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第6回 内視鏡検査のメリット


小高 このコーナーは「健康のつボ~胃腸の病気について~」。食べて消化する胃や腸は、私たちの健康と切っても切れない関係。そんな胃腸の健康、胃腸の病気について、一宮西病院 消化器内科部長 / 消化器内視鏡センター長の東 玲治先生にお話を伺っていきます。
つボイさんが苦手な内視鏡、いわゆる胃カメラの検査ですよ! 今の内視鏡はとても高性能で検査だけでなく、治療にも使えるということです。

つボイ 辛さ・苦しさは個人差があると思いますけれど、それで早期発見・早期治療ができると考えると、我慢しなきゃいけませんかねぇ?

小高 どんな病気も早期発見ですよね。まずは高性能内視鏡について、今週も東先生にお話を聞いていきます!

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 内視鏡って診る場所によって色々あるんですけれど…。肺ですと気管支鏡とか、胃ですと上部内視鏡とか、大腸だと大腸内視鏡とか、種類はあるんですが基本構造は一緒です。先端の方にライトとビデオカメラが付いていて、あと鉗子孔という穴があってそこから水を吸ったり、鉗子という処置具を出したりという。どこでも同じ構造です。で、最近になりますとボタンを押すと特殊な光に切り替わりまして、細胞の表面の細い血管を浮きだたせるということができるようになりました。なので、がんを見つけやすくなったんですね。最近の機種ですと、倍率も80倍くらいまで拡大できて、がんの範囲がわかるので診断がつけやすくなりました。

つボイ 前回のお話ですと、適当にパシャパシャ写真を撮っていくだけだったのが、今は覗いてみて、光当てて、ココおかしいぞ、拡大してみようという風に進化したんですね! ほぉ~~。

 そういう時代になりましたね。

小高 そして、実際にある程度は治療しちゃうという事ですか?

 まず診断が大切ですので、外来で来られた患者さんにすぐ治療という訳にもいきません。まず、がんの診断をして、がんがどこまで広がっているかなどを確認します。あと、根が深いがんの場合は内視鏡で取るだけでは済まなくなってきますので、深さの診断とか。取れば治るだろうという事がある程度わかりましたら、次に内視鏡の手術へ進んでいきます。

小高 具体的には、内視鏡でどんな治療をするんでしょうか?

 がんの治療って何種類かあるんですけど、ひと昔前まではEMRという病変した部位を金属の輪っかでつかんで焼き切るというのをやっていました。大体2000年ごろに日本でESDという新しい手技が開発されまして、今は全国でこっちが標準基準でやっています。電気メスを出して、まず病変の周りに印を打って、胃壁の一部を剥ぎ取るというやり方です。初期のがんの場合は完全にとることができます。

小高 おぉ~!

つボイ 内視鏡で治療まで出来ちゃうんですね!

小高 昔は輪っかで…?

 金属の輪っかで病変をつかんで、縛って電気でブチッと切るという方法をとっていたんですけれども…。がんって一回で取ってしまうのがとても大切なんです。分けて取るとがんが残っている場合があって、再発が多くなります。粘膜を剥ぎ取る方法であれば、理論上どんなサイズのがんでも剥ぎ取ることが可能ということです。

つボイ なるほど。

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小高 早期に発見できれば外科的治療(=手術)をしなくていいんですよね!

つボイ 当然、内視鏡による治療の方が身体への負担は少ない訳ですから。みなさんも嫌がらずに、ぜひ内視鏡での検査を!

小高 ヤダヤダ言ってちゃいけないんですよ! つボイさん!

つボイ 失礼いたしました~!

小高 「健康のつボ~胃腸の病気について~」でした。


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