第4回 陽性なら二次検査を!
小高 毎週この時間は「健康のつボ!~大腸がんの検査~」、一宮西病院 消化器内科部長で消化器内視鏡センター長の東 玲治先生に教えていただきます。
つボイ はい。ずっとこんなフレーズを言っているような気がしますけれども、早期発見すればそれほど恐れることはないという大腸がんのテーマですよね。
小高 それだけに、大腸がんは早く見つけて、早く治療を開始するというのが大事だそうです。そのためにも「便潜血検査」を受けることが重要なわけですが、せっかくこの便潜血検査を受けても、結果が陽性だった人の全員が二次検査を受けているわけではないようなのですね。どうしてなのでしょう。東先生です。
つボイ はい。ずっとこんなフレーズを言っているような気がしますけれども、早期発見すればそれほど恐れることはないという大腸がんのテーマですよね。
小高 それだけに、大腸がんは早く見つけて、早く治療を開始するというのが大事だそうです。そのためにも「便潜血検査」を受けることが重要なわけですが、せっかくこの便潜血検査を受けても、結果が陽性だった人の全員が二次検査を受けているわけではないようなのですね。どうしてなのでしょう。東先生です。
東 大腸がんは40歳ぐらいから徐々に増えてきまして、50歳を超えると急激に発生率が上がると言われています。ですから、大腸がんの検診というのは40歳からスタートという形になっております。その検査の内容は、まず便潜血検査というのが入り口になっているということです。
小高 これは40歳過ぎたら大腸がんになる率も増えるから、大腸検査はしっかりやってくださいねということですね。
東 そういうことです。
小高 健康診断には、たいてい入っている簡単な検査ですものね。
東 これ自体はそうですね。便を取って提出するだけですので。
小高 どのぐらいの人がこういった大腸検査、最初の入り口ですけど、受けてるんでしょうかね。
東 一応の統計的には毎年検診受診者がおよそ850万人おられます。その内、便潜血検査で陽性と出た方が65万人で、850万人の中の7.6%という感じになります。
つボイ これは私も陽性になったことがある。だけれども、陽性になってもこれはがんだということではないんですよね。
東 全くそこは違いまして、検査して何もないという方もかなりいらっしゃいます。陽性で大腸がんじゃないかって、皆さん結構落ち込んで来られるんですけれども、検査して何もないと笑顔で帰って行かれますね。
つボイ 私もそうやった。
小高 はい。でもちょっと大腸の検査って、最初の便潜血検査はさっき言ってたように負担は少ないんですけど、その先が結構大変っていうイメージがありますよね。そこで何となく検査を受けるの嫌だなみたいな、後ろ向きなパターンていうのがありそうな気がするんですけど。
東 やはりそこでちょっと敬遠される方っはいらっしゃいます。一段病院に行くハードルというんですかね、何か決心がないとなかなか難しいのかなと思ったりもします。
つボイ ちなみに私のようにずっと陽性だったのが調べたら大丈夫だったので、勝手に今度も大丈夫だろうと判断してしまう人もいるんじゃないですか?
東 中にはいらしゃると思います。
つボイ でも、それはダメですよね。
東 それはダメです。
小高 ダメですよね。便潜血検査が陽性になっても、大腸がんになる人っていうのは実際にはそこまで多くはないというのは嬉しい話ではあるんですけど。だから1回検査を受けて、そうじゃなかったから、次はもう受けなくてもいいんじゃないかとか、そういうパターンで見逃すってこともありそうですよね。
東 中にはあるかと思いますね。1つ知識として、大腸がんってすごくゆっくり大きくなってくるんです。大腸がんの初期は自覚症状がないというお話しをさせてもらったと思うんですけど、大腸がんは、がんが発生してからがんによる症状が出てくるまでに5年から7年ぐらいかかると言われています。その上で、その間に便潜血検査を毎年毎年やっていくと、どこかで引っかかるんじゃないかというのがこの検診の意図です。それを分かっていただくというか、知っておいていただくというのがすごく大切なことかなと思います。
小高 なんとなくやっぱりね、ちょっとその先の検査がなかなかね。
つボイ なかなかハードではありました。私の感覚では。下剤なんかもたくさん量飲みますよね。
東 そうですね、2リットル弱ぐらい飲みますので結構大変です。
小高 あと、やっぱりちょっと恥ずかしいとか、受けること自体がね。
東 ちょっとお尻出しますから、恥ずかしいかもしれないですね。
小高 1回やったその経験と、あと大変だった割には特に異常なかったですって言うと、次はもういいかみたいにね。そこが難しいところだと思うんですよ。そこをなんとかクリアするためにはどうしたらいいんですかね。
東 検査法が1つじゃないので、大腸カメラ以外の例えば大腸CTとかですね。他の検査で精密検査を受けるっていうのも1つの方法なのかなと思います。
小高 やっぱり大腸の内視鏡カメラよりは大腸CTの方が患者さんにとっては負担は少ないんですか。
東 負担は少ないと思います。下剤も少ないですし。
