第2回 心臓のメカニズムと不整脈
(小高)
水曜日のこの時間は『健康のつボ~不整脈について~』。一宮西病院 不整脈センター センター長の古川善郎(ふるかわ よしお)先生にお話を伺っていきます。
(小高)
さぁ、加齢ともに誰にでも起こって、そんなに心配する必要のない不整脈っていうのもあるんですが、一方で死に至る可能性のある不整脈もある、というのがこの不整脈なんですね。だから要注意なんです。
(つボイ)
だから色々知っておくことは重要なことだと思いますね。そもそも人間の体は不思議なことがいっぱいです。心臓はどうして動いてるのか、そしてまた不整脈はどうして起こるのか、ということもありますよね。
(小高)
そうですね。今日は心臓が動くメカニズムとそして不整脈の関係についてです。古川先生のお話です。
~~~~~~~~
(古川)
心臓というのは何も意識していなくても上手いこと動いているんですけど、実は心臓にはペースメーカー細胞という自分でリズムを作り出すような細胞があるんですね。心臓に四つの部屋があって、上が心房、下が心室、それぞれ左右があります。その中の右心房っていうところに洞結節(どうけっせつ)という、生まれつき皆さんが持ってるペースメーカーのようなものがあるんです。この洞結節というのが一定のリズムを生み出してるわけなんですね。寝てる時は脈が遅くなりますし、動くと早くなる。それも勝手にそういうことをうまく調節してくれるんです。ただその電気信号が勝手に心臓全部に広がるんじゃなくて、まず洞結節から出た電気がまず心房全体に広がっていく。今度は心房から心室に電気が流れて心室が動きます。そこには心房と心室の間には唯一の通り道である房室結節(ぼうしつけっせつ)っていうところがあるんですが、その房室結節を電気はわりとゆっくり通って、そのあと心室に広がっていくんです。これもうまくできてまして、その心室の中に入ると電気を通す高速道路みたいなのがあるんです。高速道路を通って心室の心筋(しんきん)ですね、心臓の筋肉自体に色んな所に電気を同時に届けます。となると心臓の筋肉が一気に収縮して、ポンプとして動くんです。
(古川)
まとめますと、洞結節から出た電気が心房に広がる。心房と心室の間の房室結節をゆっくり通ることが何が良いかと言うと、心室で十分なタメを作るんです。拡張してタメを作って、心筋がほぼほぼ同時に興奮することで心臓ってのはうまく動いてるんです。これが心臓の仕組みで、すごくよく出来た仕組みだなと思います。
(つボイ)
そうすると、今聞いているますと、その電気の通りが悪くなる時におかしくなるとい思ってよろしいんですか?
(古川)
そうなんですよ。徐脈という脈が遅くなる病気があるんですけど、徐脈には、さっき言ったペースメーカーである洞結節が調子が悪い病気とか、通り道ある房室結節で電気が通らなくなるような、電線が切れるような病気っていうのがあります。そうなると脈が遅くなって、例えば失神をするとか目の前が暗くなるとか、あるいはもうちょっと軽かったらめまいがするとか、そういった症状が出てくる可能性があります。
(つボイ)
なるほど。
(小高)
こうやってお聞きすると、心臓って何かやっぱり機械と同じように動いているんだなーっていうことが分かりますね。
(古川)
すごく性能が良いですよね。
(つボイ)
しかも生まれてから死ぬまでずーっと動いてますよね。
(古川)
ずっと動いています。しかも最期、本当に最期になるまで元気に動いています。病気がなければですけど。だんだん年取ってきたら悪くなることもなく、元気に動いています。
(小高)
だから心臓の中に心臓そのものを動かす発電所みたいな電気を作る場所があって、そこの発電所から発電された電気が心臓を上手に伝わりながら動かしていくという。この正常な動きがやっぱり乱れて状態っていうのが不整脈なんですね。
(古川)
そうですね。あくまで電気が違うところから発生したり、違うところを通ってしまうとか、そういった電気の通りが乱れるというのが、簡単に言えば不整脈の一つの原理だと思います。
(小高)
それはちょっとびっくりするね。心臓って電気で動いてるんだってね、そこもびっくりしますよね私たちは。
~~~~~~~~
(つボイ)
心臓って不思議ですよね。心臓は不随意筋(ふずいいきん)といって、自分で動かそうと思っても動かすことができない筋肉。でも横紋筋(おうもんきん)なんですよね。横紋筋であり、不随意筋であると。動かすためには電気的な信号がいるわけですけども、そこで信号が送られないと困ったことになるぞ、ということですね。
(小高)
はい。うまく伝わらなかったり別のところから信号が出てしまったり、というそんな不整脈のいろいろというのを来週も古川先生に伺っていきます。『健康のつボ~不整脈について~』でした。
