第8回 大腸がんについて
(小高)
このコーナーは「健康のつボ~胃腸の病気について~」食べて消化する胃や腸は、私たちの健康と切っても切れない関係。そんな胃腸の健康、胃腸の病気について、一宮西病院 消化器内科部長 / 消化器内視鏡センター長の東 玲治先生にお話を伺っていきます。
(小高)
先週は大腸のいろいろな病気を教えてもらいましたが、やっぱり一番怖いのは大腸がんですね、今日は大腸がんについてです!
(つボイ)
大腸がんもやっぱり、早期発見・早期治療のようですよ。
(小高)
東先生です。
~~~~~~~
(東)
日本でかなり増加してきてまして、食生活の欧米化が原因の1つとは言われているんですけど、男女ともに増加してます。大腸がんの発生パターンって、大きく分けて2種類なんですけど、ひとつは良性のポリープが大きくなる過程でがん化するもの。もうひとつは、いきなりがんができるケースです。
(つボイ)
なるほど…、これは日頃の食事とかが原因という?
(東)
あと遺伝的なものが絡んでるケースもありまして、家族に大腸がんになられた方がいる場合は若干できやすかったり。
(つボイ)
家族歴も把握しておかないといけないですね。
(小高)
あと先生、今までいろんながんのお話聞かせて頂いたんですが、大抵最初の初期症状はなかなか出ないパターンが多いんですが、大腸がんはどうでしょうか?
(東)
初期のがん症状はない…ですね。
(小高)
あ、やっぱりそうなんですね。
(つボイ)
進んでくるとどうなってくるんですか?
(東)
進んでくると血便が出ますね。大腸がんはもろいので血便が出やすい。それを見つけるのが便潜血検査という検査です。
(小高)
はい、はい!
(つボイ)
人間ドックのときとか必ず検便やりますもんね。あれはこれを調べてるんですか?
(東)
そうです、そうです。
(小高)
何かしら症状が出てくるわけですね。
(東)
症状が進んでくると便秘になりますね。あと、お腹が痛いとか、体重が減るとか…。急に便が細くなったというのも気をつけておかないといけないです。大腸がん、今は早く発見されれば治りますので、早期発見・早期治療が非常に大切だということです。
(小高)
はぁ~、わかりました…。生存率ってどのくらいなんですか?
(東)
大腸がん全体で5年生存率は約70%、リンパ節に転移する前の段階であれば5年生存率は約90%です。
(小高)
そうすると毎回同じ話に行き着くんですが(苦笑)、検診をしっかり受けることが極めて大事だと、大腸がんに関しても同じことが言えるということですね。
(東)
検診、すごく大事です。
(つボイ)
私以前に検便やったとき、鮮血がすごくて。再検査ものすごく勧められましたもん。血便で再検査というのはいろんなものが隠れてるぞ、って考えといた方がよかったんでしょうか?
(東)
う~ん…、検便で陽性だった方がみなさん大腸がんという訳では全然ないので、むしろそんなに深刻に考えずに大腸カメラとか次の検査を受けていただく方がいいと思います。
(つボイ)
そうですか。いやいや、実は私その再検査でひっかかった理由、痔だったんです(苦笑)。
(小高)(東)
(笑)
(小高)
でも別の病気だったとしても早く見つけてもらった方がいいですもんね! 先生、何歳くらいから気にした方がいいですか?
(東)
一応40歳ごろから徐々に増えて…、検診自体40歳からなんですけど、50歳越えてくると一気に大腸がんの患者さん増えられますので、40~50歳の間ごろから毎年検診は受けていただいた方がよろしいかと思います。
(つボイ)
ここでも内視鏡が活躍するわけですね。
(東)
そうですね、便潜血で引っかかった方は大腸カメラというのをおこなうことが多いです。最近はCTコロノグラフィーというCTで腸の中を観察する方法ができまして。割と精度が高くて、ある程度の大きさのものはそれで見つけることができます。
(小高)
ほぉ~! 外からCTを撮るみたいなことですかね?
