第2回 肝臓について
小高 水曜日のこの時間は「健康のつボ!」。生命を維持するために重要な役割を果たしている「肝胆膵領域」の病気について、一宮西病院 消化器内科 肝臓内科部長の矢田雅佳先生に教えていただきます。
小高 はい、肝胆膵は肝臓、胆のうと胆管の胆道、それから膵臓という食べ物の通り道ではないけれども、消化吸収に関わるとても重要な臓器。まとめて「肝胆膵」でしたね。
つボイ 先週、小高さんが「かんたんすい」とキーボードで打つと、すぐに変換されるという話がありましたけども。
ラジオネーム うずまきさん
「私も試しにキーボード入力変換してみました。出た!肝胆膵!パソコンを触ったついでに肝胆膵の画像も検索したので、画像を見ながら改めて先生の話を聞きました。」
ラジオネーム 半田のはっちゃん からもいただいております。
「あ!本当にすぐに出たよ!僕、膵臓の手術を3年前にしているので、今回は特に真面目に聞かなあかんです。」
みんな試してみてくれるんです。
小高 ありがとうございます。きっとね、大勢の方が「肝胆膵」パソコンに打ち込んでくださったと思います。さて、今週からはそれぞれの臓器について詳しく教えていただきますよ。まずは肝胆膵の肝、肝臓からです。矢田先生です。
小高 はい、肝胆膵は肝臓、胆のうと胆管の胆道、それから膵臓という食べ物の通り道ではないけれども、消化吸収に関わるとても重要な臓器。まとめて「肝胆膵」でしたね。
つボイ 先週、小高さんが「かんたんすい」とキーボードで打つと、すぐに変換されるという話がありましたけども。
ラジオネーム うずまきさん
「私も試しにキーボード入力変換してみました。出た!肝胆膵!パソコンを触ったついでに肝胆膵の画像も検索したので、画像を見ながら改めて先生の話を聞きました。」
ラジオネーム 半田のはっちゃん からもいただいております。
「あ!本当にすぐに出たよ!僕、膵臓の手術を3年前にしているので、今回は特に真面目に聞かなあかんです。」
みんな試してみてくれるんです。
小高 ありがとうございます。きっとね、大勢の方が「肝胆膵」パソコンに打ち込んでくださったと思います。さて、今週からはそれぞれの臓器について詳しく教えていただきますよ。まずは肝胆膵の肝、肝臓からです。矢田先生です。
矢田 肝臓はですね、人の内臓の中で一番大きな臓器なんですね。重さで言うと、だいたい体重の2~3%を占めていまして、かなり大きいです。また、病気によってはそれが大きくなったり小さくなったりと変化はします。
つボイ はい。
矢田 「役割としては主に3つあって、まず1つ目は「代謝」ということで、食べたもの、栄養素をですね、体の中でいろんな形に変えて、エネルギーとして役立てたり、あとは栄養を貯蔵する役割があります。
小高 はい。
矢田 2つ目がお酒とか、あとお薬、あとは有害物質ができたものを肝臓の中で分解して「無毒化」していくという働きを持ってます。3つ目は、腸内での消化吸収に必要な胆汁という消化液を作る働きを持ってます。
つボイ 大事な働きですよね。
小高 そんな大切な働きをしている肝臓ですが、病気になった時って、わたしたち、あんまり肝臓が痛いっていう意識ってないんですが...
矢田 そうなんです。肝臓自体にはですね、中には神経が通ってないので、基本的にはやっぱり痛みとかほとんど自覚症状がないんですね。そのために、いろんな病気があっても症状がなかなか出なくて、「沈黙の臓器」と言われるように、いよいよ症状が出た時にはかなり進行した病気になってることがあります。
小高 そのいよいよ症状が現れるっていうのは、どんなものがあったりするんですか?
矢田 肝硬変になって症状が出てくるので、黄疸が出たり、手足のむくみが出たり、お腹に水が溜まったりします。あとはアンモニア、毒が溜まることで、肝性脳症といって意識がおかしくなって、ひどくなると昏睡状態になります。
小高 あらま!
つボイ それ相当進んでる段階ですよね。
小高 ちなみにそういった症状になる病気名としては、どんなものが肝臓の病気ではあるんですか?
矢田 基本的には、最初は炎症が起きることから肝臓は病気が始まるので、基本的にはウイルスだったり、アルコールとお薬によってまず炎症が起きる肝炎。それには、一過性で終わってしまう急性のものがあったり、あとはそれがずっとゆっくりゆっくり進みながら進行していく慢性肝炎があります。
つボイ ほぉー。
矢田 その慢性肝炎の中で肝臓は常に再生をしていくので、壊れることと再生を繰り返すことで肝臓に線維化っていうのが起きるんですね。それで肝臓がどんどん硬くなって、それでゴツゴツした肝臓になったのが、肝硬変。肝硬変というのは、いわゆる機能とかいうよりは、その見た目が肝硬変の本来の定義なんですね。
つボイ やっぱり硬くなるんですか!
矢田 カチカチになります。
小高 へぇー!でも、今先生がおっしゃったように肝臓というのは、傷ついても自分で再生するんですね。
矢田 肝臓は肝細胞に再生能力があるので、壊れるとまた新しくできていきます。再生もするんですが同時に線維化が起きるので、再構築が起きることで硬くなっていきます。
つボイ 先生、線維化が1回起きたら、また元の柔らかい肝臓に戻ることはあるんでしょうか?
矢田 以前はもう絶対ないと言われていたんですが、若干改善することあります。ですが、やっぱりある程度の完成した線維化が進むと、現代にはそれをまだ戻す方法がありません。
小高 じゃあその肝臓を傷めないために、病気にならないためにはどうしたらいいでしょうか?
