第7回 タバコの影響
(小高)
水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~肺がんについて~』。日本人の死因第1位、がんの中でも死亡者数が一番多い肺がんについて、一宮西病院・呼吸器内科部長の竹下正文(たけしたまさふみ)先生にお話を伺います。よろしくお願いします。
(つボイ)
よろしくお願いいたします。
(竹下)
よろしくお願いします。
(小高)
今日は肺がんにおける『タバコの影響』について先生にお話しを伺います。やはり喫煙するということは、肺がんになりやすいということでしょうか?
(竹下)
そうですね。もちろん、肺がんのリスクがタバコだけということではないんですが、他の肺疾患があると肺がんになりやすいということがあります。
例えば『慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん)』。みなさんは『肺気腫(はいきしゅ)』という名前の方が聞きなじみがありますでしょうか。これはタバコで肺の壁がどんどん壊れて、大きな袋みたいになって、息苦しさや咳がでるような病気です。
もう一つは『間質性肺炎(かんしつせいはいえん)』といって、肺が固くなり膨らまなくなる病気です。これも200種類ぐらいの原因があるんですけど、これも肺がんになりやすいと言われています。とはいえ、一番の危険因子はやはりタバコです。
(小高)
タバコを吸っている人、吸ってない人はどれくらい違うものなんでしょうか?
(竹下)
男性で4~5倍くらい。女性で2~3倍くらい肺がんになりやすいと言われています。
(小高)
肺がんは肺のいろんな場所にできるとのことでしたが、肺がんになりやすい場所はあるんですか?
(竹下)
肺の真ん中にできるような『扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)』とか『小細胞(しょうさいぼう)』といわれるタイプの肺がんは、ほとんどが喫煙者です。
(つボイ)
そうかぁ。
(小高)
これ、一番気になる人が多いと思うんですど「タバコをやめたんだけど…つい最近なんだよね」って人。やめてどれくらいたったら危険度が減るなど、あるんでしょうか?
(竹下)
いろいろ言われていますが、一般的には20年ぐらい経たないと、吸ってない人と同等のリスクには戻らないと言われています。
(小高)
あら…。今ガーンって衝撃を受けている方も何人かいるかもしれませんね…。
(つボイ)
ほんとやわ…。吸いだしたらだいぶ長い間リスクを背負わなくてはいけないということですね。
(竹下)
そうですね。
(つボイ)
でも「うちのおじいちゃんは90歳まで生きて、たくさんタバコを吸ってたよ」なんてことも言われることもあると思いますが、個人差はあるんでしょうか?
(竹下)
タバコの感受性というのがありまして、感受性が高い人もいれば、そうでもない人もいるので個体差があります。
(つボイ)
そうなんだ。お酒みたいに、ちょっと飲むだけで酔っぱらう人と酔っぱらわない人がいるのと同じですか?
(竹下)
そうですね。
(つボイ)
周りがたくさん吸うからって、真似してやるとダメな人もいるわけですね。
(小高)
なるほど。「自分は大丈夫と思ってたくさん吸っていたら病気になっちゃった」って後から気付いても遅いもんね。
(つボイ)
遅いね。分からないからやめておいたほうがいいですよね。
(竹下)
やはり禁煙は大事ですね。
(小高)
肺がんになってしまった人って「俺もうなっちゃってるし」ってタバコを吸う人もいると思うんですけど、これもやめた方がいいですよね。
(竹下)
予防という観点でも禁煙は大事ですが、病気を持っている人の禁煙(重症化予防)も大事です。例えば手術をするときに、タバコを吸っている人だとリスクも上がります。抗がん剤なんかも、タバコによって影響するような薬剤もあります。
(小高)
やっぱりタバコは百害あって一利なしですね。
(つボイ)
効果が薄れてしまうということですね。
(竹下)
そういうケースもありますね。
(つボイ)
あらま~。
(竹下)
ちなみにタバコを吸っている方は、肺がんだけでなく心臓や血管系でもリスクが高くなります。禁煙をすれば、およそ3年でリスクは1/3まで下げることができると言われています。
(つボイ)
やっぱり禁煙しないといけないんだね。
(小高)
そうだね。自分で吸っている人も禁煙した方がいいし、家族とか周りの人が吸っててもやめてって言いたくなりますね。
(つボイ)
はぁ~。受動喫煙。
(竹下)
そうですね。
(小高)
受動喫煙については、また来週、先生にお話しを伺っていきます。先生、来週もよろしくお願いします。
(つボイ)
お願いします。
(竹下)
宜しくお願い致します!