水曜日のこの時間は『健康のつボ~不整脈について~』。一宮西病院 不整脈センター センター長の古川善郎(ふるかわ よしお)先生にお話を伺っていきます。
(小高)
さぁ、加齢ともに誰にでも起こって、そんなに心配する必要のない不整脈っていうのもあるんですが、一方で死に至る可能性のある不整脈もある、というのがこの不整脈なんですね。だから要注意なんです。
(つボイ)
だから色々知っておくことは重要なことだと思いますね。そもそも人間の体は不思議なことがいっぱいです。心臓はどうして動いてるのか、そしてまた不整脈はどうして起こるのか、ということもありますよね。
(小高)
そうですね。今日は心臓が動くメカニズムとそして不整脈の関係についてです。古川先生のお話です。
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(古川)
心臓というのは何も意識していなくても上手いこと動いているんですけど、実は心臓にはペースメーカー細胞という自分でリズムを作り出すような細胞があるんですね。心臓に四つの部屋があって、上が心房、下が心室、それぞれ左右があります。その中の右心房っていうところに洞結節(どうけっせつ)という、生まれつき皆さんが持ってるペースメーカーのようなものがあるんです。この洞結節というのが一定のリズムを生み出してるわけなんですね。寝てる時は脈が遅くなりますし、動くと早くなる。それも勝手にそういうことをうまく調節してくれるんです。ただその電気信号が勝手に心臓全部に広がるんじゃなくて、まず洞結節から出た電気がまず心房全体に広がっていく。今度は心房から心室に電気が流れて心室が動きます。そこには心房と心室の間には唯一の通り道である房室結節(ぼうしつけっせつ)っていうところがあるんですが、その房室結節を電気はわりとゆっくり通って、そのあと心室に広がっていくんです。これもうまくできてまして、その心室の中に入ると電気を通す高速道路みたいなのがあるんです。高速道路を通って心室の心筋(しんきん)ですね、心臓の筋肉自体に色んな所に電気を同時に届けます。となると心臓の筋肉が一気に収縮して、ポンプとして動くんです。
(古川)
まとめますと、洞結節から出た電気が心房に広がる。心房と心室の間の房室結節をゆっくり通ることが何が良いかと言うと、心室で十分なタメを作るんです。拡張してタメを作って、心筋がほぼほぼ同時に興奮することで心臓ってのはうまく動いてるんです。これが心臓の仕組みで、すごくよく出来た仕組みだなと思います。
(つボイ)
そうすると、今聞いているますと、その電気の通りが悪くなる時におかしくなるとい思ってよろしいんですか?
(古川)
そうなんですよ。徐脈という脈が遅くなる病気があるんですけど、徐脈には、さっき言ったペースメーカーである洞結節が調子が悪い病気とか、通り道ある房室結節で電気が通らなくなるような、電線が切れるような病気っていうのがあります。そうなると脈が遅くなって、例えば失神をするとか目の前が暗くなるとか、あるいはもうちょっと軽かったらめまいがするとか、そういった症状が出てくる可能性があります。
(つボイ)
なるほど。
(小高)
こうやってお聞きすると、心臓って何かやっぱり機械と同じように動いているんだなーっていうことが分かりますね。
(古川)
すごく性能が良いですよね。
(つボイ)
しかも生まれてから死ぬまでずーっと動いてますよね。
(古川)
ずっと動いています。しかも最期、本当に最期になるまで元気に動いています。病気がなければですけど。だんだん年取ってきたら悪くなることもなく、元気に動いています。
(小高)
だから心臓の中に心臓そのものを動かす発電所みたいな電気を作る場所があって、そこの発電所から発電された電気が心臓を上手に伝わりながら動かしていくという。この正常な動きがやっぱり乱れて状態っていうのが不整脈なんですね。
(古川)
そうですね。あくまで電気が違うところから発生したり、違うところを通ってしまうとか、そういった電気の通りが乱れるというのが、簡単に言えば不整脈の一つの原理だと思います。
(小高)
それはちょっとびっくりするね。心臓って電気で動いてるんだってね、そこもびっくりしますよね私たちは。
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(つボイ)
心臓って不思議ですよね。心臓は不随意筋(ふずいいきん)といって、自分で動かそうと思っても動かすことができない筋肉。でも横紋筋(おうもんきん)なんですよね。横紋筋であり、不随意筋であると。動かすためには電気的な信号がいるわけですけども、そこで信号が送られないと困ったことになるぞ、ということですね。
(小高)
はい。うまく伝わらなかったり別のところから信号が出てしまったり、というそんな不整脈のいろいろというのを来週も古川先生に伺っていきます。『健康のつボ~不整脈について~』でした。