第10回 改めて大腸内視鏡検査と大腸CT検査
小高 毎週この時間は「健康のつボ!~大腸がんの検査~」、一宮西病院 消化器内科部長で消化器内視鏡センター長の東 玲治先生にお話をうかがっています。大腸がん検診の便潜血検査、検便と一般的に言われてるものですけどね。陽性になった時、二次検査ではメインは大腸内視鏡検査。最近増えてきつつあるのが大腸CT検査。これが二次検査の方法だということを教えていただきました。
つボイ それぞれにメリットデメリットというのはありますよということですね。
小高 今日は改めて、この大腸内視鏡検査と大腸CT検査の使い分けについて東先生にうかがいます。
つボイ それぞれにメリットデメリットというのはありますよということですね。
小高 今日は改めて、この大腸内視鏡検査と大腸CT検査の使い分けについて東先生にうかがいます。
東 大腸内視鏡検査は、先端に小型のカメラが付いた直径12ミリほどの内視鏡をお尻から挿入して、大腸の中を直接見て調べる検査で、いわゆる大腸カメラのことです。
小高 はい。
東 事前に下剤を2リットル程度飲んでいただいて、大腸きれいにしてから行います。腸の中で見つかったポリープなどを直接観察して診断して行う検査になります。
つボイ 直接見るという確かさがありますよね。
東 治療も同時に行う場合もあります。
つボイ 覗いただけじゃなくて、治療もできちゃう場合もある!
東 できる場合もありますので、その辺はやはりメリットがあるかなと思います。
小高 大腸内視鏡検査のメリットは、直接見るので見逃しがやっぱり少なくなるということですか?
東 特に平べったいポリープってたちがが良くないんですけども、そういうものを見つけるのには大腸カメラが良いかなと思いますね。
小高 そして場合によっては、もう検査の時に病変を取っちゃうこともできますよと。逆にデメリットはどんなことがあるんでしょうか。
東 患者さんにもよるんですけれども、やはりお尻からカメラが入ってくるのは不快で気持ちいいものじゃありませんし、中には痛みを強く感じたりする場合があります。あと、お腹の手術をされている方だと、腸が癒着して痛みが強い場合があります。また、腸がすごく長くてなかなか奥まで入らないという方も中にはいらっしゃいます。皆さんが必ず全大腸を観察できるかと言われると、そういうわけではないです。
小高 お医者さんとしてのデメリットはそういった部分ですよね。受ける方のデメリットとしては、つボイさんも私もやったことありますけど、やっぱり下剤の量!飲んで出すという事前の処置が大変でした。
つボイ ビールとかだったら2リットルすぐ飲めるんですけどね(笑)。なかなかこの2リットルは皆さん苦労なさってるんじゃないでしょうか。
東 苦労なさってますね。飲めない方もいらっしゃいますし、途中で戻してしまう方もいらっしゃいます。
つボイ でも、飲んで腸内のものをきれいに全部出さないといけませんから、飲まないとできないですよね。
東 そうなんです。
小高 受ける側のデメリットが結構大きいかなと思いましたね。これが大腸内視鏡検査のメリットとデメリット。一方、大腸CT検査のメリットとしては何がありますか?
東 やはり下剤を飲む量が少ないということです。あと、検査時の痛みというか不快感が非常に少ないですので、その辺が患者さんにはメリットがあるかなと思います。
小高 患者側のね。さっきの内視鏡検査の嫌だなと思った部分はフォローできるよというのが大腸CT検査。
つボイ でも下剤はちょっと飲まないかんわけですね。
東 前日に少し、200㎖ちょっとぐらいですね。
小高 200㎖だったらコップ1杯とか、そのぐらいですよね。随分と下剤を飲む負担は少なくなりますね。それからデメリットは?
東 デメリットは、5ミリ以下の小さなポリープはちょっと見つけにくいことと、あと平べったい腫瘍というのがなかなか大腸CTだと難しいです。
つボイ 分かりにくいんですか。
東 段差がないので分かりにくいんですけども、頻度としてはすごく少ないですので、ある程度のものは大腸CTで見つけられるかなと思います。
小高 大腸内視鏡検査だと、ちょっと見つけにくいものもあるみたいな話がありましたけれども、大腸CT検査はそこをカバーできたりするんですか?
