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第1回 肝胆膵ってなに?


小高 今週からの「健康のつボ!」は、、肝胆膵領域の病気について、一宮西病院 消化器内科 肝臓内科部長の矢田雅佳先生に教えていただきます。

小高 さあ、肝胆膵領域!「かん・たん・すい」つボイさんわかりますか?

つボイ 察するに肝臓とか胆のう、膵臓のことじゃないですか?

小高 お!その通りです。私、簡単なお水なのかなと。(笑)パソコンなんかで「かんたんすい」って打つと、すぐに変換されるんでびっくりしました。さあ、今シリーズは肝臓、胆のう、膵臓の働きとそれぞれの病気、またはその治療法について教えていただきます。さあ、第1回ということになりますが、今日はそもそも「肝、胆、膵」とは、矢田先生です。


矢田 消化器系臓器のうちで、肝臓と胆のうと胆管を合わせた胆道と膵臓を指して肝胆膵領域といいます。これらは食べ物が直接通る通り道ではないですが、消化や吸収に大変重要な働きを持っています。

小高 肝臓の「肝」と胆のう、胆管の「胆」と膵臓の「膵」を取って「肝胆膵」。

つボイ 飲み物かと勘違いしますけど、字が全然違いますね。

小高 では1つずつそれぞれの役割を教えていただきたいんですが、まず肝臓。これは?

矢田 「肝臓」は体のデトックスセンターみたいなもので、体外から入った毒素を除去する解毒作用を持っていったり、胆汁という消化液を作って、脂肪の消化を助けたりします。「胆道」はその胆汁の流れ道ですね。胆のうは小さな袋状の臓器で、胆管の途中に付いてるんですけど、そこに一時的に肝臓で作られた胆汁が溜められます。食事のタイミングに合わせて、それを放出することで消化を効率よくする作用を持っています。

小高 はい。では膵臓は?

矢田 「膵臓」は消化酵素液を、また別の酵素を出すのと合わせて、インスリンなどのホルモンを分泌することで血糖値の調整とかに大きく関わってます。

小高 それぞれちょっとずつ違う役割ですけれども、とても重要ですよね。

つボイ 大事ですよね、これ。

小高 それでは、その肝胆膵ですが、それぞれにどんな病気があるのでしょうか。主な病気、代表的なものはどういったものがありますか?

矢田 まず人間の体にはどこにでも「がん」ができるので、各場所にまず代表的な病気としてがんがあります。皆さんが一番心配されてるのがんですね。

つボイ 肝臓がんってよく聞きますよね。

小高 肝臓、胆道、胆のう、膵臓全部ありますね。

矢田 胆道系で一番多いのは石による病気ですね。結石、いわゆる胆石です。胆石が出来ることで、そこにばい菌が入って炎症を起こして、胆のう炎とか胆肝炎というのが起きます。

つボイ はい。

矢田 膵臓も炎症が起きるんですけど、それにも原因がいろいろあります。お酒やいろんな原因をもとに炎症が起きます。膵炎という病気があって、ものすごくお腹が痛くなる急性膵炎とか、あとは慢性的に膵炎をずーっと起こすことで、だんだん膵臓の作用が落ちてきて、結果的に糖尿病を発症したりするような炎症が起きます。

つボイ ほぉ~。これちょっと我々聞いておかないかんよ。お酒好きですから。

小高 そうですね。さっきの先生のご説明だと、肝胆膵というのは直接食べ物は通らないけれども、食物を消化するというところで、それぞれ重要になってくると。消化器内科とありますけど、そこに入るんですね。

矢田 消化器内科の1分野です。それらに病気が起きると、それこそ消化器の大事な栄養吸収とかを妨げてしまうので、まず体が痩せてきたりとか、いろんな作用が出てきます。そこに障害が出たら、我々のような消化器内科と外科とか、あと場合によっては放射線科の先生にがんの治療の時などは協力をしてもらって、みんなでそこの治療をやっていきます。

つボイ なるほど~。

つボイ 重要な消化器!肝、胆、膵!

小高 その重要な消化器「肝・胆・膵」それぞれの臓器について、来週から詳しいお話を矢田先生にうかがっていきます。

さて、「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。

つボイ はい、質問お待ちいたしております!

小高 「健康のつボ!~肝胆膵の病気~」でした。

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