第3回 大腸がん検診の流れ
小高 毎週この時間は「健康のつボ!~大腸がんの検査~」、一宮西病院 消化器内科部長で消化器内視鏡センター長の東 玲治先生に教えていただきます。
つボイ はい。大腸がんは早期発見すれば5年生存率が95%近くということ。極めて検査法、治療法が確立されているというふうに感じますね。
小高 大事なことは、早く見つけて治療を早く開始するという、この早期発見ですよね。早期発見のためには普段の検診がやっぱり重要になってくるみたいです。それでは大腸がんに関してはどんな検査をするんでしょうか。東先生です。
つボイ はい。大腸がんは早期発見すれば5年生存率が95%近くということ。極めて検査法、治療法が確立されているというふうに感じますね。
小高 大事なことは、早く見つけて治療を早く開始するという、この早期発見ですよね。早期発見のためには普段の検診がやっぱり重要になってくるみたいです。それでは大腸がんに関してはどんな検査をするんでしょうか。東先生です。
東 まず、がんの進行度についてちょっとお話ししたいと思うんですが、いわゆる早期がんといって、早い段階のものであれば、かなりの確率で切除も可能です。がんが少々大きくても、そこに留まっていれば切除して取り切ることが十分可能な状況になります。また、遠隔転移といって、肝臓や肺にがんが転移している場合であっても、条件によっては手術を行う場合もありますので、大腸がんの場合は積極的に取れるものは取っていきましょうという方針でやっていることが多いです。
小高 やっぱり早期発見が大事ということですね。
東 非常に大切だと思います。
つボイ 検便がまず必要ということになるんでしょうかね。
東 発見しないとがんの治療もできませんので、大腸がんを発見するために、検診で一般的にされているのは便の潜血検査という形になります。
つボイ 小高 はい。
東 やり方としましては、便を少量とって目に見えないポリープや大腸がんからの僅かな血液を確認するというものです。便潜血検査を行うことで、大腸がんによる死亡率を60~80%低下させるというようなデータもありますので、やはり検診による便潜血検査というのは非常に重要な検査ではないかと思います。
小高 便潜血検査で陽性になったら、その次はどうするんですか?
東 その後は2次検査になります。何種類かの方法があるんですが、一つは昔からやってる注腸検査といって、おしりからバリウムを入れるような検査です。最近はやる機会はかなり減ってきていていると思います。増えているのが大腸カメラです。
小高 はい。
東 ちょっと条件が付くんですが、大腸カメラが入らない方とかの場合は、大腸のカプセル内視鏡といいまして、小型のカプセルを飲んで自動的に写真を撮っていきます。その写真がデータセンターに送られて、それを解析するという形になります。
つボイ 画像の収集はわかりましたけども、カプセル自体がどうなっていくんですか?
東 カプセル自体は最終的におしりから出てきます。
つボイ これは使いっ放しですか?それとも拾ってまた洗ってどうですかと。またやるんでしょうか。
東 一応使い捨てになります(笑)
小高 そりゃそうですよ(笑)その他には?
東 最近増えてきているのが大腸CT検査というものです。大腸に炭酸ガスを入れて腸を膨らませてCTを撮るという検査になります。
小高 他のところでよく私たちCT検査をする機会がありますけど、それの大腸版と思えばいいんですか?
東 ちっちゃな5ミリ以下のものはちょっと見つけにくいです。5ミリ以下のちっちゃなポリープとか平べったいポリープは苦手でして、それは大腸カメラじゃないとちょっと難しいです。6ミリ以上のある程度の大きさになってくると、大腸カメラとほぼ変わらないようなデータが一応出ています。
小高 よくある内視鏡の検査と、この大腸のCT検査のどっちを選ぶとか、使い分けとか、そういったのはあるんですか?
