第1回 不整脈とは
(小高)
今日から健康のつボは新シリーズです!『不整脈について』!! 一宮西病院 不整脈センター センター長の古川善郎先生(ふるかわ よしお)にお話を伺っていきます。
(小高)
新コーナー『不整脈』ですよ。いきなり心臓の鼓動がちょっといつもと違う打ち方したらビックリしますよね。それが頻繁に起こったりするとなおさら不安が募ります。かくいう私も不整脈の治療をいたしておりました経験がありますが、心臓ってものすごくわかるんですよ、ちょっと異常があるだけで。詳しく知りたい方も多いんじゃないでしょうか。今日から3ヶ月間『不整脈』のお話です。
(つボイ)
新コーナー『不整脈』ですよ。いきなり心臓の鼓動がちょっといつもと違う打ち方したらビックリしますよね。それが頻繁に起こったりするとなおさら不安が募ります。かくいう私も不整脈の治療をいたしておりました経験がありますが、心臓ってものすごくわかるんですよ、ちょっと異常があるだけで。詳しく知りたい方も多いんじゃないでしょうか。今日から3ヶ月間『不整脈』のお話です。
(小高)
むちゃくちゃ痛いってことがないのが不整脈の大半なんですよね。「なんか変だな」とは思うけど。
(つボイ)
なるほどね。放っている人もいると思うんですが、どんな状態となったら病院に行くか分からない人もいるんじゃないでしょうかね?
(小高)
そうですね。そんな不整脈について一宮西病院 不整脈センター センター長の古川善郎(ふるかわ よしお)先生に教えていただきますよ。今日は1回目です。そもそもの不整脈とは何かというお話です。
~~~~~~~~
(つボイ)
先生、あけましておめでとうございます。よろしくお願いいたします。
(小高)
今回は初回ですので、不整脈とは何かということを教えていただきたいと思います。
(古川)
不整脈というのは正常の脈以外のものを全て不整脈って言います。心臓って誰も意識せずに勝手に動いてるもんなのが、突然意識しちゃうというか…。
(つボイ)
わかります!「心臓があるんだ!」という感覚になりました!(※経験者)
(古川)
実は僕が不整脈の治療をやりだしたのが20年ぐらい前なんですけど、そのころに僕も期外収縮というのがちょっと出たことがあるんですね。そのとき専門にあったにも関わらずちょっと不安も感じましたので、不安感というのはすごく理解できます。
(つボイ)
そういう先生の方がいいですよ!吉田兼好も言っていましたよ、『病気がちの医者の方が良い』って。(※「徒然草」より)
(小高)
不整脈っていうのは、そもそもどんな状態のことを言うんでしょうか?
(古川)
心臓は常にリズムを打っているわけですけど、一定のリズムを打っているのが正常なんです。それが乱れる・早くなる・遅くなるのをて全て不整脈って言います。不整脈というのはあくまでも全体を指すくくりであって、不整脈の中に例えば「心房細動」ですと「心室頻拍」ですとか、いろんな種類があります。それをまとめた総称が「不整脈」です。
(小高)
正常な脈を打たない、ということですか?
(古川)
正常ではない脈を打つ、ですね。打たないと止まってしまうので。
(小高)
そっかそっか!で、その正常ではない状態というのは、先ほど先生も少しおっしゃっていた、まず簡単なところで言うと『早すぎる』と『遅すぎる』ですよね。
(つボイ)
両方ともダメなのね。
(古川)
ダメというより、まとめて「不整脈」ですね。さらに症状があるかとうかはまた別の話になるんですけど、だいたい心拍数180とかになっている場合は、大半の人がドキドキしているのを感じているでしょうし。
(小高)
早くなるのはなんと言うんですか?
(古川)
早くなるのを頻脈(ひんみゃく)、逆に遅くなるのを徐脈(じょみゃく)といいます。
(小高)
先ほど先生がおっしゃった期外収縮(きがいしゅうしゅく)というのは?
