第3回 手術の前にやっておくべき事
(小高)
水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~ひざ関節痛について~』。多くの日本人が悩んでいるひざ関節の痛みについて、一宮西病院・整形外科部長兼、人工関節センター長の巽一郎(たつみいちろう)先生にお話を伺います。
ひざ関節痛はいろいろな原因で起こるということで、その原因を取り除くための治療が必要なんですよって先生はおっしゃるんです。その原因取り除く治療が必要なのに、痛み止めだけ処方しても根本的な治療にはなり得ないというふうに考えていらっしゃるそうなんですね。
(つボイ)
うん。
(小高)
そうすると、ひざ関節痛を取り除くにはやっぱり手術で人工関節入れる以外に方法はないんでしょうかね?
(つボイ)
う~ん。それで、患者さんは手術する覚悟で先生の元にやってくるようなんですけれども…?
~~~~~~~
(巽)
僕のところへ来る患者さんは、クリニックでレントゲンを撮って「全然軟骨がないね。これは手術しかないよ」と言われて来るんです。100人来たら100人が手術しかないと思って来るんですよ。
(小高)
ほう。
(巽)
だけど「あなたの原因はここだから、ちょっとこれを直して、これとこれでやってみ」って言って、必ず3ヶ月間ちょっと待ってもらう…というかいろいろやっていただくんです。筋肉がしっかりするのに、筋肉がない人はとりあえず3か月ぐらいかかります。その方が手術した後もよく歩けるんです。手術したからといって筋肉が硬くなるわけではないですから、やっぱりそれなりのことやってもらうんです。
そうすると、3ヶ月したらみんな「最初に先生に来たときより全然楽。これやったら歩けるかもしれへん。」ってびっくりするんですよ。
(つボイ)
ふむ。
(巽)
それで保存療法をやりだしたんです。
(小高)
最初、患者さん手術をしてほしくて来て、手術をした後にちゃんと歩けるように事前にやっておくべき事ってことで筋肉をつけようって言って頑張るんだけど、やってるうちになんか手術をしなくてもいいんじゃないかと。
(つボイ)
手術しなくてもいい…これ嬉しい~。私はね、自慢じゃないですけど手術がとても怖いんです。
(小高)
ものすごい堂々と言ってますけど。(笑)
(つボイ)
いやでも手術せんでもいいというのはね、嬉しいですよ。私としてはとても嬉しい気持ちが分かります。「え~!!」って感じですよ。
(小高)
先生はわりと小さい頃から機械いじりが大好きで、そういうメカニズムやどういう風に直すんだろうと考えるのが大好きで…とおっしゃってたけど、このやり方だとどんどん手術できない方になっていってしまうのでは…
(巽)
そんなことはないですよ。それでも手術してほしいという方はいらっしゃいますから。
(つボイ)
あ~。そうですか。
(小高)
手術で人工関節に変えなくてはいけない人はどんな方なんですか?
(巽)
手術しかない人っていうのはいないんですよ。とことんやったら手術しなくても済む人ってたくさんいるんですよ。だけど、その人の社会的な要求ですよ。あと3ヶ月後に孫の結婚式があるから治したい。その場合は手術が一番早いですね。だから時間的な問題ですね。
僕の患者さんで、最高3ヶ月で15キロも痩せた人がいるんです。そういったことをコツコツ行うのが好きかどうか。これがやったら治るって聞いて「やろう!」という気になるかどうか。僕は患者さんに選んでもらうようにしているんですよ。
~~~~~~~
(小高)
患者さんにはそれぞれの事情があるし痛みの程度もやっぱり違いますもんね。だから保存療法を頑張れる人、それから「3ヶ月も続かないや」という患者さんも本当に色々な方がいらっしゃるもんね。
(つボイ)
いろんな方といえば私なんかもね、手術を怖がる人ですから有難いです。
(小高)
手術しないで済むならね。でも3か月でがっと痩せられる?
(つボイ)
う~ん…。
(小高)
いろんな人がいるんで、その人その人に合う治療というのでも変わってくるよ、と。
(つボイ)
なるほど。
(小高)
それぞれの患者さんに寄り添った治療をしていただける、そういうことなのかなと思います。来週は、実際に巽先生が保存療法を行うきっかけになった患者さんについてお話を聞いていきたいと思います!
