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第2回 早期発見すれば怖くない大腸がん


小高 毎週この時間は「健康のつボ!~大腸がんの検査~」、一宮西病院 消化器内科部長で消化器内視鏡センター長の東 玲治先生に教えていただきます。
今回で2回目の登場となるこの東先生ですが、今回のシリーズは大腸がんとその検査法を中心にうかがっていきます。

つボイ はい、大腸の病気等に皆さん大変関心があるようでありまして、「軽トラ野郎」さんは大腸検診の経験者、「ヒロシ、負けん」さんは30年前に大腸がんの手術、「Y亀吉」さんは虚血性腸炎の経験者、「腸の調子が良いと身体全体も調子が良いような気がします」とのこと。「ラララライラック」さんは、「血がついていて腹痛もひどい時があったので、人気の肛門科に行ったら、半年先ねと言われました。半年待っている間に手遅れになったらどーすんの、と思いました」とご心配なんでしょうが、専門家が診てこれは半年以上の経過を診ようということでしょうかね。

小高 「ラララライラック」さんは、多分手遅れになったらなんていうのは、ラジオの病気のことに関して心配されたかなと思うので、そういった血も出て、大腸の病気が心配だと思ったら消化器内科を受診されるといいかなと思いますね。

つボイ そちらの方でちょっとどんな状況か診てもらったらいいかもしれないですね。

小高 はい。ということで、やっぱり皆さん関心の高いこの大腸の病気なんですが、今日は「大腸がん」そのものについて教えていただきます。東先生です。

 大腸がんは今増えていまして、理由としましては、食生活の欧米化とか肥満率の上昇と運動不足などで男女ともに増えています。発症率、死亡率ともに上位を占めるような状況となっております。

小高 やっぱりポリープががんになるんですか?

 良性の大腸ポリープがゆっくり大きくなってくると、その一部分にがんが発生して大きくなるというパターンが多いんですが、中には急にがんがポコッとできる場合があります。それは一般的に質が悪くて進行も早いです。

小高 あら、そうなんだ。さっきすごく大腸がんが増えているっておっしゃいましたが、数で言うとどんな感じなんでしょうか?

 男女合わせても年間で約15万例、死亡者数は年間約5万3000人ぐらいになります。

小高 他のがんと比べてどうなんですかね。

 男性の死亡者数で言いますと、肺がんに次いで第2位となります。

つボイ 多いんですね!

 そうなんです。女性だと第1位になりますね。

小高 がんで気になるのが生存率なんですけど。

 大腸がんの場合の5年生存率ですと、全体で73%になります。

小高 おっ⁉

 生存率というのは、がんだけじゃなくて交通事故とか老衰も含まれているので、がんだけですともうちょっと多分パーセンテージが上がると思います。

小高 結構治る率が高い感じ?

 初期で見つけるとかなり高くなるかなと思います。

つボイ なるほど。

 ステージといって、大腸がんの場合進み具合が0からⅣ期まで5段階に分かれているんですけれども、0期ですとカメラの治療になります。5年生存はかなり高くて95%になります。Ⅰ期もカメラか手術の治療で90%ぐらい。Ⅱ期、Ⅲ期と進んでいきますと、85%、70%とだんだん落ちてきます。これがⅣ期となると、いろんなところにがんが散っている遠隔転移といって、例えば肺とか肝臓の方にがんが大腸から転移しているような状態になるので、生存率も急激に下がって約20%ぐらいになります。

小高 ということは数字を見ても、やっぱり早期発見がものすごい大事だということになるんですが。先生、症状があまりないっておっしゃってましたよね。

 初期の方、いわゆる早期がんというのは症状はまずないですね。進んできますと血便が出たり、便秘と下痢を繰り返すとか、お腹が痛くなるとか、あと貧血の症状でフラフラしたり、お腹を触ってしこりが出てきたり、あと体重が減るなどの症状が出てきます。

小高 分かりやすい症状が出る前に見つけた方が絶対いいってことですもんね。

 絶対いいです。

小高 これはあの、よく健康診断とかで大腸がんは便検査とよく言いますけど、それはそうなんでしょうか?

 そうですね。大腸がんの便潜血検査って、ただ便を出すだけで済みますので。費用も安いですし、一般的な検診にはすごく向いていると思います。

つボイ 大事だってことがわかりますよね。

 基本的に陽性になったら次の検査を受けてくださいねっていう形になりますので。

小高 潜血検査で陽性だったら必ずがんというわけではないですよね?

 それは全く違います。

小高 次の検査、精密検査に進むということですね。

 大腸カメラというのが一般的ですけども、大腸カメラが入らない人はカプセル内視鏡といいまして、カプセル、小型のカメラを飲んで検査するような方法もあります。大腸のCTというのもあります。

つボイ いろんな検査で見つけていくということですね。

つボイ まぁ何と言いましても早期発見ということが必要でありまして、詳しい検査にはいろいろな方法があるんですよね。

小高 はい。40歳を過ぎた辺りから増えてくるそうなので、検診の目安は40歳になったらということだそうですよ。来週も東先生にうかがっていきます。

そしてこのコーナー「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

つボイ はい、質問お待ちいたしております!

小高 「健康のつボ!~大腸がんの検査~」でした。

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