第7回 胆のう・胆管の病気①~胆のう・胆管の機能とその病気
小高 水曜日のこの時間は「健康のつボ!」。生命を維持するために重要な役割を果たしている「肝胆膵領域」の病気について、一宮西病院 消化器内科 肝臓内科部長の矢田雅佳先生に教えていただいています。
先週までは、この肝胆膵の中の肝臓のお話をうかがってきました。
つボイ 直接食べたものが通るわけではないんですけれども、これとても重要な臓器であるということはよくわかりました。
小高 はい。今日からは、この肝胆膵の「胆」ですね、胆道についてです。矢田先生です。
先週までは、この肝胆膵の中の肝臓のお話をうかがってきました。
つボイ 直接食べたものが通るわけではないんですけれども、これとても重要な臓器であるということはよくわかりました。
小高 はい。今日からは、この肝胆膵の「胆」ですね、胆道についてです。矢田先生です。
矢田 胆道というのは、肝臓から十二指腸までの間をつながっている、肝臓で作られた胆汁が通る通り道の総称を言います。胆汁が肝臓で作られ、十二指腸に運ばれて、食べ物の中の主に脂肪成分の消化と吸収に重要な役割を果たしています。
小高 なるほど。その消化と吸収に重要な役割を果たす胆汁が通る道。
矢田 その全体ですね。
小高 それが胆道ということなんですね。
矢田 肝臓の中には、隅々まで管内胆管と言って細い胆管があって、それそれがだんだん合流してきて、肝臓の外でまず2本になり、それがまた1本になって十二指腸までつながっています。最終的には、膵臓の中を突き抜けて十二指腸に出るので、その部分が十二指腸乳頭と言われます。その途中に胆のうという袋がついていて、そこに胆汁が一時的に溜められて、一部濃縮されて食事のタイミングに合わせて、それをぎゅっと押し出すことで消化と吸収を助けています。
つボイ いざという時の貯蓄庫みたいなね。
矢田 そうですね。
小高 この胆道なんですが、胆道の病気といえばどんなものがあるんでしょうか?
矢田 皆さんによく馴染みがあるのは、まず胆石。石は胆のうの中にもできますし、胆管、肝臓の中の胆管にもできます。
小高 痛くないけど、健康診断などで胆石があるって言われることありますよね?
矢田 よく言われますね。一般的には10人に1人ぐらいの方は持っててもおかしくないかなと。
つボイ へぇ~!
小高 あるだけだったら特に問題はないんですか?
矢田 基本的に症状がない場合はそのまま、持っててくださいということが多いですね。
小高 胆石の場合は、あるんだって思うぐらいですけど。がんはどうなんですか?
矢田 胆道がんは胆道のどこにでもできます。肝臓の中の肝内胆管がんというものは、以前お話しした肝臓がんと区別するために、胆管細胞がんと呼ばれることもあります。あとは胆管にできれば胆管がん、胆のうにできれば胆のうがん。十二指腸乳頭にできれば乳頭部がんと、それぞれにがんがあります。
小高 さっきうちのスタッフが胆のうポリープがあるんですって言ってましたけど。
矢田 検診のエコーで胆石と併せてよく言われるのがポリープですね。
つボイ ポリープは痛いんですか?
矢田 ポリープは特に症状はないです。多くの場合は基本的にコレステロールの塊のことが多くて、その場合は経過観察と言われることが多いです。例えば、大きさが1センチを超えてきたりとか、平べったい形で腫瘍と区別がつかない場合とか、場合によっては取ってしまいましょうと手術を勧められることもあります。ただ、多くのポリープの場合は、経過観察で大きくならなければそのまま持っていってくださいということが多いですね。
つボイ 大きくなると管を塞いでしまったりするんですか?
矢田 胆のうポリープは袋の中にあるので、あんまり管を塞ぐということはないんですけど、はっきり大きく見えてくるようになったら、手術をお勧めすることもあります。
小高 放っておくとがんになっちゃうなんてことはないんですか?
矢田 胃や腸はカメラで覗いて組織を取ることもできるんですが、胆のうはそれができないので、ある程度の大きさになると、がんかどうかの区別をつけるという意味でも、胆のうごと取って調べることになります。
つボイ 大ごとですね、それ!
矢田 そうですね。
小高 見分けられないんですか?