東 大腸はひだがたくさんありまして、ひだの裏側っていうのがなかなか見にくいんです。できるだけひだの裏を見ながら検査していくんですけれども、やはりどうしても死角が出てくる場合があります。大腸CTですとひだの裏まで画像で見えますので、その辺はメリットかなと思います。
小高 はい。
東 事前に下剤を2リットル程度飲んでいただいて、大腸きれいにしてから行います。腸の中で見つかったポリープなどを直接観察して診断して行う検査になります。
つボイ 直接見るという確かさがありますよね。
東 治療も同時に行う場合もあります。
つボイ 覗いただけじゃなくて、治療もできちゃう場合もある!
東 できる場合もありますので、その辺はやはりメリットがあるかなと思います。
小高 大腸内視鏡検査のメリットは、直接見るので見逃しがやっぱり少なくなるということですか?
東 特に平べったいポリープってたちがが良くないんですけども、そういうものを見つけるのには大腸カメラが良いかなと思いますね。
小高 そして場合によっては、もう検査の時に病変を取っちゃうこともできますよと。逆にデメリットはどんなことがあるんでしょうか。
東 患者さんにもよるんですけれども、やはりお尻からカメラが入ってくるのは不快で気持ちいいものじゃありませんし、中には痛みを強く感じたりする場合があります。あと、お腹の手術をされている方だと、腸が癒着して痛みが強い場合があります。また、腸がすごく長くてなかなか奥まで入らないという方も中にはいらっしゃいます。皆さんが必ず全大腸を観察できるかと言われると、そういうわけではないです。
小高 お医者さんとしてのデメリットはそういった部分ですよね。受ける方のデメリットとしては、つボイさんも私もやったことありますけど、やっぱり下剤の量!飲んで出すという事前の処置が大変でした。
つボイ ビールとかだったら2リットルすぐ飲めるんですけどね(笑)。なかなかこの2リットルは皆さん苦労なさってるんじゃないでしょうか。
東 苦労なさってますね。飲めない方もいらっしゃいますし、途中で戻してしまう方もいらっしゃいます。
つボイ でも、飲んで腸内のものをきれいに全部出さないといけませんから、飲まないとできないですよね。
東 そうなんです。
小高 受ける側のデメリットが結構大きいかなと思いましたね。これが大腸内視鏡検査のメリットとデメリット。一方、大腸CT検査のメリットとしては何がありますか?
東 やはり下剤を飲む量が少ないということです。あと、検査時の痛みというか不快感が非常に少ないですので、その辺が患者さんにはメリットがあるかなと思います。
小高 患者側のね。さっきの内視鏡検査の嫌だなと思った部分はフォローできるよというのが大腸CT検査。
つボイ でも下剤はちょっと飲まないかんわけですね。
東 前日に少し、200㎖ちょっとぐらいですね。
小高 200㎖だったらコップ1杯とか、そのぐらいですよね。随分と下剤を飲む負担は少なくなりますね。それからデメリットは?
東 デメリットは、5ミリ以下の小さなポリープはちょっと見つけにくいことと、あと平べったい腫瘍というのがなかなか大腸CTだと難しいです。
つボイ 分かりにくいんですか。
東 段差がないので分かりにくいんですけども、頻度としてはすごく少ないですので、ある程度のものは大腸CTで見つけられるかなと思います。
小高 大腸内視鏡検査だと、ちょっと見つけにくいものもあるみたいな話がありましたけれども、大腸CT検査はそこをカバーできたりするんですか?
東 大腸はひだがたくさんありまして、ひだの裏側っていうのがなかなか見にくいんです。できるだけひだの裏を見ながら検査していくんですけれども、やはりどうしても死角が出てくる場合があります。大腸CTですとひだの裏まで画像で見えますので、その辺はメリットかなと思います。
つボイ はい。二次検査というのはそれぞれのメリットデメリットがあるということですので、自分に合った方法で行うと良いそうですね。
小高 だからよく考えて、先生とも相談して選ぶといいということですね。来週はそもそも大腸がんにならないためにはどうしたらいいかということ、東先生に教えていただきます。
そしてこのコーナー「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
つボイ はい、質問お待ちいたしております!
小高 「健康のつボ!~大腸がんの検査~」でした。
小高 だからよく考えて、先生とも相談して選ぶといいということですね。来週はそもそも大腸がんにならないためにはどうしたらいいかということ、東先生に教えていただきます。
そしてこのコーナー「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
つボイ はい、質問お待ちいたしております!
小高 「健康のつボ!~大腸がんの検査~」でした。