矢田 まず、ウイルスはもう感染症なので、まずそれに関わるような危険な行為を避けるというのが一番です。また、お酒だったり肥満というのも原因になってくるので、まずお酒に関しては飲み過ぎない、これだけしかないんですよね。
つボイ 小高 あははは(笑)
矢田 適度な量の飲酒にセーブする!(笑)
小高 お酒を飲んだら分解してくれる大事な器官なんだけど、あまりに頼りすぎない、よりかからない。
矢田 そういうことですね。肥満も1つの原因なので、これに関してはやっぱりそれこそ食べ過ぎないこと。あと適切に運動とかをして、要は太りすぎないようにしていくことが大事ですね。
つボイ はい。
矢田 「役割としては主に3つあって、まず1つ目は「代謝」ということで、食べたもの、栄養素をですね、体の中でいろんな形に変えて、エネルギーとして役立てたり、あとは栄養を貯蔵する役割があります。
小高 はい。
矢田 2つ目がお酒とか、あとお薬、あとは有害物質ができたものを肝臓の中で分解して「無毒化」していくという働きを持ってます。3つ目は、腸内での消化吸収に必要な胆汁という消化液を作る働きを持ってます。
つボイ 大事な働きですよね。
小高 そんな大切な働きをしている肝臓ですが、病気になった時って、わたしたち、あんまり肝臓が痛いっていう意識ってないんですが...
矢田 そうなんです。肝臓自体にはですね、中には神経が通ってないので、基本的にはやっぱり痛みとかほとんど自覚症状がないんですね。そのために、いろんな病気があっても症状がなかなか出なくて、「沈黙の臓器」と言われるように、いよいよ症状が出た時にはかなり進行した病気になってることがあります。
小高 そのいよいよ症状が現れるっていうのは、どんなものがあったりするんですか?
矢田 肝硬変になって症状が出てくるので、黄疸が出たり、手足のむくみが出たり、お腹に水が溜まったりします。あとはアンモニア、毒が溜まることで、肝性脳症といって意識がおかしくなって、ひどくなると昏睡状態になります。
小高 あらま!
つボイ それ相当進んでる段階ですよね。
小高 ちなみにそういった症状になる病気名としては、どんなものが肝臓の病気ではあるんですか?
矢田 基本的には、最初は炎症が起きることから肝臓は病気が始まるので、基本的にはウイルスだったり、アルコールとお薬によってまず炎症が起きる肝炎。それには、一過性で終わってしまう急性のものがあったり、あとはそれがずっとゆっくりゆっくり進みながら進行していく慢性肝炎があります。
つボイ ほぉー。
矢田 その慢性肝炎の中で肝臓は常に再生をしていくので、壊れることと再生を繰り返すことで肝臓に線維化っていうのが起きるんですね。それで肝臓がどんどん硬くなって、それでゴツゴツした肝臓になったのが、肝硬変。肝硬変というのは、いわゆる機能とかいうよりは、その見た目が肝硬変の本来の定義なんですね。
つボイ やっぱり硬くなるんですか!
矢田 カチカチになります。
小高 へぇー!でも、今先生がおっしゃったように肝臓というのは、傷ついても自分で再生するんですね。
矢田 肝臓は肝細胞に再生能力があるので、壊れるとまた新しくできていきます。再生もするんですが同時に線維化が起きるので、再構築が起きることで硬くなっていきます。
つボイ 先生、線維化が1回起きたら、また元の柔らかい肝臓に戻ることはあるんでしょうか?
矢田 以前はもう絶対ないと言われていたんですが、若干改善することあります。ですが、やっぱりある程度の完成した線維化が進むと、現代にはそれをまだ戻す方法がありません。
小高 じゃあその肝臓を傷めないために、病気にならないためにはどうしたらいいでしょうか?
矢田 まず、ウイルスはもう感染症なので、まずそれに関わるような危険な行為を避けるというのが一番です。また、お酒だったり肥満というのも原因になってくるので、まずお酒に関しては飲み過ぎない、これだけしかないんですよね。
つボイ 小高 あははは(笑)
矢田 適度な量の飲酒にセーブする!(笑)
小高 お酒を飲んだら分解してくれる大事な器官なんだけど、あまりに頼りすぎない、よりかからない。
矢田 そういうことですね。肥満も1つの原因なので、これに関してはやっぱりそれこそ食べ過ぎないこと。あと適切に運動とかをして、要は太りすぎないようにしていくことが大事ですね。
つボイ はい。というわけでございまして、肝臓というのは重要な役割を果たしているのに、痛いとか痒いとか言ってくれないから、普段から自らを律するしかないぞと、そういうことですね。
小高 沈黙の臓器なんですね。私たちがちょっと一番苦手。痛くてやるんだったらやらざるを得ないけど、何も症状ないけど自ら進んでやらなきゃいけないので、ちょっとやりにくいですけれども。だからこそ、矢田先生のお話をしっかりうかがって勉強していきましょう!という今回のこのコーナーです。再来週は矢田先生に具体的な肝臓の病気について教えていただきます。
さて、「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
つボイ はい、質問お待ちいたしております!
小高 「健康のつボ!~肝胆膵の病気~」でした。
小高 沈黙の臓器なんですね。私たちがちょっと一番苦手。痛くてやるんだったらやらざるを得ないけど、何も症状ないけど自ら進んでやらなきゃいけないので、ちょっとやりにくいですけれども。だからこそ、矢田先生のお話をしっかりうかがって勉強していきましょう!という今回のこのコーナーです。再来週は矢田先生に具体的な肝臓の病気について教えていただきます。
さて、「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
つボイ はい、質問お待ちいたしております!
小高 「健康のつボ!~肝胆膵の病気~」でした。