矢田 外からだとなかなかわからないですね。早期のがんと良性のポリープは区別がつかない場合があります。
小高 どっちかわからないから取って、取った後はどっちでしたって話ですね。
つボイ このあたりの病気にも気をつけておかないといかんですね。
小高 なるほど。その消化と吸収に重要な役割を果たす胆汁が通る道。
矢田 その全体ですね。
小高 それが胆道ということなんですね。
矢田 肝臓の中には、隅々まで管内胆管と言って細い胆管があって、それそれがだんだん合流してきて、肝臓の外でまず2本になり、それがまた1本になって十二指腸までつながっています。最終的には、膵臓の中を突き抜けて十二指腸に出るので、その部分が十二指腸乳頭と言われます。その途中に胆のうという袋がついていて、そこに胆汁が一時的に溜められて、一部濃縮されて食事のタイミングに合わせて、それをぎゅっと押し出すことで消化と吸収を助けています。
つボイ いざという時の貯蓄庫みたいなね。
矢田 そうですね。
小高 この胆道なんですが、胆道の病気といえばどんなものがあるんでしょうか?
矢田 皆さんによく馴染みがあるのは、まず胆石。石は胆のうの中にもできますし、胆管、肝臓の中の胆管にもできます。
小高 痛くないけど、健康診断などで胆石があるって言われることありますよね?
矢田 よく言われますね。一般的には10人に1人ぐらいの方は持っててもおかしくないかなと。
つボイ へぇ~!
小高 あるだけだったら特に問題はないんですか?
矢田 基本的に症状がない場合はそのまま、持っててくださいということが多いですね。
小高 胆石の場合は、あるんだって思うぐらいですけど。がんはどうなんですか?
矢田 胆道がんは胆道のどこにでもできます。肝臓の中の肝内胆管がんというものは、以前お話しした肝臓がんと区別するために、胆管細胞がんと呼ばれることもあります。あとは胆管にできれば胆管がん、胆のうにできれば胆のうがん。十二指腸乳頭にできれば乳頭部がんと、それぞれにがんがあります。
小高 さっきうちのスタッフが胆のうポリープがあるんですって言ってましたけど。
矢田 検診のエコーで胆石と併せてよく言われるのがポリープですね。
つボイ ポリープは痛いんですか?
矢田 ポリープは特に症状はないです。多くの場合は基本的にコレステロールの塊のことが多くて、その場合は経過観察と言われることが多いです。例えば、大きさが1センチを超えてきたりとか、平べったい形で腫瘍と区別がつかない場合とか、場合によっては取ってしまいましょうと手術を勧められることもあります。ただ、多くのポリープの場合は、経過観察で大きくならなければそのまま持っていってくださいということが多いですね。
つボイ 大きくなると管を塞いでしまったりするんですか?
矢田 胆のうポリープは袋の中にあるので、あんまり管を塞ぐということはないんですけど、はっきり大きく見えてくるようになったら、手術をお勧めすることもあります。
小高 放っておくとがんになっちゃうなんてことはないんですか?
矢田 胃や腸はカメラで覗いて組織を取ることもできるんですが、胆のうはそれができないので、ある程度の大きさになると、がんかどうかの区別をつけるという意味でも、胆のうごと取って調べることになります。
つボイ 大ごとですね、それ!
矢田 そうですね。
小高 見分けられないんですか?
矢田 外からだとなかなかわからないですね。早期のがんと良性のポリープは区別がつかない場合があります。
小高 どっちかわからないから取って、取った後はどっちでしたって話ですね。
つボイ このあたりの病気にも気をつけておかないといかんですね。
つボイ はい。と言うわけでございまして、貯蔵庫としての胆のうは、胆石などで切除してもそんなに問題はないらしいんですけれども、肝臓で作られた胆汁が十二指腸まで届かなかったり、胆管に石が詰まったりすると、これ大変なことのようでありますね。
小高 )はい。さあ、来週はこの「胆のう」の具体的な病気のお話について矢田先生にうかがいます。そしてこのコーナー「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
つボイ 質問お待ちいたしております!
小高 「健康のつボ!~肝胆膵の病気~」でした。
小高 )はい。さあ、来週はこの「胆のう」の具体的な病気のお話について矢田先生にうかがいます。そしてこのコーナー「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
つボイ 質問お待ちいたしております!
小高 「健康のつボ!~肝胆膵の病気~」でした。