第4回 肩が痛い時に受診する際の病院の選び方
(小高)水曜日は『健康のつボ~肩の痛みについて~』。一宮西病院 整形外科部長 兼 肩関節センターセンター長の梶田 幸宏(かじた ゆきひろ)先生にお話を伺っていきます。
(小高)先週は「こんな症状があったら病院で受診しよう」という判断をするためのセルフチェックの方法を教えていただきました。
(つボイ)受診はあれでしょうか、整形外科でしょうか?
(小高)今日は肩が痛い時に受診する際の「病院の選び方」を教えていただきます。梶田先生です。
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(梶田)実際には(総合)病院に直接来ることは少ないと思うんですよね。家の近くにある、開業している整形外科のクリニックであったりとか、接骨院に行く方もいらっしゃるとんですけども、一番大事なのはまだ大きな骨折がないかどうかを確認してもらった方がいいと思います。転んだりして肩が痛い時に一番疑わないといけないのは骨折ですので、骨折してる場合は、安静にしていただいて骨がくっつくのを待ったほうがいいと思います。
(つボイ)まず一番の確かめないといけないことですよね。
(小高)やっぱり関節が…ってことになったら専門の先生に見ていただきたいなっていうのが人情だと思うんですけれども、「家の近所の整形外科の先生は肩じゃないんだ」みたいな時はどうすればいいですか?
(梶田)一般的な開業している整形外科の先生のところで骨折がないか確認していただいて、もし骨折がなければ、まずはできるだけ動かすようにしてください。肩関節は骨折がなければ動かすのは治療の最優先ですので、それでもやっぱり痛みが出るような場合であったり、夜寝れないぐらいの痛みが出てくると、もっと違うような病気を疑うような段階にありますから、その時には大きな病院に受診をしたほうがいいと思います。
(つボイ)まず先生、動かすといいましたが、どういう動きをすればいいんですか?これまた症状にもよるんですかね?
(梶田)症状によりますけども、できるだけ片方の腕は使えますので、そっちの手を使いながら腕を挙げるような練習をしてもらって…。
(つボイ)もし上がらないなら、どこまで上がるかとかを…。
(梶田)そうですね。確かめながらやっていただいて、病院に来る際には、肩関節を専門にしているように病院を選んでもらってもいいかなとは思います。
(小高)肩関節を専門にしている病院というには、探せばすぐに見つかるんですか?
(梶田)最近はもうインターネットで病院を検索すると手術件数であったり、各医者の専門分野も載ってますから、それを見ていただいて、肩関節を得意としている先生を探していただけると良いと思います。
(つボイ)今はそういう時代だね。ネットでね。
(小高)肩関節の特化した先生ていうのは、お医者さん(整形外科医)の中では割と多い方なのか少ない方なのか?
(梶田)実は少ないです。整形外科の中でも肩関節を専門としている人は少なくてですね、本当に紹介してもらうのであれば、ちゃんと調べて行かないとたどり着くことはなかなか難しいと思います。
(小高)近所の整形外科に行って、骨折でもないし、これはどうも肩関節かなっていう時に、必ずしも整形外科の先生が優秀な肩関節の先生を知っていて紹介してくれるって訳でもないってことですか?
(梶田)そうだと思います。実際には通院しやすいような、クリニックさんの近くの病院に紹介になることは多いと思いますけども、そこでもやはり専門性が分かれてますので、(紹介先の病院が)専門でなければ、ちょっと違う病院に紹介していただいた方がいいと思います。
(つボイ)ちょっと話が逸れるかもわかりませんが、そういう肩関節の専門の先生が少ないということですが、先生はどうしてそれを選んで、この道に進まれたんですか?
(梶田)僕自身はスポーツをずっとやっていて、学生時代に大学時代までバレーボールやってて肩を痛めた経験があるので、それで肩に興味を持ちました。あとは、実際に整形外科医になってから、肩の悪い人をよく見る機会があって、そこで肩を勉強しようというふうに考えました。
(つボイ)これはね、吉田兼好さんが言うね、”いい先生の典型”です。『病気がちの医者ほどいい』と彼は言っていますから。病人の苦しさ、肩を患っている方の苦しみを知っていらっしゃる先生です。
(小高)そうですね。それで肩関節専門の先生が割と少ないというと、やっぱりいい先生に診てもらいと思うと、ものすごい遠くから来ないといけないということになりますかね。
(梶田)利便性が一番だとは思いますけど、いざ治療になったときはリハビリが重要になってきますから、リハビリで通院しやすい病院を選ぶ必要があると思います。
(小高)そうか。いい先生を求めすぎてものすごい遠いところから通っても、肩の症状によっては『そこまで遠くから来なくてもいいよ』という場合も…。
(梶田)そうですね。その場合は家の近くの所を僕らが紹介することもあります。
(小高)リハビリもやっぱりありますもんね。
(梶田)肩関節の治療はリハビリがメインになりますので、そちらの方が重要だと思います。
~~~~~~~~
(つボイ)聞いておりますと、肩関節の専門家というのは少なくて、遠くの名医を選ぶと今度はリハビリで通院するときに不便があると。利率背反の厳しい選択を迫られそうですね。
(小高)そうですね。専門の先生に診断していただいた後は、リハビリがしっかりできる近所の病院や施設を紹介してもらえることも多いそうですから、まずはやっぱりしっかり診断して貰う事が肝心ですよね。
(小高)さぁ、来週からは具体的な肩の疾患と治療法を教えていただきます。『健康のつボ~肩の痛みについて~』でした。
(小高)先週は「こんな症状があったら病院で受診しよう」という判断をするためのセルフチェックの方法を教えていただきました。
(つボイ)受診はあれでしょうか、整形外科でしょうか?
