第11回 「小腸」の病気について
(小高)
このコーナーは「健康のつボ~胃腸の病気について~」食べて消化する胃や腸は、私たちの健康と切っても切れない関係。そんな胃腸の健康、胃腸の病気について、一宮西病院・消化器内科部長 消化器内視鏡センター長の東玲治(ひがしれいじ)先生にお話を伺っていきます。
(小高)
胃腸の病気について教えていただいております。上から「胃」の病気、下から「大腸」の病気を詳しくうかがってきました。
(つボイ)
という事は!胃と大腸の間には『小腸』いうものがありますね!『小腸』にも色々と病気があるんでしょうかね?
(小高)
どうでしょうねぇ~今日はその『小腸の病気について』教えて頂きます。最初は小腸の機能説明からスタート!東(ひがし)先生です。
~~~~~~~
(東)
小腸は、胃や十二指腸で消化された食べ物をさらに分解し、栄養素を吸収する場所です。からだの中で最も長い臓器でして、およそ6メートルほどあります。小腸の内側を広げると、テニスコート1面の4分の1ほどの広さになると言われています。
(小高)
なんか、人体図みたいなの見ると細いホースみたいなのがウジャウジャって詰まってるところ、あそこが小腸ですね?
(東)
そうですそうです。
(小高)
その『小腸の病気』って私達あんまり聞かない気がするんですけど・・・。
(東)
小腸は非常に病気になりにくい臓器でして、色々な腸内細菌が様々な物質を出していて、からだに必要な栄養分を吸収する臓器だけに、強い免疫機能で毒性の異物に対処しています。また食物が数時間で通過することもあって、粘膜の細胞が3日ほどで脱落するのも小腸が有害な異物を排除するための防御機能の1つと言われています。
(つボイ)
3日ほどで・・・。
(東)
そうです、新しくなっていきます。
(小高)
以前、小腸はなかなか、その検査というか「内視鏡ではなかなか見られなかった」というお話ありましたけど、病気が少ない臓器でよかったですね!
(つボイ)
何を言うてんの君は(笑)
(小高)
いや、なりにくいんやったらよう見えんでもよかったなと思いまして(笑)
(東)
おそらく・・・病気が少ないので、注目されにくくて色々研究が進まなかった。というところもあると思うんですけど・・・。
(小高)
でも最近は小腸も色々検査もできる様になってきた、ということですよね?
(東)
そうですね、徐々に色んな手法が出来てきまして。口から覗き込んでも胃の先ですし、肛門からでも大腸の奥ですし。最近では『カプセル内視鏡』というのがあります。3センチほどの『カプセル内視鏡』を飲み込むと、カプセルに内蔵されたカメラが自動的に写真を撮ります。それを電波で送って、後からその画像を解析するという流れです。
(つボイ)
へぇ~~~、そういう風なんですね。
(小高)
安心な感じしますね!でも先生、『小腸がん』とかってあるんでしょうか?
(東)
ありますね。稀ですけど、あります。
(つボイ)
小腸もあるんですね!
(東)
消化管腫瘍全体の5%以下と言われています。悪性の腫瘍で例を挙げますと、あんまり聞きなれないかもしれないですけど「神経内分泌腫瘍」や「小腸がん」、「悪性リンパ腫」、「肉腫」というのが代表的な小腸の腫瘍になります。「小腸がん」って非常に希少な病気ですので治療法については・・・一般的な癌の場合は臨床試験に裏付けされた十分な科学的根拠に基づいた標準的な治療が存在するんですけど、小腸がんの場合、数が少なすぎてそれが出来ないんです。なので確立されてない部分もあるんです。
(小高)
えぇぇ・・・そうなんですね・・・病気になりにくいけれど、いざ病気になったらちょっと不安・・・。
(東)
そうですね、検査しにくかったり、治療法が確立されていない部分もあったり。
(つボイ)
あらまあ。
(小高)
他にはどんな病気がありますか?
(東)
一般的に多いのは『腸閉塞』ですね、お腹が痛くなったり嘔吐したりします。文字通り腸が詰った状態でして、多くは手術後の
癒着(手術した器官や組織が引っ付くこと)で起こることが多いです。
(小高)
「腸閉塞」ってよく聞きますけど、それは「小腸」であることが多い?
