第8回 腱板断裂について
(小高)水曜日は『健康のつボ~肩の痛みについて~』。、一宮西病院 整形外科部長 兼 肩関節センターセンター長の梶田 幸宏(かじた ゆきひろ)先生にお話を伺っています。
(小高)先週までは拘縮肩、四十肩・五十肩の正式名称ね、拘縮肩の原因と症状、その治療法についてお聞きしてきました。
(つボイ)基本的に肩が上がらないとか、拘縮肩と症状が似ている肩の病気もありましたね。
(小高)はい。腱板断裂(けんばんだんれつ)のことですよね。今日はね、こっちです。腱板断裂について教えていただきます。梶田先生です。
~~~~~~~~
(梶田)肩の中にある筋肉が切れちゃうのが腱板断裂になります。
(小高)筋肉が切れちゃう…。
(梶田)そうですね。腱板というのは筋肉で、いわゆるインナーマッスルになります。勝手に切れちゃうこともありますけど、例えば転んで手をついたとかで腱板が切れちゃうのが腱板断裂になります。
(つボイ)五十肩よりも言葉が突き刺さりますね。
(小高)うん。でもどちらも肩が痛いとか、上がらないという症状になってくるんですか?
(梶田)そうですね。肩が痛い・肩が上がらないといった症状で来られる多いんですけども、大きな違いは、拘縮肩に関しては助けてもらっても肩が上がらないんですけども、腱板断裂は腱板が断裂していて肩が上がらないので硬さが基本的にないので、助けてあげれば肩が上がります。
(つボイ)なんか逆のように思えるけどね…。
(小高)ねぇ。さっきもどちらかというと「腱板断裂の方が怖いぞ」ということであれば、逆な気がしますけどね。バンザイできる方が万歳じゃないんだね。
(つボイ)ふふふふ…。
(梶田)そうですね(笑)
(小高)腱板というのはどういう筋肉なんですか?
(梶田)肩甲骨と上腕骨を繋ぐような筋肉なんですけども、肩甲骨に対して上腕骨をグッと引き付けるような、中心性を保つような筋肉になります。
(小高)断裂というと、パチンとゴムのように切れるんですか?
(梶田)本当にゴムみたいな切れ方をするんですけども、ほとんどの人は上腕骨の付着部で切れます。ゴムと同じく、年齢を重ねると筋肉も固くなってくるので、若い人だとなかなか切れないんですが、だんだん年取ってくるとゴムと一緒でちょっとしたことで切れてしまいます。
(小高)「バチンッ!」となったり、ガクッと肩が落ちたりはするんですか?
(梶田)音が鳴ることはほとんどないんです。
(つボイ)「今切れたな」というのは分からない?
(梶田)外傷性に切れる人と、変性断裂といって年を取って徐々に徐々に切れる人と2つのパターンがあります。若い人・中高年の人に関していうと、手をついた・転んだなどで切れる外傷性断裂が多くて、だんだん年を取ってくると、ずっと使っててちょっとずつ摩耗していて切れるような変性断裂の方が多くなります。
(小高)そういった場合(変異性)は、よけいに四十肩とか五十肩と勘違いして「ちょっと肩が上がらないけどどうかしら」と思っている場合があるかもしれないですね。
(梶田)そうですね。
(つボイ)徐々に徐々にのときでも、痛みはあるものなんですか?
(梶田)痛みはあることとないことがあるんですけど、例えば趣味でバレーボールをやっていたりとか肩をよく使う人は痛みを伴うことが多いです。体温と肩の痛みに結構関係があるんですけど、寝ている間に肩だけ布団から出ちゃうとか、あと夏場にクーラーをよく使う人は肩の痛みもよく出ますね。
(小高)治療法もまた複雑だったりしてくるんですか?
(梶田)治療方法は、比較的若い人に関しては手術になることが多いです。腱板断裂が切れちゃうと基本時には筋肉ってくっつかないですから。
(つボイ)手術で繋げるわけですか。
(梶田)そうです。繋げていきます。
(小高)手術の確立が高くなるんですね。
(梶田)年齢にもよりますけどね。高齢な方だと、切れていても生活に困らないこともありますので、そう人は切れた腱板以外をうまく鍛えてあげることによって切れた腱板を代償することもできます。肩の腱板は4つありますので。それは保存療法といってリハビリをすることで支障のない程度の痛みにすることもできますので、手術をしないということもあります。
(つボイ)繋がなくてなくていいということですか
(梶田)そうですね。繋がずに誤魔化すというか、他の筋肉でだましていく形になります。
~~~~~~~~
(つボイ)転んだり打撲したりすれば若い人でもなりますし、その場合は手術になることも多い。逆に年を取って外的要因がないのに断裂が起こった場合は、リハビリや保存療法をとられることが多いようですね。
(小高)患者さんの状況や年齢、肩をよく使うかなどによって、治療法も変わってくるみたいですね。来週は、腱板断裂の具体的な治療法を教えていただきます。
(小高)さぁ、健康のつボではいろいろな病気について、このように専門家の先生に解説していただいていますよね。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気こんな症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
(つボイ)はい!質問、お待ちいたしております。
(小高)『健康のつボ~肩の痛みについて~』でした。
(小高)先週までは拘縮肩、四十肩・五十肩の正式名称ね、拘縮肩の原因と症状、その治療法についてお聞きしてきました。
(つボイ)基本的に肩が上がらないとか、拘縮肩と症状が似ている肩の病気もありましたね。
(小高)はい。腱板断裂(けんばんだんれつ)のことですよね。今日はね、こっちです。腱板断裂について教えていただきます。梶田先生です。
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(梶田)肩の中にある筋肉が切れちゃうのが腱板断裂になります。
(小高)筋肉が切れちゃう…。
(梶田)そうですね。腱板というのは筋肉で、いわゆるインナーマッスルになります。勝手に切れちゃうこともありますけど、例えば転んで手をついたとかで腱板が切れちゃうのが腱板断裂になります。
(つボイ)五十肩よりも言葉が突き刺さりますね。
(小高)うん。でもどちらも肩が痛いとか、上がらないという症状になってくるんですか?
