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第7回  症状が似ているぞ!脊柱管狭窄症


(小高)
水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~足は第二の心臓~』。血管が専門の先生に血管の病気についてお話を伺います。ゲストは一宮西病院・循環器内科医長の市橋敬(いちはしけい)先生です。よろしくお願いします。

(つボイ)
よろしくお願いいたします。

(市橋)
よろしくお願いします。

(小高)
さて、今日はどんなお話でしょうか?

(市橋)
脊柱管狭窄症という病気をご存知でしょうか?

(つボイ)
脊柱というのは・・・

(小高)
これは整形外科とかそっち系じゃないですか?

(市橋)
整形外科の先生が主に見ておられるものですけども、非常に僕らが使ってる血管動脈硬化で歩きにくくなる「脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)」の症状が非常に似てますので、お話しさしてもらいたいなと思います。

(小高)
じゃあまずこの「脊柱管狭窄症」とはどういったものなのですか?

(市橋)
脊柱管(せきちゅうかん)というのは背骨の中の管で、そこの中に手足を動かす神経が入っております。この脊柱管が年を重ねると、ヘルニアであったりとか骨の変化だったりでどんどん狭くなり、神経を圧迫してしまう、そういった病気です。

(つボイ)
大事な神経の束ですから、それがぎゅーっとなったら・・・

(市橋)
当然痛みもでますし、歩きにくくなって症状が出るということになります。

(小高)
歩きにくくなる・・・。私の周りでこれになりかけた人がいましたけど、なんか少し歩いたらもうあの痛くて歩けなくなって・・・5分ぐらい休んだらまた歩けるようになってを繰り返すみたいな・・・。

(市橋)
そうですね。休憩を繰り返すという歩き方になりまして、これは動脈硬化で出る症状と全く一緒であります。いわゆるはこう症状。

(小高)
ですよね、この前先生から聞いた話と一緒。

(つボイ)
違いはどっかで見分けないといけないね。

(市橋)
病院に行きますと、脊柱管狭窄の場合は MRI を撮って骨の歪みや狭さを見たりします。動脈硬化の場合は ABI という検査をして血管の詰まりがないかを調べるということがわかりますが、なかなかのご自身でどっちが原因かってのは分かりにくいですね。

(つボイ)
やはり調べてもらわないといけないと。

(小高)
歩いてておかしいなとなったら、行くのはどちらかというと整形外科に行く方が多いですよね。

(市橋)
整形外科の先生から脊柱管狭窄で来られた患者さんですが、調べてみたら違ったので一回循環器内科で足の血管見てもらえませんかっていうご要望も多々あります。

(つボイ)
そうか。でも病名が分からないとね。

(市橋)
はい、全く違う治療になります。症状が似ているだけに。

(小高)
例えばダブルでなってたりすると、整形外科ではじめに見てもらったときに脊柱管狭窄症ですよって先生から言われたらそこでストップしてしまって、動脈硬化が見つからないこともあるんですか?

(市橋)
よくご存知の整形の先生はパッと気付いて、軽度のヘルニアはあるけどこれではちょっと症状は出ないかなということで紹介してくださることも多いです。

(小高)
骨の状態からするとそこまででもないなぁ・・・という時に。

(市橋)
そうですね、そういうところで足のABIを測っておいでと言われてこちらに来る人もいます。

(小高)
やっぱり素人だと症状からはなかなか分かりにくそうですね。

(市橋)
そうですね。分かりにくいので、一度病院でしっかり検査を受けていただくことが大事かなと思いますね。

(小高)
やっぱりちょっとご高齢の方がなりやすい?

(市橋)
そうですね。どちらも70歳を超えてからなりやすい、進行してくる病気という風に言われております。

(小高)
気をつけていただきたいですね。心配な方はさっきも言いましたABIという検査を、とてもカンタンな検査ですので怖がらずに一度検査をしてください。

(つボイ)
これは苦痛は伴いませんのでね。

(小高)
逆にほったらかすと痛いことになってしまうよ、という話でした。はい、ということで今日も一宮西病院の市橋敬先生にお話を伺いました!来週も宜しくお願いします。新生活フロッピー『健康のつボ~足は第二の心臓~』でした。


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