(東)
まず下剤を飲んで腸をきれいにしからお尻から二酸化炭素を入れて、腸を膨らませてCTで輪切り像を撮っていきます。で、その画像を解析していくという感じです。
(小高)
そっちの方が患者さん側の負担が…。
(東)
少ないですね。
(小高)
お医者さん側から見てメリット、デメリットはあるんですか?
(東)
難しいですね(苦笑)。CT検査って、ひらぺったい病変とか小さい病変とか見つけにくいんです。そのあたりはカメラの方が良く見つけることができます。あと、CTだと細胞を採れないんです。なので、CTコロノグラフィーを受けていただいた後で内視鏡をさせていただく流れになります。
(つボイ)
じゃあ最初から内視鏡でやった方が得ですね。
(東)
そういうことです。
~~~~~~~
(小高)
大腸カメラの検査、やっぱり沢山の方が経験しているようです。メッセージ沢山いただいております!
(つボイ)
順番に行きますよ。まず、気球戦艦ヤマトさん「昨年末、大腸がん検診で再検査になり、先日大腸カメラで検査した折にポリープ2個切除しました。良性だったということでした。」これよかったですね~。
(小高)
ね~!
(つボイ)
J・K様大好き(朝PONのあの人)「健康診断で要検査が出たため、内視鏡検査をしました。朝から下剤2リットル飲むのは大変でした。幸い特に問題はなく、お尻を見られた恥ずかしさだけで済みました」僕も2リットル飲みましたよ(笑)。
(小高)
検査よりそっちが大変っていう方も多いですね(笑)。
(つボイ)
裏筋さんからもいただいております。この方も「大腸内視鏡検査をしました!」とのこと。みなさん経験されてますね~。
(小高)
大腸がんは50歳を過ぎたあたりから増えてくるということなので、40歳を過ぎたら検診を受け始めましょう!
(つボイ)
早期発見での5年生存率は80%。定期的な検診が肝要ですよ!
(小高)
『健康のつボ~胃腸の病気について~』でした。
このコーナーは「健康のつボ~胃腸の病気について~」食べて消化する胃や腸は、私たちの健康と切っても切れない関係。そんな胃腸の健康、胃腸の病気について、一宮西病院 消化器内科部長 / 消化器内視鏡センター長の東 玲治先生にお話を伺っていきます。
(小高)
先週は大腸のいろいろな病気を教えてもらいましたが、やっぱり一番怖いのは大腸がんですね、今日は大腸がんについてです!
(つボイ)
大腸がんもやっぱり、早期発見・早期治療のようですよ。
(小高)
東先生です。
~~~~~~~
(東)
日本でかなり増加してきてまして、食生活の欧米化が原因の1つとは言われているんですけど、男女ともに増加してます。大腸がんの発生パターンって、大きく分けて2種類なんですけど、ひとつは良性のポリープが大きくなる過程でがん化するもの。もうひとつは、いきなりがんができるケースです。
(つボイ)
なるほど…、これは日頃の食事とかが原因という?
(東)
あと遺伝的なものが絡んでるケースもありまして、家族に大腸がんになられた方がいる場合は若干できやすかったり。
(つボイ)
家族歴も把握しておかないといけないですね。
(小高)
あと先生、今までいろんながんのお話聞かせて頂いたんですが、大抵最初の初期症状はなかなか出ないパターンが多いんですが、大腸がんはどうでしょうか?
(東)
初期のがん症状はない…ですね。
(小高)
あ、やっぱりそうなんですね。
(つボイ)
進んでくるとどうなってくるんですか?
(東)
進んでくると血便が出ますね。大腸がんはもろいので血便が出やすい。それを見つけるのが便潜血検査という検査です。
(小高)
はい、はい!
(つボイ)
人間ドックのときとか必ず検便やりますもんね。あれはこれを調べてるんですか?