新生活フロッピー『健康のつボ~ひざ関節痛について~』でした。
水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~ひざ関節痛について~』。多くの日本人が悩んでいるひざ関節の痛みについて、一宮西病院・整形外科部長兼、人工関節センター長の巽一郎(たつみいちろう)先生にお話を伺います。
ひざ関節痛はいろいろな原因で起こるということで、その原因を取り除くための治療が必要なんですよって先生はおっしゃるんです。その原因取り除く治療が必要なのに、痛み止めだけ処方しても根本的な治療にはなり得ないというふうに考えていらっしゃるそうなんですね。
(つボイ)
うん。
(小高)
そうすると、ひざ関節痛を取り除くにはやっぱり手術で人工関節入れる以外に方法はないんでしょうかね?
(つボイ)
う~ん。それで、患者さんは手術する覚悟で先生の元にやってくるようなんですけれども…?
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(巽)
僕のところへ来る患者さんは、クリニックでレントゲンを撮って「全然軟骨がないね。これは手術しかないよ」と言われて来るんです。100人来たら100人が手術しかないと思って来るんですよ。
(小高)
ほう。
(巽)
だけど「あなたの原因はここだから、ちょっとこれを直して、これとこれでやってみ」って言って、必ず3ヶ月間ちょっと待ってもらう…というかいろいろやっていただくんです。筋肉がしっかりするのに、筋肉がない人はとりあえず3か月ぐらいかかります。その方が手術した後もよく歩けるんです。手術したからといって筋肉が硬くなるわけではないですから、やっぱりそれなりのことやってもらうんです。
そうすると、3ヶ月したらみんな「最初に先生に来たときより全然楽。これやったら歩けるかもしれへん。」ってびっくりするんですよ。
(つボイ)
ふむ。
(巽)
それで保存療法をやりだしたんです。
(小高)
最初、患者さん手術をしてほしくて来て、手術をした後にちゃんと歩けるように事前にやっておくべき事ってことで筋肉をつけようって言って頑張るんだけど、やってるうちになんか手術をしなくてもいいんじゃないかと。
(つボイ)
手術しなくてもいい…これ嬉しい~。私はね、自慢じゃないですけど手術がとても怖いんです。
(小高)
ものすごい堂々と言ってますけど。(笑)
(つボイ)
いやでも手術せんでもいいというのはね、嬉しいですよ。私としてはとても嬉しい気持ちが分かります。「え~!!」って感じですよ。
(小高)
先生はわりと小さい頃から機械いじりが大好きで、そういうメカニズムやどういう風に直すんだろうと考えるのが大好きで…とおっしゃってたけど、このやり方だとどんどん手術できない方になっていってしまうのでは…
(巽)
そんなことはないですよ。それでも手術してほしいという方はいらっしゃいますから。
(つボイ)
あ~。そうですか。
(小高)
手術で人工関節に変えなくてはいけない人はどんな方なんですか?
(巽)
手術しかない人っていうのはいないんですよ。とことんやったら手術しなくても済む人ってたくさんいるんですよ。だけど、その人の社会的な要求ですよ。あと3ヶ月後に孫の結婚式があるから治したい。その場合は手術が一番早いですね。だから時間的な問題ですね。
僕の患者さんで、最高3ヶ月で15キロも痩せた人がいるんです。そういったことをコツコツ行うのが好きかどうか。これがやったら治るって聞いて「やろう!」という気になるかどうか。僕は患者さんに選んでもらうようにしているんですよ。
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(小高)
患者さんにはそれぞれの事情があるし痛みの程度もやっぱり違いますもんね。だから保存療法を頑張れる人、それから「3ヶ月も続かないや」という患者さんも本当に色々な方がいらっしゃるもんね。
(つボイ)
いろんな方といえば私なんかもね、手術を怖がる人ですから有難いです。
(小高)
手術しないで済むならね。でも3か月でがっと痩せられる?
(つボイ)
う~ん…。
(小高)
いろんな人がいるんで、その人その人に合う治療というのでも変わってくるよ、と。
(つボイ)
なるほど。
(小高)
それぞれの患者さんに寄り添った治療をしていただける、そういうことなのかなと思います。来週は、実際に巽先生が保存療法を行うきっかけになった患者さんについてお話を聞いていきたいと思います!
新生活フロッピー『健康のつボ~ひざ関節痛について~』でした。