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第6回  指先の色が黒くなったら要注意!


(小高)
水曜日のこのコーナーは『健康のつボ~足は第二の心臓~』。血管が専門の先生に血管の病気についてお話を伺います。ゲストは一宮西病院・循環器内科医長の市橋敬(いちはしけい)先生です。よろしくお願いします。

(つボイ)
よろしくお願いいたします。

(市橋)
よろしくお願いします。

(小高)
先週は怖いお話でしたよ~。冬にはよくなってしまうアカギレ。そのアカギレがなかなか治らない症状というのは、もしかするとアカギレではなく、足の動脈が詰まってそうなっている場合もあるんだよと。なかなか素人では勝手に自分で判断しちゃいけないのかもしれないんですけれど「これはちょっと違うよ、アカギレじゃないよ」みたいな症状ってあるんですか?

(市橋)
足の指の先など、心臓から遠いところの方が循環が弱くなった時に症状が出やすいです。指先から赤くなって痛くなったり。さらに言うと、歩いてると足がだるくなったりふくらはぎが重たくなったりして歩けなくなる。いわゆる跛行症状(はこうしょうじょう)と言うんですけれども、こういった跛行症状を患ってる方は重症化すると、足の指の壊疽(えそ)という症状を呈する方が5%~10%もおられます。

(小高)
指先が赤くなる?

(市橋)
そうですね。循環不全によって、いわゆるのプールに入った後の唇のような赤と青紫みたいな色になることがあります。

(小高)
どれくらい歩いたら「これは跛行かな?」って思えばいいですか?

(市橋)
人によって様々ですが、2km歩いてやっと出る方もいますし、ものの10m歩いてすぐ足がだるくて休まないといけなくなっちゃう人もいます。

(つボイ)
はは。2kmって結構長い距離だなぁ。

(市橋)
普段から登山で歩き慣れてる方は「2km歩くとなりやすくなります」とおっしゃっていました。

(つボイ)
富士山を登れる人がある時、2kmでしんどくなったら気をつけないと。

(市橋)
そうですね、普段から歩かれない方の場合は、そういった事前の症状に気づかないことが多いので、極端な話、寝たきりの患者さんなんかは急に足の指の色が悪くなって全くその前に気づかなかったよっていう方も多いですね。

(小高)
なんか、最初はアカギレっぽくてうっかり見過ごしてしまいそうとか、跛行症状もあまり歩かないと気づかないかもしれないとか…。

(つボイ)
指先覗いても、あれ?なんかペディキュア塗ってたのかな~私…ってね。

(小高)
それは爪ね。

(つボイ)
あ、爪ね。そういうことか…はいはい。

(小高)
気づかないままひどくなっていって…これでもひどくなった時の症状が半端ないですもんね。

(市橋)
そうですね。歩いている時に出る症状があればあの病院に行った方がいいですし歩かない方でも心配であれば検査 ABI 検査を受ければすぐわかりますので、心配な方はお早めに病院に行って検査を受けた方がいいかなと思います。

(つボイ)
前も聞きましたけれども、手と足の血圧を両方測ってみると。

(小高)
つボイさん、よかったね。痛くないですよ。この検査は。

(つボイ)
よかった。胃カメラ嫌いなんですよ。

(市橋)
全く痛くないです。血圧計を巻いて、血圧を測るだけです。血圧計が痛いとおっしゃる方は痛いかもしれません。

(つボイ)
それは根性が無い。

(小高)
あはは。つボイさん結構根性なしの癖に偉そうに言いましたね。

(つボイ)
ABI。大事なことですよね。

(小高)
ね。あと先週、先生に教わりましたが、糖尿病の方は見つけにくい場合があるそうですね。

(市橋)
糖尿病の方は長く糖尿を患っていると、末梢神経(手とか足)の神経障害が出てきますので、傷があっても本来だったら靴擦れを起こしたら痛いですけど、靴擦れを起こして皮膚が剥けても「全然痛くないですよ」という方がおられて、だから症状に気づきにくいわけですよね。

(小高)
だから周りの人、ご家族とかにチェックしてもらって「足の指が…」なんてことがあったりすると病院に行ってABIの検査を受けるのが良さそうですね。

(市橋)
周りの家族の方が見つけてあげるのが大事かなと。

(つボイ)
知っとくこと、認識することが大事ですね。

(市橋)
そうですね。

(小高)
足の動脈硬化もとても怖いということがよく分かりました。また来週もお話を伺いますのでよろしくお願いいたします。一宮西病院の市橋敬先生でした新生活フロッピー『健康のつボ~足は第二の心臓~』でした。


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