第7回 検査方法③~大腸CT検査
南部 毎週この時間は「健康のつボ!~大腸がんの検査~」、一宮西病院 消化器内科部長で消化器内視鏡センター長の東 玲治先生にお話をうかがっています。大腸がんの検査である便潜血検査で陽性となった場合、二次検査は大腸内視鏡検査が一般的だということです。
つボイ はい。大腸内視鏡検査でポリープとか初期のがんが見つかった場合、その場でそのまま切除することができるというのはありがたいですね。その場合の予後も1週間程度で普通の生活に戻れるということですから、体への負担も少ないわけですよね。
南部 はい。今日はもう一つの二次検査の方法、大腸CT検査について、つボイさんと小高さんが聞いています。東先生です。
つボイ はい。大腸内視鏡検査でポリープとか初期のがんが見つかった場合、その場でそのまま切除することができるというのはありがたいですね。その場合の予後も1週間程度で普通の生活に戻れるということですから、体への負担も少ないわけですよね。
南部 はい。今日はもう一つの二次検査の方法、大腸CT検査について、つボイさんと小高さんが聞いています。東先生です。
東 大腸CT検査は、内視鏡を使わないで大腸がんやポリープを見つける比較的新しい大腸の検査法です。画像を元に大腸の3次元画像を作成し、画像診断を行う方法です。
小高 体のいろんなところをCT撮りましょうってありますけど、大腸もそうやってCTで見るという方法もあるということなんですね。
つボイ 内視鏡の時、私たちはたくさん下剤を飲んだりしたんですけど、これは事前にどんなやることがあるんでしょうか?
東 特別な検査食を前日に食べていただいて、あと大腸用のバリウムがあります。それを少し飲んでもらって、その後寝る前に下剤を飲んでいただきます。
小高 結局、下剤は飲むんだ。
東 ただ、量がかなり少なくて、10分の1ぐらいになります。
小高 じゃあ、やっぱりそこの部分でも少し負担は軽くなる感じですかね。
東 下剤の負担は減るかなと思います。
小高 なるほど、CTを撮る時はどんな感じなんですか?
東 細いチューブをお尻から入れて、そこから二酸化炭素を入れて腸を膨らませてから写真を撮ります。仰向けとうつ伏せ2回写真を撮って検査が終わるという形になります。
小高 仰向けとうつ伏せで撮るのは何か意味があるんでしょうか?
東 CTだけでは便の中にがんとかポリープが一緒に混じっていると分からないんです。そこで仰向けとうつ伏せで2回撮ると、重力で便が下に落ちます。がんやポリープは落ちないので、それで分かります。
つボイ なるほど。
東 それから、大腸検査用のバリウムを飲んでもらっていますので、便がCTで見ると白っぽく映るんです。そうするとポリープは白っぽく映りませんので、それで分かります。このように2つ工夫があります。
小高 トータル的な検査の時間は結構長くかかるものなんですか?
東 仰向けとうつ伏せの2回撮りますけど、それでも5分か10分もあれば終わると思います。
小高 そうなってくると、こないだお聞きした内視鏡検査とCTの検査とどっちがいいんだってことになると思うんですけど。
東 一長一短があるんですが、最終的にがんの診断は大腸カメラになりますので、大腸CTで何か異常が見つかると、やはりもう1回内視鏡検査を受けてもらうという形になります。
つボイ はい、やっぱり内視鏡。
東 大腸CTのメリットとしては、初めに出てきた下剤の量が少ないということです。あと、例えばお腹の痛みとか、手術後の患者さんですと癒着があったりしますので、体の負担が少ないことですね。非常にカメラが苦手な方にとっては、一つのスクリーニングの方法としてはいいのかなと思います。
小高 はい。
東 大腸カメラはどうしても大腸にひだがたくさんあるので、ひだの裏がなかなか見にくいんです。我々も見落としのないように、じっくり見ていくんですけれども、どうしても死角になって見えない時もあります。その場合、CTですとひだの裏まで詳細に見えますので、その辺はメリットかなと思います。
つボイ そんなメリットがあるんですね。ちゃんと内視鏡覗いてというのが正確なんでしょうけれども、そういうひだの裏とかは詳しく見られるということなんですね。
小高 そうすると、先日おうかがいした便潜血検査から再検査しましょうっていうことになってね。女性の場合は恥ずかしいとか、怖い話とか、それからまあ大丈夫でしょうとか、もうしんどいしやめとこうかっていう人達が結構な割合いるということでしたから、そういう人にじゃあ負担の少ないCTの方からまずやりますかということができるということですね。
東 そういう提案をしやすくなりますね。あとは患者様とご相談して、両方のメリット、デメリットをお話して、どちらからやっていくかご相談の上、決めていくという形で進めております。
小高 体のいろんなところをCT撮りましょうってありますけど、大腸もそうやってCTで見るという方法もあるということなんですね。
つボイ 内視鏡の時、私たちはたくさん下剤を飲んだりしたんですけど、これは事前にどんなやることがあるんでしょうか?
