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第1回 大腸の機能と役割&大腸の主な病気


小高 今週からの「健康のつボ!」は、、大腸がんの検査について、一宮西病院 消化器内科部長で消化器内視鏡センター長の東 玲治先生に教えていただきます。

つボイ はい、東先生、この番組2回目の登場ということになりますね。

小高 そうなんです。2021年4月から6月に。この時は胃腸の病気全般についてお話をうかがいました。今回のシリーズは大腸がんの検査を中心に教えていただきます。前回のご出演からおおよそ4年で、検査の考え方、取り組み方もいろいろ変わってきてるようですね。

つボイ 最新の情報を教えていただけるというのはありがたいことだと思います。

小高 はい。第1回の今日は基本的な大腸の情報を教えていただきます。大腸の機能と役割、そして大腸の主な病気について。東先生です。

 大腸は小腸と肛門をつなぐ長さ1~1.5メートルほどの臓器です。小腸を取り囲むように大腸があることは模型やイラストで皆さんご存知かと思われます。

つボイ はい。ぐるっと何か周りにありますよね。

 カタカナの「ワ」みたいな数字の「7」みたいな形をしています。

小高 そうそう、そんな感じ。あれが大腸。大腸はどんな役割をしているんですか?

 大腸の役割としましては、胃の動きと胃酸でぐちゃぐちゃにされた食べ物が、小腸で消化されて大部分の栄養素を吸収されます。その後大腸まで到達すると、水やナトリウムを吸収して固形の便を形成します。要するに便を作るところになります。

小高 一番最後に通るところと言ってもいいですかね。

 はい。また、大腸には大腸菌や乳酸菌など100種類以上の細菌が存在していて、小腸で消化されない食物繊維をエネルギー源に分解したりとか、感染を予防する働きもあります。昨今腸は、“第2の脳”と呼ばれるほど重要で複雑な器官と言われています。

つボイ なんか便を作るだけということでもないんですね。

小高 そうするとやはり重要な器官ということになりますが、そんな大腸にはどういった病気があるんでしょうか?

 一般的に多いのが感染性腸炎と言って、胃腸炎というんですかね、よく下痢をするような病気です。これは菌によるもので、代表的な菌ではサルモネラ菌やカンピロバクター、黄色ブドウ球菌などが代表的な菌になります。また、大腸の粘膜など比較的浅いところがただれて起こる潰瘍性大腸炎というちょっと特殊な病気があります。この病気は現在日本でかなり急激に増えていまして、今日本全国で約30万人ぐらいの方が罹患しているのではないかと言われています。

小高 多いですね!

つボイ 原因はなんなんでしょう。

 原因が分かってないんですね。

つボイ でも増えている!

 増えています。海外の方で多かったんですけれども、最近日本でも爆発的に増えまして、欧米並みになってますね。

小高 他には?

 便秘で起こることが多いんですけど、虚血性腸炎といいまして、便秘で腸の中の圧が高まると、腸の粘膜がただれてきます。お腹が痛くなってから血便、赤い便が出て病院に来られるパターンが多いんですけれども、それを虚血性腸炎と言います。高齢者の方に多い疾患の一つです。

つボイ こうやってみると大腸が調子悪いというのは、視覚的にも感覚的にも、例えば下痢ばかりするなんてやっぱりおかしいことですし、血が混じってると思ったらやっぱりこれはおかしいことでもありますよね。

小高 症状がこうやって出ているものに関しては、症状が出れば病院に行けばいいということなんでしょうけれども、症状がちょっと分かりにくい病気っていうのもあるんですか?

 大腸のポリープとか大腸がんになりますね。やっぱりこれも日本で増えています。初期の頃は全く症状がないので、症状が出てから受診するとかなり進んだ状態になっています。早い状態で見つけようと思うと、やはり何らかの検査を受けていかないといけないですね。

つボイ 本当にがんって最初のうちは何か黙ってますもんね。

 大人しいんです。

つボイ その時に見つけた方がいいんですよね。

 その時に見つけられれば、大腸がんの場合は内視鏡で取れば治る時代ですので。

小高 特に調子が悪いわけじゃない時に、検診を受けるのがいいということですね。

 それがいいと思います。

つボイ 私なんかもよくね、人間ドックのやっぱり検便をやりますもんね。あれば有力なんですか?

 有力な方法の一つですね。

小高 昔からありますもんね。大腸がんとか、そういった腸の病気を見つけるための検査ということですね。検査法にもいくつか種類があると思いますので、また詳しくお聞きしたいと思います。

ラジオネーム 渦巻さんから
「健康のツボ! で大腸がんをテーマにしてくれるみたいですね。祖母は64歳の時、大腸がんで亡くなり、その子供である私の母や叔父も大腸がんに罹患いたしまして、母は1年半前、83歳で手術をしました。そんなことですから、私にとって一番身近に気になるがんというのが大腸がんです、だから興味を持って今日の放送を聞きます。」


つボイ これシリーズで続きますので、また聞いてください。

小高 やっぱり他の部位にできるがんと同じで、大腸がんも初期には症状が出ないということでしたね。

つボイ だから早期に見つけられるといいでしょうね。

小高 そうするとやっぱり定期的な検診が重要になってきますね。さあ、来週からはその大腸がんと大腸がんの検査法について東先生にうかがっていきます。

そしてこのコーナー「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

つボイ はい、質問お待ちいたしております!

小高 「健康のつボ!~大腸がんの検査~」でした。

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