(小高)今日は肩が痛い時に受診する際の「病院の選び方」を教えていただきます。梶田先生です。
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(梶田)実際には(総合)病院に直接来ることは少ないと思うんですよね。家の近くにある、開業している整形外科のクリニックであったりとか、接骨院に行く方もいらっしゃるとんですけども、一番大事なのはまだ大きな骨折がないかどうかを確認してもらった方がいいと思います。転んだりして肩が痛い時に一番疑わないといけないのは骨折ですので、骨折してる場合は、安静にしていただいて骨がくっつくのを待ったほうがいいと思います。
(つボイ)まず一番の確かめないといけないことですよね。
(小高)やっぱり関節が…ってことになったら専門の先生に見ていただきたいなっていうのが人情だと思うんですけれども、「家の近所の整形外科の先生は肩じゃないんだ」みたいな時はどうすればいいですか?
(梶田)一般的な開業している整形外科の先生のところで骨折がないか確認していただいて、もし骨折がなければ、まずはできるだけ動かすようにしてください。肩関節は骨折がなければ動かすのは治療の最優先ですので、それでもやっぱり痛みが出るような場合であったり、夜寝れないぐらいの痛みが出てくると、もっと違うような病気を疑うような段階にありますから、その時には大きな病院に受診をしたほうがいいと思います。
(つボイ)まず先生、動かすといいましたが、どういう動きをすればいいんですか?これまた症状にもよるんですかね?
(梶田)症状によりますけども、できるだけ片方の腕は使えますので、そっちの手を使いながら腕を挙げるような練習をしてもらって…。
(つボイ)もし上がらないなら、どこまで上がるかとかを…。
(梶田)そうですね。確かめながらやっていただいて、病院に来る際には、肩関節を専門にしているように病院を選んでもらってもいいかなとは思います。
(小高)肩関節を専門にしている病院というには、探せばすぐに見つかるんですか?
(梶田)最近はもうインターネットで病院を検索すると手術件数であったり、各医者の専門分野も載ってますから、それを見ていただいて、肩関節を得意としている先生を探していただけると良いと思います。
(つボイ)今はそういう時代だね。ネットでね。
(小高)肩関節の特化した先生ていうのは、お医者さん(整形外科医)の中では割と多い方なのか少ない方なのか?
(梶田)実は少ないです。整形外科の中でも肩関節を専門としている人は少なくてですね、本当に紹介してもらうのであれば、ちゃんと調べて行かないとたどり着くことはなかなか難しいと思います。
(小高)近所の整形外科に行って、骨折でもないし、これはどうも肩関節かなっていう時に、必ずしも整形外科の先生が優秀な肩関節の先生を知っていて紹介してくれるって訳でもないってことですか?
(梶田)そうだと思います。実際には通院しやすいような、クリニックさんの近くの病院に紹介になることは多いと思いますけども、そこでもやはり専門性が分かれてますので、(紹介先の病院が)専門でなければ、ちょっと違う病院に紹介していただいた方がいいと思います。
(つボイ)ちょっと話が逸れるかもわかりませんが、そういう肩関節の専門の先生が少ないということですが、先生はどうしてそれを選んで、この道に進まれたんですか?
(梶田)僕自身はスポーツをずっとやっていて、学生時代に大学時代までバレーボールやってて肩を痛めた経験があるので、それで肩に興味を持ちました。あとは、実際に整形外科医になってから、肩の悪い人をよく見る機会があって、そこで肩を勉強しようというふうに考えました。
(つボイ)これはね、吉田兼好さんが言うね、”いい先生の典型”です。『病気がちの医者ほどいい』と彼は言っていますから。病人の苦しさ、肩を患っている方の苦しみを知っていらっしゃる先生です。
(小高)そうですね。それで肩関節専門の先生が割と少ないというと、やっぱりいい先生に診てもらいと思うと、ものすごい遠くから来ないといけないということになりますかね。
(梶田)利便性が一番だとは思いますけど、いざ治療になったときはリハビリが重要になってきますから、リハビリで通院しやすい病院を選ぶ必要があると思います。
(小高)そうか。いい先生を求めすぎてものすごい遠いところから通っても、肩の症状によっては『そこまで遠くから来なくてもいいよ』という場合も…。
(梶田)そうですね。その場合は家の近くの所を僕らが紹介することもあります。
(小高)リハビリもやっぱりありますもんね。
(梶田)肩関節の治療はリハビリがメインになりますので、そちらの方が重要だと思います。
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(つボイ)聞いておりますと、肩関節の専門家というのは少なくて、遠くの名医を選ぶと今度はリハビリで通院するときに不便があると。利率背反の厳しい選択を迫られそうですね。
(小高)そうですね。専門の先生に診断していただいた後は、リハビリがしっかりできる近所の病院や施設を紹介してもらえることも多いそうですから、まずはやっぱりしっかり診断して貰う事が肝心ですよね。
(小高)さぁ、来週からは具体的な肩の疾患と治療法を教えていただきます。『健康のつボ~肩の痛みについて~』でした。