東 特別な検査食を前日に食べていただいて、あと大腸用のバリウムがあります。それを少し飲んでもらって、その後寝る前に下剤を飲んでいただきます。
小高 結局、下剤は飲むんだ。
東 ただ、量がかなり少なくて、10分の1ぐらいになります。
小高 じゃあ、やっぱりそこの部分でも少し負担は軽くなる感じですかね。
東 下剤の負担は減るかなと思います。
小高 なるほど、CTを撮る時はどんな感じなんですか?
東 細いチューブをお尻から入れて、そこから二酸化炭素を入れて腸を膨らませてから写真を撮ります。仰向けとうつ伏せ2回写真を撮って検査が終わるという形になります。
小高 仰向けとうつ伏せで撮るのは何か意味があるんでしょうか?
東 CTだけでは便の中にがんとかポリープが一緒に混じっていると分からないんです。そこで仰向けとうつ伏せで2回撮ると、重力で便が下に落ちます。がんやポリープは落ちないので、それで分かります。
つボイ なるほど。
東 それから、大腸検査用のバリウムを飲んでもらっていますので、便がCTで見ると白っぽく映るんです。そうするとポリープは白っぽく映りませんので、それで分かります。このように2つ工夫があります。
小高 トータル的な検査の時間は結構長くかかるものなんですか?
東 仰向けとうつ伏せの2回撮りますけど、それでも5分か10分もあれば終わると思います。
小高 そうなってくると、こないだお聞きした内視鏡検査とCTの検査とどっちがいいんだってことになると思うんですけど。
東 一長一短があるんですが、最終的にがんの診断は大腸カメラになりますので、大腸CTで何か異常が見つかると、やはりもう1回内視鏡検査を受けてもらうという形になります。
つボイ はい、やっぱり内視鏡。
東 大腸CTのメリットとしては、初めに出てきた下剤の量が少ないということです。あと、例えばお腹の痛みとか、手術後の患者さんですと癒着があったりしますので、体の負担が少ないことですね。非常にカメラが苦手な方にとっては、一つのスクリーニングの方法としてはいいのかなと思います。
小高 はい。
東 大腸カメラはどうしても大腸にひだがたくさんあるので、ひだの裏がなかなか見にくいんです。我々も見落としのないように、じっくり見ていくんですけれども、どうしても死角になって見えない時もあります。その場合、CTですとひだの裏まで詳細に見えますので、その辺はメリットかなと思います。
つボイ そんなメリットがあるんですね。ちゃんと内視鏡覗いてというのが正確なんでしょうけれども、そういうひだの裏とかは詳しく見られるということなんですね。
小高 そうすると、先日おうかがいした便潜血検査から再検査しましょうっていうことになってね。女性の場合は恥ずかしいとか、怖い話とか、それからまあ大丈夫でしょうとか、もうしんどいしやめとこうかっていう人達が結構な割合いるということでしたから、そういう人にじゃあ負担の少ないCTの方からまずやりますかということができるということですね。
東 そういう提案をしやすくなりますね。あとは患者様とご相談して、両方のメリット、デメリットをお話して、どちらからやっていくかご相談の上、決めていくという形で進めております。
つボイ はい。大腸内視鏡検査が嫌だと決心がつかないという人には、これ大腸CTというのは聞いてみたらありがたいですよね。
南部 そうですよね。便潜血検査で陽性になった方全員ががんという訳ではないんですよね。
つボイ 便潜血検査で陽性だった人の内、がんだよと言われた人は3%でありますよということですから、潜血があったからもうわしはダメだ!ではないんです。
南部 だったら大腸CTでの検査もありですよね。やっぱり怖い、嫌だって、放ったらかしになるのが一番良くないということですね。来週も東先生に、大腸がんの検査について教えていただきます。
そしてこのコーナー「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
つボイ はい、質問お待ちいたしております!
南部 「健康のつボ!~大腸がんの検査~」でした。
南部 そうですよね。便潜血検査で陽性になった方全員ががんという訳ではないんですよね。
つボイ 便潜血検査で陽性だった人の内、がんだよと言われた人は3%でありますよということですから、潜血があったからもうわしはダメだ!ではないんです。
南部 だったら大腸CTでの検査もありですよね。やっぱり怖い、嫌だって、放ったらかしになるのが一番良くないということですね。来週も東先生に、大腸がんの検査について教えていただきます。
そしてこのコーナー「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
つボイ はい、質問お待ちいたしております!
南部 「健康のつボ!~大腸がんの検査~」でした。