(小高)
はい。ありがとうございました。一宮西病院の竹下先生でした。新生活フロッピー『健康のつボ~肺がんについて~』でした。
水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~肺がんについて~』。日本人の死因第1位、がんの中でも死亡者数が一番多い肺がんについて、一宮西病院・呼吸器内科部長の竹下正文(たけしたまさふみ)先生にお話を伺います。よろしくお願いします。
(つボイ)
よろしくお願いいたします。
(竹下)
よろしくお願いします。
(小高)
今日は肺がんにおける『タバコの影響』について先生にお話しを伺います。やはり喫煙するということは、肺がんになりやすいということでしょうか?
(竹下)
そうですね。もちろん、肺がんのリスクがタバコだけということではないんですが、他の肺疾患があると肺がんになりやすいということがあります。
例えば『慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん)』。みなさんは『肺気腫(はいきしゅ)』という名前の方が聞きなじみがありますでしょうか。これはタバコで肺の壁がどんどん壊れて、大きな袋みたいになって、息苦しさや咳がでるような病気です。
もう一つは『間質性肺炎(かんしつせいはいえん)』といって、肺が固くなり膨らまなくなる病気です。これも200種類ぐらいの原因があるんですけど、これも肺がんになりやすいと言われています。とはいえ、一番の危険因子はやはりタバコです。
(小高)
タバコを吸っている人、吸ってない人はどれくらい違うものなんでしょうか?
(竹下)
男性で4~5倍くらい。女性で2~3倍くらい肺がんになりやすいと言われています。
(小高)
肺がんは肺のいろんな場所にできるとのことでしたが、肺がんになりやすい場所はあるんですか?
(竹下)
肺の真ん中にできるような『扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)』とか『小細胞(しょうさいぼう)』といわれるタイプの肺がんは、ほとんどが喫煙者です。
(つボイ)
そうかぁ。
(小高)
これ、一番気になる人が多いと思うんですど「タバコをやめたんだけど…つい最近なんだよね」って人。やめてどれくらいたったら危険度が減るなど、あるんでしょうか?
(竹下)
いろいろ言われていますが、一般的には20年ぐらい経たないと、吸ってない人と同等のリスクには戻らないと言われています。
(小高)
あら…。今ガーンって衝撃を受けている方も何人かいるかもしれませんね…。
(つボイ)
ほんとやわ…。吸いだしたらだいぶ長い間リスクを背負わなくてはいけないということですね。
(竹下)
そうですね。
(つボイ)
でも「うちのおじいちゃんは90歳まで生きて、たくさんタバコを吸ってたよ」なんてことも言われることもあると思いますが、個人差はあるんでしょうか?
(竹下)
タバコの感受性というのがありまして、感受性が高い人もいれば、そうでもない人もいるので個体差があります。
(つボイ)
そうなんだ。お酒みたいに、ちょっと飲むだけで酔っぱらう人と酔っぱらわない人がいるのと同じですか?
(竹下)
そうですね。
(つボイ)
周りがたくさん吸うからって、真似してやるとダメな人もいるわけですね。
(小高)
なるほど。「自分は大丈夫と思ってたくさん吸っていたら病気になっちゃった」って後から気付いても遅いもんね。
(つボイ)
遅いね。分からないからやめておいたほうがいいですよね。
(竹下)
やはり禁煙は大事ですね。
(小高)
肺がんになってしまった人って「俺もうなっちゃってるし」ってタバコを吸う人もいると思うんですけど、これもやめた方がいいですよね。
(竹下)
予防という観点でも禁煙は大事ですが、病気を持っている人の禁煙(重症化予防)も大事です。例えば手術をするときに、タバコを吸っている人だとリスクも上がります。抗がん剤なんかも、タバコによって影響するような薬剤もあります。
(小高)
やっぱりタバコは百害あって一利なしですね。
(つボイ)
効果が薄れてしまうということですね。
(竹下)
そういうケースもありますね。
(つボイ)
あらま~。
(竹下)
ちなみにタバコを吸っている方は、肺がんだけでなく心臓や血管系でもリスクが高くなります。禁煙をすれば、およそ3年でリスクは1/3まで下げることができると言われています。
(つボイ)
やっぱり禁煙しないといけないんだね。
(小高)
そうだね。自分で吸っている人も禁煙した方がいいし、家族とか周りの人が吸っててもやめてって言いたくなりますね。
(つボイ)
はぁ~。受動喫煙。
(竹下)
そうですね。
(小高)
受動喫煙については、また来週、先生にお話しを伺っていきます。先生、来週もよろしくお願いします。
(つボイ)
お願いします。
(竹下)
宜しくお願い致します!
(小高)
はい。ありがとうございました。一宮西病院の竹下先生でした。新生活フロッピー『健康のつボ~肺がんについて~』でした。