第1回 肩の痛みの種類
(小高)今日から『健康のつボ』は新シリーズです。肩の痛みについて。一宮西病院 整形外科部長 兼 肩関節センターセンター長の梶田 幸宏(かじた ゆきひろ)先生にお話を伺っていきます。
(小高)肩の痛みは、結構たくさんの方が経験されてるんじゃないかな。
(つボイ)ありますよ~!誰でも知ってる五十肩とか四十肩とかね。加齢による影響もあるでしょうし、そもそも四十肩って何?というところ。
(小高)医学的にいうとどういう現象?と。
(つボイ)それ謎ですよね。そういうとこをちょっと教えていただきたいですよね。
(小高)はい。初回の今日は、肩の痛みの種類についてです。でもその前に梶田先生のプロフィールからお聞きしてますので、それもまとめてどうぞ!先生ね、肩の痛みの専門家なんですよ。
~~~~~~~~
(梶田)私は肩関節を得意としていまして、特にスポーツ障害であったり、肩の中でも肩の筋肉の損傷や骨折であったり、色々外傷に関してもよく診させて頂いています。
(小高)肩関節というと、整形外科?
(梶田)そうです。整形外科の中でも色々分野が分かれていまして、ひざ関節であったり、股関節や脊椎であったり、手の外科だったり、色々分かれてるんですけど、その中で僕は肩関節を得意としています。
(つボイ)スポーツに肩はまた絶対使いますもんね。
(梶田)そうですね。野球選手が多いですね。
(小高)じゃあスポーツ選手の皆さんも相談に来られたこととかあるんですか ?
(梶田)はい。実際には小学生や中学生が多いですけど、中にはプロ野球選手であったり、あとは高校生の選手も外来に来られます。
(小高)つボイさん、先生は実は日本肩関節学会常設委員会というところにいらっしゃるんです。
(つボイ)あらま!
(梶田)整形外科の中では各関節に学会があるんですが、肩関節学会、膝関節学会と色々学会がありまして、肩関節学会と肘関節学会の両方に所属しています。
(小高)特化するぐらい肩関節って複雑なものなんですか?
(梶田)他の股関節や膝関節と比べるとると、肩って骨と骨の接触面積が少なくて、筋肉が非常に大事な関節です。そのために肩関節は他の関節と比べると動きが大きい関節なんですけども、そのおかげで肩関節の中の筋肉の損傷のが多いせいで、野球選手とか、あとは高齢者のかた方でもよく運動するような方については、肩の障害が多いと言われています。
(小高)そういわれてみると、他の関節に比べてその肩の関節って左右・前後、グルっと回してとかね。
(つボイ)可動範囲が広いですね。
(小高)ね。いろんな動きをしますもんね。
(梶田)はい。肩関節は球関節(きゅうかんせつ)といって、いろんな方向に動くのが特徴です。
(つボイ)球関節って、球っていう字ですよね?
(梶田)はい。
(つボイ)球がこうなってるから色々といろんな方向に動きますもんね。
(小高)球が入っているんで、動きが滑らかでありいろんな方向に動く、と。
(梶田)そうです。
(小高)そんな中、肩関節で先生にかかるという方は『肩が痛い』っていうのがまず大きくあると思うんですけど、痛みっていうのはどこからくるんですか?肩の関節で言うと、どの辺りが痛くなるんですか?
(梶田)頻度で一番多いのは、高齢者の方で肩の腱板損傷(けんばんそんしょう)、腱板断裂(けんばんだんれつ)といって、筋肉が損傷を受けて痛みが出ることが一番多いです。中には肩が上がらない、いわゆる四十肩・五十肩で来る方もいらっしゃいますし、若い子で多いのは肩が緩くて抜けてしまう。
(つボイ)脱臼ですか?
(梶田)はい。いわゆる反復性肩関節脱臼といって、若い方ではそれで受診される方が多いです。
(つボイ)何回も抜けてしまう?
(梶田)そうですね。脱臼癖です。
(小高)よく野球選手で、『投手 肩を痛める』とかありますけど、そういうスポーツ選手が肩を痛めるのはどのあたりなんですか?
(梶田)スポーツ選手で肩を痛めるのは、1つはコンディションっていって体のバランスが悪くて痛めることが一番原因として多いです。どうしても肩の関節が悪くなってしまうので、肩の一方向にストレスが加わりやすくなって、バランスが悪くなって痛みが出ます。
(つボイ)たしかに野球の投手なんかは一定のやり方ばっかりですもんね。こっからいって振りかぶるという動きを何回もやっているから偏るんでしょうね。
(梶田)そうですね。それを繰り返すことによって肩の関節の一部が壊れてしまうのは原因としてよくあります。
(つボイ)やっぱり関節の中でも肩の関節が一番複雑であると。で、複雑であるということは故障も多いということでしょうね。
(梶田)そうですね。
(小高)でも肩を痛めると日常生活のいろんなところに支障が出ますもんね。
(梶田)そうですね。主婦(夫)の方で多いのはやっぱり「洗濯物が干せない」とかは外来で訴えられる方は多いです。
(小高)肩を結構上にあげるからね。
(つボイ)あんたもあんまり干さんけど、それは不精でやらないんだよね。
(小高)(笑)それは関係ない!そういうことではない!
