第4回 肺がんのステージについて
(小高)
水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~肺がんについて~』。日本人の死因第1位、がんの中でも死亡者数が一番多い肺がんについて、一宮西病院・呼吸器内科副部長の竹下正文(たけしたまさふみ)先生にお話を伺います。よろしくお願いします。
(つボイ)
よろしくお願いいたします。
(竹下)
よろしくお願いします。
(小高)
竹下先生にずっと肺がんについてお話を伺っておりますが、やっぱり肺がん初期症状での見分けるのは難しく、分かりにくいですという話でしたね。
(竹下)
そうですね。症状が出てしまうと、少しステージが進行していたりすることが多いです。
(小高)
ステージというのは?
(竹下)
1,2,3,4と4段階あります。
(小高)
具体的にいうとどんな段階があるのですか?
(竹下)
簡単にいうとですね、ステージ1はリンパ節転移などがない、肺にがんがあるときです。その肺のがんのリンパ節が腫れるとステージ2。そのリンパの腫れ方が真ん中ぐらいのリンパ(縦隔)まで腫れてくるとステージ3。ステージ4は他の臓器に遠隔転移をしてしまう状態です。
(小高)
数字が上がると深刻度が増すと?
(竹下)
はい、その通りです。
(つボイ)
でも以前のお話からすると、なかなか自覚症状がない。けどステージ4で色んな所に転移してしまった時に頭が痛いとかの症状が出るということは、気づくのはステージ4になってしまいますね。
(竹下)
そうなんですよね。診断時にステージ4になってしまいますね。
(小高)
でも、一番最初に先生にお話をお伺いしたときに、肺がんは死亡率が高いけど、昔に比べてお薬が良くなって、生存率がとても良くなったというお話でしたよね。
(竹下)
全体の肺がんの5年の生存率は、数年前までは数%でしたが、30~40%まで上がってきています。ただ、ステージが早い段階の方が明らかに予後が良くて、ステージ1の五生率は大体80%ぐらいです。ステージ2であれば、大体50~60%ぐらい。ステージ3であれば大体25%前後です。ステージ4は、20年前ぐらいは3%でした。確かにステージ4の肺がんはなかなか厳しいのですが、薬物療法もすごく進歩してきて、薬がよく効くとか、よく合う方は20%ぐらいまで上がってきています。すごく成績は伸びてきています。
(小高)
薬が合う人合わない人ですか。今、ぱっと見て坪井さんは合う人とかそういうのは顔見て分かりますか?
(つボイ)
そういうのは病巣によって見ないといけないでしょ。顔見て分かるかい。
(竹下)
がん細胞にどういう変化が起こっているか調べて、薬を決めていきます。
(小高)
じゃあ事前には分からないよね。
(つボイ)
それはそうでしょ。
(小高)
ははは。やっぱり早め早めに見つかれば、生存率は高いのですね。
(竹下)
はい、そうです。
(つボイ)
先生、今お薬の話はでましたけど、手術もあるんですよね?
(竹下)
はい、手術も以前と比べて低侵襲で、小さい穴を開けてできるように胸腔鏡手術などもどんどん進歩してきているので、手術自体も良くなってきています。
(つボイ)
なるほど。ちなみに手術はいつの段階で行うのですか?
(竹下)
ステージ2までは基本的に手術です。ステージ3は分かれて、放射線と抗がん剤と手術を集学的に組み合わせて行います。ステージ4までなると手術は難しいので、お薬の治療になってきます。
(小高)
なるほど。私たちのイメージと逆ね。
(つボイ)
症状が軽いほうが薬の治療をして、もう症状が進行してしまっているから手術しようかみたいなイメージでしたけど、軽い方が手術に適しているんですか?