(古川)
脈期外収縮は一定のリズムで打っているなかで一発だけ早くなることをいいます。漢字では期待外れと書くんですけど、期待されているところよりも外れてくる脈、その1発のことを期外収縮と呼びます。いろんな不整脈のきっかけになる不整脈です。
(小高)
私も一番最初の症状はこの期外収縮です。脈ってよく手首で計るじゃないですか。そうすると1回とか2回とか、脈が抜けるような感じの脈に感じるんです。とん・とん・とん・とん…のはずが、とん・とん・-・とん…みたいな。
(古川)
そうなんですね。実は心電図でみると一拍多く(早く)なっています。心臓って拡張して収縮することで血液を送り出しているんですけど、一拍早いとしっかり拡張する前に収縮しちゃうんですね。ゴムもひっぱればその分収縮は高くなりますけど、引っ張る前に離すとあまり戻らないじゃないですか。その分ポンプが少なくなって、脈としては抜けてしまうような感じになるということです。
(小高)
これは期外収縮そのものは、ちょっと抜けただけで「あっ!不整脈!」って心配になると思うんですけど。
(古川)
期外収縮が一発だけあっても、とくに心配することはないと思います。ただ1日の中で数が多いですとか、出てる場所によったりします。心室から出てるものなのか、上の心房から出ているものなのかによってもちょっと違いますけれども。期外収縮だけではそんなに心配することがほとんどです。
(つボイ)
それもやっぱり先生に診断してもらって「心配ないものですよ」というような声が欲しいですよね。
(古川)
初めてのときはそうだと思います。毎回毎回それが出るたびに毎日のように受診しなきゃって方は少ないと思うんですけど。もし一度そういうことが感じるのであれば、受診してもいいのかもしれませんね。
(つボイ)
なるほど~。
~~~~~~~~
(つボイ)
不整脈を感じてる人は、自分がどんな種類の不整脈かということをまず知ることが大切ですよね。
(小高)
そうですね。来週以降、この不整脈についてさらに詳しい事をお聞きしていきます。一宮西病院 不整脈センター センター長の古川善郎(ふるかわよしお)先生でした。『健康のつボ~不整脈について~』でした。
今日から健康のつボは新シリーズです!『不整脈について』!! 一宮西病院 不整脈センター センター長の古川善郎先生(ふるかわ よしお)にお話を伺っていきます。
(小高)
新コーナー『不整脈』ですよ。いきなり心臓の鼓動がちょっといつもと違う打ち方したらビックリしますよね。それが頻繁に起こったりするとなおさら不安が募ります。かくいう私も不整脈の治療をいたしておりました経験がありますが、心臓ってものすごくわかるんですよ、ちょっと異常があるだけで。詳しく知りたい方も多いんじゃないでしょうか。今日から3ヶ月間『不整脈』のお話です。
(つボイ)
新コーナー『不整脈』ですよ。いきなり心臓の鼓動がちょっといつもと違う打ち方したらビックリしますよね。それが頻繁に起こったりするとなおさら不安が募ります。かくいう私も不整脈の治療をいたしておりました経験がありますが、心臓ってものすごくわかるんですよ、ちょっと異常があるだけで。詳しく知りたい方も多いんじゃないでしょうか。今日から3ヶ月間『不整脈』のお話です。
(小高)
むちゃくちゃ痛いってことがないのが不整脈の大半なんですよね。「なんか変だな」とは思うけど。
(つボイ)
なるほどね。放っている人もいると思うんですが、どんな状態となったら病院に行くか分からない人もいるんじゃないでしょうかね?
(小高)
そうですね。そんな不整脈について一宮西病院 不整脈センター センター長の古川善郎(ふるかわ よしお)先生に教えていただきますよ。今日は1回目です。そもそもの不整脈とは何かというお話です。
~~~~~~~~
(つボイ)
先生、あけましておめでとうございます。よろしくお願いいたします。
(小高)
今回は初回ですので、不整脈とは何かということを教えていただきたいと思います。
(古川)
不整脈というのは正常の脈以外のものを全て不整脈って言います。心臓って誰も意識せずに勝手に動いてるもんなのが、突然意識しちゃうというか…。
(つボイ)
わかります!「心臓があるんだ!」という感覚になりました!(※経験者)
(古川)
実は僕が不整脈の治療をやりだしたのが20年ぐらい前なんですけど、そのころに僕も期外収縮というのがちょっと出たことがあるんですね。そのとき専門にあったにも関わらずちょっと不安も感じましたので、不安感というのはすごく理解できます。
(つボイ)
そういう先生の方がいいですよ!吉田兼好も言っていましたよ、『病気がちの医者の方が良い』って。(※「徒然草」より)
(小高)
不整脈っていうのは、そもそもどんな状態のことを言うんでしょうか?