小高 そこでさらに異常が出たら最終的には内視鏡カメラになるんでしょうけど、そこでもう大丈夫ですよって言われたら、内視鏡カメラなしでクリアできるということもあるので、ちょっとあまりにもつらいなっていう人はこういったCT検査もあるってことですね。
小高 これは40歳過ぎたら大腸がんになる率も増えるから、大腸検査はしっかりやってくださいねということですね。
東 そういうことです。
小高 健康診断には、たいてい入っている簡単な検査ですものね。
東 これ自体はそうですね。便を取って提出するだけですので。
小高 どのぐらいの人がこういった大腸検査、最初の入り口ですけど、受けてるんでしょうかね。
東 一応の統計的には毎年検診受診者がおよそ850万人おられます。その内、便潜血検査で陽性と出た方が65万人で、850万人の中の7.6%という感じになります。
つボイ これは私も陽性になったことがある。だけれども、陽性になってもこれはがんだということではないんですよね。
東 全くそこは違いまして、検査して何もないという方もかなりいらっしゃいます。陽性で大腸がんじゃないかって、皆さん結構落ち込んで来られるんですけれども、検査して何もないと笑顔で帰って行かれますね。
つボイ 私もそうやった。
小高 はい。でもちょっと大腸の検査って、最初の便潜血検査はさっき言ってたように負担は少ないんですけど、その先が結構大変っていうイメージがありますよね。そこで何となく検査を受けるの嫌だなみたいな、後ろ向きなパターンていうのがありそうな気がするんですけど。
東 やはりそこでちょっと敬遠される方っはいらっしゃいます。一段病院に行くハードルというんですかね、何か決心がないとなかなか難しいのかなと思ったりもします。
つボイ ちなみに私のようにずっと陽性だったのが調べたら大丈夫だったので、勝手に今度も大丈夫だろうと判断してしまう人もいるんじゃないですか?
東 中にはいらしゃると思います。
つボイ でも、それはダメですよね。
東 それはダメです。
小高 ダメですよね。便潜血検査が陽性になっても、大腸がんになる人っていうのは実際にはそこまで多くはないというのは嬉しい話ではあるんですけど。だから1回検査を受けて、そうじゃなかったから、次はもう受けなくてもいいんじゃないかとか、そういうパターンで見逃すってこともありそうですよね。
東 中にはあるかと思いますね。1つ知識として、大腸がんってすごくゆっくり大きくなってくるんです。大腸がんの初期は自覚症状がないというお話しをさせてもらったと思うんですけど、大腸がんは、がんが発生してからがんによる症状が出てくるまでに5年から7年ぐらいかかると言われています。その上で、その間に便潜血検査を毎年毎年やっていくと、どこかで引っかかるんじゃないかというのがこの検診の意図です。それを分かっていただくというか、知っておいていただくというのがすごく大切なことかなと思います。
小高 なんとなくやっぱりね、ちょっとその先の検査がなかなかね。
つボイ なかなかハードではありました。私の感覚では。下剤なんかもたくさん量飲みますよね。
東 そうですね、2リットル弱ぐらい飲みますので結構大変です。
小高 あと、やっぱりちょっと恥ずかしいとか、受けること自体がね。
東 ちょっとお尻出しますから、恥ずかしいかもしれないですね。
小高 1回やったその経験と、あと大変だった割には特に異常なかったですって言うと、次はもういいかみたいにね。そこが難しいところだと思うんですよ。そこをなんとかクリアするためにはどうしたらいいんですかね。
東 検査法が1つじゃないので、大腸カメラ以外の例えば大腸CTとかですね。他の検査で精密検査を受けるっていうのも1つの方法なのかなと思います。
小高 やっぱり大腸の内視鏡カメラよりは大腸CTの方が患者さんにとっては負担は少ないんですか。
東 負担は少ないと思います。下剤も少ないですし。
小高 そこでさらに異常が出たら最終的には内視鏡カメラになるんでしょうけど、そこでもう大丈夫ですよって言われたら、内視鏡カメラなしでクリアできるということもあるので、ちょっとあまりにもつらいなっていう人はこういったCT検査もあるってことですね。
つボイ 便潜血検査、これで陽性になったら大腸CTという負担の少ない検査もありますよっていうことですね。とにかく潜血反応があったら二次検査は受けてほしいですね。
小高 はい。やっぱり症状の出ないうちにがん捉えたいですもんね。さあ、来週も東先生に大腸がんの検査についてうかがいます。
そしてこのコーナー「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
つボイ はい、質問お待ちいたしております!
小高 「健康のつボ!~大腸がんの検査~」でした。
小高 はい。やっぱり症状の出ないうちにがん捉えたいですもんね。さあ、来週も東先生に大腸がんの検査についてうかがいます。
そしてこのコーナー「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
つボイ はい、質問お待ちいたしております!
小高 「健康のつボ!~大腸がんの検査~」でした。