(梶田)そうですね。肩が痛い・肩が上がらないといった症状で来られる多いんですけども、大きな違いは、拘縮肩に関しては助けてもらっても肩が上がらないんですけども、腱板断裂は腱板が断裂していて肩が上がらないので硬さが基本的にないので、助けてあげれば肩が上がります。
(つボイ)なんか逆のように思えるけどね…。
(小高)ねぇ。さっきもどちらかというと「腱板断裂の方が怖いぞ」ということであれば、逆な気がしますけどね。バンザイできる方が万歳じゃないんだね。
(つボイ)ふふふふ…。
(梶田)そうですね(笑)
(小高)腱板というのはどういう筋肉なんですか?
(梶田)肩甲骨と上腕骨を繋ぐような筋肉なんですけども、肩甲骨に対して上腕骨をグッと引き付けるような、中心性を保つような筋肉になります。
(小高)断裂というと、パチンとゴムのように切れるんですか?
(梶田)本当にゴムみたいな切れ方をするんですけども、ほとんどの人は上腕骨の付着部で切れます。ゴムと同じく、年齢を重ねると筋肉も固くなってくるので、若い人だとなかなか切れないんですが、だんだん年取ってくるとゴムと一緒でちょっとしたことで切れてしまいます。
(小高)「バチンッ!」となったり、ガクッと肩が落ちたりはするんですか?
(梶田)音が鳴ることはほとんどないんです。
(つボイ)「今切れたな」というのは分からない?
(梶田)外傷性に切れる人と、変性断裂といって年を取って徐々に徐々に切れる人と2つのパターンがあります。若い人・中高年の人に関していうと、手をついた・転んだなどで切れる外傷性断裂が多くて、だんだん年を取ってくると、ずっと使っててちょっとずつ摩耗していて切れるような変性断裂の方が多くなります。
(小高)そういった場合(変異性)は、よけいに四十肩とか五十肩と勘違いして「ちょっと肩が上がらないけどどうかしら」と思っている場合があるかもしれないですね。
(梶田)そうですね。
(つボイ)徐々に徐々にのときでも、痛みはあるものなんですか?
(梶田)痛みはあることとないことがあるんですけど、例えば趣味でバレーボールをやっていたりとか肩をよく使う人は痛みを伴うことが多いです。体温と肩の痛みに結構関係があるんですけど、寝ている間に肩だけ布団から出ちゃうとか、あと夏場にクーラーをよく使う人は肩の痛みもよく出ますね。
(小高)治療法もまた複雑だったりしてくるんですか?
(梶田)治療方法は、比較的若い人に関しては手術になることが多いです。腱板断裂が切れちゃうと基本時には筋肉ってくっつかないですから。
(つボイ)手術で繋げるわけですか。
(梶田)そうです。繋げていきます。
(小高)手術の確立が高くなるんですね。
(梶田)年齢にもよりますけどね。高齢な方だと、切れていても生活に困らないこともありますので、そう人は切れた腱板以外をうまく鍛えてあげることによって切れた腱板を代償することもできます。肩の腱板は4つありますので。それは保存療法といってリハビリをすることで支障のない程度の痛みにすることもできますので、手術をしないということもあります。
(つボイ)繋がなくてなくていいということですか
(梶田)そうですね。繋がずに誤魔化すというか、他の筋肉でだましていく形になります。
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(つボイ)転んだり打撲したりすれば若い人でもなりますし、その場合は手術になることも多い。逆に年を取って外的要因がないのに断裂が起こった場合は、リハビリや保存療法をとられることが多いようですね。
(小高)患者さんの状況や年齢、肩をよく使うかなどによって、治療法も変わってくるみたいですね。来週は、腱板断裂の具体的な治療法を教えていただきます。
(小高)さぁ、健康のつボではいろいろな病気について、このように専門家の先生に解説していただいていますよね。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気こんな症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
(つボイ)はい!質問、お待ちいたしております。
(小高)『健康のつボ~肩の痛みについて~』でした。