第3回 危険な頭痛
小高 毎週この時間は「健康のつボ!~頭痛について」、怖い頭痛の見分け方、つらい頭痛の治し方について、一宮西病院 副院長 脳神経内科部長の山口敬二先生に教えていただきます。
頭痛と言っても脳で痛みを感じるのではなく、頭の中の血管や脳を覆っている膜や、頭を覆っている皮膚や筋肉などが圧迫されたり、炎症を起こすと痛みを感じるセンサーが反応して脳に痛みの信号を送って、頭痛を感じるらしいです。
つボイ そして頭痛には“危険な頭痛”と“そうではない頭痛”があるということでしたね。
小高 今日はとても怖い“危険な頭痛”について教えていただきます。山口先生です。
頭痛と言っても脳で痛みを感じるのではなく、頭の中の血管や脳を覆っている膜や、頭を覆っている皮膚や筋肉などが圧迫されたり、炎症を起こすと痛みを感じるセンサーが反応して脳に痛みの信号を送って、頭痛を感じるらしいです。
つボイ そして頭痛には“危険な頭痛”と“そうではない頭痛”があるということでしたね。
小高 今日はとても怖い“危険な頭痛”について教えていただきます。山口先生です。
山口 厳密な定義というのはないですが、一般的に考えると、脳にダメージが与えられ、その結果、後遺症を残したり、命に関わるような可能性がある頭痛は危険だというふうに考えていいと思っています。大体このような頭痛は、検査で異常が捕まります。脳は1回ダメージを受けてしまうと修復が難しい組織なので、ダメージが広がる前に、できれば病気が出る前に手を打てるのが理想ですね。
小高 分かればいいんですけどね!
山口 そうなんです。まさにそこがポイントで、今回私がここに来たのはそのためです。どういう時に病院に行ったらいいか、山ほど頭痛はありますので、その中で病院に行くべき頭痛って何なのかというのが非常に重要になってきます。
つボイ・小高 はい!
山口 よく言われているのが、突然すごい激しい頭痛がきた場合。初めて経験するような頭痛というのは一般的に危ないです。このような頭痛は、救急車で行きたくなるぐらい激しい頭痛になることが多いので、これは意外と問題ないんですけれども、トリッキーなのが、普段から頭痛がある場合です。
つボイ・小高 はい。
山口 ちょっと頭痛がひどいぐらいではなかなか行こうという気になりませんよね。ですけど、次第にどんどん痛みが強くなっていったり、ちょっといつもの痛み方と違うなという場合には、やっぱり注意しなきゃいけないんですね。
つボイ ということは、症状を自分でよく認識しないといけない。
山口 おっしゃる通りです。いつもと違うのは、注意しなければいけないことだし、やっぱり激しければ体が危ないと言ってるわけですから、危険なサインです。激しい頭痛というのも、突然来た場合は特に注意が必要になります。
小高 はい。
山口 あと、首をひねった後とか、頭をぶつけた後に頭痛がくるというのも危険な可能性があります。これはなんとなくわかるんじゃないかと思うんですけども。
つボイ 頭の中で何かショックで起こったかもしれないですもんね。
山口 それから、どうしても覚えておいていただきたいのは、頭痛だけではなくて、頭痛以外の症状がある頭痛。これもすごく危ないサインになります。
小高 頭痛と一緒に他の症状もある場合ですか?
つボイ 他の症状とはどういうものなんでしょう。
山口 例えば、気持ち悪くなって吐くような頭痛であったり、体が手足が動きにくくなったり、あるいは喋れなくなったりです。ふらついて動けなくなったり、ひどい場合ですと意識がなくなる。これは救急車を呼ぶと思いますが、そういった頭痛以外の症状も同時に出てきた場合は、かなりの確率で脳に何か起きてる可能性がありますので、やはり病院に必ずなるべく早く行っていただければと思います。
小高 よく頭を打った時に、しばらく様子を見て何か頭痛があったり、おかしなことがあったら連絡してくださいね。なんて言われると思うんですけど、どのぐらいの時間注意したらいいのかなって思うんですが。
山口 頭をぶつけた後というのは1、2ヶ月ぐらい過ぎたぐらいからこういった症状が出る方もいます。
小高 ええ!そうなの!
つボイ ぶつけたのも忘れてそう!
小高 しばらくと言われたら2、3時間とか、そんなふうに思うけど。
山口 やっぱり年配の方で、よく転ぶ方は注意しなきゃいけない頭痛にはなってきますね。
小高 はい。じゃあ、これは危険な頭痛なのかなと思った時にはどうしたらいいんでしょうか。
山口 やはり一旦障害が広がってしまうと回復が難しいので、なるべく早く見つけて治療に移っていかなくてはならないわけですから、大事なことは早くまず病院に行くことです。そこで、危険度が高いものは、なるべく早く診断をつけなくてはいけないので、緊急で診てもらえて、すぐに検査してもらえて、診断がつくような病院に行かないといけないわけです。そのような病院はどこなのかと、皆さん悩まれると思うんですが、かかりつけの先生がいる場合は、先生は地域の事に詳しいので、相談すると紹介してくれる可能性もあります。しかし、症状がすごく激しい場合は、すぐ救急車を呼ばないと間に合いませんので、やはり突然激しい頭痛が出た場合なんかは、すぐに正しい病院に運んでもらうためにも、救急車を呼ぶ。それが後悔しないポイントになります。
小高 救急隊員の方に症状を言えば、こりゃ脳だなってわかりますよね。
山口 はるかに救急隊員が優秀ですので、どこに運ぶかという判断も、やはり一般の方よりはできると思います。
小高 そういう意味でもやっぱり救急車を呼ぶということですね。
山口 単に早く運ぶだけではない、正しい病院に運んでもらう、そういったことも可能になるかと思います。その遅れとか、運ばれた病院が違うだけで人生が変わってくる可能性もありますので、そういった意味で救急車を呼ぶことはためらうべきではないです。
小高 分かればいいんですけどね!