(東)
そうです、そうです。
(小高)
何かしら症状が出てくるわけですね。
(東)
症状が進んでくると便秘になりますね。あと、お腹が痛いとか、体重が減るとか…。急に便が細くなったというのも気をつけておかないといけないです。大腸がん、今は早く発見されれば治りますので、早期発見・早期治療が非常に大切だということです。
(小高)
はぁ~、わかりました…。生存率ってどのくらいなんですか?
(東)
大腸がん全体で5年生存率は約70%、リンパ節に転移する前の段階であれば5年生存率は約90%です。
(小高)
そうすると毎回同じ話に行き着くんですが(苦笑)、検診をしっかり受けることが極めて大事だと、大腸がんに関しても同じことが言えるということですね。
(東)
検診、すごく大事です。
(つボイ)
私以前に検便やったとき、鮮血がすごくて。再検査ものすごく勧められましたもん。血便で再検査というのはいろんなものが隠れてるぞ、って考えといた方がよかったんでしょうか?
(東)
う~ん…、検便で陽性だった方がみなさん大腸がんという訳では全然ないので、むしろそんなに深刻に考えずに大腸カメラとか次の検査を受けていただく方がいいと思います。
(つボイ)
そうですか。いやいや、実は私その再検査でひっかかった理由、痔だったんです(苦笑)。
(小高)(東)
(笑)
(小高)
でも別の病気だったとしても早く見つけてもらった方がいいですもんね! 先生、何歳くらいから気にした方がいいですか?
(東)
一応40歳ごろから徐々に増えて…、検診自体40歳からなんですけど、50歳越えてくると一気に大腸がんの患者さん増えられますので、40~50歳の間ごろから毎年検診は受けていただいた方がよろしいかと思います。
(つボイ)
ここでも内視鏡が活躍するわけですね。
(東)
そうですね、便潜血で引っかかった方は大腸カメラというのをおこなうことが多いです。最近はCTコロノグラフィーというCTで腸の中を観察する方法ができまして。割と精度が高くて、ある程度の大きさのものはそれで見つけることができます。
(小高)
ほぉ~! 外からCTを撮るみたいなことですかね?
(東)
まず下剤を飲んで腸をきれいにしからお尻から二酸化炭素を入れて、腸を膨らませてCTで輪切り像を撮っていきます。で、その画像を解析していくという感じです。
(小高)
そっちの方が患者さん側の負担が…。
(東)
少ないですね。
(小高)
お医者さん側から見てメリット、デメリットはあるんですか?
(東)
難しいですね(苦笑)。CT検査って、ひらぺったい病変とか小さい病変とか見つけにくいんです。そのあたりはカメラの方が良く見つけることができます。あと、CTだと細胞を採れないんです。なので、CTコロノグラフィーを受けていただいた後で内視鏡をさせていただく流れになります。
(つボイ)
じゃあ最初から内視鏡でやった方が得ですね。
(東)
そういうことです。
~~~~~~~
(小高)
大腸カメラの検査、やっぱり沢山の方が経験しているようです。メッセージ沢山いただいております!
(つボイ)
順番に行きますよ。まず、気球戦艦ヤマトさん「昨年末、大腸がん検診で再検査になり、先日大腸カメラで検査した折にポリープ2個切除しました。良性だったということでした。」これよかったですね~。
(小高)
ね~!
(つボイ)
J・K様大好き(朝PONのあの人)「健康診断で要検査が出たため、内視鏡検査をしました。朝から下剤2リットル飲むのは大変でした。幸い特に問題はなく、お尻を見られた恥ずかしさだけで済みました」僕も2リットル飲みましたよ(笑)。
(小高)
検査よりそっちが大変っていう方も多いですね(笑)。
(つボイ)
裏筋さんからもいただいております。この方も「大腸内視鏡検査をしました!」とのこと。みなさん経験されてますね~。
(小高)
大腸がんは50歳を過ぎたあたりから増えてくるということなので、40歳を過ぎたら検診を受け始めましょう!
(つボイ)
早期発見での5年生存率は80%。定期的な検診が肝要ですよ!
(小高)
『健康のつボ~胃腸の病気について~』でした。