(竹下)
そうですね。肺がんは最初にステージが決まった時点である程度治療の方向が決まってきます。1とか2の早い段階であれば、手術して治していくというのが基本です。
(つボイ)
それも昔と違って負担の少ない小さな穴を開けるだけでできるようになってきたと。
(竹下)
そうです。
(小高)
やっぱり早めに見つけて、できることならステージ1くらいの段階で見つけたいなということですので、そのあたりのことを来週また先生に伺っていきたいと思います。またよろしくお願いします。
(竹下)
よろしくお願いします。
(小高)
はい。ありがとうございました。一宮西病院の竹下先生でした。新生活フロッピー『健康のつボ~肺がんについて~』でした。
水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~肺がんについて~』。日本人の死因第1位、がんの中でも死亡者数が一番多い肺がんについて、一宮西病院・呼吸器内科副部長の竹下正文(たけしたまさふみ)先生にお話を伺います。よろしくお願いします。
(つボイ)
よろしくお願いいたします。
(竹下)
よろしくお願いします。
(小高)
竹下先生にずっと肺がんについてお話を伺っておりますが、やっぱり肺がん初期症状での見分けるのは難しく、分かりにくいですという話でしたね。
(竹下)
そうですね。症状が出てしまうと、少しステージが進行していたりすることが多いです。
(小高)
ステージというのは?
(竹下)
1,2,3,4と4段階あります。
(小高)
具体的にいうとどんな段階があるのですか?
(竹下)
簡単にいうとですね、ステージ1はリンパ節転移などがない、肺にがんがあるときです。その肺のがんのリンパ節が腫れるとステージ2。そのリンパの腫れ方が真ん中ぐらいのリンパ(縦隔)まで腫れてくるとステージ3。ステージ4は他の臓器に遠隔転移をしてしまう状態です。
(小高)
数字が上がると深刻度が増すと?
(竹下)
はい、その通りです。
(つボイ)
でも以前のお話からすると、なかなか自覚症状がない。けどステージ4で色んな所に転移してしまった時に頭が痛いとかの症状が出るということは、気づくのはステージ4になってしまいますね。
(竹下)
そうなんですよね。診断時にステージ4になってしまいますね。
(小高)
でも、一番最初に先生にお話をお伺いしたときに、肺がんは死亡率が高いけど、昔に比べてお薬が良くなって、生存率がとても良くなったというお話でしたよね。
(竹下)
全体の肺がんの5年の生存率は、数年前までは数%でしたが、30~40%まで上がってきています。ただ、ステージが早い段階の方が明らかに予後が良くて、ステージ1の五生率は大体80%ぐらいです。ステージ2であれば、大体50~60%ぐらい。ステージ3であれば大体25%前後です。ステージ4は、20年前ぐらいは3%でした。確かにステージ4の肺がんはなかなか厳しいのですが、薬物療法もすごく進歩してきて、薬がよく効くとか、よく合う方は20%ぐらいまで上がってきています。すごく成績は伸びてきています。
(小高)
薬が合う人合わない人ですか。今、ぱっと見て坪井さんは合う人とかそういうのは顔見て分かりますか?
(つボイ)
そういうのは病巣によって見ないといけないでしょ。顔見て分かるかい。
(竹下)
がん細胞にどういう変化が起こっているか調べて、薬を決めていきます。
(小高)
じゃあ事前には分からないよね。
(つボイ)
それはそうでしょ。
(小高)
ははは。やっぱり早め早めに見つかれば、生存率は高いのですね。
(竹下)
はい、そうです。
(つボイ)
先生、今お薬の話はでましたけど、手術もあるんですよね?
(竹下)
はい、手術も以前と比べて低侵襲で、小さい穴を開けてできるように胸腔鏡手術などもどんどん進歩してきているので、手術自体も良くなってきています。
(つボイ)
なるほど。ちなみに手術はいつの段階で行うのですか?
(竹下)
ステージ2までは基本的に手術です。ステージ3は分かれて、放射線と抗がん剤と手術を集学的に組み合わせて行います。ステージ4までなると手術は難しいので、お薬の治療になってきます。
(小高)
なるほど。私たちのイメージと逆ね。
(つボイ)
症状が軽いほうが薬の治療をして、もう症状が進行してしまっているから手術しようかみたいなイメージでしたけど、軽い方が手術に適しているんですか?
(竹下)
そうですね。肺がんは最初にステージが決まった時点である程度治療の方向が決まってきます。1とか2の早い段階であれば、手術して治していくというのが基本です。
(つボイ)
それも昔と違って負担の少ない小さな穴を開けるだけでできるようになってきたと。
(竹下)
そうです。
(小高)
やっぱり早めに見つけて、できることならステージ1くらいの段階で見つけたいなということですので、そのあたりのことを来週また先生に伺っていきたいと思います。またよろしくお願いします。
(竹下)
よろしくお願いします。
(小高)
はい。ありがとうございました。一宮西病院の竹下先生でした。新生活フロッピー『健康のつボ~肺がんについて~』でした。