山口 そうなんです。まさにそこがポイントで、今回私がここに来たのはそのためです。どういう時に病院に行ったらいいか、山ほど頭痛はありますので、その中で病院に行くべき頭痛って何なのかというのが非常に重要になってきます。
つボイ・小高 はい!
山口 よく言われているのが、突然すごい激しい頭痛がきた場合。初めて経験するような頭痛というのは一般的に危ないです。このような頭痛は、救急車で行きたくなるぐらい激しい頭痛になることが多いので、これは意外と問題ないんですけれども、トリッキーなのが、普段から頭痛がある場合です。
つボイ・小高 はい。
山口 ちょっと頭痛がひどいぐらいではなかなか行こうという気になりませんよね。ですけど、次第にどんどん痛みが強くなっていったり、ちょっといつもの痛み方と違うなという場合には、やっぱり注意しなきゃいけないんですね。
つボイ ということは、症状を自分でよく認識しないといけない。
山口 おっしゃる通りです。いつもと違うのは、注意しなければいけないことだし、やっぱり激しければ体が危ないと言ってるわけですから、危険なサインです。激しい頭痛というのも、突然来た場合は特に注意が必要になります。
小高 はい。
山口 あと、首をひねった後とか、頭をぶつけた後に頭痛がくるというのも危険な可能性があります。これはなんとなくわかるんじゃないかと思うんですけども。
つボイ 頭の中で何かショックで起こったかもしれないですもんね。
山口 それから、どうしても覚えておいていただきたいのは、頭痛だけではなくて、頭痛以外の症状がある頭痛。これもすごく危ないサインになります。
小高 頭痛と一緒に他の症状もある場合ですか?
つボイ 他の症状とはどういうものなんでしょう。
山口 例えば、気持ち悪くなって吐くような頭痛であったり、体が手足が動きにくくなったり、あるいは喋れなくなったりです。ふらついて動けなくなったり、ひどい場合ですと意識がなくなる。これは救急車を呼ぶと思いますが、そういった頭痛以外の症状も同時に出てきた場合は、かなりの確率で脳に何か起きてる可能性がありますので、やはり病院に必ずなるべく早く行っていただければと思います。
小高 よく頭を打った時に、しばらく様子を見て何か頭痛があったり、おかしなことがあったら連絡してくださいね。なんて言われると思うんですけど、どのぐらいの時間注意したらいいのかなって思うんですが。
山口 頭をぶつけた後というのは1、2ヶ月ぐらい過ぎたぐらいからこういった症状が出る方もいます。
小高 ええ!そうなの!
つボイ ぶつけたのも忘れてそう!
小高 しばらくと言われたら2、3時間とか、そんなふうに思うけど。
山口 やっぱり年配の方で、よく転ぶ方は注意しなきゃいけない頭痛にはなってきますね。
小高 はい。じゃあ、これは危険な頭痛なのかなと思った時にはどうしたらいいんでしょうか。
山口 やはり一旦障害が広がってしまうと回復が難しいので、なるべく早く見つけて治療に移っていかなくてはならないわけですから、大事なことは早くまず病院に行くことです。そこで、危険度が高いものは、なるべく早く診断をつけなくてはいけないので、緊急で診てもらえて、すぐに検査してもらえて、診断がつくような病院に行かないといけないわけです。そのような病院はどこなのかと、皆さん悩まれると思うんですが、かかりつけの先生がいる場合は、先生は地域の事に詳しいので、相談すると紹介してくれる可能性もあります。しかし、症状がすごく激しい場合は、すぐ救急車を呼ばないと間に合いませんので、やはり突然激しい頭痛が出た場合なんかは、すぐに正しい病院に運んでもらうためにも、救急車を呼ぶ。それが後悔しないポイントになります。
小高 救急隊員の方に症状を言えば、こりゃ脳だなってわかりますよね。
山口 はるかに救急隊員が優秀ですので、どこに運ぶかという判断も、やはり一般の方よりはできると思います。
小高 そういう意味でもやっぱり救急車を呼ぶということですね。
山口 単に早く運ぶだけではない、正しい病院に運んでもらう、そういったことも可能になるかと思います。その遅れとか、運ばれた病院が違うだけで人生が変わってくる可能性もありますので、そういった意味で救急車を呼ぶことはためらうべきではないです。
つボイ いつも頭痛のある人でも、どんどん酷くなって、いつもと痛みが違うなという時はやっぱり病院に行ったほうがいいですね。
小高 はい。そして突然の激しい頭痛の場合は、もうこれはためらわずに救急車を呼んでください。
つボイ 時間との勝負ということもありますが、この症状ならこの病院へという判断もしてくれるということですよね。
小高 来週も山口先生に頭痛について教えていただきます。
さて、「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
つボイ はい、質問お待ちいたしております!
小高 「健康のつボ!~頭痛について~」でした。
小高 はい。そして突然の激しい頭痛の場合は、もうこれはためらわずに救急車を呼んでください。
つボイ 時間との勝負ということもありますが、この症状ならこの病院へという判断もしてくれるということですよね。
小高 来週も山口先生に頭痛について教えていただきます。
さて、「健康のつボ!」では、いろいろな病気について専門家の先生に解説していただいております。みなさんもテーマとして取り上げてほしい病気や症状などがありましたら、このコーナーまでお寄せください。専門の先生に教えていただきます。
つボイ はい、質問お待ちいたしております!
小高 「健康のつボ!~頭痛について~」でした。