイ)
同時に、普段からの保護者の観察、「いつもと違う」ということをいかに早く発見するか、ということも大切ではないでしょうかね。
(小高)
子どもの来週は元野先生の専門である『小児救急』にスポットを当てて教えてもらいます。
(小高)
さて「健康のつボ」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
(つボイ)
はい、質問お待ちいたしております!
(小高)
『健康のつボ~子どもの病気について~』でした。
水曜日のこの時間は「健康のつボ」。風邪やインフルエンザはもとより、急な発熱などで常に心配事が絶えない子どもの病気。特に注意をしなければならない病気を中心に、親ならドキドキしてしまう「子どもの病気」について一宮西病院 小児科部長 元野憲作(もとの けんさく)先生にお話をうかがっていきます。
(つボイ)
子どもが泣いたら心配ですよねぇ、泣く元気もなくぐったりしていたらもっと心配です。
(小高)
私たちは病気について素人ですから、どんな症状でもついオロオロしてしまいますが、中には本当に急を要する病気もあります。今回お話をうかがう元野先生は、小児救急が専門の先生です。まさに注意しなくてはいけない病気から、さほど気にしなくてもいいものまで、その見分け方なども含めて教えていただきます。今日はまず、そもそも「小児科」そのものについて。
先生、小児科って何歳までかかることができるのですか?
~~~~~~~~
(元野)
一般的には中学生の方が初診でかかる時は、小児科にかかって頂く場合が多いかなと思います。
(小高)
初診の場合は。
(元野)
そうですね。
(小高)
小児科ってもう赤ちゃんの頃からずーっと通ってっていうパターンが結構多いと思うんですけど、そういう場合はずっと診てきてもらった先生だからやっぱり診てもらいたいという気持ちがあると思うんです。
(元野)
そういったご要望も頂くことは多いんですけれども、その場合はその時の状況にもよるんですけど、引き続き小児科が診させて頂くというような、長く診させてもらった方に関してはそういうこともあるかなと思います。一方で、いつまで、どこまで、高校生になっても、それこそ大人になっても小児科にかかっていくかとなると、どこかで線は引かなければならないと、そこが今言われている「移行問題」というところに繋がっていくんですね。
(つボイ)
移行問題!
(小高)
まぁ、でも大抵ね、本人がちょっとちっちゃい子に囲まれて待合室にいると恥ずかしくて。
(つボイ)
待合室ね、置いてある本とかね。
(小高)
そうそう(笑)そういうので自然と移っていくっていう場合があるんでしょうけど。やっぱりなぜ分かれているかというと、幼児とか赤ちゃん特有の病気があるってことなんですかね?
(元野)
そうですね、一番大きいのはやっぱり小児科っていうのは『成長』とか『発達』とかですね。大人ではなかなか起こらない部分が大人との違いだと思うので、その成長過程、発達過程においての特徴を捉えて診療させてもらうのが小児科の醍醐味かなと思ってます。
(小高)
小児科で特徴的な病気って、例えばどんなものがあるんでしょうね。
(元野)
なかなか小児科で特徴的っていうのは、実はすごく小児科しかないっていう病気は割と少ないんですけど。うーん。
(小高)
そかそか、ぜん息ってなんかちっちゃい子のイメージありますけど、大人にももちろんありますもんね。
(元野)
そうですね。お体小さかったり、今仰られたぜん息一つとっても、ぜん息って空気の通り道が狭いことによって症状が出ますので、成長過程で空気の通り道が広がってくれば、発作みたいなのは起こりにくくなるのかなと思いますね。
(つボイ)
それとあの、いっぺんかからないかん病気っていうのがあるじゃないですか。ああいったものもやっぱりね、小さいころかかった病気でも大人になったら免疫ができて大丈夫とか。そういうのに、免疫がないのにかかるというリスクを小さいころは持ってるということですかね。
(元野)
そうですね、免疫の力っていう意味で言うと、お母さんからもらった免疫の力は生後半年くらいで弱くなってくるので、それくらいのタイミングで新しく感染症にかからないようにワクチンとか予防接種っていうのが盛んに打たれていて、今『予防医学』っていうのが一番脚光を浴びているというか、大事にされているところですね。そこはあんまり成人には少ないところかもしれません。
(小高)
やっぱり、乳幼児になってくると、本人に聞けないっていう、どのあたりが痛むの?どう痛むのとかが本人に聞けないので、保護者の方にどんな感じで痛がってますかってことくらいしか聞けないっていう難しさってありますよね。
(元野)
保護者の方からの情報はすごく重要というかすごく大事になるんですけども、実は言葉だけではなく体で示してくれるというか、そこを読み解くのがものすごく小児科の良いところだと考えています。
(小高)
先生はどうして小児科に?
(元野)
小児科は未来があるということ、出生、生まれから関わることができるということですね。誕生というものを見ることができる。あとはもし自分の治せた子が、将来大きくなって未来を作っていくことができることを考えると、すごく将来性のある診療科だな思って小児科を選ばせてもらいました。
(小高)
ありがたいことですよね。
(つボイ)
小児科志望の先生は少ないと聞くもんですから、小児科の先生と聞くと、僕はよくなって頂きました!って心の中で手を合わせるんですけどねぇ
~~~~~~~~
(小高)
子どもの場合、症状によってどの病院へ行ったらいいか、とっさに迷うこともありますから、普段からその子のことをわかっていてくれるお医者さんがいるのは安心ですね。
(つボイ)
同時に、普段からの保護者の観察、「いつもと違う」ということをいかに早く発見するか、ということも大切ではないでしょうかね。
(小高)
子どもの来週は元野先生の専門である『小児救急』にスポットを当てて教えてもらいます。
(小高)
さて「健康のつボ」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
(つボイ)
はい、質問お待ちいたしております!
(小高)
『健康のつボ~子どもの病気について~』でした。