(東)
「小腸」である場合が多いです。
~~~~~~~
(小高)
さてさて、小腸のお話聞いてきましたけど他にも『消化管出血』や『クローン病』、『ベーチェット病』など色々あるそうです。
(つボイ)
そんな病気の発見につながるのが、『カプセル内視鏡』という事ですね!飲み込むだけで人体の中身をパシャパシャと・・・SFっぽい時代になってきましたねホントに。
(小高)
はい、ホントに。来週も東先生にお話をお聞きしていきます!『健康のつボ~胃腸の病気について~』でした。
このコーナーは「健康のつボ~胃腸の病気について~」食べて消化する胃や腸は、私たちの健康と切っても切れない関係。そんな胃腸の健康、胃腸の病気について、一宮西病院・消化器内科部長 消化器内視鏡センター長の東玲治(ひがしれいじ)先生にお話を伺っていきます。
(小高)
胃腸の病気について教えていただいております。上から「胃」の病気、下から「大腸」の病気を詳しくうかがってきました。
(つボイ)
という事は!胃と大腸の間には『小腸』いうものがありますね!『小腸』にも色々と病気があるんでしょうかね?
(小高)
どうでしょうねぇ~今日はその『小腸の病気について』教えて頂きます。最初は小腸の機能説明からスタート!東(ひがし)先生です。
~~~~~~~
(東)
小腸は、胃や十二指腸で消化された食べ物をさらに分解し、栄養素を吸収する場所です。からだの中で最も長い臓器でして、およそ6メートルほどあります。小腸の内側を広げると、テニスコート1面の4分の1ほどの広さになると言われています。
(小高)
なんか、人体図みたいなの見ると細いホースみたいなのがウジャウジャって詰まってるところ、あそこが小腸ですね?
(東)
そうですそうです。
(小高)
その『小腸の病気』って私達あんまり聞かない気がするんですけど・・・。
(東)
小腸は非常に病気になりにくい臓器でして、色々な腸内細菌が様々な物質を出していて、からだに必要な栄養分を吸収する臓器だけに、強い免疫機能で毒性の異物に対処しています。また食物が数時間で通過することもあって、粘膜の細胞が3日ほどで脱落するのも小腸が有害な異物を排除するための防御機能の1つと言われています。
(つボイ)
3日ほどで・・・。
(東)
そうです、新しくなっていきます。
(小高)
以前、小腸はなかなか、その検査というか「内視鏡ではなかなか見られなかった」というお話ありましたけど、病気が少ない臓器でよかったですね!
(つボイ)
何を言うてんの君は(笑)
(小高)
いや、なりにくいんやったらよう見えんでもよかったなと思いまして(笑)
(東)
おそらく・・・病気が少ないので、注目されにくくて色々研究が進まなかった。というところもあると思うんですけど・・・。
(小高)
でも最近は小腸も色々検査もできる様になってきた、ということですよね?
(東)
そうですね、徐々に色んな手法が出来てきまして。口から覗き込んでも胃の先ですし、肛門からでも大腸の奥ですし。最近では『カプセル内視鏡』というのがあります。3センチほどの『カプセル内視鏡』を飲み込むと、カプセルに内蔵されたカメラが自動的に写真を撮ります。それを電波で送って、後からその画像を解析するという流れです。
(つボイ)
へぇ~~~、そういう風なんですね。
(小高)
安心な感じしますね!でも先生、『小腸がん』とかってあるんでしょうか?
(東)
ありますね。稀ですけど、あります。
(つボイ)
小腸もあるんですね!
(東)
消化管腫瘍全体の5%以下と言われています。悪性の腫瘍で例を挙げますと、あんまり聞きなれないかもしれないですけど「神経内分泌腫瘍」や「小腸がん」、「悪性リンパ腫」、「肉腫」というのが代表的な小腸の腫瘍になります。「小腸がん」って非常に希少な病気ですので治療法については・・・一般的な癌の場合は臨床試験に裏付けされた十分な科学的根拠に基づいた標準的な治療が存在するんですけど、小腸がんの場合、数が少なすぎてそれが出来ないんです。なので確立されてない部分もあるんです。
(小高)
えぇぇ・・・そうなんですね・・・病気になりにくいけれど、いざ病気になったらちょっと不安・・・。
(東)
そうですね、検査しにくかったり、治療法が確立されていない部分もあったり。
(つボイ)
あらまあ。
(小高)
他にはどんな病気がありますか?
(東)
一般的に多いのは『腸閉塞』ですね、お腹が痛くなったり嘔吐したりします。文字通り腸が詰った状態でして、多くは手術後の
癒着(手術した器官や組織が引っ付くこと)で起こることが多いです。
(小高)
「腸閉塞」ってよく聞きますけど、それは「小腸」であることが多い?
(東)
「小腸」である場合が多いです。
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(小高)
さてさて、小腸のお話聞いてきましたけど他にも『消化管出血』や『クローン病』、『ベーチェット病』など色々あるそうです。
(つボイ)
そんな病気の発見につながるのが、『カプセル内視鏡』という事ですね!飲み込むだけで人体の中身をパシャパシャと・・・SFっぽい時代になってきましたねホントに。
(小高)
はい、ホントに。来週も東先生にお話をお聞きしていきます!『健康のつボ~胃腸の病気について~』でした。