(古川)
心臓は常にリズムを打っているわけですけど、一定のリズムを打っているのが正常なんです。それが乱れる・早くなる・遅くなるのをて全て不整脈って言います。不整脈というのはあくまでも全体を指すくくりであって、不整脈の中に例えば「心房細動」ですと「心室頻拍」ですとか、いろんな種類があります。それをまとめた総称が「不整脈」です。
(小高)
正常な脈を打たない、ということですか?
(古川)
正常ではない脈を打つ、ですね。打たないと止まってしまうので。
(小高)
そっかそっか!で、その正常ではない状態というのは、先ほど先生も少しおっしゃっていた、まず簡単なところで言うと『早すぎる』と『遅すぎる』ですよね。
(つボイ)
両方ともダメなのね。
(古川)
ダメというより、まとめて「不整脈」ですね。さらに症状があるかとうかはまた別の話になるんですけど、だいたい心拍数180とかになっている場合は、大半の人がドキドキしているのを感じているでしょうし。
(小高)
早くなるのはなんと言うんですか?
(古川)
早くなるのを頻脈(ひんみゃく)、逆に遅くなるのを徐脈(じょみゃく)といいます。
(小高)
先ほど先生がおっしゃった期外収縮(きがいしゅうしゅく)というのは?
(古川)
脈期外収縮は一定のリズムで打っているなかで一発だけ早くなることをいいます。漢字では期待外れと書くんですけど、期待されているところよりも外れてくる脈、その1発のことを期外収縮と呼びます。いろんな不整脈のきっかけになる不整脈です。
(小高)
私も一番最初の症状はこの期外収縮です。脈ってよく手首で計るじゃないですか。そうすると1回とか2回とか、脈が抜けるような感じの脈に感じるんです。とん・とん・とん・とん…のはずが、とん・とん・-・とん…みたいな。
(古川)
そうなんですね。実は心電図でみると一拍多く(早く)なっています。心臓って拡張して収縮することで血液を送り出しているんですけど、一拍早いとしっかり拡張する前に収縮しちゃうんですね。ゴムもひっぱればその分収縮は高くなりますけど、引っ張る前に離すとあまり戻らないじゃないですか。その分ポンプが少なくなって、脈としては抜けてしまうような感じになるということです。
(小高)
これは期外収縮そのものは、ちょっと抜けただけで「あっ!不整脈!」って心配になると思うんですけど。
(古川)
期外収縮が一発だけあっても、とくに心配することはないと思います。ただ1日の中で数が多いですとか、出てる場所によったりします。心室から出てるものなのか、上の心房から出ているものなのかによってもちょっと違いますけれども。期外収縮だけではそんなに心配することがほとんどです。
(つボイ)
それもやっぱり先生に診断してもらって「心配ないものですよ」というような声が欲しいですよね。
(古川)
初めてのときはそうだと思います。毎回毎回それが出るたびに毎日のように受診しなきゃって方は少ないと思うんですけど。もし一度そういうことが感じるのであれば、受診してもいいのかもしれませんね。
(つボイ)
なるほど~。
~~~~~~~~
(つボイ)
不整脈を感じてる人は、自分がどんな種類の不整脈かということをまず知ることが大切ですよね。
(小高)
そうですね。来週以降、この不整脈についてさらに詳しい事をお聞きしていきます。一宮西病院 不整脈センター センター長の古川善郎(ふるかわよしお)先生でした。『健康のつボ~不整脈について~』でした。