~~~~~~~~
(小高)ね!肩の関節の専門家。ドラゴンズの選手も診てるってすごいですよね。
(つボイ)これ一口に肩の痛みといっても原因も痛みの種類も色々あるということですよ。
(小高)ですので、来週からはじっくり色々な肩の痛みとその原因、そして治療法なども教えていただきます。一宮西病院 整形外科部長 兼 肩関節センターセンター長の梶田 幸宏(かじた ゆきひろ)先生でした!『健康のつボ~肩の痛みについて~』でした。
(小高)肩の痛みは、結構たくさんの方が経験されてるんじゃないかな。
(つボイ)ありますよ~!誰でも知ってる五十肩とか四十肩とかね。加齢による影響もあるでしょうし、そもそも四十肩って何?というところ。
(小高)医学的にいうとどういう現象?と。
(つボイ)それ謎ですよね。そういうとこをちょっと教えていただきたいですよね。
(小高)はい。初回の今日は、肩の痛みの種類についてです。でもその前に梶田先生のプロフィールからお聞きしてますので、それもまとめてどうぞ!先生ね、肩の痛みの専門家なんですよ。
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(梶田)私は肩関節を得意としていまして、特にスポーツ障害であったり、肩の中でも肩の筋肉の損傷や骨折であったり、色々外傷に関してもよく診させて頂いています。
(小高)肩関節というと、整形外科?
(梶田)そうです。整形外科の中でも色々分野が分かれていまして、ひざ関節であったり、股関節や脊椎であったり、手の外科だったり、色々分かれてるんですけど、その中で僕は肩関節を得意としています。
(つボイ)スポーツに肩はまた絶対使いますもんね。
(梶田)そうですね。野球選手が多いですね。
(小高)じゃあスポーツ選手の皆さんも相談に来られたこととかあるんですか ?
(梶田)はい。実際には小学生や中学生が多いですけど、中にはプロ野球選手であったり、あとは高校生の選手も外来に来られます。
(小高)つボイさん、先生は実は日本肩関節学会常設委員会というところにいらっしゃるんです。
(つボイ)あらま!
(梶田)整形外科の中では各関節に学会があるんですが、肩関節学会、膝関節学会と色々学会がありまして、肩関節学会と肘関節学会の両方に所属しています。
(小高)特化するぐらい肩関節って複雑なものなんですか?
(梶田)他の股関節や膝関節と比べるとると、肩って骨と骨の接触面積が少なくて、筋肉が非常に大事な関節です。そのために肩関節は他の関節と比べると動きが大きい関節なんですけども、そのおかげで肩関節の中の筋肉の損傷のが多いせいで、野球選手とか、あとは高齢者のかた方でもよく運動するような方については、肩の障害が多いと言われています。
(小高)そういわれてみると、他の関節に比べてその肩の関節って左右・前後、グルっと回してとかね。
(つボイ)可動範囲が広いですね。
(小高)ね。いろんな動きをしますもんね。
(梶田)はい。肩関節は球関節(きゅうかんせつ)といって、いろんな方向に動くのが特徴です。
(つボイ)球関節って、球っていう字ですよね?
(梶田)はい。
(つボイ)球がこうなってるから色々といろんな方向に動きますもんね。
(小高)球が入っているんで、動きが滑らかでありいろんな方向に動く、と。
(梶田)そうです。
(小高)そんな中、肩関節で先生にかかるという方は『肩が痛い』っていうのがまず大きくあると思うんですけど、痛みっていうのはどこからくるんですか?肩の関節で言うと、どの辺りが痛くなるんですか?
(梶田)頻度で一番多いのは、高齢者の方で肩の腱板損傷(けんばんそんしょう)、腱板断裂(けんばんだんれつ)といって、筋肉が損傷を受けて痛みが出ることが一番多いです。中には肩が上がらない、いわゆる四十肩・五十肩で来る方もいらっしゃいますし、若い子で多いのは肩が緩くて抜けてしまう。
(つボイ)脱臼ですか?
(梶田)はい。いわゆる反復性肩関節脱臼といって、若い方ではそれで受診される方が多いです。
(つボイ)何回も抜けてしまう?
(梶田)そうですね。脱臼癖です。
(小高)よく野球選手で、『投手 肩を痛める』とかありますけど、そういうスポーツ選手が肩を痛めるのはどのあたりなんですか?
(梶田)スポーツ選手で肩を痛めるのは、1つはコンディションっていって体のバランスが悪くて痛めることが一番原因として多いです。どうしても肩の関節が悪くなってしまうので、肩の一方向にストレスが加わりやすくなって、バランスが悪くなって痛みが出ます。
(つボイ)たしかに野球の投手なんかは一定のやり方ばっかりですもんね。こっからいって振りかぶるという動きを何回もやっているから偏るんでしょうね。
(梶田)そうですね。それを繰り返すことによって肩の関節の一部が壊れてしまうのは原因としてよくあります。
(つボイ)やっぱり関節の中でも肩の関節が一番複雑であると。で、複雑であるということは故障も多いということでしょうね。
(梶田)そうですね。
(小高)でも肩を痛めると日常生活のいろんなところに支障が出ますもんね。
(梶田)そうですね。主婦(夫)の方で多いのはやっぱり「洗濯物が干せない」とかは外来で訴えられる方は多いです。
(小高)肩を結構上にあげるからね。
(つボイ)あんたもあんまり干さんけど、それは不精でやらないんだよね。
(小高)(笑)それは関係ない!そういうことではない!
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(小高)ね!肩の関節の専門家。ドラゴンズの選手も診てるってすごいですよね。
(つボイ)これ一口に肩の痛みといっても原因も痛みの種類も色々あるということですよ。
(小高)ですので、来週からはじっくり色々な肩の痛みとその原因、そして治療法なども教えていただきます。一宮西病院 整形外科部長 兼 肩関節センターセンター長の梶田 幸宏(かじた ゆきひろ)先生でした!『健康のつボ~肩の痛みについて~』でした。