東 難しいんですけれども、大腸CTで病変があるとカメラになるんですよ。最終はやはり内視鏡なんです。ですので、どうせなら最初から内視鏡にしてくださいという方もいらっしゃれば、ちょっと内視鏡に抵抗があったり、検査をして嫌な思いをした方は、避けたいので大腸CTにするという方もいらっしゃいます。
小高 内視鏡検査は結構全部出さなきゃいけないとか、負担は大きいですよね。
つボイ でも、ガスを入れるやつもある程度は出さないといけないでしょうね。
東 一応下剤を飲むんですけれども、大体10分の1ぐらいの下剤の量で済みますので、かなり量的な負担は少ないと思います。
つボイ カメラは徹底的にいたしますもんね。
東 徹底的に出しておかないと、平べったいものなどが見つけられないんです。
つボイ それぞれ先生が判断してこの検査にしましょうと。
東 患者さんとご相談しながらになりますね。
小高 やっぱり早期発見が大事ということですね。
東 非常に大切だと思います。
つボイ 検便がまず必要ということになるんでしょうかね。
東 発見しないとがんの治療もできませんので、大腸がんを発見するために、検診で一般的にされているのは便の潜血検査という形になります。
つボイ 小高 はい。
東 やり方としましては、便を少量とって目に見えないポリープや大腸がんからの僅かな血液を確認するというものです。便潜血検査を行うことで、大腸がんによる死亡率を60~80%低下させるというようなデータもありますので、やはり検診による便潜血検査というのは非常に重要な検査ではないかと思います。
小高 便潜血検査で陽性になったら、その次はどうするんですか?
東 その後は2次検査になります。何種類かの方法があるんですが、一つは昔からやってる注腸検査といって、おしりからバリウムを入れるような検査です。最近はやる機会はかなり減ってきていていると思います。増えているのが大腸カメラです。
小高 はい。
東 ちょっと条件が付くんですが、大腸カメラが入らない方とかの場合は、大腸のカプセル内視鏡といいまして、小型のカプセルを飲んで自動的に写真を撮っていきます。その写真がデータセンターに送られて、それを解析するという形になります。
つボイ 画像の収集はわかりましたけども、カプセル自体がどうなっていくんですか?
東 カプセル自体は最終的におしりから出てきます。
つボイ これは使いっ放しですか?それとも拾ってまた洗ってどうですかと。またやるんでしょうか。
東 一応使い捨てになります(笑)
小高 そりゃそうですよ(笑)その他には?
東 最近増えてきているのが大腸CT検査というものです。大腸に炭酸ガスを入れて腸を膨らませてCTを撮るという検査になります。
小高 他のところでよく私たちCT検査をする機会がありますけど、それの大腸版と思えばいいんですか?
東 ちっちゃな5ミリ以下のものはちょっと見つけにくいです。5ミリ以下のちっちゃなポリープとか平べったいポリープは苦手でして、それは大腸カメラじゃないとちょっと難しいです。6ミリ以上のある程度の大きさになってくると、大腸カメラとほぼ変わらないようなデータが一応出ています。
小高 よくある内視鏡の検査と、この大腸のCT検査のどっちを選ぶとか、使い分けとか、そういったのはあるんですか?
東 難しいんですけれども、大腸CTで病変があるとカメラになるんですよ。最終はやはり内視鏡なんです。ですので、どうせなら最初から内視鏡にしてくださいという方もいらっしゃれば、ちょっと内視鏡に抵抗があったり、検査をして嫌な思いをした方は、避けたいので大腸CTにするという方もいらっしゃいます。
小高 内視鏡検査は結構全部出さなきゃいけないとか、負担は大きいですよね。
つボイ でも、ガスを入れるやつもある程度は出さないといけないでしょうね。
東 一応下剤を飲むんですけれども、大体10分の1ぐらいの下剤の量で済みますので、かなり量的な負担は少ないと思います。
つボイ カメラは徹底的にいたしますもんね。
東 徹底的に出しておかないと、平べったいものなどが見つけられないんです。
つボイ それぞれ先生が判断してこの検査にしましょうと。
東 患者さんとご相談しながらになりますね。
つボイ はい、潜血反応があった。その後の2次検査というのもいろいろあるんだと。
小高 あるんですね。
つボイ 先生と相談して、自分に合った検査法を選ぶということですよね。
小高 はい。でもそれは2次検査の話で、一番最初にやるのは毎年の便潜血検査。こちらがね、体への負担はそんなにない簡単な検査ですので、まずは毎年検査するというのが大事だそうですよ。来週も東先生に大腸がんの検査についてうかがいます。
そしてこのコーナー「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
つボイ はい、質問お待ちいたしております!
小高 「健康のつボ!~大腸がんの検査~」でした。
小高 あるんですね。
つボイ 先生と相談して、自分に合った検査法を選ぶということですよね。
小高 はい。でもそれは2次検査の話で、一番最初にやるのは毎年の便潜血検査。こちらがね、体への負担はそんなにない簡単な検査ですので、まずは毎年検査するというのが大事だそうですよ。来週も東先生に大腸がんの検査についてうかがいます。
そしてこのコーナー「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
つボイ はい、質問お待ちいたしております!
小高 「健康のつボ!~大腸がんの検査~」でした。